はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

風が強く吹いている 第二十話「壊れても」 感想

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とりあえず神童の5区が終わったので、来週から落ち着いてみていられるはず…。 今種の内容 ハナコが自分を応援しに来てくれた事で、自分の事が好きなのではないかと一人で盛り上がったジョータ。ジョージにタスキを渡す時に、嬉しさのあまり「ハナちゃんがオレのこと好きかも」とジョージに伝えてしまい、ジョージは自分の走りに集中できなくなってしまうのだった。 色々とハナコへの想いや、合宿での彼女の様子などを思い出していたジョータは、カケルからの伝言「好きなら走れ」のとおり、気を取り直して走り出す。 一方神童の実家のある山形では、神童が駅伝に出るため、お祝いの横断幕や神棚に必勝を掲げ、親戚一同が集まって応援をしていた。そんな応援の中から、妹のラインが神童に届き、それを見た神童は、高熱を出しながらもスタートラインへ向かう。 ジョージが神童にタスキを渡す時、神童の手袋越しにわずかに触れた手が、走ってきた自分よりも熱を発していたことに気付いたジョータは、なぜもっと早く走らなかったのかと後悔する。スタートを切った神童は、熱で視界がゆがむ中、ペースは落ちても走りつ続ける。 最下位にまで順位を落とし、監督の田崎は最初はマイク越しに、次は並走して説得を試みたが、止まってもなお、皆が待っているからと走り出す神童。その姿にカケルは走ることの意味や理由を探すが、やはり見つけることはできなかった。 何とか最後まで走り切った神童に、観客からも拍手がおこり、箱根駅伝一日目、貫政大学は5時間42分59秒でゴールし、往路が終了した。 近くの旅館で、神童を休ませるために借りた部屋で、監督から復路は厳しい戦いになることと、体制を万全に整えて臨むことを言い渡されるアオタケメンバー。その後、起き上がれるようになった神童の姿を、他の地点で連絡を待っていたアオタケメンバーにテレビ電話で連絡し、ハイジは特にアドバイスをせず。力を出し切るために集中するだけだと話すのだった。そんなミーティングに、今度は神童から掛け声の提案があり、全員で気合を入れたのだった。 帰りの電車の中、ハイジは突然にカケルの親について質問する。カケルは、名前を付けたのも、陸上をやっていたのも父親だったと話したが、父親の存在が、カケルが陸上を始めたきっかけではなかったと答える。逆にハイジは、父親が陸上の顧問をしており、自分も教え子としてその高校にいたことを話し始める。幼いころから、徹底した管理の元で練習を続け、高校時代に膝を壊したのだが、陸上を離れるとたまらなく走りたくなったと語るハイジ。今度こそ真剣に走り、仲間と夢を見たいと思い続けた結果、周りを巻き込んでしまったと、ハイジの言葉はそこで途切れてしまう。 そんなハイジの言葉に、カケルはアオタケメンバーだけでなく、商店街や大学などのたくさんの人もチームであり、たとえ振り回していたとしても、自分は感謝しているのだと言い切り、明日は今までで最高の走りをしましょうと、意気込むのだった。 その夜、監督と神童と同じ部屋で泊まっていたユキが、布団から起き上がり、決心したような表情をするのだった。 ここから感想 結局タスキは繋げたのかわからないまま二日目に突入ですか。第一位が区間新記録を出しているだけに、神童のペースで間に合ったとは思えないんだけどな。 にしても、ジョータのあの、「あの時走ることに集中していれば」という後悔の仕方が、本人にしてみれば一番自分を許せないパターンだよね。こういう一年生の課題が、来年も駅伝に参加する原動力になると思うと、今回、タスキが繋がっていなくても話としては納得できると、自分は思えるな。 それよりも、ジョージは「まぁ来年がんばれ」で済むが、具合が悪そうな兄が走り続ける様を、テレビを通して見させられるという、一生もののトラウマになったであろう神童の妹の方が、後々のケアが必要だと思う。神童、ムサと一緒に山形に帰省して妹と遊んでやれよ。 今回、貫政大が5区を通過できたのは、神童の元々の身体能力と性格によるところが大きいと感じた。打合せの最後に、山に関する掛け声を自分からやろうと言い出す茶目っ気が、周囲の人間を安心させることを神童は分かっているんだろうな。 そして、完全に落ち着いてしまったカケルも、だいぶチームを助けていたと感じる。ジョージへの伝言や、神童が最下位でゴールしたことで、監督の「明日は厳しくなる」の言葉に「この差は取り返せる」と言わんばかりに反論し、その後の監督の注意も正論も堪えて聞いたり、ハイジに感謝を伝えられたりと、これがバトルものなら負けるか死亡フラグだと思うくらい、要所要所を抑えてくるようになった姿は、この作品を見ていて良かったと思ったくらいだ。 さて、復路はニコちゃん先輩とキングという、年寄り&重量級の活躍が見られると思うと、テンションが上がるのだが…一話に三人分だと思うと、そのほとんどを、まだ家族関係に課題がありそうなユキに持っていかれそうな予感がするな…。 にほんブログ村 アニメブログへ
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