はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第3話「欲ばりキツネと嘘つきカラス」感想

欲張りキツネがスウィーティーで嘘つきカラスはダミアンかな。ってことは今までのサブタイも言っておかないと。灰かぶりの少女がマーリヤで、狼の首輪の狼はフリー、白鳥の羽の白鳥は…誰だ?まさかウルフラン?いやいやヴェロニカ?鳥っぽくなかった気がするんだけどな…わからん。

今週の内容
統歴487年レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。開戦から14年が経ち、現存する妖精成体を狩りつくしたと思われるほど妖精器官を使用して、造られた妖精兵は300人にも上るとされた。
妖精兵は戦闘で力を振るい、そして終戦を迎え、統一ゼスキアが把握している妖精兵の数は17人にまで減っていたのだった。
統歴495年の大戦末期。レドラッドのブランハットを訪れたウルフランは、自分の家が破壊され、子供用のおもちゃに血痕が残っているのを確認し絶望する。声を掛けてきた老人に妻子の無事を確認するが、回答は芳しくなく、ウルフランはその場に崩れ落ちるのだった。
統歴505年旧ティムーン領イズハラート。コナー協会墓地跡の地下に造られた違法人工妖精工場で、戦争代理人のビーヴィー・リスカー元大佐と話をするウルフラン。人工妖精を醜い・存在自体が愚の骨頂だと否定するビーヴィに、商売道具だからあまり否定するなと言外に伝えるウルフラン。その様子に、ビーヴィーは商売人なのか戦士なのか、それとも単なる小石なのかとウルフランに問い、答えないウルフランをそのままにその場から離れるビーヴィー。傭兵として同行していたソフィーは、答えなかったウルフランを振り返りながらヴビーヴィーについて行くのだった。
同じく旧ティムーン領の人工妖精工場では、ドロテアによる現場検証が行われていたが、押さえられる物証はなく、手際の良いウルフランらしいと、フリーは呟いた。
ロンダキアで、アーケイムの人工妖精が密売される情報を流したアクセル・ラブーは、その後の情報のやり取りについて、フリーに追いかけられているのだった。逃げた先が行き止まりだったため、仕方なくフリーに向き合うアクセルに、フリーはまず、情報元としてアーケイムにバレない様に立ちまわる様忠告し、今度はウルフラン・ロウについて調べるよう命令する。それを聞き、アクセルはうまく立ち回る労力と、本分のマフィアの仕事があると反論するが、有無も言わさず顎で解散するよう指示するフリーに、しぶしぶその場を離れるアクセル。
今度は統一ゼスキアの妖精省に向かうフリーとマーリヤ。グリフ・マーサーに案内され、マルコ・ベルウッド次官の部屋に通された二人。マルコ次官は、マーリヤについてきた小動物を見て、珍しい動物のチェシュカマティカーナだと喜ぶ。学術名が長かったため、マーリヤは密かに縮めてチマにしようかと名前を考える。
本題に入り、マルコ次官は黒の妖精書が見つかったと通報があったことを話し、以前ヴェロニカが盗んだ黒の妖精書の1ページがオークションに出されていたことを思い出すマーリヤ。そして、妖精書はほかの色もあるのかと質問する彼女に、丁寧に答えるマルコ次官。
ヘル・S・ベルウッドによって最初の妖精書が書かれ、青の妖精書をジェイ・B・マーサが、赤の妖精書をチモシー・コナーが、白の妖精書をコレン・ソーが、そして黒の妖精書をクルーチャ・アルバストラが書き、それらを編纂して作られたのがアランバックであり、単に妖精書というと、アランバックの事を指すという事だった。
しかし、全ての色の妖精書の内容がアランバックに記載されているわけではなく、黒の妖精書の内容だけは、アランバックの目次にはあるが、ページは抜け落ちている状態で、今まで収集したページの内容からするに妖精憑きについて書かれていると話すマルコ次官。妖精関連の知識と技術管理を行う妖精省の重大な関心事として、その黒の妖精書の通報をしてきたカイン・ディスタロルのいる旧ティムーン領のイズハラートに秘密裏に行ってほしいと依頼されるフリーなのだった。
