はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

推しが武道館いってくれたら死ぬ 第12話「推しが武道館いってくれたら」感想

 最終回まで見て改めて思い出すんだけど、マンガのCMを見た時は、アニメ化しても見続けられないだろうと思っていたんだよ。タイトルからして、登場人物がめんどくさそうなやつだったし。だが、面白く見れてしまった。

 

今週の内容

早朝からダンスの練習をするれお。曲が終わったタイミングで声を掛けた舞菜に、れおは努力しても届かない存在がいるのだと、前に所属していたグループのセンターを思い出しながら話し、努力が必ず報われるとは限らないと理解していても、自分は努力する事しかできないのだと、自分を卑下し始める。そんなれおに舞菜が何かを言いかけた時、残りのメンバーが入ってきたため、舞菜はそれ以上話を進めることができず、れおを気にしつつも円陣に加わるのだった。

せとうちアイドルフェスの参加者列に並んでいたえりぴよ達。配られたタイムテーブルを見つつ、玲奈に一番人気のあるグループがトリを飾る事を説明していたくまさは、なら真ん中より少し前に出場するちゃむは、人気が無いのかとツッコまれ、自信を持って違うと言えない事にえりぴよと基も巻き込んでいじけてしまうのだった。

始めてのフェスに、入り口からテンションを上げていく優佳と文。れおは舞い上がる二人にもにこやかにサービス名を教え、空音と眞妃ははしゃぐ二人を諫めていた。そんなちゃむを、特にれおを見ていた少女は、そのまま階段から立ち去っていく。

ちゃむの控え室に到着し、テーブルと丸椅子だけと言う狭い空間に、一気にテンションがさがった優佳。狭い部屋に、少しメンバー全体の空気も硬直する中、なぜかゆめ莉は鍋を持ってきているから大丈夫だと励まし、今日はうどんを食べることはないと優佳にツッコみを受けるのだった。

座って落ち着いたところで、歯磨きに出ると言う舞菜とそれに同行する眞妃。そんな二人にれおは洗面台の場所を案内したため、文からこの会場が初めてではないことと、前のグループとして参加した時は、トリだったことを言われてしまう。文はこの発言はれおを侮辱する意味で言ったのではないと付け加えるが、れおは当時のグループメンバーだったメイからも、このぐらいの規模のフェスで緊張しないで欲しいと冷たく言われた事を思い出し、自分の実力の無さを思い出してしまう。

物販でCDを大量買いしたえりぴよは、これからの舞菜が行う初めての出来事は、堪能するのだと興奮し、買いそろえたCDを両手と頭に置いてスクワットを始める。えりぴよにあてられたのか、基もCDを買い足しに行こうと列に並び直しに行き、この流れに迷った玲奈は、くまさはどうするのかと思わず聞いてみる。するとくまさはあえてⅠ枚だけ買い、この特別な日を凝縮したいという考えなのだと答えたため、玲奈もその想いに共感して、自分もⅠ枚にすると決めるのだった。

11時に開演したせとうちアイドルフェスは、1グループ15分と言うスケジュールで順調に進んでいき、ちゃむの出番まであと2グループと言うところまで迫っていた。空きスペースで円陣を組み、れおが掛け声をかけようとしていた時、メイがれおに声を掛けたため、れおは思わず重ね合わせていた手を引っ込めてしまう。

れおの緊張した様子に他のメンバーが違和感を覚える中、メイに相対するれお。メイの社交辞令に笑顔で答えていたれおだったが、自分のグループは武道館公演が決定したのだと話したメイの目に、見下すような意味合いを感じたれおは、途端に硬直し、その場にうなだれてしまう。

メイが去った後、れおを囲んで彼女の手を取り、れおの存在が支えになっていることを伝えるメンバー達。普段はあまり発言ができない舞菜も、努力が全部報われなくとも、全部が無駄にならないと力強く言い切って、自然と全員の手が重ね合っていく。れおもこのメンバーでフェスに参加できてうれしいと笑い、目に涙を浮かべていた。これを近くの階段から聞いていたスタッフの吉川、三崎、室田の三人も、陰ながらもらい泣きをしたり、嬉しそうに笑ったりしていたのだった。

れおは今度こそ大丈夫だと笑い、必ず武道館に行こうと胸を張ってステージ前の掛け声を行う。

ステージに上がって観客をみた舞菜は、いつもとは違う人数に若干パニックになってしまう。しかし声援の中にえりぴよの声を聞き取り、前列に彼女の姿を見つけた舞菜は落ち着きを取り戻して、曲がスタートする。

ステージの最中に、れおと舞菜は自分はここにいる、アイドルで良かったと感じることができ、出番を無事に終え、ステージから降りたれおは、その興奮からか思わず泣き出してしまい、メンバーで彼女を取り囲んで彼女を支えていた。

ちゃむのステージを見終えたえりぴよ達は、出店のうどんをすすりつつ、良いステージだったと興奮冷めやらぬ面持ちで、感想を述べ合っていた。そんな彼女たちも驚くほどの声援がステージから沸き起こり、くまさはめいぷる♡どーるの出番なのだとステージに目を向ける。

れおたちもステージの様子を眺め、自分たちも同じステージに上がったのだと強がって見せる。れおは自分たちのステージの時に、ファンがどこまでいたのか分かったかと確認し、その言葉に、強がっていた文と優佳はあからさまにギクリと反応を見せた。本当に前列の部分の人しか、真剣にステージを見てくれていなかったと、再認識させられて沈むメンバーに、れおは自分たちはまだまだだとしつつも、確実に前に進んだと断言してみせ、その笑顔に引っ張られるように暗雲とした空気も晴れていく。見計らったようにチラシを持った三崎が声を掛け、吉川も、一人でも多くちゃむを知ってもらうのだと意気込んだ指示を出す。

物販の宣伝も兼ねてチラシ配りをする舞菜は、偶然ステージを見ているえりぴよを発見し、推し変なのかと不安に駆られてしまい、挙動不審になってしまう。そんな舞菜に声を掛けた空音は、チラシを渡した男性が、空音の事を可愛いと言っていた事を聞いても動じることが無かったため、舞菜は思わず、ステージにいるアイドルの事を一番に好きだと思っている人は、一体どれくらいいるだろうかと尋ねてみる。そんな舞菜に、空音は実体験を交えて、言われたことを信じるしかないことや、常に可愛い自分を見せるしかない事を、しみじみと話して聞かせるのだった。

最高の盛り上がりをみせるめいぷる♡どーるのステージを見ていたえりぴよは、無感動の表情のままアイドルは大勢いるのだと認識していた。しかしそれでも思い出せるのは舞菜だけであり、自分の中ではアイドルは舞菜だけなのだと自覚する。

握手会が始まり、基は空音と、くまさはれおの列に並んで言葉を交わしていた。えりぴよは玲奈が舞菜と話している間に、特別なこの日にあった言葉を考えていたが、思ったよりも早く自分の番が来てしまい、定型文を読み上げながら考えると言うひっ迫した状態に追い込まれていた。

舞菜から話しかけられた事で、えりぴよは楽しくて幸せだったことを話しだし、これを聞いた舞菜も、不安げな顔を少し和らげ、武道館に行きたいと目標を口にする。いつもは塩対応の舞菜がここまで言ってくれたと喜んだえりぴよは、フェスという大舞台を乗り越えて、舞菜がさらに可愛く感じるのだと理由付けをし、武道館に行く頃にはどうなってしまうのかと妄想を爆発させる。そこへ、舞菜からえりぴいよのおかげで頑張れたと微笑まれたため、えりぴよは何も考えず一生好きと口走り、武道館行ってくれたら死ぬときっぱりと発言したため、舞菜は一瞬驚くが、すぐに笑って頷いて見せる。

その後に取ったであろうチェキは、いつもよりも接近することが出来た二人が、幸せそうに映っていた。

フェスの勢いを借りて武道館まで足を運んだえりぴよ達とちゃむのメンバー。

えりぴよとくまさ、基は、いずれちゃむがここに来るのかと感慨深く見上げて、満足していた。一方えりぴよ達とは関係なく、メンバー全員で武道館を見に来たれお達は、思っていたのと違うと戸惑いを見せていた。

実はれお達が来ていたのが足立区にある東京武道館で、いわゆる目標に挙げている武道館は、千代田区にある日本武道館なのであった。想像とは違ったが、ここに来れるように頑張ろうと言い始めた舞菜たちだったが、携帯をみていたゆめ莉は、やっぱりここじゃなかったと訂正し、メンバーは声を上げるのだった。

 

