はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

推しが武道館いってくれたら死ぬ 第11話「いちばん、身近にある奇跡」感想

 グループが解散すると、また他の事務所に引き抜かれていくのを繰り返していくの、結構大変だよね。しかも所属替えした事務所の持つ力によっても、自分がアイドルとしてどの程度まで行けるかがある程度決まるって、その折り合いがつけられる年齢になるまでいられるかどうか、理解できるかどうかの世界か…アイドル界に入る子達ってすげぇな。

 

今週の内容

公演日にれおからのお知らせで、ちゃむがアイドルフェスに参加することになったと発表を受けたファンたち。しかし、既にほかのアイドルグループのリツイートなどで、イベントへの参加を知っていたファンたちは、既に知っていたとも言えず、中々盛り上がって見せることができなかった。

控え室に戻った空音は、ファンの反応からSNSなどで情報を先に得ていたのだろうと、反省点を述べるような口調になっていた。しかし優佳を始め文などは、アイドルフェスをチャンスと捉え盛り上がり、ゆめ莉や舞菜は規模の大きさから不安を感じ、眞妃などは自分たちの知名度の無さを心配していた。それらをまとめて、れおは武道館への第一歩だと目標への道のりを示し、皆も冗談を言い合う程度には不安がほぐれた様子であった。

眞妃が香川県高松駅前でカメラに向かっている姿を、スタジオ前のスタバで、くまさと基と共にタブレットで見ていたえりぴよは、前列で踊った舞菜もそろそろテレビデビューかとテンションを上げていた。

ちゃむが参加することになった「せとうちアイドルフェス」のページでは、広島を拠点にしている「めいぷる♡どーる」のグループを目玉アイドルとして扱っていた。くまさは、このグループのセンターのメイは、以前所属していたグループ「MELTY」でもセンターだった子で、れおもそのグループに所属していたのだと紹介する。

くまさは、れおと初めて会った時のことを話し、その時は友人のよしむねさんの紹介でメイの握手列に並んでいた事を、今でもれおが忘れてくれないと悔しそうに語るが、他人の推しに興味のないえりぴよは、舞菜の初ステージを見れていない等、もっと前から舞菜の存在を知りたかったと悔しがり始めるのだった。

えりぴよの、壮大に舞菜への愛をこじらせた発言には基は反応を返すことをやめ、アイドルフェスとはどんなものかをくまさに尋ね始めた。くまさは、シビアにも推しの現実を突きつけられると告げ、れおに武道館行って欲しいと言っていた彼でさえ、武道館が夢のまた夢だと言ってしまうのだった。

めいぷる♡どーるのショッピングモールでのライブ映像を見ていた文は、自分の後ろで展開される眞妃からの香川土産のうどんについて、あれやこれやと話し合うメンバーに、危機感が無いと苛立ってしまい、練習時間を増やすことと、うどんを茹でるための鍋を買ってくると断言して、部屋から出て行ってしまう。

文が出て行ったあと、不安がらせてしまった事に、申し訳なさそうにしていたれおは、自分のスマホにメッセージが届いた通知に反応し、さらにそのメッセージの送り主がメイであることに緊張した面持ちになるのだった。

メイからは、「れおちゃん久しぶり。元気?フェスで一緒になるみたいだね。会えるの楽しみにしてるね。」というメッセージと、笑顔の鹿が揺れているスタンプが送られており、れおはこれを思わず見つめていたのだった。

眞妃が女子高生と思われる子に声を掛けられ、話をしている時間を、少し離れた場所で待っていたゆめ莉。戻ってきた眞妃に、人気が出る彼女の事を見ていられて嬉しい気持ちを話したゆめ莉だが、眞妃はそんな自分の隣に、ゆめ莉が来るよう努力することを条件に出し、武道館では隣同士でステージに出ようと約束したのだった。

文のしきりで猛特訓が始まり、へとへとになる中でも優佳が文句を言いつつ、それでも練習に身を入れて取り組むメンバー達。その成果は公演会でも発揮され、ファンたちは普段よりもさらに盛り上がりを見せていた。

ダンスが揃っているのを見たえりぴよは、くまさとフェスに向けて頑張っているのだろうと話し合い、握手会では頑張っている舞菜に良い事をいっぱい言うのだと意気込んで向かっていった。しかし握手会最中の言葉は全部噛み、さらに舞菜からフェスに来てくれるかと言う質問にも、「行くに決まっているよ」と言いたいところも噛んでしまったえりぴよは、何故時間が戻せないのだと、頭を抱えて叫ぶことになった。

その後も、噛んだことを思い出しては悔しさの余り叫んでしまうえりぴよ。そんな中、ブログに更新があり、れおからの告知で、ちゃむがフェスの特番に少しだけ映してもらえると知ったえりぴよは、まずはくまさに一緒にテレビを見てもらえるようにと、お願いのメッセージを送る。

えりぴよから、「バイト終わったらくまささんの家に観に行っていい⁉」というメッセージを見たくまさは、ひどく嫌そうにつぶやき、その後も「一人で観てるとゲェ吐きそう」「観れない…ゲェ吐きすぎて」「一人でみるのむりしぬ」と続くえりぴよの訴えに対し、「ボクはひとりで観たいんですよね… えりぴよさんがいたら絶対集中できないですもん」「一瞬かもしれないし」と返信して、お断りするのだった。