旧ティムーン領のイズハラートにあるカインディスタロルの屋敷前に、最初に打擲したのは実業家兼グイ・カーリン構成員のスウィーティーことビター・スウィートだった。彼女を見つけたフリーは、嫌な顔を隠しもせずマーリヤと物陰に隠れるが、スウィーティーから声を掛けられてしまう。その様子を別の物陰から見ていたアクセルは、その顔触れに仕事がやりづらいと、こちらも迷惑そうに独り言を言うのだった。
グイ・カーリンでのフリーの仕事ぶりを噂で聞いていたスウィーティーは、ヘマをして辞めたと聞いたと嫌みで話を切り出すが、フリーに親しげに話し掛けるスウィーティーが誰なのかわからず困惑するマーティア。そんな彼女にスウィーティーがマフィアの片棒を担いでいるにもかかわらず、表向きはマフィアでは無いという彼女の多面性を指摘するフリー。しかし、フリーの言い分は、スウィーティーが実業家と冒険家でもあるという堂々とした自己紹介でかき消され、握手を求められたマーリヤは、さらに困惑するのだった。
三人のやり取りを敷地の外から見ていたアクセルは、顔見知りと他のマフィアの名評が、揃ってターゲットの屋敷を訪れているのを見て、今回の仕事は手に負えそうにないと諦め、マフィアのーケイムも抜けようかと弱気になる。しかし抜けたとしてもやはり殺されるだろうと思い至り、やるしかないと覚悟を決めたのだった。
スウィーティーがカインの屋敷のドアノッカーに手を伸ばしたため、先手を打たれまいと、彼女の肩に手を掛けて止めようとするフリーだが、それもお見通しだったスウィーティにどさくさに紛れてのお誘いなのかと茶化され、そのいちゃつきっぷりにマーティアが引いていたところ、屋敷から妖精学者のダミアン・カルメが騒ぎを聞きつけドアを開ける。
ダミアンによって屋敷に案内された三人に、妖精学者のカルメ・ディスタロルは穏やかに挨拶をし、特にスウィーティーとは仲が良さそうなやり取りを行っており、その分、博士と面識のないフリーとマーリヤは、曖昧な返事と笑顔でごまかすのだった。
三人がカインの屋敷に入ってから、アクセルは庭の木を伝って屋根に上り、屋上から屋敷への侵入を行っていた。
晩鐘が鳴り、酒を飲み始める時間だと嬉しそうに酒瓶を取り出すダミアン。男たちの習慣だというそれに、スウィーティーが乗っかったため、全員でワインを味わう面々。
カイン博士と話をするスウィーティーと同じ席でワインを飲むマーリヤ。そして、談笑する振りをして黒の妖精書の受け渡しの算段を付けるダミアンとフリー。しかし、スウィーティーが、カインが珍しいものを手に入れたという噂を話しだし、フリーとマーリヤはもちろん、ダミアンの緊張感も上がる。
しかし、カインは嬉しそうにその珍しいものを見せようと、ダミアンに持ってくるように指示し、ダミアンも了承して部屋に持ってきたものは、限りなく人間に近い妖精成体だった。これも違法だと、軽く話すフリーに、もちろん届け出るのだと語るカイン。そこへ、スウィーティーが自分が聞いた珍しいものは違うのだと言いかけた時、部屋にひよこの様な形の動物が入り込み、小さい体を活かしたスピードでもって、灯を次々に消して回る。
その手口が賊のものだと見破ったフリーとスウィーティーの言葉で、真に大事な黒の妖精書の無事を確認しに向かったダミアン。しかし、まだ盗られていないと確認が取れ、安心したダミアンから、屋敷に入っていたアクセルが黒の妖精書の入ったカバンを奪い、追いかけようとするフリーを妖精のかく乱で足止めし、アクセルは市街へ逃げ出すことに成功する。
しかし、マーリヤによって路地に逃げ込んだ所を見つけられ、そこからはスウィーティーに追われるアクセル。妖精が自発的にスウィーティーに向かっていくが、彼女が持つ仕込み杖の剣によって一刀両断され、霧散してしまう。
黒の妖精書を盗んだアクセルを追いかけていったスウィーティーを見て、自分たちと同じものを狙っていたのだと話し合うフリーとマーリヤ。