ここから感想

何とも本作らしいラストだった。やっぱり感動だけで終わらせない作風は好きだよ。にしてもゆめ莉の目立ち方がボケキャラとは…思いきったなぁ。

最終回に向けて、れおの不安感とちゃむのグループの団結力を繋げる辺りは、アイドルものだと良くある話なのかもしれないが、れおが感じている劣等感や、メイがれおを見つけた時ではなく、出番直前にちょっかいを出す意地悪さ等々、「うつ展開は嫌だ」、「アニメでくらい優しい世界に浸りたい」と言われる昨今で、前向きなところだけでなく、課題を受け止める心境に少しの緊張感を持たせたのは、本当にバランス感覚が良いなと思えた。

ライブシーンも、3Dを使わずにいわゆる手書きだったのが嬉しい作品だった。衣装や髪、表情が繊細に描かれて動く事の贅沢さを、改めて感じることができたので、またどこかの作品でもこういった試みがされないかなと、期待してしまうよ。

 

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ちはやふる3 第24話「かぜをいたみ」

 あっという間に新入部員が入ってきて、新生かるた部が始まっているのに最終回。原作はどこまでできているのか分からないけど、アニメの続きを数年間待つと思うと、撮っ散らかったまま終わった感じがして仕方がない。

 

今週の内容

太一からの告白を断り、自分とかるたから去っていってしまった姿と、その時の言葉を何度も思い出していた千早。3年の担任である幸田美男との面談にも集中できず、幸田がペンでプリントの一点を指し示す音で現実に戻ってくる。

教員志望の千早に、幸田は生身の人間を相手にする難しさを考えるようにと指導を始め、その様子を千早の元担任である深作と宮内も眺めている中、千早は幸田の厳しい意見には返事もできずにいた。

結局、幸田の指導の内容は、途中から趣旨がズレていき、宮内はその内容に呆れ、深作は思わず咳込んでしまった。

郵送されてきた学力考査成績表をみた真島麗子は、ちょうど帰ってきた太一に、さっそく弛んでいるのではないかと大声を上げ、かつ、何事もため込みがちな息子に、息を吐く事を意識するようにと付け加える。帰って早々にまくしたてる母親に対し、太一はかるた部を辞めたから、成績の面で今後はもう大丈夫だと告げ、興奮していた母親を置いて自室へと上がっていってしまう。息子が退部したと聞いた麗子は、今までかるた部との関係を切ってほしいと考えていたにもかかわらず、あっけに取られてしまうのだった。

かるた部顧問でもある宮内は、太一の退部でかるた部員達が動揺していることを想像しつつ、部室を覗きに来ていた。

しかし宮内の想像とは異なり、入部希望の4人を前に、菫が指導係として挨拶をしていたため、しっかりしてきた生徒たちに、思わず宮内は涙ぐむのだった。

自分たちの出る幕が無いと、太一からこの後の部の事を頼まれていた西田と駒野は思い、奏もまた、菫が部を支えてくれていることに感心していた。

原実紅D級、橋立蒼太D級、波田橙吾初心者、田丸翠A級と、今年の新入生は期待できると浮き立つ西田と駒野。しかしその中に、嫌なかるたをすることで有名な、埼玉咲良会の田丸兄妹の妹の方がいたことに、思わず二人して焦り、顔を見合わせるのだった。

千早は相変わらず集中することができず、心ここにあらずの状態で新入生との練習を行い、かるたの札に色見を感じなくなってしまっていた。

練習の合間に廊下を歩き、こらえきれずに泣き始めた千早は、深作と出くわして「かぜをはやみ」の歌のように、自分が太一の心を削っていたのだと気づいた事や、自分はかるたが取れないと泣きながらに相談する。深作は大量に持っていた国語のテキストを、支えきれずに落としてしまい、これを拾おうと千早と二人でしゃがみながら、それならば勉強しなさいと、千早にかるた以外で没頭すべきものを指し示す。

塾に行き始めた太一は、その容姿からさっそく女子から声を掛けられていた。かるたの話をしない人たちに、今の自分は囲まれているのだと感じていた太一は、塾の講師として現れた周防名人を見て驚き、周防もまた太一を見て彼に話しかけるのだった。

福井県あわら市にある藤岡東高校では、新が松林兄弟を連れて部活立ち上げの申請をしようと職員室の菅野先生を訪ねていた。かるた部の創設には後二人足りないと言う菅野に、松林兄弟は文句を垂れるが、部費が出ないだけで大会への参加はできると、菅野は新たちの活動を制限することはしないのだった。

松林兄弟は舜が4月生まれで兄、滉は3月生まれの弟であり、二人ともB級選手であった。福井大会の参加校が、昨年は4校だったことから、自分たち三人でも高校選手権大会は大丈夫だろうと言う松林兄弟。新も名人戦が大事だろうと考えている二人に、新はその場では言葉を返すことはなかった。

その後の南雲会の練習で、選手と運営をこなす大人たちを見て、兄弟子である村尾からも、背中を押された新は、チームを作りたいのだと思い返して、袴を着込み、昼休みに各教室でかるた部の勧誘を始める。

3年の教室も回った新は、恥ずかしさのあまり廊下の壁にもたれかかっていた。そこへ幼馴染の由宇が声を掛け、受験生なのに部活の創設なんて何を考えているのかと小言を言い始める。しかし自分はチームを作りたい、祖父の日常介護を手伝ってくれていた時の由宇も、自分にとってはチームだったと語る新に、彼女も素直ではないながらも入っても良いと言いかける。結局、由宇が入部しても良いと言う前に、入部希望の生徒が新の周りに集まってしまい、彼女はまたも言いそびれてしまうのだった。

人数が揃い、無事にかるた部を作ることができた新は、その熱意に喜んだ南雲会の栗山のツテで、富士崎高校の合同練習に参加することになる。顧問となった菅野が4時間の運転疲れで立ったまま眠る中、上がりながらも挨拶をこなした新を見て、富士崎高校の部員たちは名人戦の配信や、挑戦者の西日本代表となった事を知っているため、少々ざわついていた。

眠気で顧問としての活動ができないと判断された菅野が、松林兄弟に運ばれる中、桜沢と挨拶を交わしていた新は、北央のヒョロ伝いに、千早と太一が瑞沢高校のかるた部から去っていったことを知らされる。

千早と太一の事を考え、理音から札を並べるように指摘されてしまった新は、その後の練習試合の中でも、日向の掛け声に集中を切らされ、藤岡東高校のかるた部の部員たちは、思うようなかるたが取れずにいた。昼休みにこのままではいけないから、と滉は新に相談を持ち掛けるが、新は千早と太一の事を考え、部を作ったと作成したメールを眺めるだけで、返事をしないのだった。

午後に入り、新の相手は日向となった。かるたの実力がはるかに上である新を相手に、日向は他の部員への声掛けが行えず、代わりに理音が慣れない様子でその役を担っていた。

2試合目も新以外の部員が負けている結果に、新は疑問を持ち始め、富士崎高校の部員たちが他の部員の弱点もメモに取り、自分に負けた日向でさえ、部としては勝てると笑みを浮かべたのを見てしまう。

3回戦に入り、チームとして他の部員の様子を気にしながら集中することができるかと考え始めた新。自分が3年生としてやらなければと意気込んでいると、彼よりも先に滉が恥ずかしそうに声を上げ、これに勇気づけられた新は、思い切って練習を始める。

藤岡東高校のかるた部をチームとして強くするために、富士崎高校のストレッチを取り入れてみようと考え始めた新。そんな姿を見た桜沢は、名人を目指す彼に対し、なぜ団体戦をしようとするのかと疑問を持っていた。

帰りの車の中、新はチームのために考えなければならないことを洗い出し、これは全員で話し合わなければと振り返るが、他の部員たちは疲れからか全員眠ってしまっていた。

チームを強くするという事の大変さを感じた新は、これを成し遂げて全国優勝を果たした千早と太一に思いをはせ、自分はいつも二人の傍にいないと痛感する。

起き出して早々、富士山がいい角度で見れると騒ぎ出した後輩たちに、思わず笑った新は、周回遅れではあるが、千早と太一の二人が見せてくれたものを追って、自分も二人に追いつこうと決める。

図書館で勉強に明け暮れていた千早は、身体を動かしていないエネルギーを、普段の動作で発散する勢いで動き、心配する幸田と宮内、深作を驚かせた。紙パックの飲み物を豪快に一気飲みしてむせていたところに、新からメールが届き、いつか自分が、部を作った事を報告した時のように、近江神宮で合おうという本文と、部員全員で何とか入った写真が添付されているのを見て、千早は1年の時、かるたから離れていた新に会いに行った帰りの新幹線の中で、太一が言った言葉を思い出したのだった。

太一も、同じく新からのメールを見ていたが、周防に呼ばれてかるたの練習へと足を向ける。そのことを知らない千早は、新のメールを見て、今度は太一が戻ってくるのを、強くなって待っていようと言われているように感じるのだった。

 

