はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

彼方のアストラ 第2話「WILDERNESS」感想

 

いや、球体が再出現したところは久々にアニメでビビった。

 

今週の内容

第一の星ヴィラヴァースを目の前に、思い思いに上陸を楽しみにする班員達。

2063年7月8日遭難四日目、遭難4日目にヴィラヴァースに到着したアストラ号。20日分の水と食料の確保をするために、さほど緊張もせずに上陸したカナタ達。しかし巨大な生物が頭上を飛行しながら鳴いたため、その大きさに危機感を覚えるキトリー達だったが、その中でアリエスだけが、生物の顔を見て可愛いと騒ぎ、ドラポンと命名する呑気さなのだった。

アリエスは続いて、一人で空を眺めながらたたずんでいたユンファを、大声をあげて驚かせ、ヘルメット通信で繋がっていた全員がアリエスの声に驚き、文句を言いつつ、ユンファと彼女を取り囲むように輪が形成されていく。それを見たカナタは、班員の緊張がほぐれている様子に安堵して微笑み、自分が中学時代に体験した、遭難者の中でのいさかいが起こったことを思い出し、今度こそ頼れるリーダーになるのだと気持ちを切り替える。

班員の中で役割を決めて振り分けたカナタだったが、食料調達の役割を振られたキトリーは、危険なことはしないと拒絶する。カナタがリーダーとして信用できないと言うキトリーに、採るべき食物の知識を披露してルカやアリエスの賛同を得るカナタ。しかし、なんとかキトリーも連れて森に来たカナタだが、あまりにも地球の生態系と異なることから、どれが食べられる植物なのかが分からず、ひとまず適当に採って帰ろうと、指示を放棄したのだった。

生物好きのシャルスが、小型生物に囲まれて地面に腹ばいになって喜んでいる姿や、植物の枝や茎が木刀や槍にもなる硬さだと振り回して喜ぶルカとカナタ、さらには幹がバネ状になっている木の上でトランポリンをするアリエスの楽しそうな様子に、すぐにそちらに向かう男子たち。各人にツッコミを入れたキトリーは、もっと未知のものを恐れろとあきれるが、楽しそうにするアリエス達にうらやましそうに視線を送り、それでも真面目に食料を探そうと、近くにあった実を採ろうと引っ張るのだった。そんな彼女はバネの要領で飛び上がった植物と共に宙に投げ出され、パラシュート上に落下する木の実に必死にしがみつくことになる。その様子を楽しそうだと言いたげなアリエスや、植物の生存戦略方法を語るシャルスに、キトリーはまたもツッコミを入れることになるのだった。

さんざん遊び、トランポリンの様な木に、仰向けになって初めての事に思いをはせるカナタ達食料調達組。しかし肝心の食料の調達をまだ行っていなかったため、そろそろ遊んでばかりいないで食料を取りに行こうという事になった。

同じ頃、アストラ号の近くに流れる川から、ホースを差し入れて水の確保を行うユンファとウルガー。しかし、ポンプで水を吸い上げるので、やることの無くなった二人は川岸で座り込み、特に視線を合わせることなく過ごしていた。そんな様子をアストラ号から見ていたフニシアは、外に出たいのかため息をついた後、配電盤を見ていたザックに違和感を感じ声を掛ける。ザックは慌てた様子を見せまいと、何でもないと答え、開けていた配電盤の蓋を閉じるのだった。

粗方、必要な量の食料を採り終えたカナタ達は、呑気に今度は動物を狩ろうと話をしながらアストラ号に向かっていた。そんな中、この生活も何とかなりそうだと思いながら景色を眺めていたカナタの視線の先に、遭難した原因である球体が突如として現れ、食料調達組は急いで走り出す。経験からヘルメットを被り、球体に接触しない様に走るカナタ達は、帰り道が分からなくなり、逃げる方向に迷ってしまうが、アリエスが映像記憶能力を駆使して先導し、森を抜けたところまで来ると球体は忽然と消えているのだった。

アストラ号に戻り、食料調達組が球体と遭遇したことを集まって話す班員達。キトリーは状況に我慢できないと素直に取り乱し、ルカも自然現象でなく自分たちを狙っている球体に恐怖する。カナタは球体の正体など、考えたも分からないことを考えても、分からないのだと、自分の遭難の経験から言い切るが、そんなことは当たり前だと、キトリーはカナタをキャプテンとして認めない姿勢をまたはっきりと表明する。

キトリーの挑発に乗り、カナタはキャプテンだと認めさせるために、惑星で飛行する巨大生物のドラポンを捕まえると出て行ってしまい、ザックは衝突を生む話し方しかできないキトリーに、同じような失敗を繰り返し、友人を失ってきたのではないかと、責めるのだった。

ザックの言葉に、キトリーはこの班の誰とも友達とは思っていないと当たり散らし、止めに入ろうとしたフニシアにも、妹でもないのに生意気なことを言うなと当たってしまう。フニシアは泣きこそしなかったが、ザックはタブーに触れたキトリーを名前を呼んで戒めようとするが、キトリー自身も気まずそうに話をやめ、逃げるように部屋から出て行ってしまう。取り残された班員は気まずい空気に包まれ、シャルスはバラバラになってしまったとつぶやくのだった。

船を出て行ってしまったキトリーを探しに、ザックを中心に船外に出る班員達。キトリーと幼馴染であるザックは、キトリーの家庭環境と彼女が人との接し方が分からない事や、フニシアがキトリーの母親が引き取った養子であることを話す。フニシアはキトリーが好きだとザックの説明に付け足し、その会話を木の陰で膝を抱えて座っていたキトリーは、自分とロクに目も合わせようとしない母親が、キトリーを相談なく連れてきた時の事を思い出し、愛情の注ぎ方を知らないのだと、フニシアを前に心を閉ざしたことを思い返したのだった。