アクセルを追い詰めるも、黒の妖精書を盾に上手く立ち回られるスウィーティ。その二人をさらに追いかけるフリーとマーリヤに、騒ぎを聞きつけた保安隊が駆け付けてきたため、二人の追跡を眼が良いマーリヤに任せ、保安隊に協力を要請するフリー。
騒ぎは保安隊も巻き込んで大きくなり、その様子を建物の屋上から眺めるダミアンとヴェロニカ。人というものはどうしようもないと蔑むダミアンに、マーリヤは妖精月かもしれないと話すヴェロニカ。
ようやく逃げ切ったと、壁に手をついて息を整えるアクセル。しかし、スウィーティーが声を掛けたために逆に追い詰められたと気づき、観念したようにうなだれるが、フリーがその場に到着したことで、二人の会話を促し、自分は逃げようと画策するのだった。
マーリヤ抜きでスウィーティーと対峙するフリーに、レドラッドの妖精兵が、統一ゼスキアのドロテアで働くことに券を感を隠すことなく話すスウィーティー。理解してもらう必要は無いと、フリーも拒絶で返したため、あと少しで戦闘が始まると言うときに、どさくさに紛れて逃げようとしたアクセルの右腰を銃で撃ちぬくスウィーティー
何も撃つことは無いと言うフリーに、生きているから良いだろうと言う態度のスウィーティ-。とうとう観念したアクセルは、黒の妖精書を二人の間に放り、その場を去るのだった。
そうしてフリーとスウィーティーは黒の妖精書を巡って、剣での戦闘を開始し、スウィーティーがフリーに銃を向け、撃とうとした時、現場に到着したマーリヤが威嚇射撃を行ったため、スウィーティーは妖精を出現させてマーリヤを威嚇し、フリーは彼女が妖精を扱えることに驚き、マーリヤは臆することなく妖精を撃つが、スウィーティーの妖精は銃弾を受けた後に霧散し、マーリヤの周りにまとわりつく霧を発生させたのだった。

今までに表示された年号と出来事
統歴481年
統一戦争開始
統歴487年
レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー
レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。
統歴491年
妖精郷のスーナにマーリヤ居住中と思われる。
レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。
統歴495年
レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。
統歴497年
ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。
統歴505年
マーリヤ、ドロテアに入隊。

ここから感想
チマ、やっと作中で名前が決まったみたい。しかし、マーリヤは案外大雑把な子だったんだな。かわいいと思っていて、しかも懐かれた動物。それを飼っている状態になってから随分と経つだろうに…名前を決めてないとは思わなかったよ。
そしてもう一つ。この話でようやく、妖精書の種類と黒の妖精書の希少性を明らかにしてもらった。できれば、各色の特徴とかも今後明らかにしてもらえたら、妄想出来てうれしいんだけど、黒の妖精書だけでもマーリヤの体質と、故郷のスーナが焼かれた原が語れると思うと、結構なボリュームになるだろうし、手が回らないかな。
それと、ヴェロニカもマーリヤみたいに妖精原体を直接取り入れたわけではないみたいなことを、ダミアンに言っていたから、スーナの人全員がマーリヤみたいな体質では無いという事だろうね。それを知ったダミアンが、今後どう動くか、それで彼の思惑が理解できればいいのだけど、中の人が曲者の役が多いしな…難しそうだよな。
あと、スウィーティーも、単に骨董品が好きなだけなら良いのだけど、彼女も黒の妖精書で金儲け以外の事を考えていたら、それはそれで厄介そうだ。しかも、男性陣にはスウィーティーかフルネームで呼ばれているのに、女性のマーリヤに「ビターと呼んで」と握手を求めるなど、名前からして裏表のある彼女の、この多面部分の使い分けのはっきりした感じは、今後も状況を複雑にしそうで、組織図だけでなく人物関係図まで厄介なことになりそう。