はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

彼方のアストラ 第4話「STAR OF HOPE」感想

 

そう言えば、水ってシャワーを使う計算で採っているのか…。アストラ号の貯水タンクが相当でかいか、風呂なんかで使って排水されたものを浄化して再利用しているのか、遭難して節約しているというセリフがある分、ちょっと気になる。どこかで設定を明かしてくれないかな。

 

今週の内容

2063年7月29日遭難25日目、惑星シャムーアに何とか無事に到着したアストラ号。キトリーがシャワーに入っていたところに、ザックが入室してしまうなどのドタバタはあったものの、着陸を前に、指示に対して「了解」と返答する代わりに「アイ・イエー!」を試したりと団結感が生れた班内。しかしそんな中で、ユンファは話の輪に加わらず窓際に座り顔を伏せていた。

話は、重力装置が故障したまま惑星の引力に引かれて落下した事件の事になり、自分たちを処分しようとした犯人も、今は生きようとしているのではないかと話すアリエス。ならばと、カナタは疑いあって統率がとれない状況を最悪だと捉え、犯人探しを止めるように指示を出すのだった。

重力0.85Gという惑星シャムーアに、マンガみたい大ジャンプが出来るのかとワクワクしながら上陸する班員達。最初はカナタが苔の地面にハマるというハプニングがあったが、気を取り直して二手に分かれて食料と水の調達がてら、惑星探検に繰り出す。

カナタ達はさっそく判定機「YUMMY!(うまい!)」が出た植物を試食し、そのおいしさに「キャンディ・プラント」と名付け、皆にも食べてもらおうと周辺に生えているものを採り始める。そうするうちに雲間に衛星が見えたため、思わずその景色に見とれるアリエスは、宇宙はすごいと感動するのだった。

水調達班は、サボテン植物に水が蓄えられていたため、あとは運ぶ算段を話しているキトリーやシャルス達。そんな班員達の話には加わらず、一人で植物を採取していたユンファだったが、その内容を見たウルガーは、食用で保存がきくものが分からない状況で、同じものばかり集めるなと注意し、その時に「デカ女」「使えない」などと言ってしまう。ユンファも「分かっている」と言うだけで、特に反応は示すことは無かった。

ひときわ目立つポール状の植物の周辺に移動したキトリー達。その植物の周辺は植物の種類も多く、また動物の死骸も見つかり、シャルスは死骸の歯を見て草食動物であることを確認する。キトリーが動物の凶暴性等に危機感を感じていると、彼女の髪を食べ物だと勘違いした草食動物がツインテールの片方を食み、驚き警戒するキトリーを他所に、シャルスとフニシアはその動物を愛で、草を与えてみるのだった。

人懐っこい動物たちの背に乗せてもらい、水を含んだサボテンを数個持ち帰ることができたシャルス達水調達班。この動物を「グルッピー」とフニシアが読んだため、班内でも呼び名が定着する。

カナタ達が出迎え、食料もたくさん採れたと胸を張るが、匂いがしたため確認すると、キャンディ・プラントはすべて枯れており、判定機に掛けても「DISGUST(まずい)」と表示され、保存に適していないのだとザックも分析する。

キャンディ・プラントが全滅し、食用かつ保存がきく植物の少なさに唖然とするカナタ達。現在食糧庫にある食料も、節約して5日分しかないため、宇宙に出て食料が尽きることが無いように、予定数の食料が確保できるまでシャムーアにとどまる決心をするカナタ。それはそうだとルカは納得し、体が大きいユンファも良く食べそうだと軽口を言ってしまう。ルカを注意するカナタだったが、ユンファはその言葉にハッとした表情を浮かべるのだった。

2063年7月30日遭難26日目。ユンファが居なくなってしまったとアリエスから報告されたカナタは、書置きを読み上げ、この惑星に置いて行ってくれと書いてあることに驚くのだった。

キトリーにアストラ号を任せ、他の班員全員でユンファを探すことになり、ルカとウルガーはユンファに言った言葉を後悔する。足が速く、通信をするために宇宙服を着て遠方まで来ていたカナタは、ユンファがこの星に残ると決めた理由は、口減らしだと気づき、先を急ぐ。

そのころ、ユンファは一人になった事の恐怖もあり、怖くないと歌を口ずさむ。その歌は小学生の頃の学芸会で、主役に選ばれた彼女が歌うはずだったもので、何もできないなら目立つなという母親のルーシー・ラムによって、教師経由で主役を外され、結局舞台で歌うことができなかった思い出の歌だった。

カナタがそんなユンファを見つけ、一度は手を摑まえるところまで行ったものの、強く振りほどかれて投げ飛ばされてしまったため、少し離れてヘルメット通信で話すことにする。

アリエスがユンファの眼鏡には度が入っていないと知っていたことを話し、彼女の事を見ていないわけじゃないと話すカナタに、出来ることが無く、特技を生かしている皆と一緒にいることが辛いのだと打ち明けるユンファ。

そのころ、二人ずつになってユンファを探していたシャルスとアリエスのチームに、ザックとフニシアのチームが合流していた。ユンファは見つからなかったと確認し合い、気温が下がり風も出てきたため、宇宙服を着るために一度アトラス号へ戻ろうとシャルスが提案していたところ、彼らの近くをグルッピーが集団を作って移動していく。

