はちよりうえ

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盾の勇者の成り上がり 第16話「フィロリアルの女王」感想

ちゃんと想像した通り、魔物を退治して終わりでは無かった。しかも、ちゃんと波の仕事はこなしていると思っていた尚文に、勇者としての仕事をしろと言うフィトリアの言葉は結構衝撃だったな。

今週の内容
イドルが封印を解いたために出現したドラゴン型の魔物は、咆哮を上げながら周囲の様子を見る様に動き回る。
一方森の中で、フィーロと似たような背格好の少女が、フィロリアルからフィロリアルクイーンの情報を聞き、会いに行かなくてはと行動を開始する。
体が大きいからか、外に出たいのか、建物に頭から突っ込む魔物。その破壊行動に右往左往しながら、イドルの私兵は逃げ惑い、その隙に中庭から脱出する尚文たち。
屋敷の構造上身体を隠せる場所にいったん落ち着き、助け出したキール達の様子を確認するラフタリア。メルティは尚文を倒すためだけに魔物の封印を解いたイドルの行動に憤慨していたが、今後どうするかを考え始めた尚文。
しかし、魔物が建物を破壊し、その目がこちらを捕えたため、何故ここに隠れていることが分かったのかと声を上げるラフタリア。
けが人を多数抱えているため、今突っ込まれたらまずいと焦る尚文。しかしドラゴン嫌いのフィーロが突っ込んでいき、仕方なく盾をロープシールドに変化させて戦闘態勢を取る尚文に、メルティは街の中心部で戦闘を行う気かと非難するが、尚文は街の外に誘導してからにすると答え、メルティはどうやって誘導するのかと困惑してしまう。しかしフィーロを追いかけている魔物の様子を見て、フィーロの腹部が光っているのと、魔物も同じように腹部で光るものがあることを発見したメルティ。
腐竜の結晶のようなものに反応して、魔物はフィーロを追いかけているのだと考えた尚文は、魔物を誘導することは可能だが、けが人たちを避難させなければと躊躇する。そこへ、ヴァンが自分に任せてほしいと申し出たため、亜人の子達を預けることに。
尚文は心置きなく闘いに出れる状態になったため、ラフタリアに声を掛けるが、ラフタリアは幼馴染のキールを抱いたまま、立ち上がろうとしないのだった。キールは、ラフタリアは盾の勇者の仲間だろうと確認し、なら行かなければいけないと話し、自分は大丈夫だとラフタリアの背中を押す。ヴァンも、自分を解放するように駆け付けていた亜人たちと合流すると、ラフタリアを安心させるように今後の動きを話し、ラフタリアも決心し、ヴァンにキールを預け、尚文からもらった腕輪をキールの腕に通し、また会えると約束するのだった。
フィーロに乗り、ドラゴン型の魔物を街の外まで誘導する尚文たち。物陰に隠れるヴァン達には目もくれず、フィーロを追いかける魔物。戦いを行える場所にたどり着くまでの間、ラフタリアは尚文に腕輪をキールに渡したことを謝るが、腕輪はすでにラフタリアのものだと、尚文も気にしていないと答えるのだった。
街と森を抜け、湖がある開けた場所を戦いの場に選んだ尚文たち。しかし、魔物は動きは遅いものの、攻撃が通らず、このままでは自分たちのスタミナが持たないと焦る尚文。
仕方なく憤怒の盾を使用しようと、盾を変化させようとする尚文だが、「(憤怒の盾を使用することは)だめ」と誰かの声が聞こえ、メルティが辺りの様子がおかしいと気づき、魔法の霧が発生し始める。その霧が高位の結界魔法だとメルティの言葉を聞き、閉じ込められたのかと判断する尚文。
そうこうするうちに、森の中からフィロリアルの大群が魔物と尚文たちを囲むように展開し、何が起こっているのか分からない尚文たちだったが、魔物が取り囲むフィロリアルたちを威嚇するように体を揺すり、尚文ももう一度憤怒の盾を展開しようとするが、何者かに干渉を受けているため、変更を阻害されているとメッセージが出てしまう。
尚文が盾のメッセージを読んだ時、「その力には頼らないでほしい」とまた声がしたため、辺りを見渡す尚文。すると湖から巨大なフィーロの様なフィロリアルが出現し、魔物と対峙した上で、尚文たちに下がっているように話しかける。
