はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

コップクラフト 第2話「DRAGNET MIRAGE」感想

 

会話と態度で見せる作品なため、内容を書く際に書きごたえがある。でもあまり派手な造りで無いから、人気出るかな。

 

今週の内容

保護対象の妖精を探すために、メキシコ人のギャングという手がかりで関係者をあらっていたケイとティラナ。しかし目を付けたメキシコ人は暗殺者に殺害されており、鉢合わせした二人は暗殺者の攻撃を避けながらも、相手を殺そうとするティラナと、捕えて情報を引き出そうとするケイは反目し合い、暗殺者はその間に窓を破って部屋の外に逃げて行ってしまう。

ケイはそのまま窓から出て、階段の間から暗殺者を撃ち、反動で階段から落としてしばらく行動不能にする。しかしケイが階段を降りきる前に暗殺者はまた攻撃を始めたため、今度はケイが階段を踏み外し地面に落下してしまう。暗殺者はその隙に折れている足も使ってその場から立ち去ろうとするが、回り込んで地上に降りてきていたティラナが剣で切り付け、「ルバーナの神の災いあれ」と祈りの言葉を告げたため、今度こそ完全に動きを停止させるのだった。

暗殺者をあっさりと殺したティラナに、情報を吐かせるという手段を取るつもりだったケイは、怒りを込めて苦言を言うが、ティラナはこの暗殺者は既に悪しき気・ラーテナに支配され、死人を操る術・ミルディにかかっていたため、情報は引き出せないときっぱりと言い切る。相手の言い分に、ケイは捜査妨害の疑いをかけてティラナを挑発し、ティラナはその疑いは侮蔑だとケイの首筋に剣を当てて警告するのだった。

ティラナと同時に自分の拳銃を彼女に突き付けていたケイは、彼女が本当に怒っているのを見て取り、今回の意見の相違は妨害の為では無いと疑いを晴らす。さらにケイは、自分たちは誘拐され、密売された妖精の保護が目的であることを確認したうえで、ティラナが先ほど言った術で操られていると言う点は、リックが殺された件で体験したため知っていると情報を明かすのだった。

検死の結果、ケイに撃たれて血中酸素と乳酸値が死に達しているにもかかわらず動き続け、最後には本当に死んだのだと、リックを殺した男と、暗殺者との共通点を語る検死官のセシル・エップス。そんなケイとセシルの会話に、ティラナはセマーニ人の鋭い嗅覚からの情報も付け加え、検死に掛けられた男二人の共通点は、妖精から生成される薬物の常習犯であり、死人操りのミルディに掛かったのだろうと話す。死んだ状態でも動く大本の原因が妖精を原料としている薬物が関係しているのなら、ほぼお手上げだと、検死官のセシルは地球側では特定できないことを明かし、その夜はそのまま出ていくケイを気遣う言葉を掛けるのだった。

車に乗り、運転しつつロス警部に携帯で報告を行うケイは、情報が洩れている事を話し、報告は最低限にとどめることをロス警部に承認させる。ひとまず今夜は休むことにして、ティラナをホテルまで送り、自分の連絡先をメモ用紙で渡すケイ。騒ぎを起こさない様にと言い含めるケイに、セマーニの年齢で26歳だと不服そうなティラナに、地球年齢で18歳、見た通り子どもだから注意しているのだと、部屋に真っ直ぐ行って寝ろと伝えるのだった。

しかし、ケイがコンビニで買い物を終えた辺りで電話が掛かり、武器の所持を認められないからと、ホテルを追い出されたと不服そうに話すティラナに、剣が命よりも大事なら、一緒にあるために野宿でもしろと、電話を切って車を家に向かわせるケイ。しかし途中で見かけたパトカーに、しびれを切らして公園でティラナを拾い、市警の仮眠室はいつも満室で、セマーニ人が嫌いな奴もいるため連れて行けず、仕方なく自分の家に連れていくケイ。その言葉に誤解が生れないかと狼狽えるティラナだが、黙っていればバレないととやかく言うなと黙らせるケイなのだった。

家に入る前にマスクをつけるケイに、不思議そうに理由を尋ねるティラナだったが、猫のクロイを見て、少女らしくセマーニ語で猫の意味のケーと反応する。猫アレルギーのためにマスクを着けて家に入ると言うケイに、クロイを世話している理由を聞いたティラナは、「いい子のクロイちゃん」と優しい声で話しかけ、クロイを撫でる。意外とお人よしだというティラナの評価にも、寒空の下でケガした野良猫を放り出したら寝つきが悪いというだけで、結局自分の為だと言い張るケイに、ティラナはクロイが気に入ったから世話になると宣言し、ケイの事を「恐るべき子猫」を意味するセマーニ語のケー・イマトゥバではなく、しっかりとケイ・マトバと発音し、心細かったのだと礼を言い、二人は「おやすみなさい」とセマーニ語で挨拶して就寝するのだった。

その後、ケイは携帯でケー・イマトゥバの意味を翻訳ページで調べ、その意味に気付くと同時に、だから自分が猫を飼っていたことで、ティラナが笑ったのかと合点がいき、彼女が人の名前で遊んでいたことにあきれたのだった。

