はちよりうえ

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ちはやふる3 第3話「よしののさとに」感想

そしてもう1話。試合がメインで、宮内先生が千早の進路を応援すると決めた回。教師も情熱が必要な職業だから、確かに熱量のある千早には向いているかもと思ったが、教科は何にするんだ?

 

作品の内容

例年に無い熱気に、応援者も興奮しながら優勝者は誰かと噂し合う。その中で有力とされたのが、高砂会の猪熊遥であり、メガネのフレームから飛び出るほどの目が大きい女性なのだった。

クイーン戦での対戦経験から、猪熊とは知り合いだった富士崎高校の顧問・桜沢は、大戦後の彼女に声を掛けようと近づくと、彼女は桜沢と会話をしながらも、阿吽の呼吸で夫に授乳ケープを掛けてもらい、下の子供の授乳タイムに入る。そのスタイルに少し引いた桜沢だが、猪熊のかるたに対する情熱に思わず微笑んでいた。

千早の対戦が終わり、彼女を迎えて昼食に入る瑞沢高校。太一を覗いた状態だが、昼食に入り、千早に右手の状態を訪ねる駒野。しかし、いつもの突然眠りに入って体力を回復させる千早の癖が出てしまい、本人はどう感じているのかは聞くことができなかった。千早の試合を見ていた西田は、いつもの勢いがない千早の攻めを見て、まだ本調子じゃないのだろうと心配するのだった。

人のいない場所を選び、校歌を鼻歌で歌って今までの暗記した配置を忘れる太一。そこへ新が現れ、暗記したものを忘れるためには工夫いると同意したため、かるたの暗記法について尋ねる太一。

かるたを通せば、新との会話も弾むのだと自覚した太一は、この状況を変な感じだと表現するが、悪い気はしていなかった。しかし、新が自分の学校でかるた部を作り、団体戦に出たいと言う話をしたため、そこで敵対心が刺激されてしまい、上手く話すことができなくなり、逃げるように新から離れる太一。自分の事に精いっぱいで、個人戦でも仲間のために戦うという事も、新と当たれば気負わずにいる事も出来ないだろうと、がむしゃらな試合を続けるのだった。

遅れて到着した瑞沢高校の顧問・宮内は、菫や西田から太一と千早の状況を聞き、さらに富士崎高校の顧問・桜沢にも挨拶と合宿に参加させてもらった事のお礼を述べるのだった。話しかけたその勢いで、かるたの順クイーンでもあった桜沢に、千早はクイーンに慣れるような子かと尋ねる宮内。そうしている間に組み合わせが発表され、ベスト16の内容の濃い戦いが始まる。

まだ同じかるた会同士が闘う場面では無いため、千早の対戦相手も高徳院大学かるた会の武村敬一となるが、名人戦に挑戦した経験を持つ強者であった。

千早と太一、さらに西田にとっては同会の仲間である山本由美の試合が同時に展開され、誰を応援すべきか迷う西田と駒野。その間に、奏は読手の勉強をしようと読み手の五十嵐修の近くに張り付き、気づいたことをメモしていた。

試合が始まり、最初は武村の重戦車と呼ばれる強い取りに、押されている様子の千早だが、特異な札もあっさり取り、その勢いの無さに疑問を感じる西田。何度か札を取った千早は、宮内からもらった襷をかけていなかった事に気付き、思わず大声を上げて注意される。

千早が襷をかける姿をみた宮内は、思わず生徒を心配する教師の表情になり、隣同士で座っていた桜沢は、宮内へ、先ほどの「千早はクイーンになれるか」という質問の意味を問う。宮内は、千早のかるたへの想いを感じたのだと話し、進路希望調査に、かるた部の顧問になるために高校の教師になると書いた千早の将来と、クイーンになるという夢の両方を叶えるために、助けてやりたいのだと、感情が高ぶったのか、思わず手で顔を覆って答えたのだった。

仙台冬雪会に所属する立川梨理華は、身体も年齢も数倍ある白波会の原田との対戦で、子供相手にも容赦なく、身体を前に出して勢いよく札を取る原田に、押されていた。

翠北かるた会の山田由美は、愛称のユーミンの他に、「モメユミ」の異名を取るほどの札の取り合いで揉める選手であり、新との試合でも、自分が先に札に触れたと主張する。新は相手の主張に従い、言い返すことなく札を渡すが、ユーミンは経験上、言い返すことなく札を返し続けることもまた、消耗するのだと、新の作戦を悪手だと見ていた。

