はちよりうえ

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風が強く吹いている 第十九話「解き放つ時」 感想

アニメ「風が強く吹いている」 Vol.1 Blu-ray 初回生産限定版

王子が言っていたスポーツマンガの主人公で、ご尊顔すら分からないキャラが数人出てきた件。勉強不足、痛感しています。 そして、第1区と2区、そして第3区のジョータの弟への想いが良い感じで描かれていたのに、どうして良い話でしっとりと終わらないんだこの作品。結構笑ったぞ。 今週の内容 箱根駅伝がスタートを切り、例年のハイペースから一転、前半の3キロ時点で、1キロあたりの平均タイムが3分7秒と、王子がついていける速度で始まった第1区。 王子はハイジの立てた目標と戦略のとおり、前半はほかの選手を風よけにして体力を温存させ、六郷橋まで集団に離されずにいることを実践する。その中で、練習の時に言われた「巻き込んですまなかった」というハイジに、「そんな言葉が聞きたかったわけじゃない」と言ったことを思い出す。 王子は、スポーツマンガの主人公を導く人も好きで、優しくされたいわけじゃなく、選手は勝ちたいのだとハイジに伝えるのだった。ハイジはその時に伝えられなかったことをゴール後に伝えるからと監督に伝言を頼み、王子がゴールした時には、ありがとうと伝えるのだった。 最終走者として始まった第2区のムサ。選手紹介の際に、国費留学生であり、理工学部の陸上経験がない、箱根駅伝参加者としては異色の留学生として紹介され、その様子をテレビ見た神童と、一面雪景色の中で雪合戦をしようと約束して走り出すのだった。 一度は周囲のペースに飲み込まれ、早く走り過ぎていたムサだが、給水係の短距離陸上部から他の選手の位置関係を聞き、ハイジの「気負わず、慌てず、確実に」という言葉を思い出し、自分のペースを取り戻すことに成功する。そのうち、上位争いで消耗した選手が落ちてきたことで、確実に順位を上げていくムサ。14位でタスキを渡し、嬉しさからキングに抱き付くのだった。 ムサが走っている様子を見ながら、実は就職活動をしていないことを告白したキングに、来年も走れば良いと発言したジョータ。第3区を走り始め、その言葉は来年も走ると言ったようなものだと自覚するが、自分の走る才能はここまでだから、来年はないとも考えていたのだった。 ジョータから見て、弟のジョージの方が走ることに才能があると感じ、また、ジョージがライバル視するカケルの存在もあったため、それぞれの道を進む頃合いだと感じていたジョータ。 そんな考えの中、応援の群衆の中に、葉菜子が自分の名前を呼んでいるのを見つけたジョータ。わざわざ来てくれたという事は、葉菜子は自分の事を好きなのではないか?そんな考えに行きつき、嬉しさから爆発的に順位を上げるジョータ。タスキを渡す際に、ジョージに「ハナちゃんがオレの事好きかも」と伝え、そのことを聞いたジョージは驚きながらもスタートを切るのだった。 ここから感想。 相変わらず神童は辛そうだけど、ユキと共にスタオート地点まで行くみたいだ。インフルじゃないといいよね…。 王子は、持ち前の「地味に心が折れない強さ」が描かれていて良かったのだけど、彼をどうテレビで映すのかが気になっていた分、橋以降の中継の様子がカットされていたのはちょっと残念。でもその部分作ったとしても、「彼は遅いですね~」とか、単に「がんばれ~」とか言った、王子の嫌う考えのない声かけに終わりそうだよな。なら、王子が今、走ることに対してどういう気持ちでいるかを描く方がよっぽど重要か…。でもテレビに絡まれる王子の図は欲しかったな。 その点、注目された箱根参加者として異色な経歴を持つ留学生・ムサの、カメラの前での緊張感と礼儀正しい姿勢には満足です。さらに注目のもう一人の留学生・イワンキが区間賞を逃し、悔しそうにコースと観客に礼をする中、ムサは自分自身との戦いに勝ったのだとキングに抱き付くあの喜びようは、他の人には分からない部分が多いんだろうな。感情が表に出ているムサって、見ていて良い意味で楽しい。 で、ジョータが、いつも一緒だった弟を含めた将来に悩んでいたことで、お兄ちゃんをやっていたことに感心したものの、やっぱり女の子からの好意に気付いた途端にテンションが上がる、この良い意味で素直な性格を大舞台でも描かれるとは…。このジョータの行動は、「単純が一番怖い」って表現の一つだよな。 でも、ジョータにハナちゃんの事を報告されたジョージは、気になってたハナちゃんを取られた感じになるわけで、この後何を想いながら走るのか、見ものではあるよな。 来週も、緊張感の質がスポーツものとはまた違ったものを含ませて続いていく…。これも本作品の味ではあるよな。 にほんブログ村 アニメブログへ