はちよりうえ

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ちはやふる3 第2話「あさぼらけありあけのつきと」感想

早々に2話分を2週続けて放送して、今期の遅れを取り戻そうとしている本作。そのおかげで、ボリュームは満足できるのだけど、内容を追っていくのも大変っス。

 

作品の内容
9月に入り、新は学校の始業式での受賞者紹介の場を利用して、かるた部の部員集めをしようと、全校生徒に声を掛けた。緊張して、中々喋り出さない新を応援する視線の生徒たちに押され、何とか「興味があれば、自分に話しかけるように」と伝えた新。しかし、その後も声を掛けてくる生徒や教師はいるものの、上手く部員として獲得する話に持って行けず、南雲会の連絡先だけ渡して回ることになる新。
千早たちの瑞沢高校のチームを見て、より豊かなかるたをするなら、チームでやりたいと考えた新だったが、出だしが上手くいかなかった分、自分は欲張りなのかと自問する。それでも、少しずつかるたに興味がある人を増やせればと、南雲会の連絡先を配り続けるのだった。
同じく9月に入り、進路希望調査が配られて悩む千早。そこへ以前に「(競技かるたの)クイーンになる」と書いた千早の逸話をおちょくって、書かないのかと話しかけた堀川。実は修学旅行をより楽しむために、彼女は夏休みの家族旅行を使って予習してきていることを知った千早。生徒会長になれば良かったのだと、クラスメイトから推されている堀川の姿に、同性ながらカッコ良いなと千早が眺めていると、彼女が考えてきた案をこっそり千早に教えてくれ、その内容に、千早は思わず顔をほころばせて修学旅行を楽しみに思うのだった。
部活動の時間になり、読み手の役をしていた奏は、自分の思惑と違うと眉間にしわを寄せていた。富士崎高校の合宿に千早と太一の二人だけで参加させ、より恋人らしい関係になるようにと願っていた彼女だったが、結果はライバルとしての意識が高まったようにしか感じられないのだった。
千早自身も、太一のかるたに変化を感じていた。左手での試合では勝つことができなくなりつつあり、案の定負けたため、もう一度やろうとむきになる。しかし、強くなった太一と練習をしたいのは、名人戦予選が近く、A級同士でより高め合いたい肉まん君こと西田や、B級に上がり、足手まといでは無いからと上昇思考の机君こと駒野も同じで、二人で言い争いを始めてしまう。
言い争いの中で、慎重派の駒野から大会に優勝すれば、自分もA級になれるという発言が飛び出し、奏は人は変わるのだと実感する。
そんな中、通常運行の後輩の筑波秋博にホッとしつつ、奏は恋を進展させられない太一へと視線をずらすのだった。
左手での千早に勝てるようになった太一は、千早が右手で札を取る感覚を早く戻すために、実力差のある後輩・花野菫と練習して、「押さえ手」でも右手を使う様にと提案する。千早は、正直花野では対戦相手として力不足だと思い難色を示すが、太一への想いのために、同じ景色を見ると言う目的で、かるたを真剣に取り組む花野は、自分だって次の大会は以前よりも勝ってみせると、強気の発言をする。その言葉に驚いた部員達。その中で奏も、自分も選任読手を目指して、まずはB級に上がらなければと意気込むのだった。
そんな上昇思考の渦の中、部員たちは練習に戻ろうとしたところ、顧問の宮内が慌てた様子で駆け込んできた。息を切らせながら宮内が持ち込んだ情報は、名人・クイーン予選の日程表であり、その日程は2年生の修学旅行の2日目と被っていたのだった。
どっちを取れば良いかと悩んだ西田に、教師として修学旅行が優先だと指摘する宮内。その横で、千早も顔を青ざめさせていた。クイーン戦では同年でクイーンの若宮詩暢を待たせないから、必ず対戦しようと約束し、修学旅行では横川と十二単を着ようと約束していた千早は、どちらも叶えたい約束事なのだと本気で沈んでしまうのだった。
昼休み。部室を訪れた奏は、運が無いと落ち込む千早を見て、一つのアドバイスをする。親の「教えを守り幸運を拾う」と言う教育から、奏の中には「積もる」という考え方があり、千早にとって「修学旅行での思い出」や「かるたのクイーン予選に出て、クイーンになる夢を叶える行動をとる」という選択において、どちらが千早の中に「積もってほしいか」を考えれば良いと話し、その考えに、千早は思わず目を見開いたのだった。
教室に戻り、夏休みの課題で提出された短歌の作品から、一部が配られ、その中に千早の詠んだ句も入っていた。
クラス中で面白い句を読み上げて、ツッコミを入れて笑いあっていると、古文教師の深作は重々しく、課題として短歌を作り、今、それを読み合い、笑いあっている生徒たちへ「生みの苦しみを知り、覚悟を持ったうえでそれを許しなさい」と言う言葉を贈る。
一瞬、深作の真剣なまなざしに教室の空気が真剣なものに変わるが、やはり大学の恩師からの受け売りだったことが分かり、教室の雰囲気はいつもの通り和やかなものに戻っていく。たまには深作のオリジナルの言葉が聞きたいと、口々に言う生徒たち。それでも、深作は受け売りを伝えるために教師をやっているのだと話し、千早はそれを聞き、奏の言葉と合わせて、彼女の中である思いを形作ろうと思案していた。
包帯が取れ、右手での練習を再開する千早。右手の手術跡を気にして、全力を出さない太一を叱りつけるなど、かるたに対する気合がみなぎっている千早に、奏と駒野は修学旅行をどうするのだろうかと、耳打ちし合っていた。そこへ、千早から吉野会大会を袴で出るという申し出があり、袴で出る決まりになっているクイーン戦を想定してか、袴でこそ強くならなければと言う千早に、ますます修学旅行をすっぽかす気でいると、不安に思う部員一同なのだった。
千早が修学旅行に行かないのではと、心配していたのは部員だけでなく、顧問の宮内も同じであった。修学旅行は行くと聞いて、準備していると千早本人から返答があっても、抜け出す準備は大丈夫ですと聞こえてしまい、暗雲立ち込める思いでいた。そんな宮内に、千早の現担任である深作から、彼女の進路希望について話があり、その内容を見た宮内は、千早の考えを知ることになるのだった。
10月に入り、川口総合文化センターで行われる吉野会大会。A級70名とB級75名が参加し、さらに上位者が所属するかるた会にもポイントが付与されるため、かるた会同士の争いの場にもなっていた。
袴で出場する瑞沢高校かるた部。袴姿の千早は、その外見で注目を浴び、奏の家の呉服屋大江も、千早がモデルと務めたカタログを会場に置いてもらい、宣伝効果を上げている。
太一は菫からドリンクを受け取り、白波会の会長・原田秀雄からもA級昇格のお祝いの言葉と、共に個人戦団体戦を乗り越えようと、仲間として戦えることを喜ばれていた。
一方千早は、新と再会し、この大会で全部勝つと宣言していた。自分とも対戦できると、笑顔で新と分かれた千早だが、先の宣言を北央学園
の3年生、須藤暁人に聞かれ、男女別の名人クイーン予選よりもつらい、男女混合の吉野会大会での優勝を宣言することの意味を千早に絡み、掛けに持ち込もうとする。寸でのところで太一が入って止めるが、須藤は矛先を太一に向け、出した掛けの内容が「この大会で先に負けた方が、次の名人戦予選を欠場する」と言う内容だったため、日程が修学旅行と被り、出られない太一はその掛けに乗ることにするのだった。
公式戦のルールとして、同じかるた会に所属している選手同士は基本的に対戦を避けることになっており、勝ち残り、対戦相手の人数が減り、やむを得ない状況にならないと、同じ会の太一とは当たらないのだと考えた千早は、まずは一つずつこなしていかなければと、富士崎高校の3年生、山井真琴との初戦に挑む。
B級の会場では、A級とは違う少し緩い空気の中で対戦が行われていた。そんな中でも、B級昇格したての駒野は相手に押され、そのまま負けてしまう。廊下に設置されたベンチで、昇給すると宣言して、自分もそのようになるのだと思わせていた部分と、どこかで感じていた実力不足の間で、悔しがることのできない自分に、喝を入れるために頬を叩いていた駒野。
そんな駒野を、試合からずっと見ていた奏は、駒野自身が頬を叩くのを止めるために手を伸ばし、試合を見ていたことを明かす。これなら、自分がB級になる方が早いと、笑ってみせる奏に、自分に期待し、見ていてくれる存在が居る事に満たされた駒野は、気持ちを切り替え他の部員の応援に向かうのだった。
一回戦から、瑞沢高校の西田と北央学園の須藤での対戦になり、実力差がはっきりしながらも、粘って須藤を疲れさせる西田。翠北かるた会の山本由美や、瑞沢高校の千早と太一等の仲間のために、強敵の須藤を少しでも削る作戦に出た西田を見た太一は、個人戦団体戦と言う原田の言葉を思い出し、目の覚める思いでいた。

