はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

ちはやふる3 第6話「にしきなりけり」

 やっと、週1話ずつのタイミングになった。つか、千早のお母さん、電車に乗っていたのはパートに行くためだったのね。パートの帰りだと勘違いして内容に書いてしまった。

 

作品の内容

吉野会大会は決勝戦を迎え、A 級の決勝に同会のしかも同級生が闘うとあって、見学者たちは注目していた。

同じ会場で行われるB級の決勝に進んでいたヒョロは、自分も残っているのだと自己主張し、彼女である西田の姉・優華璃もお手製の横断幕で応援する。ヒョロの相手はだいぶ年上のオッサンであり、嵐会の所属であったが、試合に対する熱量は新妻にカッコ良いところを見せたいと言う、少々ズレたものを背負っていた。

10分後から札を並べると言う大会スタッフの声掛けに、それぞれが動きだす中、千早はまだ息の上がっている太一を見つめ、決勝戦の相手は太一であり、彼と公式戦をするのだと意識すると、千早は自分の中で、鼓動が大きくなる様な感覚を覚えるのだった。

奏の母に着物を直してもらうため、控室へと移動した太一を見送った千早は、新に声を掛けられ、南雲会の車で帰らなければならないと告げられる。あまりの残念さに顔を青ざめさせながらも了承した千早を見た新は、自分も残って試合を見ると意見を改め、彼の中では、明日の学校は半日程度遅刻することが決定する。そんな若者に、白波会の原田は強引にホールドし、何ならうちに泊まっていき、練習試合でもしようと、寝かせる気が無いかつ、大人げない発言をするが、その目論見は、太一に敗北し、その理由を確かめようとしていた南雲会の村尾によって阻まれるのだった。

兄弟子である村尾が、準決勝で敗れたことにこだわりを見せていることを知った新は、南雲会会長の栗山に伴われ、見学者席へと移動する村尾を見送り、千早へと視線を戻す。新に、自分の試合を見ていくと言われた千早は、顔の赤みを増し、試合への意気込みと、少し喜んだ様子を見せる。

控室でメールを打った千早に対し、着物を直してもらった太一は、奏の母・利恵子から猫背と帯の意味を教えてもらい、力を抜くことを意識させられる。

会場では、ヒョロが決勝戦に向けてストレッチをするなど、それぞれの選手の準備が進められていた。見学席に陣取っていた富士崎高校の桜沢は、女子生徒の理音へ遅くなっても決勝を見るのかと確認し、かるたへの熱意を持ち始めた理音が、はっきりと見ていくと答えるのだった。

同じく、見学席の最前列に構えた瑞沢高校のかるた部メンバーのうち、菫は千早と太一の試合なら、毎日部室で見ていると考えつつも、太一を待っていた千早を見ても、そんな千早の前に歩を進める太一を見ても、初めて見る試合の様だと、雰囲気の異常さを感じ取っていた。

菫が場の空気を読み取っている間、西田と駒野は二人の疲労度と対戦成績からの勝率から千早が有利と考える。

それでも、勝率を伸ばしている太一の出方次第だと駒野が分析する中、札を並べ終えた太一の配列を見た千早は、動揺と共に、いつもの太一とは違っていることを感じ取り、向かい風に会うような圧迫感を覚える。

太一のセオリーをも崩した配列に、見学者たちもその意図を汲み取っていくが、太一の千早に勝と言う気負いに、同会の年上の女性陣達は少々不安に感じるのだった。

最初こそ、太一の配置に動揺した様子の千早だったが、札が読まれればいつもの素早い取りを見せる。それでも太一は千早の狙う札を考え、聞き分けの難しい一字決まりの札は、隣り合った札ごと払う押し札の戦法を取り連取して見せ、太一の思惑に気付いた新や原田は、その緻密な戦略に舌を巻く。

太一の考えられた配置に対し、千早は富士崎高校の理音から、読み手の発する音の高低差で聞き分ける方法を、先ほど対戦した猪熊元クイーンからは、さらにそれ以上の幅の聞き分け方法がある様子を学び取り、聞き分けの制度をより上げていた。

両者とも自分のやり方で存分に戦っている中、見学していた瑞沢高校のかるた部の部員たちは、かなり良い試合を展開する部長の太一とキャプテンの千早の姿に見入っていた。その隣では、顧問の宮内は少しソワソワし始め、頃合いを見計らって襷を付けろと、声は張らずに大戦中の教え子二人に注意する。