ここから感想

あれだな、新から言われた事や送られたメールの内容を、千早が脳内解釈しているのって今後の展開にも関係してこないかな。「一緒に生きていこう」とは言われてはいないし、「太一は戻ってくるから待って居よう」という思いは、送った本人はメールに込めていないわけで、辛いときに、すぐ近くに居ない新の言葉に頼ってしまう千早の脆さは、いつか指摘されるべきでは無いかなと思うんだよね。

そして、おそらく誰もがかるたから離れたと思っている太一が、塾で周防と出会って練習しているのって、太一の母親にも、何とか新のメールに頼ってつなぎとめている千早にも、新入生を迎えて部を支えている菫に対しても、筋を通せていないと感じるのは、潔癖すぎるだろうか。

以上の二点が露呈した状態で今期が終わってしまったので、気持ちよくとは言えない最終回だった。やはり作品が、千早がクイーンになるまでを描くとして考えれば、作成期間が長いのと、その間に変わる現実世界の考え方との擦り合わせが、難しくなっているのではと思うな。

とはいえ、この状態でアニメが終わってしまうのは、もったいないので最後まで作ってもらいたい。せかっく部活ものなのに作中で学年が上がって行き、人生を考えるように問題定義している作品、出来れば筋の通し方も表現してくれればなと思う。

 

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マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第12話「どうしてこんなにみじめなんですか」

 

意外とみかづき荘での死者が多いのね。

 

今週の内容

いろは達を見送ることなく、マギウスの翼の講義に行かせたやちよ。しかし以前みかづき荘にいた仲間から行かなくて良いのかと問いかけられ、仲間ではないと言いつつ、魔法少女が騙されるのを止めるためだと理由を付けて、やちよもまた、フェリシアが持っているGPSをたどって、いろは達を追いかけることにするのだった。

記憶ミュージアムで里見灯花と出会ったいろはは、自分とういの事を覚えているかと尋ねるが、灯花は知らないの一点張りで、みふゆによってこの話は切り上げられてしまう。

マギウスの掲げる魔法少女の解放についての講義に入った灯花は、まずは魔法少女理論基礎Ⅰだと宣言し、指示棒を片手に講義らしくスクリーンと椅子を展開させ始める。

一方雨の降る中、橋の上で一年前にやちよ達と何があったのかを、レナに語ろうとするももこ。そこへかえでが近づき、ずっと連絡が取れなかった彼女の登場に、レナはももこの話よりも驚くのだった。

魔法少女理論基礎Ⅰの内容はソウルジェムについて。灯花はAさんという例題を出し、ソウルジェムが砕かれた場合は、魔法少女はどうなるのかとさなと鶴乃に問題を出す。二人は正解することができず、灯花は端的に死んでしまったのだと答え、困惑するいろは達にソウルジェムは自分たちの引き出された魂だと説明を加える。

橋の上で再会したかえでに、レナは走り寄って抱きしめ、心配をかけるなと、彼女にしては素直な気持ちを言葉にしていた。かえでの方は、陰のある微笑を絶やすことなくレナを抱きしめ返し、これからはずっと一緒に居ようと返していた。

ここで躓くなと呆れる灯花に、まだ次があるのかといろはは思わず声を上げる。

魔法少女理論基礎Ⅱは魔女について。今度はスクリーンに映し出すことはせず、場所を移動して、みふゆと共にゴンドラ状のアトラクションに乗り込むいろは達。記憶を追体験できると聞いた辺りで睡魔に襲われ、いろは達はその場で眠り始めてしまう。

気が付いたいろはは、ある魔女の結界内にいる事に気付く。やちよとみふゆ、もう一人の魔法少女のかなえが魔女に向かっていき、戦闘が始まるとしばらくして、魔女の攻撃で動きを封じられたやちよとみふゆを庇う様に、かなえと呼ばれた魔法少女が、魔女からの攻撃を何度かやり過ごすことになった。この辺りで、いろははみふゆから声を掛けられ、今声を掛けてきた彼女は、自分と一緒にゴンドラに乗った現在のみふゆなのだと理解する。

記憶の中の戦闘は、かなえが魔女の攻撃をはじき返して本体に命中させ、何とか終わらせることが出来た。しかしその過程で、かなえのソウルジェムにはひびが入り、砕けてしまっていた。

魔女の結界から出たやちよとみふゆは、かなえが動かない事に気付き、グリーフシードをソウルジェムの欠片にかざすが、キュゥべえから諦めるように淡々と言われ、彼女の死に二人して絶望することになった。この姿をみていたいろはは、どうすることもできないのかともどかしく感じるが、一緒に記憶を追体験しているみふゆは、過去は変えられないと告げ、魔法少女理論基礎Ⅰのソウルジェムについてのおさらいは終わる。

記憶ミュージアムに到着したやちよを、灯花は遅いと言いつつも追い返すことはせず、いろは達の居るゴンドラへと。視線を移すことでやちよに知らせるほどの余裕を見せる。しかしやちよはそんな彼女に関わらず、すぐに室内に設けられた策を槍で切り開き、ゴンドラのロープに足を置いて滑り降りていってしまう。これには灯花も古い物は大事にしろと声を上げて文句を言うのだった。

今度はみかづき荘での様子を見ているいろは。リビングにはやちよとみふゆの他に、鶴乃、ももこ、メルという少女もいて、鶴乃の万々歳の微妙なランクインの話題や、メルの占いで本日は千年に一度のラッキーデイだと騒ぐなど、にぎやかに暮らしている様子を見ることになった。

鶴乃が店の手伝いを開けられないと言うタイミングで、他の区から渡ってきた魔女との戦闘を始めるやちよとみふゆ、ももこにメル。結界内に入ると、黒い手の様な魔女の本体と、それを取り巻く無数の白い手が、黒い杭を持って打ち付けると言う攻撃を受けることになり、メルはその中でソウルジェムを濁らせてしまう。

撤退直前に、みふゆからグリーフシードでソウルジェムの濁りを解消してもらったメルは、仲間を逃がすために囮になったやちよを手助けするべく、大技を繰り出すが、その一瞬、少し顔をしかめていた。

魔女の結界から現実に戻ってきたやちよ達は、メルを取り囲みソウルジェムが危険な状態まで濁った彼女のために、グリーフシードを取ってこようと、あたふたしていた。しかしメルはもう持たないと自覚し、ラッキーデイであることは譲らないままソウルジェムを濁らせ、魔女となってしまったのだった。

魔法少女の真実を聞いたレナは、思わず後ずさってしまう。そんな彼女を見ていたももこは、かつて仲間が目の前で魔女になった時のことを思い出していた。

同じく記憶の追体験でも、みかづき荘に戻ったやちよ達は、キュゥべえを取り囲み、主にももこが詰問していた。しかし魔法少女となるように契約してきたキュゥべえは、感情的になる彼女たちに淡々と魔女と魔法少女の関係について明かし、全ては宇宙の寿命を延ばすためだと、自分たちの考えを分かってもらえると言ってのけたのだった。

魔法少女はみんな、キュゥべえに騙されていたのです!」というスクリーンで魔法少女理論基礎Ⅱが終わり、続いて応用Ⅰが始まる。

半年が経った街中で、割り切っていたももこの言葉を聞いたみふゆは、真実を知っている自分は、ずっとこの惨めな気持ちを抱えていなければならないのかと、高台に上って街を眺めながら欝々と考えていた。そんな彼女のソウルジェムは濁りをため込み、メルの時の様な影が立ち上がるが、一瞬みふゆを核にしたような魔女に似たものが浮かび上がるが、すぐに上方に白い鳩の様なものを排出し、みふゆを残して消えていってしまう。

みふゆのソウルジェムが、きれいな状態で彼女の傍に転がっているのを見たいろはは、声を上げて驚いていた。そこへ灯花が現れ、このみふゆの減少をドッペルと呼び、こうなるように灯花がシステムを作り上げたのだと、持っている傘を回し得意げに明かす。

ももこから魔法少女の運命を知らされたレナは、あまりの衝撃に雨の中で膝をついていた。そんな彼女を抱きしめる形で支えていたかえでは、自分と一緒に来れば救われると、レナを誘うのだった。

 

ここから感想

今回も、お呼ばれして真実が明かされただけだった。

今週で見せてくれるかと思っていた、みふゆがどうやってマギウスにたどりついたのか、いつみかづき荘を出ていったのか、その時のやちよの様子はどうだったかと言う点が抜けていたので、単純にキュゥべえのセリフで盛り上がるしかなない話だった。それもネタを知っていると、感動とかが無いのでモチベーションは下がってしまうな。

しかし一つ疑問なのが、今のところ三人って天音姉妹に紹介されていたマギウスのうち、出てきているのが灯花だけと言うところ。もう一人がねむだと明かされているし、最後の一人がういなら、この三人でどうやって救済しているのか、そして、ういが消えることになった経緯等々、明かされていない部分があるところだな。ここは来期になるのだろうか。

