はちよりうえ

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荒野のコトブキ飛行隊 第12話「夕陽のコトブキ飛行隊」 感想

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荒野のコトブキ飛行隊 Amazonプライム・ビデオ とりあえず、先週の「コトブキってこれで良かったっけ」というキリエのセリフは、おそらく回収するつもりが作り手さんに無いまま、戦闘が終わって「「コトブキ」っていい事の塊みたいな言葉ね」って言うので丸めて終わったみたいだ。これはなかなか見たことのない放り出しっぷりだ。 今週の内容 イケスカ上空に穴が開くことを知ったラハマ。何としてでもイサオが穴から得る富を独占することを止めるために、飛行隊の準備が進む。そんな中、サネアツは帰れる自信がないのか、ルゥルゥに何かを言いかけ、ルゥルゥ本人に今までの礼と、最後までよろしくと言われたため、出鼻をくじかれてしまう。 サネアツの言葉を遮ったルゥルゥに、サネアツの間の悪さが不安材料だというユーリアだが、ルゥルゥはそれが彼の長所だと言い返す。ユーリアは人をうまく動かすルゥルゥに嫌みを言いつつ、自分にもそんな才能が有れば、ガドールも少しは違う方向に向かったのではと弱音を追吐く。しかしルゥルゥはそんな終わった言い方は嫌だと励まし、ユーリアも、これからの戦いがイサオの独裁の終わり始まりだと気を取り直すのだった。 腹ごしらえをして飛び立つ飛行隊。ナオミ部隊が先行し、建設中のイサオタワーを目指してイケスカに向かう。その様子に気付いたイサオと執事は、悪しき根性論だとあきれた様子で話し、イサオが飛びたいと言うが、まだ改修中のため、ひとまず時間稼ぎにイケスカ軍を対応に当たらせるのだった。 別動隊としてイケスカに近づいていたコトブキ隊。レオナは分かれて攻撃する作戦を考え、各隊員へ指示を出していたが、途中でザラが個別回線に切り替えて、逃げてしまおうと突拍子もないことを提案する。そんなザラにやるべきことを放って置くことはできないと応えるレオナ。しかしザラはやるべき事なんて無いと食い下がる。そこにチカが穴の減少が見え始めたそれに声を上げた。さらにイケスカから30機程の部隊が飛び立ち、おそらくコトブキ隊の対応だと思われるとの連絡が入る。敵に見つかってしまった状況に顔を曇らせるレオナを置いて、ザラは隊の全員に良い案は無いかと聞き、チカの提案によって市街戦に持ち込むことになったのだった。 市街戦を展開するコトブキ隊に、また見たことのないイケスカの飛行機が現れ、近接信管付きのロケットによってケイトが落とされてしまう。ケイトは、このロケットの攻略法を、避けるだけでなく大きくよけろとみんなに忠告するのだった。 一方森の中を低空で移動する羽衣丸。サネアツは自分が死んだらルゥルゥは泣いてくれるだろうかと自室で考え、船内酒場で銃を磨くジョニーは、奥さんに逃げられた原因である銃を握るのは、本当に最後にしたいとぼやくのだった。その横で掃除をしていたリリコは、船内酒場を見上げて、ココは本当に最後になるけどねと、ジョニーに突っ込みながら感慨にふけるのだった。 人をたぶらかしてささやかな貯えも我がものにしようとする者を許さないと、実家を没落させた空賊とイサオイサオに同調する人々を重ねたエンマは、鋭い剣幕で敵の戦闘機を落としてゆく。もう一方近接信管付きロケットが、建物の連絡通路部分に反応して爆発した事に気付いたキリエとチカは、広間のオブジェにロケットを反応させて爆発させ、倒れてきたオブジェ本体に戦闘機自身を当てて倒す作戦を成功させる。 作戦の成功に喜んでいたチカは、上からの攻撃によって落とされてしまう。チカと落としたイサオは、落とされた戦闘機は一機しかなかったのにと怒っており、執事は以前の穴は一瞬だけ開いたそうだと冷静に話し、イサオも犯行勢力の狙いは穴を閉じることにあることはお見通しだと、言う。 戦闘のさなかに、ナオミに回りくどいプロポーズをするアドルフォ。ナオミは生き残ったら聞いてやると、断ることはしなかった。 