キトリーの捜索は続いたが、フニシアがトランポリンの木に登り、きれいな花があるとザックたちに声を掛ける。フニシアが居ないと騒いでいたザックたちの話を聞き、心配になって出てきたキトリーも、フニシアの声で居場所に気付くが、ちょうどその時にトランポリンの木の幹が上方に伸び始め、周囲の木よりも高い位置まで押し上げられてしまうフニシア。突然、地上はるか上空に一人取り残されたフニシアは、泣き叫び、キトリーに助けを求めるのだった。

この事態に、キトリーは班員の前に飛び出し、共に近くの高台まで登ってフニシアに声を掛けるが、助ける手立てが見つからずにいた。そこへドラポンがキトリーに狙いを定めた様に飛び回り、身の危険を感じるフニシア、キトリーも思わず叫ぶ中、ドラポンを狩るために外に出ていたカナタが、高台から近くのトランポリンの木に跳躍して飛び移り、その並外れた能力に、ザックはカナタが陸上の10種競技選手としてニュースに取り上げられていたことを思い出す。

カナタがフニシア救出に向かうことで、希望を持つアリエスだったが、カナタの疲労具合を見たキトリーは、何かを思いついた様子で、単身で走っていってしまう。

そうこうしているうちに、ドラポンはカナタの到着よりも先にフニシアを4本の足で捕え、飛び去ろうとする。飛び上がっての救出は不可能な高さに、カナタはトランポリンの木にルカが置いてきた槍の様な植物の茎を見つけ、投てきでドラポンを絶命させることに成功する。

ドラポンに抱えられたフニシアが、落下する様を見たアリエスは着地の心配を一瞬するが、偶然にもトランポリンの木にフニシアは落ち、ドラポンの巨体はトランポリンの木の足場部分を揺り動かすことなく滑り落ちていく。

フニシアが窮地から救われたことに安堵する班員達だったが、フニシアのいる足場まで到達したカナタが、疲労からバランスを崩して落ちてしまう。するとその時、地上からパラシュートになる実が打ち上げられ、カナタの身体を押し上げる。パラシュートになる実を打ち上げたキトリーは、カナタは自分に自信を持ちすぎると、文句を言いつつ、間に合った事に安堵する。フニシアがカナタに抱えられて地上に降りると、泣きながらフニシアに謝り、フニシアがキトリーのバンダナについている星と、おそろいになる花があったのだと、改めてキトリーへの好意を示すと、気づいたキトリーはもう一度フニシアを抱きしめ、愛称のフニと呼ぶのだった。

カナタにキャプテンと認めないと言った事を誤ったキトリーは、その流れでキャンプが始まってからの自分の言動を謝り、素直になれずに友人だと言えなかったことを悔いる彼女に、アリシアは寄り添い、これから素直になれば良いと、ザックもキトリーの変化を認めるのだった、

体力と、仲間を守るためのメンタルを認められ、班をまとめる事をカナタに頼もうとするアリエスに、カナタ自身は自分が行った危険な単独行動を理由に辞退する。しかしカナタがキャプテンにふさわしいと指名したシャルスからも、判断力と行動力を評価され、反対する者は無く、カナタはキャプテンに、シャルスはその補佐になることに決まったのだった。その流れで、カナタは自分の夢は宇宙冒険家だと語り、ザックは宇宙工学を学びたいと考えているからとカナタの船に乗せろと話に乗り、シャルスは一緒に乗れれば良いなと、目を伏せながらも冒険には参加したい風だった。

キャプテンとして、カナタの最初の指示は、倒したドラポンをアストラ号まで運ぶことだった。おいしく食べられるドラポンの肉に満足している班員達だったが、シャルスは栄養の偏りを気にする。しかしその心配はザックが作成した過食判定機によって払しょくされ、ジャンクパーツで作れる技量と、文字と顔の表情で判定結果を示し、音声は自分の声という意外と茶目っ気がある面を突っ込まれるザック。

そうやって打ち解けてきた生活に、アリエスは嬉しさのあまり奇妙な笑い方をしてカナタ達に少々引かれる。しかし、アリエスの言葉の様に、団結したかに見えたB5班だったが、ザックはキャプテンであるカナタだけにと、通信機が意図的に壊されており、その犯人は班員の中にいると言われたことに、カナタは驚きを隠せないのであった。

 

カナタのサバイバル心得

その1 前に進めば前進する(第1話)

その2 発表無し

その3 慌て者ほど狼狽える(第1話)

 

 

ここから感想

今週の分は、惑星探検を楽しみつつキャプテン決めと言う感じか。にしても、キトリーが主役になる回がさっそく来るとは。

一番文句を口に出すキャラが実は仲間想いと言うのも、これも王道っちゃ王道だけど、この作品はキトリーとフニシア姉妹の関係改善を描きつつ、ルカがツッコミ役でも案外思考は中学生男子に近い事や、ユンファの孤立感やシャルスの訳あり感を描き、ウルガーに至ってはほぼ喋らないという、今後の問題の掘り出し作業もこなしてくれるので、内容の厚さは嬉しいと感じる範囲。

でも、なんというか、全幅の信頼を寄せられない原因はどこから来るのだろう。今回は特にフニシア救出に必要な要素を、探検の時に羅列していた部分が目立ったけど、第1話同じようなことがあるかと言うと、そうではない。でも第1話からあるこの不安定感、学生の楽観的な部分が、そうじゃないと突っ込みたいのか?イマイチまだつかめないのが不安要素だよな。

 

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