北央学園の一年生、城山浩希と当たった太一は、彼の独特な札の取り方に、完璧な取りで対処しなければならないと考え、プレッシャーを感じていた。

同じく北央学園の須藤と当たっていた富士崎高校の理音は、須藤に体力の無さとメンタルの弱さを指摘され、ムッとする。

それぞれの対戦を見ながら、富士崎高校の顧問・桜沢は各選手の状態が変化したことを見抜き、疲れや飽きが出た者に対し、身体が温まり動き始めたり、着物に慣れた者たちの間に、差が出てくることを確信していた。

千早の無駄な力の入っていない攻めを見て、西田は、左手でかるたを取っていたこの数カ月の動きが、千早の弱点だった、自分から見て左側の自陣の左と敵陣の右側にも意識が及ぶようになり、弱点の克服に繋がっていることに気付く。そしてさらに、そのことを本人は自覚していないだろうことも、予想する。

富士崎高校の顧問・桜沢は、調子を上げていく千早が、元クイーンで高砂会に所属する猪熊と同時に「ちは」の札を取った事に目を見張る。それと同時に、猪熊のまっすぐな才能に、自分は四度も挑戦して勝てなかったことをを思い出し、猪熊薫の言動には賛同できない点もありながらも、彼女を「真っ直ぐな天才」と評したのだった。

北央学園の城山の取り方に翻弄される太一は、押し負けていることを自覚して焦りを覚える。しかし、城山が同じ学校の須藤に視線を送り、おそろいのTシャツを握って、須藤からのオーダーをこなしているのだと気づいた太一。そこで個人戦団体戦という白波会の会長・原田の言葉がよぎり、さらに白波会の原田、本人と、先輩である坪口広史が、札を拾いがてら太一を小突いて視界を広げさせるのだった。

瑞沢高校のかるた部では、部を発足させた自分たち2年生が最上級生であったため、先輩のありがたさを噛みしめる太一。そして、かるたの取り方を変え、「囲い手」などを駆使して、手の動きが遅い城山に、無理なく対応できるようになる。

北央学園の須藤を相手にしていた富士崎高校の理音は、疲労がピークに達している中でも粘りを見せ、欠如していると桜沢に言われていたかるたへの執着心を芽生えさせていた。結局須藤が差をつけて勝利するが、かなりの消耗を強いられ、さらに悔しさのあまりこちらを睨んでくる理音に少々驚かされたのだった。

元クイーンで、翠北かるた会の山田由美ことユーミンと対戦した新は、数枚差で勝ち残ることができたが、モメることで相手の気力を奪う作戦を得意とするユーミンの思惑通り、だいぶ疲労感を感じる戦いとなった様子で、ユーミン曰く若さ勝ちと言ったところであった。

千早も順当に高徳院大学かるた会の武村に勝ち、武村は名人戦で負けた後のかるたから離れた半年間の重みを、千早と言う強い新人の存在で思い知ることとなった。

ベスト8が出そろい、千早の次の相手は原田と名札がとりだされるが、同会の為やり直しとなり、正式に高砂会の猪熊との対戦が決定する。千早にとって、元クイーンであり、かるたへの情熱を持って復帰してきた猪熊は、倒さなければならない相手だと、富士崎高校の顧問・桜沢は、瑞沢高校の顧問・宮内に、「千早がクイーンになれるか」という質問に対する答えとして宣言する。

 

ここから感想

猪熊さんを見て、一瞬初めて出たキャラかと思ったが、確か前にも桜沢先生絡みで出てたはずなんだよね。いつだったかな。

試合が始まったため、コンディションと掛け合い、踏ん張りあいの表現が多い話になった。2話が、決断表明の話だっただけに、3話は実践と言うよりも、自分と他人について、気づかされるかどうかの話という構成。

この中で、西田の言う通り、まだ弱点克服に対して自分自身で理解していない千早に対し、A級に上がったことで、先輩という立場の人と同じ会場で戦って視野が広がった太一。そして特に描かれることが無い新の内面と…三者三葉に展開していった感じで、おそらく次の試合でも、千早と太一は同じように描かれるだろうとは思うのだけど、新は描かれないだろうか?出ないと、新の人間的内面がどう変化していくのかの指標が得られない…というか、ぶっちゃけ前期の状態を覚えていないので、できれば新のエピソードを入れてもらいたい。

 

 

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