はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

彼方のアストラ 第8話「LOST AND FOUND」感想

 OPの尺的に、ポリ姉が入る余地がほぼ無い事にちょっとがっかり。あの大人たちのコマに、子どもたちを「もう諦めよう」と言っていた親達と、反目し合う感じで入れられんのデスか?

 

今週の内容

アストラ号の同型艦に乗り込み、人工冬眠装置が稼働していた事に気付いたカナタ達。装置を空けると、中の女性は目を覚まし、冬眠中に口内にたまった体液等を吐き出し、装置から目の前にいたカナタに落ちてくるのだった。

女性を受け止めたカナタは、医療知識のあるキトリーを呼ぶように指示を出しそれにはザックが答え、ウルガーには反重力キャリーを持ってくるように言うのだった。そんな指示を出していたカナタの声を頼りに、カナタを視界に入れようと目を無理やり開いた女性は、自分がどうなっているのかと疑問を口にしたため、カナタは人工冬眠装置に入って眠っていた事を伝え、さらによく頑張ったとほほ笑むと、女性は助けが来たと思い、地球に帰れると青い水の星を思い浮かべ泣いたのだった。

アストラ号に運び込まれ、女子の誰かの物と思われる服を来た女性は、ミーティングルームで班員全員を前にまずは礼を言った。キトリーは記憶の混濁が無いかと、自分の事が分かるかと質問する。すると女性は、ポリーナ・リヴィンスカヤと名乗り、アーク6号の乗組員だとしっかりとした口調で答え、自分が人工冬眠に入るきっかけを話し始める。

2051年5月17日、イクリスに通信機の故障と船の不調に見舞われて立ち寄ったアーク六号。しかしアストラ号と同じく、筋肉の様な植物に襲われ、崖下に不時着。その後食料を探しに船外に出たクルーは戻ってこず、ポリーナは救助が来ると望みをかけて人工冬眠装置に入ったのだと経緯を話しきる。

カナタは、そもそもどういった目的で船に乗っていたのかを聞くが、聞かれたポリーナはすぐに答えられずに、頭に手を当てて悩むそぶりをする。その大人っぽさにときめくカナタとルカ。キトリーが突っ込んでいる内に、ポリーナは人類が住める惑星の探査だったと思い出し、同型の船に乗っているカナタ達は違うのかと、今度は彼女から質問してみるのだった。

「実はこの船は拾った」と言うルカの言葉で、目に見えて困惑するポリーナ。どういった経緯で船を拾うのか等の疑問がわくが、帰ってくる答えは「(この船は)宇宙で拾った」キャンプに行ったら光の球に飲み込まれて5000光年すっ飛ばされ事件」などで、キトリーやカナタがポリーナを混乱させるなと言う中で、空気を読めないルカやアリエスからの話に困惑することになったのだ。

班員達のやり取りに思わず笑ったポリーナだったが、その笑みはだんだん地球に帰れると言う安心からのものに変わったことに、気づき落ち込む班員達。カナタはポリーナにこの船も壊れて動けないのだと話し、ポリーナは衝撃を受け、そのまま気絶するように睡眠に入ってしまう。

キトリーが念のためポリーナを診て、眠っていると分ると、話は同型艦が近くに着陸した話になる。これを偶然だとキトリーは言うが、ザックは三つに切られたおやつ用の果物を例に、生物が存在できるのがベルト地帯しかない、この星ならではの現象だと説明するのだった。

ザックの説明を見ていたアリエスは、今度は船の話を持ち出し、船自体がを緊急避難用に3ブロックに分けられるのなら、壊れたアストラ号の前の部分を、アーク6号からもらえばよいと、自分とザックの色違いの果物を並べ替えて説明したのだった。

さっそくアリエスの作戦を試し、見事につながった船をブリッジで確認したザックは、様子を見に来たカナタに、冷静なふりをしていたが、実はだいぶ自分の操縦が悪かったのではないかと参っていたと打ち明け、希望が見えるとこの旅も悪くないと語る。そんなザックに、カナタは以前も話した「自分は船を持ち、また宇宙の旅に出る」という希望を話し、パイロットになると言っていたザックを勧誘するが、ザックはカナタの大雑把な未来設計にツッコミを入れ、現実を見るようにと、夢を諦めさせる意味ではない、前向きなアドバイスを送るのだった。

船のドッキングが上手く言った事を、様子を見に来たユンファから聞いたポリーナは、話の流れで今は西暦2063年だと聞き、自分が眠っていた12年間に何も起こっていなかったのかと、何か重大なことを思い出したらしく、ユンファに詰め寄ったのだった。ユンファが退室した後も、ポリーナはその「なにも起こらなかった」という事に、神に感謝の祈りをささげたのだった。

