はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

revisionsリヴィジョンズ Case 09「消失の運命」 感想

revisions リヴィジョンズ(1) (シリウスKC)

これ、リビジョンズのムキューが古代人の文化に則って最終警告をする中、アーヴ本部が渋谷難民をデータとしか見ていない指示の出し方しかせず、現地社員のミロが見事な板挟みっていうのはまた、結構な皮肉だよな。 今週の感想 SDSの救出作戦が一部失敗に終わり、リビジョンズ本拠地では、チハルの亡骸を前に今後の動向を決めるニコラスとムキュー。慶作がいた場所から発生した、複雑に発光する結晶体を拾い上げ、しばらく見つめたニコラスは、今度の時間軸が交差する2010年代には自分が体を手に入れて飛ぶことを提案する。渋谷を観測して2338年に固定しているムキューは、ニコラスの提案に仕方なく応じるが、ニコラスの新しい体ができるまでに自分の復讐したい感情を我慢できるかわからないと、ニコラスに忠告するのだった。 慶作が消えたと知った愛鈴は、その場にいた剴、露と大介に取り乱したまま真実なのかと詰め寄り、その様子に感情を抑えられずに怒鳴ってしまう三人。そのうちに話は大介が作戦に参加したことにまでさかのぼってしまい、四人がお互いを非難し合う状態になってしまう。そこへミロが割って入り、改めて慶作がチハルの時空転送に巻き込まれたこと、どこの時間にもたどり着けず、時空の狭間で存在が拡散されたという可能性を話す。その話を聞き、改めて慶作が死んでしまったのだと、その場の全員が理解したのだった。 災害対策本部では、リビジョンズの祖先とされ、連れ去られた人たちの処遇について、今の時点で殺してしまえば、結果的にリビジョンズの数を減らせるといった案が持ち上がった。その意見に反対した黒岩だが、今回の作戦が失敗した件を持ち出され、結局会議では何も決まること無く解散となる。会議が終わり、区役所仮庁舎から出てきた横山は、矢沢悠美子にSDSのガキどもを引き寄せることができているかと確認するが、悠美子の返事は芳しいものではなかった。横山は、2338年に生きていくことを考えなければならないかと身の振りを思案するのだった。 聖昭学園で、今回の作戦で救出された人たちの手伝いに回っていた泉海と露。しかしそこへ役所職員が訪れ、銃で脅して二人を人質にしてしまう。そのため、外患援助罪で逮捕していた牟田を開放することになり、しかもまたリビジョンズと交渉するというのだ。 何とか、露と泉海、リビジョンズから救い出した人たちを助けるため、黒岩は剴と愛鈴、大介を呼び出し作戦を立てようとするが、自分が信じていた運命が否定され、自分が死んでしまう可能性に気付いた大介は作戦に参加する意思を示さなかった。 剴が、ストリング・パペットで牟田が占拠する聖昭学園に出向き、ニューロスーツの無線機能を使って状況を知らせる中、牟田が口走った「慶作の様な無駄死に」という言葉に、慶作の死と、その存在が自分にとってどれだけ大切だったかを思い出した大介は、大声をあげて泣き、愛鈴が救出に行くと言ったのを止めて、自分が行くと申し出るのだった。 大介が思った通り、進路指導室に囚われていた泉海を助け出し、剴と露がいる2-C教室へ向かう大介達。しかし、一歩先にニコラスが現れており、交渉が行われようとしていた。 何とか黒岩が銃を手に乗り込み、想定外の事にひるみながらも、牟田は持論を叫んで自分の行いを正当化する。しかし、その牟田たちの隙を突く形で泉海と大介が突入して、銃を持つ人間を無力化することに成功したのだった。 その様を見ていたニコラスに、今度は大介が冷静に交渉を持ち掛ける。慶作が残してくれたチャンスを生かしたいという思いからだったが、その内容は、パンデミックを引き起こしたウイルスのサンプルを渋谷に預け2017年帰すことで、過去から研究を開始することでパンデミック事態を起こさせないという根本的解決の提案だった。大介のこの提案に、黒岩、牟田も驚きを見せていたが、ニコラスはこの提案通りパンデミックが起きないと、自分自身の存在が無くなってしまうかもしれないと拒否する。それでも、大介は穏やかに人間同士話し合いで解決しようと続けるが、ニコラスは綺麗事を言えるのは恵まれた人間だけだと言い残し、コミュニケーションボディを放棄するのだった。 ニコラスがその場から居なくなってしまった事に絶望した牟田は、目に入った銃を取り、黒岩へ向ける。すぐに気づいて黒岩をかばう泉海を押しのけ、黒岩もまた銃で応戦し、牟田はすぐに動かなくなり、黒岩は、SDSメンバーと泉海にそれぞれ言葉を残し、チャンスを誰かに繋ぎ、そうすることでできる、お前たちのための運命を信じろと言って息を引き取るのだった。 渋谷の交差点で、ムキューは最終警告のビラを配り、リビジョンズの祖先たちには避難を、それ以外の住人には無差別の捕獲を行うことを宣言するのだった。 ここから感想。 しかし、慶作が残した?あの結晶は何だったのか、ニコラスは語らなかったな。ま、後で慶作の心の結晶とか、量子なんたら装置にかけたら慶作になったとか言わないでくれれば良いや。それやられちゃうと、他に亡くなっている住人との整合性が無くなるから、好ましくないんだよね。 今回、ニコラスが飛ぶ予定が2010年辺りだと作品内で言ったため、大介誘拐事件の犯人はニコラスであることがほぼ確定でいいかな。先週あたりで、もしかして慶作かなとも思ったけれど、慶作が未来を変えないために「運命の事件」の犯人を演じていたとして、ミロが犯人役の慶作を殺害する必要がないから、この線はないものね。 慶作については、ミロが予想した通り、時空の狭間に溶けたのなら、あの喋るシビリアンが元慶作だったものだと思った方が辻褄合う気がする。でもこれも、言っていた内容が慶作というより剴寄りだったことと、あんなに大介が感謝していた慶作が、裏では大介の事をあれだけボロクソに思っていたと思うと、やりきれないものがあると言えばあるな。 さて、牟田を退場させるのに黒岩が犠牲になったが、まだ地盤が強い横山派がいるから、リビジョンズの祖先にとって、混乱は続く。これ、今回の牟田と一緒に片づけてしまえば、あとはリビジョンズとのやり取りと、渋谷を2017年に戻す作戦。さらに戻った後のミロの心境の変化などを描けば、1クールで収まる内容になったんだけどな。牟田と横山を別々に描く理由があるのだろうか。 にほんブログ村 アニメブログへ
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