出現したフィロリアルをメルティはフィロリアルクイーンだと声を上げ、フィーロはカッコ良いとつぶやく。
魔物を一目見て、竜帝の欠片が体に合わずに巨大化したのだと見破り、欠片を置いて行くなら命は助けてやると話すフィロリアルクイーン。しかし攻撃を仕掛ける魔物に、なら仕方が無いと蹴りで圧倒し、魔物のブレス攻撃も温いと結界を張り防いでしまう。しかしその横で、盾で何とか魔物のブレスの攻撃を防いでいる尚文たちがいるために、手短に決めると言い、消えた様にしか見えない速さで、魔物を倒し、竜帝の欠片を回収して見せたのだった。
圧倒的な強さに驚いていた尚文を見て、フィロリアルクイーンは盾の勇者様で良いのかと確認を取り、いろいろ話したいことがあるが、この姿では失礼だと、人型に変身する。
フィーロと同じ背格好の少女の姿に変身したフィロリアルクイーンは、まずは自己紹介と申し出て、世界中のフィロリアルの統括をしている事と、名をフィトリアだと名乗るのだった。
フィトリアという名前にメルティは驚き、はるか昔に召喚された勇者が育てた伝説のフィロリアルだと話す。という事は目の前のフィロリアルはその名前を受け継いでいるのかと尚文は判断するが、本人がこの名前はフィトリア一人だけだと否定されてしまう。
フィーロは呑気に、あれくらい大きくなれるだろうかと期待を込めて尚文に聞くが、尚文はあれだけ大きくなられると養えないから、捨てるとはっきり言われ、むくれるフィーロ。しかし、フィトリアは、この大きさになるには普通のフィロリアルの数十世代分の時間がかかるから、尚文に捨てられることは無いから大丈夫だと話し、尚文はつまりそれだけ生きている、伝説のフィロリアル本人だと認識する。
今度は尚文たちが自己紹介をする番だと促すフィトリア。1人ずつに返事をしていくフィトリアだが、フィーロの時だけノーコメントで、さらにメルティとは面識があると判明する。メルティをメルたんだと愛称で呼び、そのことに意外性とどうしてその相性なのかと言いたげなメルティなのだった。
フィトリアに、魔物を退治してくれたことに感謝を述べ、自分たちへの要件を聞く尚文だが、ここではゆっくり話せないからと、フィトリアは馬車を用意する。
馬車に乗る前に、魔物を盾に吸収させようとする尚文に、フィトリアは竜を武具に入れる事に反対し、さらに憤怒の盾を呪われた力と表現し、その力を使うこともやめる様に話す。そんな彼女に、尚文は憤怒の盾は制御できているから大丈夫だと対抗するが、いずれ押さえきれなくなるとさらに被せてくるフィトリア。しかし、それでも尚文が生きるためには必要なものだと譲らなかったため、フィトリアが折れ、残りの竜の素材は眷属に持ってこさせるなど、協力するのだった。
馬車に乗り、あっという間に目的の場所にたどり着いた尚文たち。遺跡のような所場所は、最初の勇者が守った国の跡地という事らしいと話し、一応管理しているのだと話すフィトリア。
フィロリアルの聖域なのかと聞くメルティに、肯定し、本当はあまり人を連れてきてはだめだと答えるフィトリアだが、盾の悪魔と呼ばれ、追われる立場の尚文たちにとっては、むしろ安全な場所だと判断する尚文。
フィーロのお腹が鳴ったため、まずはゆっくり休むと良いというフィトリアの言葉に、喜ぶフィーロとメルティ。キールの事を気に掛けるラフタリアに、ヴァンや他の亜人たちもついているから大丈夫だと言葉を掛ける尚文。
ひとまずご飯にしようと、倒した魔物を料理してスープにして食べる尚文たち。しかし、他のフィロリアルたちも食べたそうにこちらを見ているため、食べづらいというメルティ。自分も同じだから、気にせずに食べろと無関心を貫こうとする尚文。
人型になったフィトリアと、フィーロは隣同士で食事をし、その様子が姉妹の様だと和むメルティに、雑な食べ方までそっくりだと言いながら食事を進める尚文。しかし、ご飯を貰いたそうなフィロリアルが迫っているとラフタリアに指摘され、その圧力に根負けした尚文は、フィロリアルたちの分の食事まで作るのだった。
ご飯を食べ終え、お腹が満たされたフィロリアルたちが眠りについたため、尚文に聞きたかったことを聞きに来たフィトリア。