まぁ、いろいろと思うところはあるけれど、次で第1クールが終わるので、出来ればキリ良く終わってくれると嬉しいかな。

 

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推しが武道館いってくれたら死ぬ 第11話「いちばん、身近にある奇跡」感想

 グループが解散すると、また他の事務所に引き抜かれていくのを繰り返していくの、結構大変だよね。しかも所属替えした事務所の持つ力によっても、自分がアイドルとしてどの程度まで行けるかがある程度決まるって、その折り合いがつけられる年齢になるまでいられるかどうか、理解できるかどうかの世界か…アイドル界に入る子達ってすげぇな。

 

今週の内容

公演日にれおからのお知らせで、ちゃむがアイドルフェスに参加することになったと発表を受けたファンたち。しかし、既にほかのアイドルグループのリツイートなどで、イベントへの参加を知っていたファンたちは、既に知っていたとも言えず、中々盛り上がって見せることができなかった。

控え室に戻った空音は、ファンの反応からSNSなどで情報を先に得ていたのだろうと、反省点を述べるような口調になっていた。しかし優佳を始め文などは、アイドルフェスをチャンスと捉え盛り上がり、ゆめ莉や舞菜は規模の大きさから不安を感じ、眞妃などは自分たちの知名度の無さを心配していた。それらをまとめて、れおは武道館への第一歩だと目標への道のりを示し、皆も冗談を言い合う程度には不安がほぐれた様子であった。

眞妃が香川県高松駅前でカメラに向かっている姿を、スタジオ前のスタバで、くまさと基と共にタブレットで見ていたえりぴよは、前列で踊った舞菜もそろそろテレビデビューかとテンションを上げていた。

ちゃむが参加することになった「せとうちアイドルフェス」のページでは、広島を拠点にしている「めいぷる♡どーる」のグループを目玉アイドルとして扱っていた。くまさは、このグループのセンターのメイは、以前所属していたグループ「MELTY」でもセンターだった子で、れおもそのグループに所属していたのだと紹介する。

くまさは、れおと初めて会った時のことを話し、その時は友人のよしむねさんの紹介でメイの握手列に並んでいた事を、今でもれおが忘れてくれないと悔しそうに語るが、他人の推しに興味のないえりぴよは、舞菜の初ステージを見れていない等、もっと前から舞菜の存在を知りたかったと悔しがり始めるのだった。

えりぴよの、壮大に舞菜への愛をこじらせた発言には基は反応を返すことをやめ、アイドルフェスとはどんなものかをくまさに尋ね始めた。くまさは、シビアにも推しの現実を突きつけられると告げ、れおに武道館行って欲しいと言っていた彼でさえ、武道館が夢のまた夢だと言ってしまうのだった。

めいぷる♡どーるのショッピングモールでのライブ映像を見ていた文は、自分の後ろで展開される眞妃からの香川土産のうどんについて、あれやこれやと話し合うメンバーに、危機感が無いと苛立ってしまい、練習時間を増やすことと、うどんを茹でるための鍋を買ってくると断言して、部屋から出て行ってしまう。

文が出て行ったあと、不安がらせてしまった事に、申し訳なさそうにしていたれおは、自分のスマホにメッセージが届いた通知に反応し、さらにそのメッセージの送り主がメイであることに緊張した面持ちになるのだった。

メイからは、「れおちゃん久しぶり。元気?フェスで一緒になるみたいだね。会えるの楽しみにしてるね。」というメッセージと、笑顔の鹿が揺れているスタンプが送られており、れおはこれを思わず見つめていたのだった。

眞妃が女子高生と思われる子に声を掛けられ、話をしている時間を、少し離れた場所で待っていたゆめ莉。戻ってきた眞妃に、人気が出る彼女の事を見ていられて嬉しい気持ちを話したゆめ莉だが、眞妃はそんな自分の隣に、ゆめ莉が来るよう努力することを条件に出し、武道館では隣同士でステージに出ようと約束したのだった。

文のしきりで猛特訓が始まり、へとへとになる中でも優佳が文句を言いつつ、それでも練習に身を入れて取り組むメンバー達。その成果は公演会でも発揮され、ファンたちは普段よりもさらに盛り上がりを見せていた。

ダンスが揃っているのを見たえりぴよは、くまさとフェスに向けて頑張っているのだろうと話し合い、握手会では頑張っている舞菜に良い事をいっぱい言うのだと意気込んで向かっていった。しかし握手会最中の言葉は全部噛み、さらに舞菜からフェスに来てくれるかと言う質問にも、「行くに決まっているよ」と言いたいところも噛んでしまったえりぴよは、何故時間が戻せないのだと、頭を抱えて叫ぶことになった。

その後も、噛んだことを思い出しては悔しさの余り叫んでしまうえりぴよ。そんな中、ブログに更新があり、れおからの告知で、ちゃむがフェスの特番に少しだけ映してもらえると知ったえりぴよは、まずはくまさに一緒にテレビを見てもらえるようにと、お願いのメッセージを送る。

えりぴよから、「バイト終わったらくまささんの家に観に行っていい⁉」というメッセージを見たくまさは、ひどく嫌そうにつぶやき、その後も「一人で観てるとゲェ吐きそう」「観れない…ゲェ吐きすぎて」「一人でみるのむりしぬ」と続くえりぴよの訴えに対し、「ボクはひとりで観たいんですよね… えりぴよさんがいたら絶対集中できないですもん」「一瞬かもしれないし」と返信して、お断りするのだった。

くまさに断られたえりぴよは、そのまま基に助けを求め、「基さんの家にテレビ観に行っていい?」と送るが、基からは「そんなとこもし空音ちゃんに見られたら誤解されるからダメです(>_<)」と即座に返信され、これもまた断られてしまうのだった。

基の言い分にツッコんでいると、うるさいと同僚の美結から注意されたえりぴよは、彼女にも一緒にテレビを見てくれと頼み込み、えりぴよが恋する乙女のように好きな人がテレビに出ると言うので、恋バナが好きな美結はこの話にまんまと乗ってしまうのだった。

えりぴよの家でテレビを前にした美結は、ふと一緒に見る意味にが無いと気づくが、それがえりぴよが吐くからだと知り、一人で吐けと冷静に言い返し始める。

特番が始まると呼吸が荒くなり始め、舞菜が画面に映ると興奮のあまりテレビに抱き付くえりぴよを見て、美結は偏見は無いとしながらも、キモイなと心の中で思うのだった。

さんざん騒いでソファーで寝てしまったえりぴよを横目に、美結はテレビを見続けていたところ、深夜アニメが始まり「ドルってマジカル冬太郎」の主人公を見た美結は画面にくぎ付けになるのだった。

翌日、えりぴよに感想を聞かれた美結は、えりぴよの目当ては分からないと切り捨てつつも、自分も好きな人を見つけたと、冬太郎を紹介する。液晶の壁は天の川よりも深いと語り始める美結に、えりぴよは理解を示すが、その言葉は、決して出会えない二次元の存在を好きになった美結からしてみれば、同じ人間を好きになっているえりぴよの方が状況としてはまだ良いのだと憤慨させてしまう起爆剤なのだった。

せとうちアイドルフェスのチケットを見せあうえりぴよ達。お互いに連番で3枚ずつ購入しているが、見えているだけでもくまさが94と95番、えりぴよが202から204番、基が385と386番と言う微妙な数字に、えりぴよは前列で観れるかと不安になっていた。そこはくまさが、経験から目当てのユニットごとに入れ替わりが有るから大丈夫だと話したため、ひとまず場所取りの心配が解消される。

そのままえりぴよは新作ブロマイドの話題を振り、自分が購入した舞菜のブロマイドを取り出して、同じ次元にいるありがたさを噛みしめ始める。イマイチ内容について行けない基は、えりぴよとくまさが、推しが存在することに感謝をし出したため若干引いて見せるが、えりぴよがこの感謝の気持ちを伝えたいと発言した事には、呟けば良いとアドバイスを送る。

えりぴよは、そう言われて初めて自分から何かを発信すると言う発想を得た様子で、いざ呟こうとすると炎上などが気になり、何をつぶやけばいいのかとここでも悩み始めてしまうのだった。

ダンスの練習の成果を感じ始めていたメンバーの中、舞菜は自分だけが駄目だと、思い始め沈んでいた。そしてれおも、フェスの特番でメイがライバル視しているアイドルを聞かれて、タイムマシンプリンに所属するもかだと答えていた事に、自分が思い上がっていた事を自覚していたのだった。

帰りの路面電車の中、舞菜はえりぴよのツイアカからつぶやきが発信されたことに驚かされる。

「舞奈ちゃんに会いたいな。」とはじまったえりぴよのつぶやきは、「なぜ舞奈ちゃんに会いたいかというと舞菜ちゃんが最高のアイドルだから。」「舞奈ちゃんの最高なところその1可愛い。」「その2 ダンスが可愛い。」「その3 耳の裏のホクロが可愛い。」と続き、ホクロについては舞菜本人も知らずに慌ててしまう。

