はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

ブギーポップは笑わない 第17話 「オーバードライブ 歪曲王 4」 感想

【Amazon.co.jp限定】ブギーポップは笑わない 第1巻 ( 早期予約特典:アニメ描き下ろしイラスト使用A3チェンジングポスター付 )( 全巻購入特典:アニメ描き下ろしイラスト使用ブックカバー&A3クリアポスター引換シリアルコード付 ) [Blu-ray]

ブギーポップは笑わない Amazonプライム・ビデオ なんだかブギーさんの喋り方が変わった?道元咲子の歪曲王かと思ったくらい、低さが足りないっす。あの茶目っ気のある低さが良いのに聞けないなんて、ブギーさん不足だ。 今週の内容 人形だらけの倉庫らしい空間から、ハッチを通して出てきた田中は、同じくハッチから元の階層に出てきた羽原が、叫んで倒れてしまったため、再び起こすのだった。 無事に起き上がった羽原に、地震のような振動も収まったと伝える田中。羽原は辺りを見渡し、歪曲王が出てきた時の様に、羽原達の周囲にはバラバラの人形では無く、普通の眠っている人間が倒れていることを確認する。まだ不安から抜け出せていない羽原に、田中はもう一つ入口を見つけたと案内する。 入口は道元咲子が眠っている下にあったため、咲子を起こす羽原。 名前を名乗り合い、咲子に歪曲王にあったかを確かめる羽原。歪曲王という名を聞いて、羽原たちが自分を起こしたのかと尋ねる咲子。そのことには答えず、歪曲王の正体やヒントは無かったかと聞く羽原に、そんなことを聞いてどうするのかと返す咲子。歪曲王をやっつけるという羽原たちに、歪曲王に何を言われたのかと尋ねる咲子。詳しく語らず、咲子が言われたような事と一緒だと答える羽原に、道子は「それなのに」とつぶやく。 咲子が眠っていた下にあった入口が施錠されていないため、開くことを羽原に知らせる田中。羽原は咲子に、信じなくても良いが、ここで待っていて欲しいと話を切り、ハッチの中へと入っていく。 新たに見つけたハッチは、先ほどと同じく、人形が大量に置かれた部屋へ繋がっているだけだった。何もないことを田中と確認して部屋を出ようとした時、歪曲王の邪魔はさせないと、咲子にハッチを閉められ、閉められたハッチは消えてしまい、出られなくなってしまった田中と羽原。咲子はもう一度歪曲王に合うために「向こう」へ行かなくてはとムーンテンプルを上るのだった。 ムーンテンプルの外では、おそらくゾウラギの残した地面の陥没から、離れる様に注意される竹田が居た。施設内に入ることもできず、ムーンテンプルの周りで起こる現象をただ見ていたその時、ムーンテンプルが白色から黒へ変わっていき、元から聞こえていた音楽に加えて、寺月恭一郎の声が聞こえ始める。その声は、音楽が聞こえるという事は、その人は自分にまだ近づいていないと言い、新たにムーンテンプルに入ることはできないので、無駄な努力はやめる様にと伝える。さらに、中に入っている人には、通気口を閉じたので、酸欠になる前にどうにかするようにと健闘を祈るとだけ声は止むのだった。 寺月の声を聴いた羽原は、やはり寺月恭一郎が歪曲王で皆殺しにする気かと焦るが、冷静な田中によって、空気の流れはそう簡単に遮断できないこと、声の主の思惑は出口を塞いでいるため、入館者たちは上に上ることを想定していると突き止めたのだった。まず自分たちは、この人形だらけの倉庫のような場所から出ることから始めようとする羽原たち。冷静に物事を見渡せる田中に惚れていた彼女は見る目があったなと話す羽原に、田中はそうだろうかとうつむくのだった。 早乙女の姿をした歪曲王と対峙を続ける新刻。悩むことをせず、直接歪曲王に目的を問いただす新刻に、答えをはぐらかす早乙女。相手にしていてもらちが明かないため、頂上へ向かおうと進む新刻にあの時も新刻は勇敢で、早乙女正美がいて、これで田中志郎がいればあの時のようだと、また凪が助けに来てくれるかもしれないとまで語る歪曲王に、新刻は凪の助けは期待していないこと、そして、自分が早乙女に残している、歪曲王をが早乙女の姿をしている理由が分かったと、足を止めたのだった。 ムーンテンプルの周囲には、規制線が張られ、警察が状況の整理を始めていた。そんな中、藤花の事を想っていた竹田に、藤花の姿をした歪曲王が現れ、中に入りたいのならついてきてと誘う。周囲の人間や、鳴っていた音楽が止んでいることを気にする竹田に、他の人との現実を少しズラしているのだと話す歪曲王。何もない壁から扉を作り出し、それを通用口だと話し「私を捕まえて」と言い残して中へかけていく藤花の姿をした歪曲王に、竹田は意を決するのだった。 