はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

revisionsリヴィジョンズ Case 08「オペレーション・ネフィリム」 感想

revisions リヴィジョンズ(1) (シリウスKC)

これ、せっかく描けてきたキャラと、ますます性格が不明確になったキャラに分かれたな。 今週の内容 防衛だけでは、食料も電力も減っていく一方なため、元の時代に戻るべく、リビジョンズ側で渋谷を未来に固定させている量子脳を破壊し、同時に触られた人々を救い出すことを目的としたオペレーション・ネフィリムが開始された。 リビジョンズの本拠地を目の前にして、作戦を立てるミロ。大介と慶作、愛鈴に泉海がさらわれた人々の救出に、剴と露とミロが量子脳の探索にそれぞれ分かれることとなる。 作戦前に大介がやりたかったという円陣を組み、一人ずつ抱負などを述べていく。 大介は、この作戦に参加するというチャンスをもらえたことへの感謝と、やはり自分の運命を信じているため、皆も大介の運命を信じてほしいというものだった。 慶作は、普段はツイていない自分だが、できることをやり、母親だけでなく全員を救出できれば、運もついてくると考えていること。 愛鈴は、皆の事が大好きだということ、そして、今日の事も良い思い出になると信じているということ、 泉海は、いつも頑張ってくれてる事への感謝と、今日は自分も頑張るというもの、 露は、夢があること、元の時代に戻ったらやりたいことがいっぱいあること、なので今日は気合を入れていくということ、 剴は、大介のいう運命には頼らず、自分たちの力を信じてやり遂げ、みんなで生きて帰ることを掲げ、大介もそれで良いと答える。 最後にミロは、何としても作戦を成功させる。そのために自分はここにいるのだと語り、露の掛け声で気合を入れて円陣を解くのだった。 救出班は、本拠地に入った後も戦闘がないまま、以前保護された、リビジョンズの本拠地から脱出した大介の叔父・堂嶋幹夫の証言をもとに、囚われた人たちの居場所にたどり着くが、そこには慶作の母親はいないのだった。 一方量子脳の探索班は、シビリアンに出くわし戦闘になるものの、大した数と強さではなく、あっさりと通過できてしまう。そこへリビジョンズのチハルの声で、さらに奥へと促されたため、相手の作戦に乗り、チハルとムキューの本体がある広間へと乗り込むのだった。 一方、慶作の母親は別の場所に拉致されていると考えた大介と慶作は、泉海たちと別れて行動していたところ、大介をからかうためにニコラスが現れ、その相変わらずふざけた行動と言動に、挑発に乗った大介が情報をはかせようと剣を立てたとたん、ニコラスの本体が現われてしまう。ニコラス本体の強力な重力操作によって動けなくなった二人の目の前で、慶作の母親と複数の人間が入ったポットが起動し、新しい細胞として利用するために中の人間を溶かしてしまうのだった。 母親を殺したニコラウスに対して、怒り狂った慶作は、大介の静止を聞かずにその場を離れるニコラウスを追っていく、その先は、ミロ達量子脳の探索班が案内された広場に繋がり、ニコラウスは、向かってきた慶作のストリング・パペットを弾き飛ばし、新しい肉体を手に入れたばかりのチハルに激突させる。チハルを視界に入れた慶作は、母親をさらった相手・チハルの頭部を破壊し、同時に空間の収縮のような現象が起き、慶作のストリング・パペットの腕を残して、慶作は消えてしまうのだった。 その状況を見ていたミロは、撤退の判断を下し、量子脳の破壊に使用する予定だった時限爆弾を爆発させ、すでに救出していた人々と共に渋谷へと帰還するのだった。 帰還途中、慶作を守れなかった現実に、大介は自分の運命が敗北したのだと考えるのだった。 ここから感想 今回の作戦で、もしニコラスが防衛に徹してたら、きっと全員逃げられなかったと思うと、アーヴの劣勢ぶりが明確に表現された話だったな。黒岩が思う通り、アーヴに頼ってばかりはいられないよ。確かにこの現状を知っていれば、無茶をしたいと思うのも理解できる。でも、情報開示されていない一般人からしたら、防衛ロボットを攻撃に全部出してるなんて、信じられない所業だろうな。来週あたり、黒岩も住民に吊るし上げを食らうのかも。 で、ニコラスを剣で刺して挑発しすぎてしまったり、母親を探すことに執着してしまった慶作を、宥めて作戦に戻したり、見つけた母親を殺された慶作の暴走を止めることもできなかったりと、自分が何もできていないことをやっと自覚した大介の描き方は、メインで描かれていれば「主人公の課題が浮き彫りになった話だった」と思えるのだけど、意外と地味にまとめられてしまった分、同じ話に慶作と慶作の母親の死、さらにはニコラスの裏切り、リビジョンズのチハルの死が重なり、視点が分散してしまった。これでは、視聴者にとって拾うべき情報が読み取りづらいぞ。黒岩と幹夫の無駄な会話や、円陣からの各人のコメントなど、やりたいことを詰め込み過ぎた今回の話は、特に組み立てを失敗していると思う。 慶作は、露や手真輪よりもキャラの立ち位置と性格がしっかりできていた分、今回でサヨナラなのはちょっともったいなかったな。さらにストッパー役だと思っていた剴が、今回は作戦遂行のために大人しめに描かれていて、ますます存在価値を見出せないキャラになりつつある。 たぶん最終話でも書くと思うが、キャラの人数や性格をもっと少数で単純に作ればよかったのに。緊張感出せそうな設定と世界観で、キャラが作りきれてないって状況が本当にもったいない。 にほんブログ村 アニメブログへ