2063年9月22日、遭難80日目。船のドッキング作業が終わり、その発表をブリッジで行うカナタ達。ポリーナも愛称ポリ姉となり、おそらくルカが作ったであろう植物の葉で作ったピンで前髪を留めていた。

船が航行不能になるという、大きな苦難を乗り越え、また帰る目途が立ったことに喜び合う班員達を眺めながら、ポリ姉はこの明るさがあってこそ、乗り切れて来れたのだろうと考えるのだった。

シャルスからの提案で、動ける植物の内、食べられる物があることと、捕獲方法が確立された。キトリーとザックも採集に出て、一息つこうとお茶とクッキーをキトリーに差し出すザック。

船が航行不能になり、取り乱した自分に、ザックが一緒に生きようと言った事を想い出して、再度その意味を尋ねてみるキトリー。しかし、ザックの反応は、「この星でみんなと一緒に生きよう」と言ったのは当たり前だろうと、現実的に他にあり得るのかとでも言いたげな内容だった。

キトリーは無神経だと少し怒ったが、気を取り直し、船が直ってよかったことと、将来の希望もあったのだと語り始める。ザックは、キトリーに将来の夢を聞かれたため、記憶移植の研究をしている父親の様な、ガラス玉のような目の大人にはなりたくないと、父親とは違う道を選び、宇宙に出て見たことのないものを見たいと話し始める。

男子特有の将来ビジョンへの熱意に、キトリーは自分の本当の夢も叶ったら良いのにとつぶやいたため、ザックは応援すると言ってしまう。ここでも、自分の気持ちも知らずに発言するザックに、勢い余ってザックのお嫁さんになるのが夢なのだと、大声で告白するキトリー。しかし、ザックは何を今更と言う反応で、2052年5月にキトリーと結婚する約束していると返したのだった。キトリーも、おおよそ6歳の時にそんな約束をしていた事は覚えていたが、まさか本気にしているとは思わず脱力する。そんなキトリーに、ザックはずっと好きだったと感情が見えない目でさらに続けたため、彼女はとうとうお父さんの目が冷たいとか言えないとツッコむのだった。

2063年9月29日、遭難87日目。ポリ姉の希望で、アーク6号の乗組員が消息を絶ったポイントへ向かうアストラ号。調査員の宇宙服を着たポリ姉を連れて、目標地点へ到達したカナタ達は、ひっくり返った車を発見する。

車に近づき、ヤバそうなものは無いのに、なぜひっくり返っているのだろうと疑問を口にしつつ、周辺を調べるカナタ達。ルカが周辺がデコボコしていて歩きづらいと言いつつ、IDタグを見つけ、ポリ姉はそれがグレンの物だと大事そうに受け取ったのだった。

地面に、何かが突き出した跡があることに気付いたポリ姉は、すぐに逃げるように大声を上げるが、既に獲物が来たと察知していた植物たちは、次々と幹を突き出し、捕獲用のツルで攻撃を仕掛けてくる。それらを避けながら逃げるルカとシャルス、ウルガーだったが、カナタはポリ姉が絶望的な目で見つめる植物の先端に、IDタグがかかっていることを知り、持っていたヴィラヴァースで採取した槍上の植物、愛称・ルカジャベリンを使って、棒高跳びの要領で見事IDタグを回収するのだった。

植物から逃げ、アストラ号まで来たカナタはポリ姉にIDタグを渡す。形見が少しでも多く見つかって良かったと話すルカに、ポリ姉は同意し、カナタに感謝するのだった。

この星で消息不明となった、アーク6号の乗組員、グレン、ディマ、フィリップ、バートにポリ姉は別れを告げ、惑星イクリスを出発するアストラ号。

ザックが操縦席の調整を、ウルガーが反重力デバイスの淵に腰かけ銃を磨いている中、反重力シューズが直ったとご機嫌なカナタ。そこへ、シャルスがケーキを作り、それを運んできたアリエスの言葉に、思わず飛び上がり喜んだカナタ。しかしそのまま天井に激突し、その衝撃で操縦席の調整を行っていたザックの胸にドライバーの先端が当たり、ザックはその予想しなかった痛みに驚いて頭を操縦席にぶつけてしまう。その衝撃で今度は反重力デバイスが作動、装置に腰かけて銃の整備をしていたウルガーはそのままの体制で浮き上がるが、彼は気にせず整備をこなすのだった。天井から落ちてきたカナタは、直前まで話していたルカを巻き込んで床に落ち、その流れを見ていたアリエスは慌てて駆け寄ろうとするが転んでしまい、ケーキに顔を突っ込んでしまったのだった。