公演の東屋でつぶやきを発信し続けるえりぴよは、どんどん舞菜の最高なところを上げていく。

「その24 とにかく全部全部可愛くて愛おしい!!!」「その35 舞奈ちゃんに早く会いたいと思わせてくれるところ。」「その36 すごいフェスに でてくれるところ。」「その37 こんなにたのしみな 気持ちをくれるところ。」「その38 ありがとう。 舞奈ちゃん!」とつづくえりぴよのつぶやきを読んでいく舞菜は、全然だと思っていた自分をこんな風に思ってくれる存在に、ほほ笑んでいた。

えりぴよは、「いつか舞菜が武道館いってくれたら」と書き込み、元旦に初日の出に叫んだ願い事も、舞菜に届けようとしていたのだった。

 

ここから感想

最終回直前になって、眼鏡の奥の眼が移され、帽子を被っていない姿までもがさらされるくまささん。30代半ばという年齢以上のオッサン加減で描かれているからこそ、最終回直前になって、少しは別の形態も見せて、彼も一応30代だと表現しなくてはならないというお触れでも出たんだろうか。

で、来週あたりに出ることになりそうせとうちアイドルフェス。ここでガールズフェスタとは違った現実を突きつけられるという予想がされる中、ひとまずパフォーマンス部分の底上げを図っているちゃむと、それを感じ取ってますます盛り上がるファンと言う、アイドルとファンの両側からグループを盛り上げる構図を、ここでも見せてくれる本作。アイドルフェスもたぶんこんなアイドルとファンばかりで、席の入れ替わりもスムーズなんだろうなぁ。

で、とうとう面と向かって言えないことをつぶやきで表現したえりぴよ。最終回は舞菜からえりぴよに気持ちを伝えてくれるのだろうと期待しているが、無事に二人は結ばれるだろうかね…。

 

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ちはやふる3 第23話「わたるふなびとかぢをたえ」

 EDで出演者を見て、新海太一というもう一人の「一番太い人」を見たため、誰だろうと混乱した。というか、太一と机君の担任は、千早たちの担任よりも重要なのだろうか。そもそも宮内はもうどのクラスの担任もしていないのか?

 

今週の内容

村尾と新の取り合いを見て、栗山は新の伸びを感じて南雲会のさらなる飛躍に期待していた。

一方新は、高松宮杯の時の感じた太一の粘りを思い出し、千早を連想させる「ちは」の札が結局読まれなかった事で、二人にとって精神的な何かが試されることなく試合が終わったと感じていた。

そんな風に深く思考していた新は、突然年下の松林俊に後ろからTシャツの中に入り込まれ、驚きつつもくすぐったそうに笑い始める。新にじゃれついていた瞬は、もう一人の浩と一緒に、新の通う藤岡東高校に進学できるため、一緒にかるた部が作れると、新のTシャツに頭を突っ込んだまま話し、新はその言葉に反応しきれずに言葉を返すことができずにいたのだった。

片町文化センターでは、全国かるた会非公式試合の太一杯が開催され、階級を問わず36名が参加した。

千早から太一杯のルールが説明される。試合は4試合行われ、チームは3人ずつ。そして、表示されたのは「・毎回くじ引きで源平戦のチームメイトを決める」「・取った札は個人のポイントになる」「・チームが勝てば毎回5ポイント獲得」と言う物だった。このルールに太一は思考を巡らせ、チームメイトが弱くても強くても味方にはなり得ないのだと、ルールの厄介さに気付き始めていた。

さらに、太一にとっての不運は続き、賞品が自分からのキスだと明かされたために、どうして誕生日を祝ってもらう主役が賞品を出す側なのかと、不満を感じていた。説得にかかる千早に自分からのキスは無いだろうと拒否している最中も、理音目当てで参加していた真琴から、もっとまともな大会かと思ったのにと、若干冷たい視線を感じるのだった。

チーム決めのカードが、千早が作ったダディベア型の手作りだと盛り上がり、大会の開催や賞品の事で衝撃を受けていた太一も、一通りの落ち着きを取り戻し、本当に嬉しそうに大会の運営をしている千早に、照れつつも視線を送っていた。

一回戦のチームが決まり、山鳥チームが駒野(翠北会でB級)、坪口(白波会でA級)、白波会の女子(白波会で階級不明)。かささぎチームが千早(白波会でA級)、持田(北央学園顧問で所属会は不明、A級)、さらに女子(所属会不明、階級不明)が加わる。千鳥チームは甘糟(北央学園卒業生、A級)、山井真琴(富士崎高校卒業生、A級)、奏(翠北会でC級?)。ほととぎすチームには西田(翠北会でA級)と、筑波4兄弟の次男の冬政(白波会で階級不明)、三男の春臣(白波会で階級不明)が集まり。鹿チームには菫(白波会でD級)、筑波兄弟の長男の秋博と四男の夏総(共に白波会所属で現時点での階級不明)の残りの二人が集まっていた。きりぎりすチームは理音(富士崎高校でA級)、日向(富士崎高校でA級)、佐々鈴香(朋鳴高校で階級不明)。八重桜チームには主役である太一(白波会でA級)、原田(白波会でA級)、ヒョロ(北央学園、白波会所属、B級)が集まる。

須藤が読手を務めることを知った太一は、この会を開くにあたって、知人全てに声がかかっていると、規模の大きさにまた引いてしまい。その状態のまま第一回目の試合が始まるのだった。

100枚の札を並べ、それを3人で取っていく源平戦に、さらに相手チームの強い参加者や、同じチームの仲間もライバルだと気づいた千早と太一。この状況は、小学生の時に新を加えた三人で行った源平戦を思いだし、当時対戦相手だったヒョロも同じようなことを考えているのだと、彼のつぶやきから感じ取った太一は、自分もあの頃よりも強くなれているのだろうかと考えるのだった。

試合の結果、千早と太一が同点首位に決定し、チーム戦ならではの勝点の差で負けた原田は悔しがっていた。

賞品のキスを千早に送るのかと内心ドキドキしていた太一だが、千早の負けず嫌いが出て決定戦がしたいと言い出したため、職業が教師である坪口と持田が、会場の使用時間で区切って、撤収を指示し始める。口々に感想を述べながら片づけをしていく参加者たちを見ていた太一は、感謝を述べ、最後は全員での記念撮影を行って大会は解散となった。

校内で部活が行われる中、部室を訪れた太一は、後から来た千早と出くわす。新しいカーテンを持ってきたという千早に、太一は椅子の上に乗って交換する作業を手伝うことになった。カーテンの裾が地面に付いて余っているのを見た千早は、新学期と新入部員のために頑張ったのに失敗したと涙目になり、そんな彼女に太一は少し笑うのだった。

太一杯の決定戦にこだわる千早につられて、源平戦から初めてのチームを組んだ時のことを思い出し、さらにそこから新にしたことを思い出した太一は、小学校のかるた大会の時に新の眼鏡を隠した事を千早に話し始める。

千早は太一による真実の告白に青くなり、しどろもどろになりながらもやってはいけない事だと言葉を返し、太一もこれには肯定の頷きを返して、畳に横になる。ずっと、千早が好きで、卑怯じゃない人間になりたかったのだと告白した太一に、千早は衝撃を受けながらも、以前に告白をしてきた新の事を思い出し、一緒にかるたをしようと言っていた彼が、一緒にいようと言っていたのだと考えていた。

新の事を考えている千早は好きにはなれないと、千早の様子を見ていた太一は、チャイムの音と共に発せられた千早の言葉を聞いて、部室を出ていく。

その後の千早と太一は自然と距離を取るようになり、それでも他の部員達が気づかないのは、太一が普段通り笑い、話に参加しているからであった。

新学期に入り、3年1組の新担任となった新海太一から実力テストの結果を返された太一と駒野。自分の結果を重く受け止めた駒野は、昼休みで込み合う購買前から西田を引きずり出し、混乱した状態で相談を持ち掛ける。中庭に移動した二人は、駒野の実力テストの順位が理数系で1位だったことで、自動的に「テストで1位の座を守る事が出来なかったら、太一が部を辞めさせらられる」という、真島家の条件が発動するのではと心配する。太一とは、幼少の頃と高校で付き合いがあった西田は、太一の母親を苦手としており、太一をかるたから引き離したい彼女が、千載一遇のチャンスとばかりに太一に退部を迫るだろうことを予想しつつも、部を上げて断固反対だと弱弱しくも断言する。そんな話をしていた二人に、太一が声を掛け、二人の肩を引き寄せるように手を置き、相談があると持ち掛けてきたのだった。

