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もっと、元康の撒いた種を処理するのに手こずると思ったんだけどな。
今週の内容
商人としての活動を続ける尚文一行。アクセサリー商人から、除草剤をなるべく早く届けられるという条件での仕事を紹介され、問題の村へ行くことに。
現場に赴く前から、植物のツルが地面を這い、村の住人は何とか生活でする場所を守っている有様に、事情を聴いた尚文は、以前噂で聞いた、飢饉の村を救うために元康がもたらしたという特別な植物の種が原因だと知る。それは、以前尚文たちが、魔法石の採掘に訪れた遺跡に保管されていた種子であり、伝承でも同じような植物に一帯を支配されていた植物の魔物であると判明する。
ひとまず植物に感染した村人を除草剤の効果を向上させて救い、同じ方法で街に根付いた植物を除去することに成功する尚文たち。残った植物の種を、増殖能力を抑えた上で、良く成長しよく実がなる性質に変化させたものを村に売り、さらにその実と種を商売のネタとして活用するのだった。
荷物運びの仕事があったため、温泉街へと移動する尚文一行。暖かいお湯を気に入ったフィーロと、温泉に入りたそうにしているラフタリアをみた尚文は、この街で一泊することに決める。
さっそく温泉に入るラフタリアだが、できれば尚文と一緒に入りたいという願望と妄想が止まらずにいた。しかし、フィーロの声が聞こえ、どうやら尚文と一緒の露天風呂に入っている様子。しかもラフタリアが、尚文の分の湯上りの飲み物を買ってきても、尚文はフィーロの髪にブラシを通すことで低一杯で、ラフタリアの気は曇る一方。
どうしても尚文に自分の事をもっと見てもらいたいと考えたラフタリアは、温泉街付近でとれる珍しい功績・ラチウムを取りに、夜中に部屋を抜け出すのだった。
そんなラフタリアと同じように、フィーロもまた、尚文に褒めてもらいたい、ツガイになりたいとの思いから、おいしいとされるガゴッコの卵を求めて岩山へ上り、ラフタリアとばったり合うことになる。
鉱石と卵、いずれもガゴッコの巣から取れるため、競争の様な状態になってしまうラフタリアとフィーロ。しかし、フィーロが山道から足を踏み外してしまい、ラフタリアが何とか助けようと手を取るも支えきれず、二人とも落ちてしまう。
何とかお互いの無事を確認した二人。フィーロは、自分を助けてくれたラフタリアに礼を言うが、二人が落ちた先は、シルバーレイザーバックの寝床だったため、追いかけられることに。ちょうど山道の割れ目があったため、フィーロのジャンプで何とか猪をやり過ごし、今度はラフタリアがフィーロに礼を言い、お相子という事で競争することをやめる二人。
やっとガゴッゴの巣を見つけたラフタリア達だが、そこへ二人を追ってきたシルバーレイザーバックの突進を受け、鉱石はどこかへ飛んで行ってしまい、卵は割れてしまうのだった。
目的の物が手に入らない事の腹いせに、二人で協力して猪を討伐して、街まで帰ってきたラフタリアとフィーロ。しかし、尚文へのお土産に、この猪は喜んでもらえるのかいささか不安を抱える二人に、街の祭りの準備をしていた若者が、祭りの生贄に必要なシルバーレイザーバックを高値で買い取ると申し出たため、そのお金で宝石加工用の工具を購入し、二人からの贈り物として尚文にプレゼントするのだった。
尚文も、必要でも高価だった工具をもらえたことに嬉しそうにし、二人の頭をなで、二人で温泉に入ってくるようにと伝えるのだった。
ここから感想。
やっぱり、特別な植物の種を配った理由は、元康達が飢饉だった村に何かをした隠ぺいとかではなかったか。元康はともかく、マインはそういうことやりかねないから、アリかなと思ったけど、単純にラフタリアとフィーロのライバル関係を描く舞台を整えるものだったのね。
それにしてもフィーロの「バカ」などの余計な一言と、小馬鹿にしたような悪い笑みは、たしかにラフタリア姉さんとしては注意しておきたいよね。まぁ、ラフタリアのしっかりとした性格からくるお姉さん風かもしれないけど、今や盾の勇者の、良い面である「神鳥の聖人」のシンボルとして機能しているフィーロが、口が悪かったら尚文のイメージも落ちるしね。がんばれお姉ちゃん。
ラフタリアとフィーロの間で姉妹関係と恋のライバル関係を構築している分、ますますラフタリアを娘、フィーロを飼い主の視点で見守っている尚文にとって、今回もらった贈り物は嬉しかった様子。だいぶ柔らかい表情をするようになったなと、精神面の回復具合を感じた。
けれどおそらく今回の話は、いわゆる水着回などの視聴者の癒しのために作られたものではないだろうか。
タイトルで成り上がりを謳っている分、女の子の成長を楽んでばかりはいられないと思うので、もうそろそろ気を取り直して、敵が多い劣勢の現実に戻ってきてほしいのだけど、来週からはそうなるのかな。
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