SSSS.GRIDMAN #10「崩・壊」 感想

後半の盛り上がり方の表現以前に、これまで積み上げてきたキャラの性格・考え方と世界観の情報が、思ったより表現しきれていない。アカネの孤独感をもっと早くから表現していれば、この「アカネがいきなり鬱になった」感は拭えたと思う。この後の展開で巻き返せるかもしれないが、「アカネが窮屈そう」「アカネは繊細なんだよ」発言を聞いていると、性格の作りこみに不安が残る。 アンチ君を怪獣から心を持った生物に発展させて、逆に不安定になったアカネが人間らしさを拒絶する流れは、とても良い展開だと思うのだけど、アレクシスの「本当の人間は眠ったりしない」という言葉が、彼ら宇宙人と、ツツジ台の人間との構造上の違いなのか、アカネの世界自体が夢かサーバー上の世界なのかが分からない点がとっても残念。情報は少しずつ出してくれる方が、妄想できて好きなんだけどな…。 既に10話も終わった。もう少し詰め込んでくれるものと思っていたのだが、ちゃんと終わるかな。