くまさに断られたえりぴよは、そのまま基に助けを求め、「基さんの家にテレビ観に行っていい?」と送るが、基からは「そんなとこもし空音ちゃんに見られたら誤解されるからダメです(>_<)」と即座に返信され、これもまた断られてしまうのだった。

基の言い分にツッコんでいると、うるさいと同僚の美結から注意されたえりぴよは、彼女にも一緒にテレビを見てくれと頼み込み、えりぴよが恋する乙女のように好きな人がテレビに出ると言うので、恋バナが好きな美結はこの話にまんまと乗ってしまうのだった。

えりぴよの家でテレビを前にした美結は、ふと一緒に見る意味にが無いと気づくが、それがえりぴよが吐くからだと知り、一人で吐けと冷静に言い返し始める。

特番が始まると呼吸が荒くなり始め、舞菜が画面に映ると興奮のあまりテレビに抱き付くえりぴよを見て、美結は偏見は無いとしながらも、キモイなと心の中で思うのだった。

さんざん騒いでソファーで寝てしまったえりぴよを横目に、美結はテレビを見続けていたところ、深夜アニメが始まり「ドルってマジカル冬太郎」の主人公を見た美結は画面にくぎ付けになるのだった。

翌日、えりぴよに感想を聞かれた美結は、えりぴよの目当ては分からないと切り捨てつつも、自分も好きな人を見つけたと、冬太郎を紹介する。液晶の壁は天の川よりも深いと語り始める美結に、えりぴよは理解を示すが、その言葉は、決して出会えない二次元の存在を好きになった美結からしてみれば、同じ人間を好きになっているえりぴよの方が状況としてはまだ良いのだと憤慨させてしまう起爆剤なのだった。

せとうちアイドルフェスのチケットを見せあうえりぴよ達。お互いに連番で3枚ずつ購入しているが、見えているだけでもくまさが94と95番、えりぴよが202から204番、基が385と386番と言う微妙な数字に、えりぴよは前列で観れるかと不安になっていた。そこはくまさが、経験から目当てのユニットごとに入れ替わりが有るから大丈夫だと話したため、ひとまず場所取りの心配が解消される。

そのままえりぴよは新作ブロマイドの話題を振り、自分が購入した舞菜のブロマイドを取り出して、同じ次元にいるありがたさを噛みしめ始める。イマイチ内容について行けない基は、えりぴよとくまさが、推しが存在することに感謝をし出したため若干引いて見せるが、えりぴよがこの感謝の気持ちを伝えたいと発言した事には、呟けば良いとアドバイスを送る。

えりぴよは、そう言われて初めて自分から何かを発信すると言う発想を得た様子で、いざ呟こうとすると炎上などが気になり、何をつぶやけばいいのかとここでも悩み始めてしまうのだった。

ダンスの練習の成果を感じ始めていたメンバーの中、舞菜は自分だけが駄目だと、思い始め沈んでいた。そしてれおも、フェスの特番でメイがライバル視しているアイドルを聞かれて、タイムマシンプリンに所属するもかだと答えていた事に、自分が思い上がっていた事を自覚していたのだった。

帰りの路面電車の中、舞菜はえりぴよのツイアカからつぶやきが発信されたことに驚かされる。

「舞奈ちゃんに会いたいな。」とはじまったえりぴよのつぶやきは、「なぜ舞奈ちゃんに会いたいかというと舞菜ちゃんが最高のアイドルだから。」「舞奈ちゃんの最高なところその1可愛い。」「その2 ダンスが可愛い。」「その3 耳の裏のホクロが可愛い。」と続き、ホクロについては舞菜本人も知らずに慌ててしまう。

公演の東屋でつぶやきを発信し続けるえりぴよは、どんどん舞菜の最高なところを上げていく。

「その24 とにかく全部全部可愛くて愛おしい!!!」「その35 舞奈ちゃんに早く会いたいと思わせてくれるところ。」「その36 すごいフェスに でてくれるところ。」「その37 こんなにたのしみな 気持ちをくれるところ。」「その38 ありがとう。 舞奈ちゃん!」とつづくえりぴよのつぶやきを読んでいく舞菜は、全然だと思っていた自分をこんな風に思ってくれる存在に、ほほ笑んでいた。

えりぴよは、「いつか舞菜が武道館いってくれたら」と書き込み、元旦に初日の出に叫んだ願い事も、舞菜に届けようとしていたのだった。

 

ここから感想

最終回直前になって、眼鏡の奥の眼が移され、帽子を被っていない姿までもがさらされるくまささん。30代半ばという年齢以上のオッサン加減で描かれているからこそ、最終回直前になって、少しは別の形態も見せて、彼も一応30代だと表現しなくてはならないというお触れでも出たんだろうか。

で、来週あたりに出ることになりそうせとうちアイドルフェス。ここでガールズフェスタとは違った現実を突きつけられるという予想がされる中、ひとまずパフォーマンス部分の底上げを図っているちゃむと、それを感じ取ってますます盛り上がるファンと言う、アイドルとファンの両側からグループを盛り上げる構図を、ここでも見せてくれる本作。アイドルフェスもたぶんこんなアイドルとファンばかりで、席の入れ替わりもスムーズなんだろうなぁ。

で、とうとう面と向かって言えないことをつぶやきで表現したえりぴよ。最終回は舞菜からえりぴよに気持ちを伝えてくれるのだろうと期待しているが、無事に二人は結ばれるだろうかね…。

 

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