新入生歓迎部活動紹介の当日になり、体育館の端の順番待ちの列では、かるた部の女子部員たちは袴が着込んで順番待ちをしていた。男子部員はというと、別の場所でかたまり、筑波は千早の袴姿に見とれ、駒野と西田は浮かない表情だった。

発表直前になった千早たちに顧問の宮内が声を掛け、千早の持っていた原稿に訂正を入れる。宮内が3年生の人数を5人から4人に訂正したのを見て、太一が退部したことを知らされた千早と奏、菫はショックを受け、立ち直る暇もなく部活紹介の順番が回ってきてしまう。これを見ていた西田と駒野は、すぐに自分たちが代わりに部活紹介をすると飛び出していくが、千早が何事も無かったかのように部活紹介を始めたために、あっけに取られてしまう。

千早の部活紹介は順調に新入生の笑いを取り、売りである全国大会優勝も盛り込んでいくが、部員数を一人減らして紹介した辺りで言葉を続けることができず、涙をこらえきれなくなってしまう。マイクを取り落として走り去る千早に、会場内がざわつく中、西田と駒野は何もすることができず、部活動紹介は奏と菫が目に涙を溜めつつも引き継いでいく。

千早は袴に上履きという出で立ちののまま太一を探し回り、一人で帰っていく太一に追いつき、その腕にしがみついて退部は嫌だと泣き叫んだ。しかし太一は、そんな千早を引き寄せて顔を近づけたため、千早は驚いたまま固まり、太一はその状態の千早の肩に手をかけて自分から引きはがし、かるたができない事を告げて去って行ってしまうのだった。

 

ここから感想

今回で、やっと幼馴染二人から告白を受けた事になる千早。まぁ、千早が新への想いを自覚していたから、太一はフラれるわけね。あと1話しかないし、太一に部活に戻ってもらうように説得して、太一と千早の間の感情の問題を解決するまでは行かないな。という事は、今期は千早が新と太一と、どういう関係でいて欲しいのかを自覚するための期だったってまとめで良いのかな。

それでも、イマイチまとまりを感じないのは何故だろう。

気持ちを受け取ってもらえないと思いつつも告白をした太一が、成績の低下を理由に部活まで辞める心の内として、「かるたが黒く見えるから」と明かしたが、今までの思い出を肯定的に受け取れないと言う意味なのか、千早に振り向いてもらえなければかるたをやる意味が無いと言う意味なのか、はっきりとは言わずに今週分が終わってしまった。ここら辺は、新春かるた大会で菫が不安がっていた「皆バラバラになる」と言わせる等、段階を経てきているだけに、太一の離れる理由も、千早が対応できない理由も、今期でまとめて片づけていただきたいのだが。…HPのあらすじを見ると、最終回で新入生がトラブルを起こすって…原作がまだ続いているだけに、アニメの切れ目としては悪いタイミングで終わりそうだと思える辺りが、結構残念に感じるんだよな。

 

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マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第11話「約束は午後三時、記憶ミュージアムにて」

 今週の内容

マギウスの翼である月夜は、学校生活の中で筝曲部の部長をしていた。部室に飾られた写真には学生当時のみふゆが、当時の部活の仲間とトロフィーを持って映っていた。

部活を終えて校門を出た月夜は、いろはが出町をしていることに気付いて、思わず隠れてしまうのだった。

いろはは、さなからねむの話を聞き、妹のういと一緒にいるのかどうか、囚われているのか等は分からないが、彼女がマギウスの翼と何らかの関わりがある事を知る。マギウスの翼から聞き出すのが早いと考えたやちよ達は、まずはウワサのある場所を探してみようと話し合うが、いろはは白羽と名乗った天音月夜が、ウワサのあった中央区の電波塔の近くで見かけた時、水名女学園制服を着ていた事を思い出していたのだった。

1人で月夜の元を訪れたいろはは、彼女の腕をつかみ、話がしたいからと喫茶チャリネルに入る事にする。いろははクリームソーダを、月よは紅茶を頼み、いろはは妹のういを探していることを月夜に打ち明ける。

同じ頃、万々歳では、カウンターに突っ伏しているフェリシアに、仕事をしろと言った風に、洗った皿を振って怒っていた。さらにやちよと一緒に街を歩いていたさなは、ある店の小ウィンドウに可愛らしいコースターが飾られているのを見かけていた。

いろはは、目の前にいる月夜に、遭遇した時にいた月咲が姉か妹かを訪ね、月夜は妹だと答えつつ、立った二人の大事な存在なのだと言いかけ、それはいろはとういにも当てはまることに思い至る。そのように月夜の思考を誘導したかったいろはは、それだけ自分にとっては、灯花とねむに会う事が大事な要件であるのだと分った月夜に対し、今度は月夜自信の身元をやちよ達にばらすと脅しをかける。あらかじめ自分の机の引き出しに、やちよ宛の手紙を入れてから着ていたいろはは、自分が無事に帰らなければ、月夜の身元がやちよ達に知らされるようにしていた。

いろはにたたみ掛けられた月夜は、一度持ち帰って、みふゆの判断を仰ぐといろはの申し出を受け取る事にする。

その夜みかづき荘の一室では、さながやちよに揃えてもらったマグカップのお礼にコースターをプレゼントしようと提案していた。これを聞いたいろはと鶴乃、フェリシアは賛成し、あとは手持ちのお金がどれくらいあるかで、さなは不安を口にした。これには万々歳からのバイト代がある鶴乃は、フェリシアを巻き込んで大丈夫だと言ってのけたため、フェイリアはバイト代はもらえるのかと不安に思い始めるのだった。

翌日、やちよからのメッセージで「今日は撮影で 少し遅くなります」と届いているのを見たいろは、サプライズ大作戦用のメッセージを開き、鶴乃から「いくぜ!」とマッスルポーズを決めたマッチョなウサギの、セリフ付きスタンプを見て、少し笑うのだった。

店で待ち合わせたいろは達は、さなが見せたコースターを気に入り、プレゼントにしようと決める。買う物も決まったところで、ふとフェリシアが、さなの近くにバラが咲いているのを見つけ声を上げる。たちまち何もないところからバラが出現し始め、フェリシアがそのうちの一つをつつくと、棘の生えたつたを生やし出し、店のものをからめとっていく。

バラが魔女の手下だろうと気づき始めた頃、さなが持っていたコースターもこのバラに取られてしまったため、いろは達は魔女の作った結界へと変身して飛び込み、撮ってきたものをハサミで切っている手下から、フェリシアが先行してハンマーで打撃を加え、手下と共にてコースターを吹き飛ばし、これをさなが受け取る事で、プレゼントを守る事に成功した。

手下に攻撃を加えたことで、魔女が姿を現し、蝶の羽を背中に、イソギンチャクを頭部につけたナメクジの様な魔女に対し、鶴乃はサプライズの時間を確保するため、手早く片付けると宣言する。

宣言通り、手早く魔女を倒して、良い買い物ができたと満足そうにみかづき荘に帰るいろは達。やちよにプレゼントを渡す段取りは、リビングに残ったいろはが、やちよが帰宅した時に鶴乃達にメッセージを送るというシンプルなものになり、これをメッセージで改めて確認するいろは。

玄関のチャイムの音がしたため、いろははやちよが帰ってきたと考えたが、ドアの前に立っていたのはみふゆであった。

ひとまずみふゆをリビングに通したいろはは、沈黙に耐えられずお茶を淹れようと立ち上がるが、元住人としてお客様扱いは寂しいからと、みふゆは自ら湯を沸かし、いろはが触るなとやちよから言われていた戸棚から自分のカップを取り出して見せる。

いろはの分もと、みふゆはマグカップツリーからいろはのマグカップを取り、二人分のお茶を淹れる。これを飲みながら、やちよに何の用だと警戒するいろはに、いろは自信に用があり、単刀直入に言うとマギウスの翼に入らないかと勧誘を行うみふゆ。しかし、ねむやういがマギウスの翼に所属している等の決定的な情報は明かさないみふゆに、いろははマギウスの翼に入る気は無いと断ったため、みふゆは窓に近づき、ブラインドを開けて裏庭に待機していた鶴乃達にも聞こえるように、マギウスの翼が掲げる、魔法少女の解放とは何かを知るための講義に招待することを告げ、招待状の封筒を彼女たちに見せつける。

ちょうどその時、やちよが帰宅してリビングに入ってきたため、みふゆはやちよに向かってお帰りと言って話しかけ始めたのだった。

サプライズのために裏庭にいた鶴乃たち三人も、リビングに戻って見守る中、みふゆはやちよにまた仲間を作るのかと問いかけ、また同じことをするだろうとやちよを責める。感情的にみふゆに帰るよう怒鳴ったやちよに、みふゆはそれ以上は何も言わずにみかづき荘を出ていく。

