はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

Fairy gone フェアリーゴーン 第2話「狼の首輪と白鳥の羽」感想

小動物について、一話からチマってエンドロールに出ているのに、一向に呼ばれる気配が無いのはどういう事?ってか、チマも連れて歩くのかと思ってたんだけど、違ったね。

今週の内容
統歴491年。妖精郷のスーナの家の中でうずくまるマーリヤ。
統歴487年。レドラッド妖精兵研究施設で妖精兵の適性を認められたため、レッドフットから妖精器官を移植する手術を受けるフリー。
統歴497年。ファナチカで、「育ててくれた人」のものと思われる墓を作るマーリヤ。両親は自分の誕生した日に亡くなっていたこともあり、関わる人が不幸になると、災いの子と呼ばれたのだった。
統歴491年。レドラッドでのディプレ統一戦争中。砲撃地点を攻撃する敵の妖精兵と戦っていたフリーは、窮地に追いやられ、相手がフリーにとどめを刺そうと剣を振りかざしたが、フリーを庇ってジェット・フレイブが剣を受けたために、仲間の死を悲しむことになったフリー。そして、フリーを助けに駆け寄っていたウルフラン・ロウもまた、その場にたたずんでいた。
統歴505年。ロンダキアのドロテア宿舎にて、支給された制服を鏡の前で体に当てながら、ちょっとイマイチと言いたげな表情をするマーリヤ。
フリーは、局長兼第一部隊隊長であるネイン・アウラーにグイ・カーリンへの潜入作戦についての報告を行っていた。作戦はヴェロニカによって失敗し、そのヴェロニカと繫がりがある若い女(マーリヤのこと)を連れて帰ってきたと要約されたフリーは、言葉を濁しながらも肯定する。その連れてきたマーリヤだが、妖精憑きの可能性を報告書に書いていたフリーに、人間に妖精原体が直接取り憑くことはありえないはずだとして、ネインは報告書を物理的に握りつぶし、マーリヤが妖精憑きであることは自分の胸にとどめておくから、報告書は作り直せとフリーに指示を出すのだった。
旧ティムーン領の人工妖精工場では、ウルフが買い手となる人工妖精が運び出され、この工場ではこの数が限度だという量の人工妖精を前に、ウルフはこれだけの大口の客が他にもいたら、また戦争だと言って見せ、売人はせっかく戦争を生き残ったのだから、もっと甘い蜜を吸いたいと、宝石がはめられた指輪を、いくつも付けた手で顔をかくのだった。
ドロテアの仕事で、フリーと汽車に乗って移動するマーリヤ。ヴェロニカを探すためにマフィアに入ったことをもう一度確認するフリーに、曖昧な返事だが肯定するマーリヤ。しかしドロテアにとってヴェロニカは、取り締まりの対象者だと忠告し、続けていればどこかで会えると話すフリーに、敵としてでしょと、状況は理解していると言いたげに返すマーリヤ。しかしマーリヤは、今一度ヴェロニカの別れの言葉を思い出しても、やはり「ヴェルの事を忘れられない」と心の内で思うのだった。
汽車からバイクに乗り換え、マフィアのアーケイムが人工妖精を大量に密売するという情報を入手したため、まずは買い手を抑えたいと、作戦を話すフリー。人間である妖精兵の代わりに戦わせる人工妖精は、戦争が終わった今ではもう必要が無いはずだと話すマーリヤに、まだ終わってなってことだと、兵士として戦ったフリーは声のトーンを落とすのだった。
旧レドラッド領の廃都となったディプレでは、クラーラ・キセナリアの妖精・トメリーズが監視に当たっていた。マーリヤ達が合流すると、双眼鏡での監視に当たっていたセルジュ・トーヴァが、挨拶に続けてマーリヤへクラーラと自分の自己紹介をし始める。クラーラに気が散るから静かにするように言われても、軽くかわして、自分たちの呼び方まで紹介するセルジュに、少し引いていたマーリヤ。そこへ、売買される商品を乗せたトラックが街に入ってきたため、クラーラの緊張が高まり、それを察知したその場の全員が会話を中断し、フリーとセルジュは双眼鏡で見える範囲の情報を整理する。
トラックは三台。一台当たり人工妖精を10体は入りそうだとセルジュが推測し、後から広場に入ったトラックから降りてきた人物は、心臓部分が赤く見えたために妖精兵だと判断するクラーラ。さらに、妖精兵だと思われる人物は、トリメーズの方を見たため、妖精による監視がバレていると判断したフリーは、妖精兵の様子を知りたいと、マーリヤを伴って対応しにその場から離れることに。しかしセルジュは相手の思うツボじゃないかなとつぶやくのだった。
妖精兵との距離を詰めるために、廃墟のディプレを進むフリー。戦争中に来たことがあるのかと問いかけるマーリヤに、随分前の話だと、話を断ち切るフリー。
追っている妖精兵のものと思われる足跡を見つけ、足跡の進む方向へ向かうマーリヤ。しかし、細い通路にマーリヤとフリーが入ったところで足跡が途切れてしまい、マーリヤは足跡を踏んで戻る「止め足」をされたのだとフリーに話す。二人の後ろを通っていった妖精兵は、自分たちが来たのと同じ方向だと気づいたフリーは、急いでクラーラたちの元へと戻る。
監視のために塔の上にとどまっていたセルジュとクラーラー。そのすぐ下まで近づいた妖精兵もといウルフは、セルジュがのぞき込んでいた双眼鏡のレンズが太陽に反射する光を確認し、攻撃体制に入るが、フリーがセルジュの名前を呼んで注意を促し、その意図に気づいたクラーラは、セルジュを塔の端から下がらせるためにセルジュにしがみついて体を倒すのだった。
フリーはすかさず敵の妖精兵に自分の妖精・レッドフットを仕掛け、妖精の攻撃を避けたところを自分の件で直接攻撃を行った。しかし相手も妖精を出し応戦したために仕留めきれず、その妖精がウルフのものだと分かったフリーは、追っていた妖精兵をウルフと呼ぶ。
フリーはウルフの妖精・フィッチャーと、ウルフはフリーの妖精・レッドフットと交戦しつつ、フリーはウルフに、マフィアに属する理由を聞き出そうと、妻子の様子を尋ねるが、ウルフはフリーの質問に答えず、自分も手甲鈎のような武器を両手にはめ、レッドフットを圧倒し始める。さらにフリーと交戦していたフィッチャーが矛先を変え、銃弾を人に当てない様にすることができず、援護射撃ができないでいたマーリヤを攻撃し始める。
マーリヤも自分の妖精・アッシュクラッドを出すが、攻撃を受け手左腕を切られてしまう。すかさず右手でフィッチャーの腕の一本を捕えて溶かし始めるが、その腕も切られ、妖精から伝わる痛みでその場にうずくまってしまうマーリヤ。マーリヤの危機に、慌てるフリーだが、セルジュが妖精・ブリンツテイルを出して援護射撃したため、その威力に形勢不利と判断したのか、雑魚は良く群れると捨て台詞を吐いて、妖精を回収しながらその場を離れるウルフ。
痛みに耐えてうずくまるマーリヤに、フリーが駆け寄ろうとするが、アッシュクラッドがマーリヤを守るようにフリーの目の前に移動する。そのことに驚くフリーだが、マーリヤは妖精に敵じゃないからと話し掛けながら自分の身体へと戻すのだった。
戦ったウルフとは施入だったとマーリヤに話すフリー。抜け目がなく薄情だとウルフのことを話すが、このまま引き下がる性格でもないと、追いかける判断をするフリー。セルジュがクラーラと後方支援を行うと提案し、フリーとマーリヤで再びウルフに挑むことになるのだった。
ウルフは売人のイゼム・タトゥにドロテアに迎え撃つため、三体の人工妖精を起動させるように命令し、バイクでウルフを追いかけてきたフリーとマーリヤは、その三体と交戦になり、妖精が痛めつけられたために出すことができないマーリヤは、手持ちの銃で人工妖精の装甲に対応することになる。フリーとレッドフットは善戦する中、弾丸が人工妖精の装甲に弾かれてしまい、もたつくマーリヤ。そんなときにセルジュの援護射撃があり、一発で仕留めたその様子に、軽いけどすごいと、セルジュの評価を上げるマーリヤ。
レッドフットを囮にした作戦で最後の人工妖精を倒したフリー。そこへ廃墟の壁を壊してトラックが猛スピードでバックしてきたため、慌てて避けるフリーとマーリヤ。そのトラックはマーリヤの近くの建物の入り口に突っ込んで止まり、中からウルフが姿を現したのだった。
思わずウルフに銃口を向けるマーリヤだが、すぐに引き金を引かなかったためにウルフに煽られてしまう。ウルフはフリーとの戦いに赴くが、フリーがレッドフットの咆哮による攻撃を仕掛けた時、トラックがウルフを庇う様に割込み、転倒したトラックからから負傷したイゼムが這い出てきたところを、銃口を向けるウルフ。口は割らないと命乞いするイゼムに、皆そう言うのだと容赦なく口封じにイゼムを射殺するウルフ。その銃声の音をフリーは聞いたのだった。
建物に突っ込んでいたトラックが走り始め、その車上にウルフの姿をとらえたフリーは追いかけようとするが、県政射撃で近寄ることができず、マーリヤをにセルジュたちと合流するように言い含め、バイクでトラックを追いかける。トラックにバイクを横づけしたフリーだが、トラックがバランスを崩し横転。その運転席に乗り込んだが、運転手は既に致命傷を負わされており、誰にやられたかなんて決まっているだろうと言い残し息を引き取ってしまう。
ウルフの徹底した口封じに、あのころと変わらないと、笑いさえこみあげてくるフリー。そのころ、マーリヤ達も残った売人たちの遺体を見つけ、唯一無傷のトラックも残されていることが確認できた。
ウルフは、建物があった形跡の残る場所で、二つの墓と思われる花の生けられた廃材の柱に、雨の中フードを外して祈りをささげ、ため息をつくのだった。