 

ここから感想
2話続けて見た後で1話ごとに感想を書くのって、情報が混じって難しい。
ひとまず第2話は、千早の人生とかるたへの進路決めと、太一が視野を広げるのと、駒野が選手に復帰したところで構成され、修学旅行と大会が被るところは、そのまま不明な状態で、別の大会に出場してしまった…。
まぁ確かに、高校2年生で、ある程度の人生の道筋を立てさせられるのが、進路と言う問題。そこでさらにこの作品は、プロが無くて、食べていくことができない競技かるたの選手を題材にしているだけに、部活動で終わらせるか、一生挑んでいく事柄にするのかを、どこかで選ぶ必要があるため、この決定はある意味、この作品の恋愛先行きよりも見どころになっているんだよね。。
このかるたへの決意については、今のところいち早く行動しているのが、選任読手を目指している奏。彼女がこの道を目指したのも、千早の影響なのだが、その千早は、かるたを辞めるという選択肢自体が頭にないから、クイーンになった後はどうするのか、歳を取ったら、猪熊じゃないけど子供ができた時は…等々と想像していくのかと思いきや、ある意味でかるたを職業に転換させた結果は、さすが情熱を持ったかるたバカと言ったところ。
でも、教師になると表明した下りは第3話で明かされているから、千早の進路決めも2話をかけて行われたという事だね。宮内先生も巻き込んで、この後は猛勉強して体育教師にでもなるのだろうか?おそらくそこまではアニメにしてくれないだろうけど…。
そしてもうひと柱ともいえる、太一の余裕が無いという話。この問題が解決されれば、彼の可能性と、さらに千早への恋愛感情や、新への関係性も変わるかもしれないので、太一のステップアップは結構楽しみだ。
この話に来て、まさか頭が良いキャラとして描かれている太一が、個人戦団体戦と言う作戦を理解していないとは思わなかったので、ここまで余裕が無かったかと、意外に感じたよ。

 

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