部屋に閉じ込められた羽原と田中は、壁を蹴って音が他とは違う部分を探す主要で出口を探していた。すると、地震のような振動がまた起こるのだった。 1人で歩き続けていた咲子は、日奈子に合える「向こう」へ行くことができずにうずくまってしまう。そこへ、振動により天井版が落ちてきてしまい、ブギーポップによって助けられる咲子。ブギーポップに殺してもらおうと考えていた咲子は、ブギーポップに人を殺すのか、その対象はどうやって選んでいるのかと質問をしていくが、ブギーポップの答えは、「本当に殺されたいと思う人間はいない」という、咲子の考えを否定するものだった。いたとしても、これ以上生きていたら自分が今まで生きてきた意味が死んでしまうという、必死に生きた末の選択によるものだと語るブギーポップは、咲子に必死に生きたのかと問う。咲子は自分は悪人だから、日奈子のような善人が生きるべきなのだと話すが、その話を聞いたブギーポップは、歪曲王には主体が無いため、咲子の歪曲王が優しかったのは咲子自身の中で歪められていた優しさが出てきたものだと話し、日奈子を想うその気持ちが金で無いなら、この世に輝けるものは無いと続けるのだった。 咲子と話している途中で、別の場所に移動させられたブギーポップ。簡単にはいかない様だと、置かれている人形達を見つめるのだった。 ようやく出口を発見した羽原と田中。出てみるとムーンテンプルの頂上の様で、制御装置の端末のような設備があったため、羽原はロックの解除に取り掛かる。少しキー操作したところで、生前の寺月恭一郎が残した映像が流れ始め、羽原はその内容の突飛さに驚く。 寺月の話は、世の中にある流れ、特に進化の流れを制御できないかという、権力者の願望を今は統和機構というシステムが担っており、寺月は統和機構に造られた経済を都合よく回すための人造人間であることを明かす。経済という力をつけすぎたため、統和機構に処分されることが分かっていた寺月は、最後に「分かるはずの無いものが分かり」「来なければならないところに来る」者、統和機構の敵に成りうる者に対して、狙われていることを伝えるために、ムーンテンプルを造ったのだと語り、このメッセージを見た者の可能性を、どう生かし、伸ばしていくのかはその者次第であり、検討を祈ると締められていたのだった。 ユージンと呼ばれた何者かに、寺月が処分されるところまで映されていたそのメッセージを聞き終えた羽原は、成程と納得している田中に対し、閉じ込められたことと、眠らされたこと以外の、特に歪曲王について一切説明されていないことに対して何故納得できるのかと問い詰めるのだった。 ここから感想 単に、ムーンテンプルを使って警告をしたかった寺月と、その行動に乗じて、進化している人間を見つけたい統和機構の歪曲王ってことで状況の理解は良さそうだけど、田中について少し疑問が残った。 羽原が起きた時に、田中から羽原が倒れた状況を話して、羽原が何か考えているのに対して「どうしたのか」と田中が聞いて、答えない羽原に、田中が「そんなことより」って次の入り口を試させたのがすごく不自然な流れだなと思っていたのだけど、最後の田中の悪い顔をみて、羽原を寺月の思惑に乗っけるためだったのだと、ちょっと納得。 でも、田中は統和機構と繋がりがあっただろうか…紙木城がマンティコアに食べられた件は、元は逃げ出したエコーズを捕えるために、マンティコアを世の中に放った統和機構の所為だし、機構側につく必要性を感じないんだけどな。 それとも、田中は統和機構とは関係なくて、田中が抱えた紙木城が居ない事とかの整理のつかない気持ちが、歪みになって歪曲王を生んだとかではないよな?いや、それでもなぜムーンテンプルで歪曲王が生まれたんだ?建物が歪んでいるからってだけじゃ納得いかないし、咲子に自分自身の気持ちこそが金であると説得していたブギーさんを、別の場所に移動させる理由が、田中にあるだろうか? 寺月と歪曲王は直接の関係はなさそうだと分かった途端、田中と統和機構、歪曲王の関係性がどういうものかを考えなくちゃいけなくなった。末間の個人の多様性と多重人格の関係性の話もあるし、まだ新刻の歪曲王とのやり取りが残る中、竹田が妄想全開で描いた藤花型の歪曲王によってムーンテンプルに乗り込んできたし、個人によって捕らえ方が違う現象なのに、話を展開させるキャラを増やすなんて、これはちょっと盛り込み過ぎでは?と心配になってしまう。 にしても、竹田の歪曲王がブギーポップと藤花で、藤花の姿の歪曲王によってムーンテンプルに忍び込む辺り、やはり彼女である藤花を選びたいのかな竹田は。しかし藤花型の歪曲王に「私を捕まえて」と言わせるとは…竹田よ妄想にしてももうちょっとセリフをを選んでほしかった。 にほんブログ村 アニメブログへ
にほんブログ村