はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

風が強く吹いている 第二十一話「さよなら、美しきこの世界」 感想

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走と藤岡のやり取りはなかなか良かった。シード権とか、たぶん大学とかよりも先に、戦いたい相手としてお互いを認識しているっていうのは、スポコンでは必須ですな。ではやはり、灰二が闘うのは己自身か。 今週の内容 駅伝の往路が終わり、神童と田崎監督と同室で泊まっていたユキは、起き上がり新聞の朝刊のスポーツ面を確認する。駅伝の記事に挑戦者として貫政大学の記事が載っており、客観的にみてもシード権獲得が難しい状況が書かれていた。 神童が起きてきたため、病み上がりなのだから寝ていろと注意するユキだが、神童は外の降雪の状況を気にするのだった。そのまま朝のジョブを行うユキが、どうしても不安を感じるとこぼすと、神童は今まで有言実行でやってきたのだから区間賞だって狙えると、ユキの気持ちを盛り上げるために、ひとまず目標を持たせることに成功するのだった。もちろんユキもそのことを理解しており、神童に救い出してもらった様に、昨日の神童にも同じように支えることができたらと考えるのだった。 あまりよろしくない天気予報を聞いていたジョージは、ジョブから帰ってきたカケルに、ハイジがまだ来てないかと聞かれる。そんな話をしている時、ハナコが見知らぬおじさんと話しながらエレベーターで降りてきたため、ジョージはどんな関係なのかと慌てふためく。おじさんの正体がハイジのかかりつけのスポーツドクター知ると、今度はカケルがひざの状態が悪いのかとハイジに詰め寄り、念のために呼んだだけだとハイジに言い切られてしまう。 復路のスタートが切られ、トップから11分53秒差の貫政大学は、トップの房総大がスタートしてから10分後の一斉スタートさせられる。しかし総合順位は往路と復路の合計タイムで決まるため、タイム差を考慮しながらペースを作らなければならない。 第6区は下りがメインになるため、夜に振った雪で道が悪い中、上がるスピードをコントロールしながら走らななければならず、ユキも怖がってはいけないと自分を言い聞かせるのだった。 ふと、今走っている速さが、カケルがいつも走っているものと同じだと気づいたユキ。しかし、走ることは今日で終わらせ、自分の生き方があるのだと気づいたユキは、美しいと感じたカケルが走っている世界と別れ、スピードのコントロールに集中する。その矢先、自分の母親の声が聞こえ、義父と妹も含めた家族全員で応援している姿を目でとらえたのだった。 母の再婚と妊娠が受け入れられ無かった自分を思い出し、母を避けていたことを謝り、走り続けるユキ。ニコチャンへタスキを渡し、区間記録まであと2秒という好成績だとはしゃぐジョータに、永遠に縮まらない2秒だというユキ。シューズには血が滲んでいた。 ハイジから「思う存分走れ」と「1キロ3分ちょっとをキープすること」の指示を受けたニコチャン。楽はできないと言いつつも、やると決めた以上、楽をすることができないと分かっていたのだから、やってみるさとハイジへのフォローも入れつつ答えたのだった。 走り始めてすぐ、東体大の選手と並んだニコチャン。自分の厚みのある体格とは違い、細く長距離向きな体格のその選手をうらやましいと思い、高校時代に体格を理由に長距離をやめて籐的にしないかと言われたことを思い出す。 長距離を走りたいという思いから陸上を始めたが、気持ちが切れてしまい、大学に上がりたばこを吸い始めるニコチャン。そこへ入学したばかりのハイジが陸上の話を始め、ハイジが自身の事を弱いのだと評したことも思い出す。ハイジは強くなったと改めて思うニコチャンだが、田崎監督からの順位を聞いて、現在タイムとしては16位だという事に顔を曇らせるのだった。 第8区の選手待機所で、榊はキングとムサにシード権は無理そうで良かったですねと絡む。しかしキングを止めつつも、ムサが東体大もシード権はギリギリのはずだと言い返すが、榊は全員抜いてやる執念の様なものを見せ、二人を引かせるのだった。 ニコチャンは再び走ることができたこと、そして貫政大のメンバーに感謝の気持ちと、陸上への未練を愛情に変えることができたことを実感し、東体大よりも少し早くタスキを渡すことに成功するのだった。 トップの房総大と1分の差で六道大が追いかけている中、アップに使っていた道で、カケルと藤岡はお互いに相手を意識して話す体制をとる。話の中で藤岡は、区間新記録を出すと宣言し、優勝を義務づけられた六道大の重みを背負ってもなお強くなるという信念を語る。その言葉にカケルは、その記録を塗り替えると切り替える。 藤岡とカケルのやり取りの中を割るようにして、ジョージがキングの劣勢を伝えに来た。同じ8区を走る東体大の榊が、キングを引き離しすさまじいスピードで走っているとアナウンスされ、キングは自分の内で悔しさのあまり悪態とつくのだった。 今週の内容 榊はカケルが居なくても絡むのか。 たぶん榊は高校の勝利至上主義だった陸上部をやり切って、その状況から抜け出せないんだな。 走はまだ、部の体制に疑問に思っていたし、パワハラを受ける位置にはいなかった状態で、さらにしれっと事件を起こして、陸上の自体からもひと時離れていたから、完全に思考がアオタケに根付けたんだろうな。 榊も、出会った人からメンバーやライバルに対する姿勢を注意されれば、そこから変わる要素もあるのだろうが、タイムが良いのと、「大学生はもう大人」と何も言われなかったのかもな。でも、このままだと、榊は勝てなくなった時点で陸上を辞めてしまい、気持ちが切れたニコチャン先輩の様に、生活環境も落っこちていきそうだ。 ここはぜひアオタケメンバーに、絡まれた仲という事で、榊の向く方向だけでも変えてやれないだろうか。あれだけ絡まれると、もはや無関係とはいえないでしょ? にほんブログ村 アニメブログへ
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