はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

ちはやふる3 第9話「くだけてものをおもふころかな」

 みちるによる千早の説教はあったが、母・麗子による息子・太一への説教シーンまでは、話が進まなかった…再来週分でも良いから、あると良いな。

 

作品の内容

現名人である周防に、挑発されたことを気にする新。そんな新の試合の様子を見て、現クイーンの詩暢は取り方が荒いと、試合会場を出ながら考えていた。

周防が受付に挨拶をしていたところを見た詩暢は彼に声を掛け、話の流れで二人で近江神宮の参拝をすることになった。長い間礼の姿勢を保ったままだった詩暢を見て、周防は彼女の強さを支えるものの、一端を見た気がすると詩暢に話すが、自分の強さを支えるものは無いと彼女には答える。しかし、詩暢は帰っていく周防を見送りつつも、強さの割に支えるものがないと言い張る周防を、嘘つきだと心で思うのだった。

京都での修学旅行中の千早。名人戦の予選が気になって心ここにあらずの状態は続いて、写真撮影でもカメラを見ず、班行動には遅れがちで、その都度同じ班のみちるが声を掛けているのだった。

時雨殿に着いた堀川達だったが、堀川の目的を知らない別の班員から、あまりの渋さに何故ここを選んだのかと声が上がっていた。そんな文句を気にもせず、かるたが大好きな千早に、かるたの展示について説明を受けようと話しかける堀川だったが、千早は太一と新の連絡を待つために、携帯の画面を注視していた。そんな千早の様子に堀川は千早の携帯を取り上げ、電池パックを抜き取って本体のみを返すと言う強硬手段に出る。堀川の態度に、泣く寸前の青ざめた顔で抗議する千早だったが、堀川の想いを聞いて、自分のためにいろいろと企画してくれた堀川の想いをないがしろにしていた事い思い至り、千早は堀川に飛びついて謝罪して、二度とない修学旅行を思い切り経験することにするのだった。

平安衣装に着替えられる体験を終えて、展示室に戻ってきた千早たちは、奏が展示前で感動しているところに出くわす。堀川が奏のうんちくに感心している中、千早は歌で心を動かそうとしたと言う奏の話に、吉野会大会で感じた太一の心が、誰に勝つためのものだったのかに思い至り、彼が名人になりたかったのではない事に気付いてしまう。

そのころ、大学生の小石川と対戦する太一は、差を付けられて苦戦していた。就職先の広告塔になると意気込む小石川に対し、太一もダブを取るなど検討するが、ミスを犯してもなお調子を崩さない小石川に、太一は原田から合っていると言われた守りがるたも使い、一枚差までこぎつける。

さらに小石川がセミダブを犯したため、太一はこの試合で初めてのリードした状態に持ち込むが、次に読まれた「ちは」の札は、ミスしても調子を崩さない小石川によって取られ、これには、外で観戦していた筑波や菫も、驚きを隠せなかった。しかし太一は分析に集中して一枚差をキープし、運命戦へとつなげる。

新は必ず西日本予選で代表になると考えていた太一だが、自分の試合の運命戦で相手側の自陣が読まれ、敗退する。挨拶を終え、札を数え終えた太一が動いたため、外で応援していた菫も太一の元へ行こうとするが、自分だったら今は声を掛けてほしくないと、涙を溜めながら訴えた筑波によって止められる。

1人で会場を出て足早に歩き続ける太一は、運命戦よりも前に、「ちは」の札が取れなかったことを特に悔しく思っていたのだった。

大会は準決勝まで進み、膝を悪くしている原田は、係員が10分後に試合を始めると言ったのを聞いて、横になる事を諦め、マイ座布団を白波会の女性に預けて洋式トイレで休息をとっていた。時間になっても姿を現さない原田に、係員の堤が呼び出して回り、トイレから出るように扉をたたき始めたため、翠北会の北野は彼を止めて、周りにいた高齢の大会メンバーも、原田を待ってやるようにと口添えをし始める。

原田自身も時間になったため、トイレから出て会場に向かい、その姿を見た菫は、太一に準決勝の対戦カードが決まったことを、メールで知らせるのだった。

太一を下した小石川との対戦になった原田。払った札は、子である白波会の女性たちが拾い集めて原田に渡すというフォローを受けて、痛む膝との付き合いは長いのだと、経験と粘りで小石川に差を開けさせない原田。その意気込みに会場の視線が集まる中、会場に戻ってきた太一は、原田が練習の際に言っていた、運命戦は運命で無いと言う言葉を体現して見せた原田の試合を見て、思わず目に涙を溜めていたのだった。

原田の粘り勝ちに湧いた会場の中では、年配のかるた関係者が原田に期待の念を持ち、名人戦東日本予選の決勝は、原田と須藤に決定する。

西日本予選では、クイーンに挑む候補者たちを見ていた詩暢だったが、ふと新の試合を見ると相変わらず彼らしくないかるたの進め方をしており、詩暢としてはこちらの方が気になってきてしまう。

音を聞き分けるかるた会場内に、腹の虫の声をとどろかせた詩暢は、邪魔になるからと自ら会場を出て、結果は新が勝ち進むだろうと返ろうとする。そこへ明星会の伊勢が声を掛け、同年代のかるたの相手に、結川を推してくるが、祖母の名を出され、不機嫌になった詩暢は、その結川を、かるたでつぶしても良いのかと伊勢に問いかける。思わず詩暢の圧力に負けた伊勢はたじろぎ、詩暢はその場から立ち去ろうとするが、伊勢は腹を鳴らしていた詩暢に周防が配っていたスノー丸どら焼きを渡し、視線も合わそうとせずに帰っていく詩暢に、いつでも連絡するようにと声を掛ける。

会場から外に出て、しばらく歩いた詩暢は、友人がいないと心配する祖母も、近い年頃のかるた選手と練習させたがる伊勢の態度も、余計なお世話だといら立つが、ひとまず途中にある階段に腰を掛け、スノー丸どら焼きを食べてしまうのだった。

準決勝を勝ち残った新は、受付で東日本の準決勝のカードを目にする。そこに太一の名前が無かったため、ホッとした自分に気付き、何故そう思ったのかと自分自身に焦りを感じる。ちょうどそこへ、もう一組の準決勝を勝ち残ったのが同じ南雲会の村尾だと知り、同門対決に周囲は盛り上がりをみせるのだった。

 

ここから感想

修学旅行の面は、同年代同士で無事に決着をつけて、二日目から楽しんでいけそうなので何より。

そしてかるたの方は、何かと意地を見せる原田さんに華を持たせていたが、この作品の年寄りは「関節が痛い」、「早く取れない」としか言わないので、出来れば「3月のライオン」の様な集中力と気力の持たなさをもっと表現してくれる、渋いエピソードも欲しいのだけど、女子高生が主人公の恋愛要素が高めな作品に、そこまで求めちゃいけないだろうか。でも、年寄りなめんなよエピソードを作るなら、痛みに耐える話よりも精神面は大事だと思うけどな…。

来週は決勝をやって、東と西の代表を決めることになるらしいが、東は原田さんで、西は村尾くんだろうな。自分の状態を掌握できていない新と、そう言った要素がおそらくない村尾さんでは、粘っても若者は勝てないさ。その点、新が勝つと思い込んで帰っていった詩暢ちゃんにも、まだ視野が狭い部分があると言う形にもできるし、やはり村尾さんが西の代表で良いと思うな。

 

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