はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

ちはやふる3 第23話「わたるふなびとかぢをたえ」

 EDで出演者を見て、新海太一というもう一人の「一番太い人」を見たため、誰だろうと混乱した。というか、太一と机君の担任は、千早たちの担任よりも重要なのだろうか。そもそも宮内はもうどのクラスの担任もしていないのか?

 

今週の内容

村尾と新の取り合いを見て、栗山は新の伸びを感じて南雲会のさらなる飛躍に期待していた。

一方新は、高松宮杯の時の感じた太一の粘りを思い出し、千早を連想させる「ちは」の札が結局読まれなかった事で、二人にとって精神的な何かが試されることなく試合が終わったと感じていた。

そんな風に深く思考していた新は、突然年下の松林俊に後ろからTシャツの中に入り込まれ、驚きつつもくすぐったそうに笑い始める。新にじゃれついていた瞬は、もう一人の浩と一緒に、新の通う藤岡東高校に進学できるため、一緒にかるた部が作れると、新のTシャツに頭を突っ込んだまま話し、新はその言葉に反応しきれずに言葉を返すことができずにいたのだった。

片町文化センターでは、全国かるた会非公式試合の太一杯が開催され、階級を問わず36名が参加した。

千早から太一杯のルールが説明される。試合は4試合行われ、チームは3人ずつ。そして、表示されたのは「・毎回くじ引きで源平戦のチームメイトを決める」「・取った札は個人のポイントになる」「・チームが勝てば毎回5ポイント獲得」と言う物だった。このルールに太一は思考を巡らせ、チームメイトが弱くても強くても味方にはなり得ないのだと、ルールの厄介さに気付き始めていた。

さらに、太一にとっての不運は続き、賞品が自分からのキスだと明かされたために、どうして誕生日を祝ってもらう主役が賞品を出す側なのかと、不満を感じていた。説得にかかる千早に自分からのキスは無いだろうと拒否している最中も、理音目当てで参加していた真琴から、もっとまともな大会かと思ったのにと、若干冷たい視線を感じるのだった。

チーム決めのカードが、千早が作ったダディベア型の手作りだと盛り上がり、大会の開催や賞品の事で衝撃を受けていた太一も、一通りの落ち着きを取り戻し、本当に嬉しそうに大会の運営をしている千早に、照れつつも視線を送っていた。

一回戦のチームが決まり、山鳥チームが駒野(翠北会でB級)、坪口(白波会でA級)、白波会の女子(白波会で階級不明)。かささぎチームが千早(白波会でA級)、持田(北央学園顧問で所属会は不明、A級)、さらに女子(所属会不明、階級不明)が加わる。千鳥チームは甘糟(北央学園卒業生、A級)、山井真琴(富士崎高校卒業生、A級)、奏(翠北会でC級?)。ほととぎすチームには西田(翠北会でA級)と、筑波4兄弟の次男の冬政(白波会で階級不明)、三男の春臣(白波会で階級不明)が集まり。鹿チームには菫(白波会でD級)、筑波兄弟の長男の秋博と四男の夏総(共に白波会所属で現時点での階級不明)の残りの二人が集まっていた。きりぎりすチームは理音(富士崎高校でA級)、日向(富士崎高校でA級)、佐々鈴香(朋鳴高校で階級不明)。八重桜チームには主役である太一(白波会でA級)、原田(白波会でA級)、ヒョロ(北央学園、白波会所属、B級)が集まる。

須藤が読手を務めることを知った太一は、この会を開くにあたって、知人全てに声がかかっていると、規模の大きさにまた引いてしまい。その状態のまま第一回目の試合が始まるのだった。

100枚の札を並べ、それを3人で取っていく源平戦に、さらに相手チームの強い参加者や、同じチームの仲間もライバルだと気づいた千早と太一。この状況は、小学生の時に新を加えた三人で行った源平戦を思いだし、当時対戦相手だったヒョロも同じようなことを考えているのだと、彼のつぶやきから感じ取った太一は、自分もあの頃よりも強くなれているのだろうかと考えるのだった。

試合の結果、千早と太一が同点首位に決定し、チーム戦ならではの勝点の差で負けた原田は悔しがっていた。

賞品のキスを千早に送るのかと内心ドキドキしていた太一だが、千早の負けず嫌いが出て決定戦がしたいと言い出したため、職業が教師である坪口と持田が、会場の使用時間で区切って、撤収を指示し始める。口々に感想を述べながら片づけをしていく参加者たちを見ていた太一は、感謝を述べ、最後は全員での記念撮影を行って大会は解散となった。

校内で部活が行われる中、部室を訪れた太一は、後から来た千早と出くわす。新しいカーテンを持ってきたという千早に、太一は椅子の上に乗って交換する作業を手伝うことになった。カーテンの裾が地面に付いて余っているのを見た千早は、新学期と新入部員のために頑張ったのに失敗したと涙目になり、そんな彼女に太一は少し笑うのだった。