歩きながら話をする尚文とフィトリア。フィトリアは、魔物が解き放たれた経緯を知りたいと話し、魔物の事を知っていて来たのかと思っていた尚文に驚かれたため、姿を現した本当の目的は、フィロリアルクイーン候補が誕生したと聞いたからだと答えるフィトリア。その候補がフィーロだと確認した尚文は、なぜ他のフィロリアルと育ち方が違うのかと質問し、フィトリアは勇者が育てたからだと話す。
魔物が解き放たれた理由を、尚文から聞いたフィトリアは、すっかり機嫌が悪くなり、終末の波が近づいているのに愚かな争いをしている四聖勇者にあきれていると話す。
フィトリアは、盾の勇者が亜人排斥の国では嫌われていることを承知の上で、人と亜人がどれだけ争おうとも、勇者がいがみ合う事は許されないと譲らないのだった。
フィトリアは、龍谷の砂時計の事は知っているかと尚文に確認し、知っているならなぜ世界中の波に参加しないのかと怒りを込めた様に視線を送る。もともと四聖勇者は各国が一人を召喚して波に対処するものだと話し、今は自分が頼まれたところはやっているが、四聖勇者が他の波に参加していない現状に、いら立ちを覚えている様子のフィトリア。
他の国にも、龍谷の砂時計があることを最近知ったくらいだと答える尚文に、フィトリアは人間がどうなろうとも関係ないと前置きし、それでも育ててくれた勇者の願いで、世界を救うべく戦っているのだと話し、人間はどうでもよいのに世界を救うという矛盾に、疑問を感じる尚文。
尚文から見て、強いと思われるフィトリアも、勇者が居なければ、いずれ自分だけでは世界を救えなくなると話し、だから勇者が必要なのかと聞く尚文の質問を肯定する儀とリアなのだった。
同じころ、王都では三勇教について調べている錬と樹は、境界に隠し通路を見つけ、やはり尚文の言った通り、三勇教には何かがあると判断し、その先にあった書物を調べ始めていた。その様子を物陰から見ていたマインは、余計なことをと呟くのだった。
他の勇者と和解するようにフィトリアに言われた尚文は、自分が排斥されている立場なのだと話すが、その事情をある程度知っていてもなお、それでも世界をすくためには必要な事だと譲らないフィトリア。尚文は、相手にそのつもりが無いのだから無理だと拒絶し、どうしても無理なのかというフィトリアの問いにもそうだと答えるのだった。
それならば、波で大変だと言うのに、勇者同士で争うのなら、世界のために四聖勇者を殺すと、フィトリアは静かに宣言するのだった。

ここから感想
フィーロも将来あのくらい大きくなったら、落ち着いた口調になるのだろうか。
ってか、フィトリアのあの「疲れてんだよ」「年寄りなんだよ、使いつぶす気か」感あふれるあの口調を、あの中の人がやってくれるとは…。低い声での演技は意外でした。
で、グラス戦の辺りで予想した、各国の勇者の取り扱いについては外れていたみたいだ。
他の国でも勇者を召喚できるものだと思っていたのに、メルロマロクが自分可愛さに、勝手に四聖勇者を四人とも召喚していたことが判明。
ってことは、グラスはどこに所属している人なんだ?ってっきり、他の国の勇者かと思っていたんだけど、この話で、波に対抗するのは四聖勇者だとフィトリアが話していたし、他にも〇〇勇者がいるのなら、そもそも各国一人とは分担されないだろうし…。分からなくなった。
あともう一つ湧いた疑問が、フィトリアが正直人間はどうでも良いと考えているのに、自分を育てた勇者に言われて世界を救っている点。
彼女が人間嫌いになった理由などは一切語らず、この点だけが持ち上がってきて、尚文も作中で疑問に思っていた部分だから、ちょっと気になった。
もし、フィトリアを育てた勇者が、この世界での亜人に当たる種族だったのなら、この世界の住人や他の勇者の差別感情が拭えずに、今の尚文と同じ様な状況に陥っていたのかもしれないと考えると、勇者が団結できない状況を知り、さらにそうなった原因は人間側にあるとフィトリアが考え、「人間はどうでも良い」「勇者同士の仲違い禁止」という発言になるのも、アリなのではと思えてきたがどうなんだろう。
いずれにしても、今のところ勇者よりも強そうなフィトリアが、四聖勇者の召喚し直しをするために、今いる勇者を皆殺し発言にまで至ってしまった。でも、元康がフィトリアを見たら、また意味不明な暴走をしそうでそれはそれで合わせてみたいかも。