空気が悪くなり、たまらず鶴乃がやちよに声を掛けるが、やちよは気遣いに応える余裕はなく、自室へと引き上げてしまう。主役が居なくなってしまったため、勝ってきたコースターのプレゼントはまた後日となり、さなは箱を握り直すのだった。

自室に入ったやちよは、三面鏡を広げてその前に座っていた。次第に自分の虚像が仲間を壊す存在の様に感じられたやちよは、自分は違うと言い聞かせていた。

いろはは布団の中でも何かを考え、さなは自室でサプライズ方法を改良した計画を考えていた。

翌朝、皆が買ったばかりのマグカップを使わないまま朝食を終え、いろはがマギウスの翼の講義の事を相談していると、やちよは行きたければいけば良いと、自分が表紙と裏表紙を飾ったファッション雑誌を閉じ、遅くなる事と一人で家を出ることを一方的に告げて出て行ってしまう。

やちよの様子がおかしい事は分りつつも、いろははマギウスの翼の開催する講義に行ってみようと言い出す。乗り気なフェリシアにつられて、鶴乃もみんなで行けば罠でもなんとかなると言い出して話はまとまり、フェリシアは講義が行われる記憶ミュージアムはが処にあるのかと尋ねる。

その場にいた全員が、記憶ミュージアムがどこにあるのか知らない事に気付いたいろはは、調整屋のみたまを訪ねていた。ちょうど居合わせたももこと共にいろはの話を聞いたみたまは、栄区で流れている噂だと内容を話てくれた。

今回のウワサは、廃墟になった博物館でベルを鳴らせば、あらゆる記憶を展示して研究し、解明された真実を見ることができると言うもので、見た記憶に自分も影響されてしまうというオチまでついていた。

ももこに栄区の廃墟の場所を教えてもらったいろはは、笑顔で帰っていく。見送った二人は表情を硬くし、みたまはももこに、レナとかえでに話すように勧め、かえではそれどころじゃないからと答えるももこに、レナにだけでもいうべきだと念を押すのだった。

講義がある当日。土砂降りの雨が降る中を出かけるためにレインコートを着込んで出かけるいろは達。やちよは見送りに出ることも無く、いろははリビングに向かっていってきますと大声で言ってから、家を出ていく。

廃墟になった博物館にたどり着くと、小さいキュゥべえがいろはに駆け寄ってその肩に乗っかってきた。ちょうどレインコートを脱ぎ終わっていたさなは、契約した時のキュゥべえよりも小さい個体を珍しそうに眺め、いろはは妹の記憶を取り戻したきっかけなのだと、肩に乗った小さいキュゥべえの顎を撫でて見せる。

レインコートを入口に置いて、博物館の中に入って行ったいろは達は、巨大な引き戸のタンスに行きついた。引き出しが足場になるように飛び出して見せたので、彼女たちは魔法少女特有のジャンプ力でこれを上っていき、タンスを上り切ると道のように棚が並んでいるのが見えたのだった。

土砂降りの中、レナはももこに呼ばれて橋を渡っていた。ももこが居たため雨の中呼び出された事への文句を言い始めたレナに、ももこは1年前に起こったやちよたちとの出来事を話すと、今にも泣きそうな顔で告げる。

棚を上り、道なりに走っていたいろは達は、その奥に壁も階段も白を基調とした空間に出くわし、その扉の中に入ると、床から筒状の容器が出し入れされ、この演出の後にマギウスの一人の里見灯花が姿を現し、いろはに初めましてと挨拶してきたのだった。

 

ここから感想

単純にいろはの単独行動から、マギウスの翼にお呼ばれしただけの話。その間にやちよが抱えていた問題が再燃した様で、みかづき荘の団結を図るサプライズが失敗したのと、ももこが一年前の事を語りだす等、やちよといろは達とももこの三面を来週は描いて行くのだろうか。

やちよの問題と言えば、みふゆに対して「あなたを探すのは、あなたがいなくなってしまった現実を、自分に言い聞かせるため」とかポエムを呼んでいた原因辺りなんだろうが、果たして探さずに諦める状況を作りあげ、今の立ち位置に落ち着く流れを描き切れるかがさっそく不安。おそらくももこがレナに話そうとしているのもこの事なんだろうけれど、これをいろはが知らないところで話題にあげるのは、視聴者に対してってだけで、主人公たちには大して必要ない事案だったりするのかな。

とにかく、サプライズはまたすれば良い事で、灯花も作品開始当初のいろはと同じ術がかかっていると思えば大したことじゃないし、やちよさんの話に重きを置いて見ればいいのかな。

 

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推しが武道館いってくれたら死ぬ 第10話「推しは友達じゃないから」感想

 喉が切れたことないから分からんが、声が出なくなると絡みづらいっていう基の感覚は分かかるな。

 

今週の内容

文のバイト先のメイドカフェで、舞菜の生誕を祝うえりぴよとくまさ。しかし舞菜の存在と彼女の両親に感謝を述べた後は、急に空しさが押し寄せたのかテンションが下がるえりぴよに、くまさは付き合ってあげているのだから、対応に困るようなことを言わないでくれと、指で銃を打つ鎌様にするえりぴよに文句を言っていた。

この会の趣旨は、舞菜の生誕と、アイドルとして現れてくれてたことへの感謝を伝えることにあるのだとえりぴよが語っていた時、当の本人である舞菜が店員として注文を取りに来たため、くまさとえりぴよは大声をだし驚いてしまった。

ひとまずスタッフスペースに引っ込んだ舞菜。そして舞菜に浮気現場を見られたようなものだと落ち込むえりぴよ。これを見た文は、舞菜にえりぴよは自分に会いに来ているわけではない、推し変をしようとか考えていない、今日初めての来店だとか、二人の仲を取り持つように言い訳を並べるが、舞菜は全くその事には気づいておらず、ちゃむの活動が休みの時で、さらに自分の誕生日を祝ってもらえているという事に、大層喜んでおり、それに気づいた文は、なら早くえりぴよのところに行けと、バイトの後輩を指導するのだった。

舞菜が再び注文を聞きにいくと、えりぴよは手で顔を覆ったまま、自分のお付き合いのやり方に反することはできないと泣きじゃくり、くまさがそういうお店だとたしなめてもらちが明かなかった。結局、見かねた文が舞菜とチェキを取り、それをえりぴよに渡すことでその場を収拾させる。

その後舞菜は、手の空いている時に、文がえりぴよに対して友人の様に接しているのを羨ましがり、そう言われた文は、この時にえりぴよがしょっちゅうこの店に来ていることを漏らしてしまい、慌てて来店した客への対応を始めてはぐらかすのだった。

店を出たえりぴよは、せっかく舞菜と触れ合えるチャンスだったのに、緊張で無駄にしてしまったと落ち込んでいた。さらにくしゃみをした彼女の動きを見て、すぐにその射程方向から逃れたくまさは、風邪なのかと警戒する。結局、舞菜からもらった風邪では無いことをくまさに指摘されたえりぴよは、くまさに向かってせきを何度も行い始める。

数日後、完全に風邪を引いたえりぴよは、自室で母・咲子に看病されていた。

三日後の1月25日に、ショッピングモール岡山で行うスペシャルライブの告知を見たえりぴよは、運営の仕事の遅さに声を荒らげるが、すぐに咳込んでしまう。咲子にライブの参加を認められなかったえりぴよは、寂しさから友人たちに連絡を取ろうとするが、就職している事から諦める。そして最近撮った舞菜のチェキを眺め、推しは友達じゃないと言いながらも、彼女の存在で心が落ち着くと、大人しくしていたのだった。

さらに数日が立ち、スペシャルライブ当日になった。観客席はロープで区切られ、その中に納まったファンたちはれおの呼びかけに元気よく返事をしていた。

眞妃と優佳が風邪で休みという異例の事態に、フォーメーションを変えたメンバー。空音とゆめ莉が前に出たのを見て、れおは元前列だった空音が隣で安心すると笑い、不安がっていたゆめ莉には、前列に並べた事に喜びの声を上げるファンがいた。

風邪をひいた眞妃を見舞っていたゆめ莉は、眞妃から不安ならゆめ莉も風邪をひけばよいと提案され、色っぽい眞妃の唇に、思わずそれも良いなと言う思いと、恥ずかしさからくる緊張から、目を閉じてしまう。これには眞妃は笑って、お互いの額をくっつけて、ゆめ莉なら大丈夫だと応援を送るのだった。

場面はステージに戻り、「ほっと♡サマーホリデー」の振り付けの最中にゆめ莉と交代で文が前列に立つと、小菅と藤川は嬉しさのあまり号泣する。

文は、ラインで送られてきた優佳からのメッセージを、呆れて読み上げ、自分が前列に立つからしっかり休むように返信を送る。すると文が代理なら超安心と優佳からの返事がすぐに帰ってきていた。代理と言う言葉をみた文は、今度は実力で前列に出てやると、その意気込みをステージで発揮させるのだった。

