ちょっと大変だが、1話ずつ書いていくことに決定。
特番による4話分一挙放送の感想その①
10話の内容
荒廃した土地か、別の星ともとれる場所で、エコーズは口笛を吹いている
ブギーポップと出会う。
ブギーポップは紙木城直子の友人であるエコーズを知っており、エコーズは
ブギーポップとの名前が不思議だと感想を述べる。
ブギーポップは、この名前が付いたいきさつは少々込み入った話になると前置きをして、話し始めるのだった。
統和機構の合成人間である
スケアクロウ・黒田慎平は、ビジョンから寺月恭一郎の抹殺命令が出たことを伝えられられる。通常任務であるMPLS探査が上手くいていないからと、仲間内で争う状況に、
スケアクロウは不満を漏らし、ビジョンはそれも合繊人間が外で生きていくためには仕方がない事だと返すのだった。
寺月の経営するMCEの調査に入った
スケアクロウは、病院への多額の寄付に引っかかりを覚え、寄付を受けた病院内部の調査を開始する。
病院の最下層にある庭を歩いていると、原因不明の病気のために入院していた
霧間凪に内部を見に来たことを言い当てられてしまう
スケアクロウ。最初は子供の好奇心に答えるつもりで話し相手になっていた
スケアクロウだが、凪の病気が成長痛と診断されている事に、彼女が進化し始めているのではないかと考えるのだった。
結局寺月の動向については、統和機構に反逆する意図は読み取れなかった
スケアクロウ。この任務と同時に、
霧間凪についても調査を行い、彼女の病室に調査結果を見せるため、訪問するのだった。
凪が霧間誠一の一人娘であることや、膨大な
著作権料を相続した彼女が、たびたび金銭目的でトラブルになっていることを知った
スケアクロウ。そんな彼に凪が相談したのは、「病気が治ったらどんな人間になれば良いか分からない」というものだった。
スケアクロウは、自分はしがらみ無く人を救える正義の味方になりたいという自分の望みを凪に伝えると、凪はそんな彼を応援すると笑顔で申し出るのだった。
凪の発作を実際に見た
スケアクロウは、やはり凪が進化し始めていることを確信し、彼女を救うべく、統和機構の施設・RS20TTUから成長緩和剤を盗み出し、凪の病室へと向かう。
スケアクロウの反逆行為を確認した統和機構は、合成人間のモ・マーダーに
スケアクロウの抹殺を命令。
スケアクロウとの交戦でお互いに傷を負うも、一度
スケアクロウを見失ってしまうモ・マーダーだった。
一方
スケアクロウは、火葬場の近くで自分がもう持たないことを察する。そこへ、少女が話しかけてくるが、それは
ブギーポップであり、その異質な様子を察知した
スケアクロウは、その存在を死神と称し、泡のように消える不気味な幻聴であると思うのだった。
ブギーポップに少女と出会い、彼女を救う正義の味方になるために、命懸けで薬を奪ったこと、それを使い凪の進化を止めることは、人類にとって良い事なのかと躊躇してしまった事、そして、彼女を救うことができたか分からない事を話す
スケアクロウ。そして、何においても中途半端な自分に腹が立っているのだという彼に、
ブギーポップは裁かれたなら、正義の味方に、最も美しい感情を持った君に戻ることができるのかと問うのだった。
夜が明け、
スケアクロウの遺体を発見したモ・マーダー。しかしその死に顔にどうしてこの表情ができるのかと思えるものだった。
ここから感想。
だいぶ統和機構の目的を説明してくれた。まぁ、MPLSが何なのかはわからないのだけど、一応の目的が、「人間に知識を与えた者の「次なるもの」を探すこと」って言ってはいるものの、それが人間以外も含めての、生物なのか動かさえちょっと怪しいものだよね。
今回は
ブギーポップがどうやって名付けられたか。という視点から入っていったが、エコーズが紙木城に合っている時点で、やっぱり時間軸はいじられているんだね。
スケアクロウが、凪の
「正義の味方」を追い求めるきっかけになり、彼自身は中途半端と自分を評価していたが、凪にとってはあの二回ほどしか合っていないおじさんの言葉で、高校時代のあの凪にまで成長させたのだから、人間の進化云々は置いておいて、正義の味方・凪の味方にはなれた事は、この物語の救いだったな。
で、
スケアクロウが落としていった薬剤が、この後どうなっていくのか、拾った女医さんの統和機構の処置も含めて見ていこうと思う。