太一杯の決定戦にこだわる千早につられて、源平戦から初めてのチームを組んだ時のことを思い出し、さらにそこから新にしたことを思い出した太一は、小学校のかるた大会の時に新の眼鏡を隠した事を千早に話し始める。

千早は太一による真実の告白に青くなり、しどろもどろになりながらもやってはいけない事だと言葉を返し、太一もこれには肯定の頷きを返して、畳に横になる。ずっと、千早が好きで、卑怯じゃない人間になりたかったのだと告白した太一に、千早は衝撃を受けながらも、以前に告白をしてきた新の事を思い出し、一緒にかるたをしようと言っていた彼が、一緒にいようと言っていたのだと考えていた。

新の事を考えている千早は好きにはなれないと、千早の様子を見ていた太一は、チャイムの音と共に発せられた千早の言葉を聞いて、部室を出ていく。

その後の千早と太一は自然と距離を取るようになり、それでも他の部員達が気づかないのは、太一が普段通り笑い、話に参加しているからであった。

新学期に入り、3年1組の新担任となった新海太一から実力テストの結果を返された太一と駒野。自分の結果を重く受け止めた駒野は、昼休みで込み合う購買前から西田を引きずり出し、混乱した状態で相談を持ち掛ける。中庭に移動した二人は、駒野の実力テストの順位が理数系で1位だったことで、自動的に「テストで1位の座を守る事が出来なかったら、太一が部を辞めさせらられる」という、真島家の条件が発動するのではと心配する。太一とは、幼少の頃と高校で付き合いがあった西田は、太一の母親を苦手としており、太一をかるたから引き離したい彼女が、千載一遇のチャンスとばかりに太一に退部を迫るだろうことを予想しつつも、部を上げて断固反対だと弱弱しくも断言する。そんな話をしていた二人に、太一が声を掛け、二人の肩を引き寄せるように手を置き、相談があると持ち掛けてきたのだった。

新入生歓迎部活動紹介の当日になり、体育館の端の順番待ちの列では、かるた部の女子部員たちは袴が着込んで順番待ちをしていた。男子部員はというと、別の場所でかたまり、筑波は千早の袴姿に見とれ、駒野と西田は浮かない表情だった。

発表直前になった千早たちに顧問の宮内が声を掛け、千早の持っていた原稿に訂正を入れる。宮内が3年生の人数を5人から4人に訂正したのを見て、太一が退部したことを知らされた千早と奏、菫はショックを受け、立ち直る暇もなく部活紹介の順番が回ってきてしまう。これを見ていた西田と駒野は、すぐに自分たちが代わりに部活紹介をすると飛び出していくが、千早が何事も無かったかのように部活紹介を始めたために、あっけに取られてしまう。

千早の部活紹介は順調に新入生の笑いを取り、売りである全国大会優勝も盛り込んでいくが、部員数を一人減らして紹介した辺りで言葉を続けることができず、涙をこらえきれなくなってしまう。マイクを取り落として走り去る千早に、会場内がざわつく中、西田と駒野は何もすることができず、部活動紹介は奏と菫が目に涙を溜めつつも引き継いでいく。

千早は袴に上履きという出で立ちののまま太一を探し回り、一人で帰っていく太一に追いつき、その腕にしがみついて退部は嫌だと泣き叫んだ。しかし太一は、そんな千早を引き寄せて顔を近づけたため、千早は驚いたまま固まり、太一はその状態の千早の肩に手をかけて自分から引きはがし、かるたができない事を告げて去って行ってしまうのだった。

 

ここから感想

今回で、やっと幼馴染二人から告白を受けた事になる千早。まぁ、千早が新への想いを自覚していたから、太一はフラれるわけね。あと1話しかないし、太一に部活に戻ってもらうように説得して、太一と千早の間の感情の問題を解決するまでは行かないな。という事は、今期は千早が新と太一と、どういう関係でいて欲しいのかを自覚するための期だったってまとめで良いのかな。

それでも、イマイチまとまりを感じないのは何故だろう。

気持ちを受け取ってもらえないと思いつつも告白をした太一が、成績の低下を理由に部活まで辞める心の内として、「かるたが黒く見えるから」と明かしたが、今までの思い出を肯定的に受け取れないと言う意味なのか、千早に振り向いてもらえなければかるたをやる意味が無いと言う意味なのか、はっきりとは言わずに今週分が終わってしまった。ここら辺は、新春かるた大会で菫が不安がっていた「皆バラバラになる」と言わせる等、段階を経てきているだけに、太一の離れる理由も、千早が対応できない理由も、今期でまとめて片づけていただきたいのだが。…HPのあらすじを見ると、最終回で新入生がトラブルを起こすって…原作がまだ続いているだけに、アニメの切れ目としては悪いタイミングで終わりそうだと思える辺りが、結構残念に感じるんだよな。

 

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