ここから感想
今回はフリーから見た過去の因縁とウルフの話がメインで、ついでにドロテアのメンバー紹介と、人が撃てないマーリヤの、戦闘慣れしていない状況が表現されていた。
この作品は、主人公たちの置かれた状況の動き具合と、設定等の詰め込み具合は、まだそこまで密度は高くなってはいないみたいだ。たたみ掛けられた方が好きな自分にとっては、ちょっと物足りない気もするし、今回の、トラックが戦闘の横やりを入れて、売人がウルフに射殺されるシーンとかは、時間の都合で無理やりシーンを繋げた感じがして、既に「あれ?」と思っている。今後はこういった飛びの部分が無いと良いな。
まだウルフの目的や、ヴェロニカの今の暮らしや思いが語られていないので、マーリヤ達のドロテアの活動と絡めて、徐々にわかっていくのだろうと思うから、いまだに妄想を膨らませるのには情報が足りない状態が続く本作。
そんな状況でも、救いなのが毎週冒頭の、マーリヤとフリーの人生の軌跡をたどるアバン。この二人は、このコーナーの出来事を時系列に並べていったら、粗方の設定は掴める筈と思っているので、来週も続いていれば、列挙していった方が考えやすいかも。
でも、そこまで作りこんでいなかったらどうしようという不安も、まだ2話の段階ではあるんだよね。