ちょうどそんな連続する惨事が完成したころ、ブリッジにポリ姉を伴って訪れたキトリーは、状況は分からないが思わず突っ込まずにはいられないのだった。

班員が集まったところで、カナタはイクリス出発祝い&ポリ姉歓迎パーティをしようと提案するが、ザックはアーク6号のクルーを失ったポリ姉を気遣い、大丈夫なのかと尋ねる。ポリ姉はそんなザックの気遣いに礼を言い、パーティをすることに賛成する。

そんな明るい話の中、ずっと端末を見て考え事をしていたキトリー。ザックが話しかけ、その理由が、自分とフニシアの血液型が全て一致するのは、義理の姉妹としてはおかしいと悩んでいたのだった。ザックの提案で、船の設備を使って遺伝子を調べてみようと言う話になり、フニシアが実の妹だったら、愛しすぎてしまうと悩むキトリーなのだった。

しかし、いい機会だからと軽い気持ちで行った遺伝子調査は、キトリーとフニシアが同一人物であることを示す結果になり、ザックはこの事をリーダーであるカナタにだけ報告するのだった。

 

カナタの「サバイバルの心得」

その1 前に進めば前進する(第1話発表)

その2 発表無し

その3 慌て者ほど狼狽える(第1話発表)

その4 皆それぞれ色んな力をがっちり合わせれば、大抵の事はどうにかなる(第3話発表)

その5 諦めたらそこで試合終了(第8話発表)

その6 発表無し

その7 食べれば元気になる(第4話発表)

その8 発表無し

その9 一つ一つ冷静に対処していけば、すべて解決する。(第3話発表)

その10 立ち止まったら進まない〈第7話発表〉

 

ここから感想

まずは、キトリーが今までの中で最大級に可愛い。しかも結婚の約束がキャンプ日誌に乗るくらい公然なものになった経緯を想像すると、やっぱり可愛いのだろうな。

船のニコイチの予想は当たっていたけど、通信機までは治らなかったのね。アーク6号も通信機の故障と言っていたし、それでも無事な部品とかかき集めて直せなかったのだろうか。ここら辺は「試してみたが、駄目だった」の一言が欲しかったなザック君。

そして、ポリ姉が人類が住める惑星探査をしていた事と、おそらく地球が住めなくなる様な危機に見舞われなかったことが判明。でも、ポリ姉が冬眠した当時は5歳のカナタ達が、誰も知らないと言うのもちょっと変な気がする。5歳以降から今までに地球の危機が回避されたのなら、少なくとも政治家の子であったルカや、分野違いとは言え研究者のザックの親なんかは何か動きがあっても良いと思うのだけど、これも大人たちが隠してきた秘密の一部という事なんだろうか。

そして、キトリーとフニシアが同一人物と言う事実。これはザックの父親が行っていた記憶移植の高いハードルっていうのが、遺伝子的に同じ出なければならないっていうものなら、研究の手伝いをしていたキトリーの母親が了承すれば、フニシアは生まれるだろうな。ってことで、フニシアがB5班に入る理由は、国のDNA調査でクローンを作っていたのがバレるのを防ぐためっていう事で良いと思う。でも、実子ならキトリーは殺処分されなくても良いのでは?まさかキトリーもザックも、親のクローンってことがあり得るのだろうか?そうすれば、フニシアと一緒に殺処分と言うのは分かる気がする。…ってことは、アスリートのカナタの父も、カナタに自分の夢を継がせようとしていた辺り、自分は故障していなければここまで行けたんだと言う証明のために、カナタは父親のクローンとして生まれたと言うのはあり得るのだろうか…。こういった点、ユンファの母親は、娘を歌から遠ざけていたから、余計に分からないのだけど、ユンファ、ウルガー、ルカ、それとシャルスは家族が煙たがっている子どもという事で、この班に入れられたのかな。

でも、そうするとアリエスだけが理由不明だ。母親があんなに帰りを望んでいるのに、この班に入れられたと言うのはどういう事だろうか。やはり、本人に記憶が無くても、アリエスはシャルスがヴィクシア王政地区で一緒だったセイラ本人で、シャルスの貴族としての実家からの差し金だったりするのだろうか。

子どもたちが何故この班に入れられたのか、いまだ不明ながら今回から大人のポリ姉が旅に参加。できれば、地球到達後の事も考えておきたいところだよね。

 

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