街を抜けて、イサオタワーに繋がる橋の、橋脚部分を利用しながらイサオ達の攻撃をかわすコトブキ隊。そんな中、エンマが落とされてしまうが、本人はすっきりしたと満足そうであった。 戦闘に、反イサオ側として加わっていたエリート興業のトリヘイと姉さんは、いつもの乗り移り作戦でヒデアキの飛行機を乗っ取り、ヒデアキを飛行機から落とすことに成功する。 ユーリアの護衛団の弟や、ザラが落とされる中、イケスカ近くの森からジェットを噴射させる羽衣丸。ジョニーとリリコが羽衣丸を地面につないでいたロープを断ち切り、ドードー船長とサネアツが舵を取る羽衣丸は、4t以上の爆薬を積み、穴に向かって猛スピードで飛び立っていく。 羽衣丸を止めようと、まずは執事が攻撃を仕掛けるが、レオナが機体を体当たりさせて落とし、同じく羽衣丸に近づいて攻撃しようとするイサオに、キリエがサブジーとラハマの仇だと怒りをぶつけて突進する。 キリエの様子に、チカは海のウーミーの表現を使って警告するが、キリエはイサオの攻撃で被弾してしまい、機体に火をつけた状態で、サブジーの「自然に飛ぶ」という言葉を思い出すキリエ。機体を立て直し、羽衣丸に攻撃するイサオの機体に攻撃を仕掛け、やり取りの中でイサオの機体全体に弾を打ち込ことに成功する。 穴に到達し、爆発する羽衣丸の影響で閉じようとする穴に向かい、サネアツと艦長が巻き込まれまいと逃げる中、自分だけのものだと言いながら穴に吸い込まれるイサオ。穴が消失したことを見たイサオ派の空軍は撤退していく。 キリエは、穴を燃やしてよかったのかと思うが、サブジーに何も手に入らなかったかもしれないと言われ、自分で決めて自分でやったことだ。これからも私は私で行くと決心する。そうして心配するチカの無線におなか減ったと答え、エンマにキリエらしいと言われるのだった。 戦いが終わり、ジョニーは自分から奥さんに戻ってきてほしいと言ってみようと決心し、ラハマ市長は雷電を降りて後継者を探すと言い出し、カミラは空爆されたショウトの街から失ったパン屋等を立て直すと宣言し、ナオミはアドルフォのプロポーズをどうせついてくるでしょと受け入れたのだった。 ラハマに戻る道中、コトブキ隊の「コトブキ」ってユーハング語のコトブキかと尋ねるキリエに、レオナは幸運という意味だと答え、キリエはお祝いを言う言葉だと聞いたと返し、ケイトは長生きだと答える。いい事の塊みたいだとザラは話し、エンマは自分たちにぴったりだと続ける。チカはおばあちゃんになっても飛ぶのかなという嬉しそうな言葉に、キリエも満面の笑みで飛ぶよと答えたのだった。 ここから感想 最後まで見ても愛着が湧かないなんて、自分のアニメ史上最大の謎だよ、どういうことだと、原因を考えてみた。 おそらく、ゲームの長いPVに、むりやりストーリー性を醸し出そうとしているからではないかと思ったので、できれば萌えの分からない作り手さんでなく、ハーレムものを描ける作り手さんに制作をお願いした方がスポンサーさんは良かったんじゃないかな。しりもむねも対して描かれない、うるさいもしくは怖い女性陣のおかげで、萌えとかかわいいとかの要素が一切ないから逃げられるんだろう。 で、エリート興業で見せたかったのだろう空賊の荒くれ具合とか、ラハマの公開会議場での田舎の感じとイケスカのビル群の違いとか、設定を作れば活かしきれず、サブジーをだして泣ける雰囲気作りをすればセリフの唐突さに失敗していると…。作り手さんの今までの作品の出来を考えると、体調でも悪いのかと疑うくらい出来が悪い。スポンサーさんからの条件が厳しすぎたんじゃないかい? この作品の特徴、主人公たちが既に就職して社会人をしているからこそ、得られる賃金による生活とか、金回りが良い時の贅沢などを日常の中で出しつつ、もう色気&ハーレムでも良いからキャラクターを掘り下げていけば、拾える部分もあるはずだったんだけどな…。 同じ作品でメディアが違う時は、そのメディアの違いを理解して作ってほしいよ。その点はスポンサーさんも気を付けてほしいな。 にほんブログ村 アニメブログへ
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