二人そろって宮内からもらった襷を付けそびれていたことに、痴話げんかをしながらもいそいそと結び付ける太一と千早。少し空気の入れ替えができたことで、千早は改めて、かるた部創設時から、太一と二人で頑張ってきたことを思い返し、今のこの対峙があるのだと特別な思いでいた。その様子は、見学していた新も感じ取ったのか、疎外感を感じる新なのだった。

千早と太一の試合運びを見ていた、全日本かるた協会の会長・間下は、その緊張感が全日本かるた選手権のA級決勝戦、新と詩暢の対戦を彷彿とさせることに、意外性を感じていた。

太一が苦手としていた、前の試合で記憶した札の配置を忘れると言う行為について、7試合目という悪条件の中で、よくできている事に気付いた西田と駒野は、太一が配置を変えたのは、千早への対策だけでなく、太一自身が記憶をリセットする為だったとここにきて気付き始める。

千早へのプレッシャーという面でも、太一の札の配置は効果を発揮し、敵陣がやりづらい配置なため、自陣の札を取りこぼさないようにと考えた千早。自陣を意識するようにと仕向けた太一の作戦に乗ってしまった千早は、読まれた「あ」音の札で、自陣の札を払うが、これがお手付きとなり、当たり札を取った太一から、最後に残った「ち」音を送られる。

太一が、千早に守りを強要させる戦略を取っているのだと気づいた駒野は、こんな場のコントロール方法があるのかと、感心しつつメモを取る。

自分の心情である攻めがるたができないと、息苦しい思いをしていた千早は、合宿の時に藤崎高校の桜沢から言われた、姿勢を保つと言う注意を思い出し、急に背筋を伸ばす。いきなり姿勢を伸ばした千早に、思わず驚く瑞沢高校のメンバー。見学者の声も気にせず、視線を上に向けた千原は、改めて太一の顔を見て、またも空気が入れ替わる。

次に読まれた札は、千早がお手付きをした時の送り札の「ち」音であり、自陣に組み込んだ千早よりも早く、その札を取った太一。そのことから駒野は、太一は千早が札をどこに置くのかも考え、その配置を暗記していたのだと推測する。

最後の「ち」音の札を取った時、指が当たった事から千早を気に掛ける太一。しかし太一の手には、千早の指と言うより爪が当たった後があり、それを見た千早は、改めて相手はずっと一緒に頑張ってきた太一なのだと、再認識する。

やっと、太一の独特な配置へのやりづらさを克服した千早は、読み手が音を発する前に聞き分けて札を取り、その速さに見学者から声が上がる。

菫は二人のやり取りや試合運びを見ながら、千早が太一を見ている事に、太一の想いが叶った事を知り、涙する。奏も自分と駒野が全力を出した試合を思い出し、涙ぐみながら駒野にあの試合が自分にとってのベストゲームだと話し、千早と太一もそうなのでは無いかと、熱戦を繰り広げる二人に重ね合わせて見ていた。

千早の母・千恵子は、パートが終わったために携帯を確認する。すると、千早から決勝戦に残ったと言う連絡が来ているのを見て、驚かされるのだった。

名人戦予選も近く、この試合は肩慣らしとされる日程にあったため、決勝戦に残った高校生同士の試合が良い緊張感の中で行われている事に、全日本かるた会会長の間下は侮れないと再び若者たちを評価し、彼らも参加するであろう名人戦・クイーン予選はどうなるのかと期待する。

一方新は、良い試合運びをする千早と太一を見て、その中に自分がいないことを悔やみ、小学生の頃、どちらかと言うとかるたを見ていることの多かった太一が、その輪の中に入ってきている事を自覚する。

 

ここから感想

やっと太一が報われる…と言う要素で盛り上がった今週分。逆に、新が一人でかるたをやってきたことが浮き彫りになり、良い試合展開をする千早と太一を見て悔しさを覚えると言うのも、ポイントになった部分だと思う。

先週は、かるたの取り方や恋愛面から、太一と新が対決するのが良いかなと思ったが、新が試合から読み取れるなら、恋愛の部分はこれで良いのかも。あくまでも太一を恋のライバルとして見ていない新に、危機感を覚えさせる点で、もってこいなエピソードだった。まぁ、千早の考えている描写を見ると、太一に恋愛上の勝ち目は一切ないんだけどさ。

千早と太一の公式戦が初めてなのか、奏と机君の対戦はどんな感じだったか、等々、今までのエピソードを覚えていないと、身を乗り出すほどの感動を覚えられない面もあり、正直見直しが必要かもしれないと感じた。見直しが必要だけど、この量はなかなか難しいぞ。

 

 

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