作りかけの橋で、アブ・カリーブはセマーニ人のデニス・エルバジとの取引に臨む。妖精を武器にして売ることで儲かっているデニスは、機嫌よく話し、また自慢話をよく話したため、前金を払ったばかりのカリーブは本題に入るように促す。

するとデニスは術師のゼラーダを呼び、妖精から生成した薬物「フェアリーダスト」の常用者を死人と呼び、死人を操らせたら世界一だとゼラーダを紹介する。謙遜するゼラーダは、フェアリーダストの常用者でなければ自分の術は効かないと明かし、その欠点を補うために、妖精を使った爆弾を作ったのだと、得意げに大きめの水筒ほどの大きさの筒を取り出したデニスは、偽の情報で呼び出した警官二人に向かってそれを爆発させ、ゼラーダの術が効く状態にしてしまう。その後の警官二人は、ゼラーダの術の効力を見せるために一人はすぐに殺され、残った一人も好き勝手に動かして遊んだ後、始末されてしまう。いずれの捜査も、ゼラーダは手に持った装置の上で指を動かして行っており、その様子と効力に、カリーブは驚くだけでなく、どこか恐れているようにも見える表情になったが、すぐに取引の話に戻し、妖精爆弾と、ゼラーダのレンタルを要請し、デニスも了承するのだった。

リック・フューリーの葬儀が執り行われ、子どもたちと共に泣き崩れていたリックの妻・エイミーに声を掛けようとしたケイだが、エイミーは夫が殉職した当時一緒にいたケイに怒りをぶつけるのだった。

やりきれない気持ちで帰路に就くケイとロス警部は、市警だけで今月は3人も殉職しており、政治家はそれでも予算を減らそうとしている現状に悪態をついたロスを、ケイは珍しいものを見たと視線を送り、結局、目の前の捜査に集中しようと二人は別れるのだった。

喪に服す装いのティラナと合流し、捜査に戻ろうとするケイ。ティラナは、リックとケイが相棒だったと知っており、故人は常春の国に行けるだろうと慰めの言葉を言い、ケイは意外そうにしながらも礼の言葉を返すのだった。

そんなやり取りをしていると、同僚のジェミー・オースティンから連絡が入り、行方不明になっていた22分署のパトカーと警官二人が湖で発見されたと聞き、現場をみたケイは、自殺に見える警官の傷から、死人操りの可能性を考え、ティラナに匂いでの判別を頼む。ティラナはケイが自分の名前を呼んだことに笑顔になり、警官二人の匂いはフェアリーダストの常習者の物と同じだと判別する。

しかし警官が二人も薬物中毒であったなら、仲間内ですぐバレてしまうと言う話になり、ティラナは、術者は金細工を使った可能性を思いつくが、高い精度が求められるため、ファルバーニ国の最高の細工師でも難しいだろうと、考え過ぎたと結論付ける。それを聞いたケイは、人の手では無理でも工作機を使えば作れるのではと考え、高精度の工作機を買い求めた者の中で、ダミー企業を介している怪しげな人物の情報を探し出す。

夜になり、外食中にその条件で引っかかる人物が見つかったことをティラナに話すケイ。慶の端末にはデニス・エルバジが映し出され、セマーニ人であることも分かったティラナは、すぐにでも捕まえようと、食事を止めて身を乗り出す。しかしケイは検挙するだけの理由が無いと、地球の法律で動くようにティラナを止めるが、ティラナは保護対象の妖精を「あの子」と呼び、訳ありだと察したケイに、自分はあの子に責任があるのだと思いつめた表情で席を立ち、店の奥にあるトイレへと歩いていく。

ケイはティラナが命よりも大事だと言った剣が、まだ席においてあることから、先走ってデニスを捕えに行くことはないだろうと、ティラナが戻るのを待つが、いくら待っても戻ってこないため、トイレを改めると中に人はおらず、ケイはティラナの剣を持って店の周囲を探すが、ティラナはいなかったため、思わず剣は命よりも大事なのではなかったのかと、つぶやくのだった。

 

ここから感想

猫アレルギーの下りを聞いて、医療的な知識がある元カノのセシルがケイを心配するのは分る気がした。って、あの場面はそこだけの事を言っているんじゃないってわかるけど、アレルゲンを家において、酒飲んで寝る。しかも職場の相棒が殉職して新顔と組むって…体に悪そうな生活だよな。

第2話にして、お互いに目的が一緒だと確認し、相手を試す行動までして、そのうえで人柄を認めつつ就寝。これだけやって、まだ一日目かと思うと、濃い出会いだったよな。しかもこれをAパートで終わらせて、Bパートでは術者と、技術提供者がセマーニ人だと判明して、そのやり口にまでケイが迫ったのに、ティラナの暴走でケイだけが置いて行かれて、今週分が終了。くっつけて別れるのはよくある展開だとして、画面上では出会って2日目っていうのも早いし、2話目っていうのも内容が濃く、話の展開も早くて自分好み。

うんざりするほど「説明文だけの話」がある作品が特に最近は多くて、やや腐り気味ではあったのだけど、こういうセリフで進める作品が出てくると、本当に感想の書き甲斐がある。めっちゃ楽しい。

 

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