ポールツリーの先端が開き、胞子を散布し始めたために興味深そうに見つめるシャルス達。しかし、アリエスが倒れ、シャルスはこの星の生態系の頂点が、毒の胞子を振りまくキノコであることに気付くが、毒を吸ってしまったためシャルスも倒れてしまうのだった。

カナタとユンファが居る場所でも、一頭のグルッピーが倒れ込み、腹を空かしたのだと勘違いしたカナタに、ユンファも手近にあった植物を差し出す。回復したグルッピーに安心し、カナタは「食べれば元気になる」とサバイバルの心得を披露し、一緒に帰ろうと提案する。ユンファが否定もせずにいた時、シャルスから救援要請の通信が入り、カナタ達はシャルス達をアトラス号に運び入れるのだった。

アトラス号では、既にウルガーとルカが戻ってきており、胞子の毒を受けてキトリーの処置を受けていた。キトリーはカナタ達と戻ってきたユンファにも手伝う様指示を出し、ブリッジに全員を寝かせて、船内にあるもので処置を施していく。

シャルスが考えた生態系のバランスの話から、動物を殺す毒キノコ自身も、動物の死骸の養分必要としているため、おびき寄せていると考えたザックは、薬キノコを採りに行くカナタに、ポールツリーの根本を探すようアドバイスする。

宇宙服のヘルメットを被った状態で走り、ポールツリーの元まで来たカナタだったが、目当ての薬キノコが見当たらない。根元のコケを掘り起こしていた間に見つけた動物の足跡が新しい事から、その動物は死なずに薬キノコを食べて去っていったと考えたカナタ。自分も毒を吸って症状が出れば、ポールツリーが薬キノコを出す可能性を思いつき、ヘルメットを解除し、深呼吸をする。

毒が体に回り倒れ込んだカナタが起き上がると、ポールツリーは薬キノコを出して自分の根元までおびき寄せようとしていた。目論見通りだったため、カナタは自分の解毒のために薬キノコを食べ、アストラ号で待っている皆の分も採取して、付いてきたグルッピーに自分ごと船まで運んでもらう。

一方アストラ号では、キトリーまでも毒に当てられ症状を発症してしまっていた。残され不安に陥るユンファだったが、船に戻ろうと探しに来たカナタに、夢は歌手になることだと話した事もあり、皆の役に立ちたいと歌い始める。その歌声に、毒でうなされていた班員達から、殺伐とした空気が消え、皆心地よく彼女の歌声に耳を傾けていた。

彼方の持ってきた薬キノコによって、解読された班員達。ユンファも笑顔で輪の中に加わり、疲れて眠ってしまったカナタをみんなで眺めるのだった。

 

 

カナタの「サバイバルの心得」

その1 前に進めば前進する(第1話発表)

その2 発表無し

その3 慌て者ほど狼狽える(第1話発表)

その4 皆それぞれ色んな力をがっちり合わせれば、大抵の事はどうにかなる(第3話発表)

その5 発表無し

その6 発表無し

その7 食べればげんきになる(第4話発表)

その8 発表無し

その9 一つ一つ冷静に対処していけば、すべて解決する。(第3話発表)

 

 

ここから感想

だいぶ不安定感を感じることが無くなったと思う。相変わらずトラブルが発生して対処していく構造だけど、キャラの性格がつかめたせいなのか、見易いとさえ感じる。

あとは、毒キノコの攻略法とか、何故ユンファを探しに行く時にカナタだけ宇宙服を着ているのかとか、一瞬見落としそうになる設定にヒヤッとするが、良い方向に捕らえようと思えば、ちゃんと辻褄が会っているので、ひねくれずに前向きに捉えられる様、善処します。

それでも、シャルスが今回使った通信機って、ザックが作ったものなのだろうかと疑問が残る。シャルスと言えば、第1話で学校とのやり取り用の通信機をどこかに落としたと言っていたから、今回使った通信機は一体どこから出て来たんだと聞きたい。ザックが作ったにしてはスマホっぽく、例えばそう言った個人の端末が通信機として使えるなら、カナタがユンファの捜索の時に宇宙服着ていた理由がなくなるんだよね…。ってことは、今回のシャルスの通信って、犯人がボロを出したとも捉えられるよね…ってひねくれて考えるとやっぱり楽しい。

今のところ、将来の夢を語ったり、主役になったのはカナタ、キトリー、ユンファ。さらにアリエスは母親も出て来て、「5日も帰ってこない」と言うアリエスの発言から帰る気があると考えられるから除外。一見怪しそうなウルガーも、射撃を覚えたのはおそらく反りの合わない父親を殺そうと言う目論見があるからだろうと発言からうかがえるので、生きる意志があると考えて除外。残るのはルカとシャルスとフニシアか…。通信機の件が自分の思い込みで無ければシャルス、今回は失言が目立った一見明るいルカも怪しいし、キトリーと姉妹になってまだ日が浅いフニシアも、児童養護施設の話が全部作り物だったなら刺客の可能性はまだあるし…。まだ妄想して楽しめそうだ。

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