空音に変わって舞菜が前列に出ると、くまさは思わず目を見張るが、そのことに関してそれ以上声が上がることはなく、ステージ上の舞菜も、えりぴよがいないことに気付き、握手会でくまさからえりぴよが風邪でいないことを知らされるのだった。

舞菜に、今度はえりぴよに見てもらえるよう、前列になれるよう頑張ってと声を掛けたくまさは、ライブの後にモールの中でえりぴよに報告を入れる。すると舞菜の様子はどうだったのかと聞いてきたえりぴよの声を聞いて、舞菜が前列で踊った事を言わずにいようと決め、汗をかきながらも、言い訳と話題の切り返しで乗り切ろうとする。

くまさの電話の内容の一部が大声だったためか、くまさが電話をかけていたスペースの後ろのエスカレーターを使っていたためか、舞菜が前列になれる話かが無いと言う言葉を聞いてしまった舞菜とゆめ莉、文の三人。ゆめ莉と文は気にしない様にと舞菜に気を遣うが、くまさが気を使って話している相手が、えりぴよなのだろうと気が付いた舞菜は、友人になれることがうらやましいと感じるのだった。

また別の日、れおが出演するドラマが発表され、くまさの携帯でこれを見たえりぴよは、ローカル局の単発ゲストかと少し安心したような表情を見せる。しかしくまさは、このドラマを見て、演技が上手いれおが、今後落ち込んだ時に自分が気付けるかと心配する。しかしその心配ごとの話は、えりぴよが基に財布をすられた時の話を振ったため、それ以上重い話にはならなかったのだった。

先ほどから手持ちのホワイトボードで会話をしているえりぴよに、絡みづらいと困惑顔の基に、改めて風邪で喉をつぶした事を伝えたえりぴよ。

今日はバレンタインイベントの為、チョコを貰ってチェキも撮れるという事で、基は青のタキシードを着込んできていた。さらに空音が2月13日生まれという事もあり、メッセージカードを作る形で、生誕祭に参加できたことを喜んでいた。彼の次の野望は、生誕委員を頼まれることだと聞いたえりぴよも、素直に頑張ってとボードで応援する。

玲奈が到着し、「れなちゃん おひさ!」とボードを見せるえりぴよに、彼女は不思議そうにするが、中ではバレンタインという熱気を帯びた空気に、不安になりえりぴよに助言を求めるのだった。しかし「おそらく舞菜は緊張しているから、なごやかな雰囲気を出しつつ近づいて、今日もかわいいところを言ってあげたりすると隣に来てくれると思うのでそのかわいさに気付いてしまう前にしてほしいポーズを指定すれば大人しくも花ないながらに愛おしい指を伸ばしてくれると思われるので、そこで手を差し出せばチョコを渡してくれるだろうからがんばって!」という長文が書かれたボードを見た瞬間、玲奈はやっぱりいいですと断るのだった。

控え室では、お渡し用のチョコを見たメンバー達以外にも可愛いものだと口々に感想を述べていた。文が冗談で三崎にチョコの余りを貰いたいと言うと、三崎は発注ミスで大量にあるチョコを見せ、絶対に余ると困った様子になった。

ひとまず、れおがチョコ以外のものをあげてはいけないという注意を述べて、連絡先を入れようかと考えていた舞菜の、えりぴよと友達になる作戦は潰えてしまう。しかしアイドルとしての自分を応援してくれるえりぴよを思い出し、さらにアイドルとして男の子の友達もいないのだと言った空音を見た舞菜は、自分の考えを改めるのだった。

ライブの後にチョコのお渡し会はスリーショットで行うことが発表され、チョコが余りそうという事情を話したちゃむのメンバー。ライブ後の物販では、手書きで作られたチラシが掲げられ、「スリーショットチェキ 1,000円 本日限定‼限数なし‼ 推しからチョコを手渡し」と書かれた文面をみた基は、単純にお得だとわくわくした様子でくまさに話しかけるが、推しに二推しがバレると言う危険性をはらんでいることを聞かされ、途端に焦り始めてしまう。

くまさがれおの他に空音を指名すると、基は推し被りを拒否したい衝動が有るのだとくまさに抗議するが、くまさはあっけらかんと、友人の推しだからこれはセーフだと、アイドルオタクの経験の差を見せつけるのだった。それなら自分も空音とれおとチェキを取ろうとするが、舞菜推しの玲奈の視線に負け、空音と舞菜のチェキ券を買うことになるのだった。

物販に並んでいたえりぴよに、玲奈と基が舞菜が前列に立った話を持ち掛けたため、そのことを隠していたくまさは慌てふためき、貝柱のキーホルダーで無理やり会話に入り込む荒業でもって、その場を乗り切ってみせる。そんななか、えりぴよに順番が回ったため、スリーショットの相手を、「舞菜と舞菜」「右に舞菜 左に舞菜」「舞菜意外に誰かを選べるとでも…?と断固として舞菜でと要望するえりぴよに、三崎は少し困った後、比較的すいている文と一緒にすることでチェキ券を発行し、えりぴよはその対応に「ガーン」とすこしショックを受けていた。

チェキが始まり、れおは誰と組んでも笑顔を絶やさないのを見た基は、自分にだけが推しの特別になりたいと考えるガチ恋勢として、少々違和感の様なものを覚え、くまさにも話していたが、誰にでも平等というのが最高なのだと返されていた。

自分の番になりチョコを受け取ったくまさは、れおにドラマの出演を祝い、今まで数々の夢を叶えてくれたと、改めてれおに感謝を告げる。そんなくまさに、れおは次の夢を聞き、それが武道館だと答えを聞くと一緒に行こうと約束するのだった。このやり取りを見た基は、れおの表情が初めて見るものだったと感動しつつくまさに話しかけ、くまさも嬉しそうにしていた。

基の番になり、スリーショットなんて初めてだと緊張する基に、空音は彼の手を取って、自分もこれから初めてのことを多くやっていくことになる事を話し、一緒に頑張ろうと勇気づけて見せる。そんな、空音のアイドルらしい振舞いを、舞菜はすごいと思いつつ、自分もえりぴよともっと話をしようと、決心するきっかけにするのだった。。

ふみくんは優香とゆめ莉、松尾は眞妃とれお、藤川は文と空音とチェキを撮り、一向に舞菜の出番がない事に、えりぴよは二番目の推しとしても人気が無いのかと、ファンたちの目の付け所が悪いと憤りのオーラを発し始めていた。しかし実際には下谷、中山、田村の三人がこっそり思う通り、えりぴよに舞菜を二推ししている事がバレない様にと、ファンたちも気を張っていたのだった。

玲奈が初めてのチェキに緊張している事を、声を掛けられて知ったえりぴよは元気付けようとボードを探すが、どうしても手元に無いため、慌てふためいてしまう。そんなえりぴよの意図を測りかねた玲奈は、疑問に思いながらも、チェキをする間近くに居て欲しいとえりぴよにお願いしたため、えりぴよはボードを探しに行く時間を失ってしまうのだった。

ボードの無いままえりぴよの番になり、文に何故自分を指名したのかと問い詰められ、これに何の反応もできないまま、緊張した妙な空気が流れ始める。そんななかで舞菜はアイドルらしくしなくてはと、えりぴよにチョコを差し出し、これからも一緒に初めてのことを体験していこうと言う趣旨の話をする中で、前列で踊った事を話してしまう。これを聞いたえりぴよは、喉をつぶしているにもかかわらず、そのことを知らないと叫んでしまい、またのどが切れて喀血を起こしたため、運ばれる事態となってしまった。

それから、自室で喉の調子を確認したえりぴよは、今度こそ大丈夫だとちゃむの情報をスマホで確認し始める。すると、せとうちアイドルフェス運営のツイートに、せとうちアイドルフェスにちゃむが出場することが告知されており、未だにちゃむの運営がこの事を告知していないことに、えりぴよは顔を赤らめるほどの怒りでもって叫んだため、また喉が切れてしまうのだった。

 

ここから感想

ドルオタって結構距離感が難しいジョブなのね。しかも個人で考えが違うから、推しに対する思いとの葛藤の上に、推し被りやチームのファンとの人間関係まで上手く付き合うのは至難の業か…くまさがいかにそこら辺が上手いかを考えて、良オタとしてはかなりハイレベルなキャラなことが分かってしまったよ。

10話でバレンタインのエピソードを持ってきた本作。あとは来週に眞妃がドラマ出演する話が入って、後半からアイドルフェスかな。すると、最終話はフェスの後半とまとめになるのだろうか。なんせクリスマスライブに停電を起こしたアイドル作品だからな…最後までトラブルが尽きない事をちょっと期待してしまう。

 

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