はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

ゴブリンスレイヤー 第十二話「ある冒険者の結末」

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ゴブリンスレイヤー Amazonプライム・ビデオ ゴブリンロード率いる大きい群れを、先週の段階で頭数と戦術を駆使してあらかた片づけていたから、もう大丈夫だとは理解していたものの…ゴブリンスレイヤーとゴブリンロードの一騎打ちにあんなにハラハラさせられるとは思わなかった。やはり、ゴブリンスレイヤー本人が強くないというのが、この作品の特徴の一つだよね。 最終的に、ゴブリンロードとの戦いも、女神官のプロテクションを使った作戦勝ちだった。最後のナレーションでも言われている通り、ゴブリンを倒すために頭を使うゴブリンスレイヤーという二つ目の特徴は、前述の「それほど強くない」という弱さからくるものだし、考え続けて実験し、そこにさらに「冒険者仲間に協力を仰ぐ」ことをできるようになった彼は、たしかに成長したと思う。 単純な冒険もの物語なら、これだけで十分だったのだが、この作品の良い点として、ゴブリンスレイヤー自身がゴブリン殲滅以外のやりたい事に意識を向けて、それを牛飼い娘に伝えることができた描写を描けたことだと思う。 もともと、死ぬまでは生きているのだから、ゴブリンを倒せなくなった時に彼はどうするのかを、牛飼い娘に心配されていたのだから、その部分が改善されないと作品が終わったことにならない。その一端を、あの言葉が少ない主人公の気持ちの流れを表現しつつ、よく1クールのアニメ作品で表現してくれた。しかも、噂では原作とはエピソードの順番を変えていたとのこと。まずは女神官とやり取りをするようになり、妖精弓手たちとパーティーを組み、最後の牧場の襲撃事件の対応のために、今まで避けられていた冒険者たちと交渉し、協力を依頼。その大人数を配置する指導をやってのける順序は、ゴブリンスレイヤーだけでなく、冒険者たちの気持ちの変化を良く表現できているので、アニメの作り手たちの考えには賛成。 正直見始めた時の印象が悪く、婦女暴行シーンで間を持たせるような作品かと思っていたため、その分、主人公の仕事への姿勢や、彼を心配する周囲の想いやその理由などを表現しているのだと分かった時は、うれしさを感じた。 二期があるとのことで、ぜひともこの調子を崩さずに牛飼い娘と女神官とのやり取りも描いていっていただきたい。 にほんブログ村 アニメブログへ