はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

コップクラフト 第4話「IN THE AIR TONIGHT」感想

話はどんどん進んで、あんなに必死に追いかけていた妖精も、状況を把握して自害と言う結果に。本当にエルバジとかロスとか、キャラを作っては消耗していくの、作り始めは楽しいだろうけど、ネタの消費カロリーが高い分引き出しに自信が無いとできないよな。やっぱこの作り手さんスゲェわ。

 

今週の内容

ゼラーダを追ってクィーンズバレーのフォレストタワーを上ったケイとティラナ。ヘリポートのちょうど中央に置かれ、爆弾の容器に入れられた捕獲対象の妖精・レアーヤは来るなと言うジェスチャーをするが、ティラナはゼラーダの攻撃を警戒し、ケイは容器からレアーヤを救出できないかと携帯工具で解体を試みる。

しかしゼラーダが無駄な試みだと術を使い煽ってきたため、ケイは思わず見えるゼラーダに向けて発砲する。確実に打ち抜く位置だったが、見えていたゼラーダは被弾せず、幻術だとティラナに注意されるケイ、今度は頭上からくるゼラーダの炎の攻撃を避けることになる二人。しかしケイが背中を焼かれ、術の効果で窒息状態に陥ってしまうのだった。

それでもティラナは、ゼラーダの攻撃を避け続け、ケイも音を頼りにゼラーダの居場所の辺りを付け、正確な位置は愛銃の導きによってゼラーダを打ち抜くことに成功する。

ケイが作った隙を使い、ティラナはゼラーダの左前腕を切り落として追い詰めるが、ゼラーダはバルシュ(ティラナの事)の剣にかかって果てることは、マーザニ派の術師として名折れだと、撤退を選択し自らタワーから身を投げ、消えていくのだった。

ゼラーダの姿が消えたことを確認したティラナは、ケイとレアーヤの元へ戻り、ケイにゼラーダを倒した事と、彼の傷を癒す霊薬がない事実をすまなそうに伝える。そんなティラナに、ケイは逃げるように階段を指すが、起爆まで時間が無いと、ティラナはレアーヤと一緒にいるため、ケイとも心中するのだと、ケイが力尽きて床に投げ出した手に、自分の手を添えて軽口をたたく。

ケイが勘弁してくれと投げやりな言葉を発したのを見届けて、ティラナは空いているもう片方の手を爆弾容器にのばし、容器から救出できずにいるレーアヤに向けて「かわいいレアーヤ」と話し掛ける。

レアーヤもティラナのかざした手に、自分の手を合わせるように伸ばし、ティラナはレアーヤとの出会いから、約束した通りずっと友人として一緒にいたのだと思い返し、レアーヤが誘拐されても迎えに来たことや、ずっとこれからも一緒だと、怖がらせないように笑みを作って見せる。しかし、ティラナが喋らずにほほ笑むだけだったが、意図を汲み取ったレアーヤは目を伏せ、眉を下げながらティラナを見てからすぐに、赤い発光と共に自分の身を犠牲にして、爆弾の爆発を阻止したのだった。

レアーヤの思ってもいなかった行動に、止めるように声をあげたティラナだったが、高位妖精のレアーヤのラーテナが霧散していく中、ティラナはケイを助けるために「穏やかなる色 無力なる色 彼の者どもに さらなる時を与えたまえ 奇しなる色」と唱え、レアーヤの遺骸を使用して癒しの魔法を行使した。

起き上がったケイに背中を向けつつも、ティラナは魔法や霊薬の事を話し、レアーヤの死について話す時、ティラナは口元に力を籠め、声が震えない様にするのだった。

その後は、ビルの下に残されたゼラーダの物と思われる血痕などを関係部署が調査し、ケイとティラナは聴取、裁判等での対応を終え、ティラナはセマーニへと帰ることとなる。

帰り際に、ケイをドリーニにもまともな戦士が居ると認めたティラナに、ケイはティラナがオニールに報酬として渡していたブローチを差し出す。何故持っているのかという驚きと、騎士の剣を置いてまでエルバジの店に潜入した、その対価としてオニールに払ったものだという思いで戸惑うティラナだったが、ケイは観光案内の対価には高すぎると、彼女に渡すのだった。

ブローチを受け取り、満足そうに微笑んだティラナに、短く別れを言って帰路に就くケイ。ティラナも別れの挨拶をケイの背中越しにして、船に乗り込んでいった。

市警に戻るが、いつもと様子の違うケイに、遠くから様子をうかがうジェミーとキャメロン。さらにティラナに遠慮して辞めていた、運転中の喫煙も再開していたケイは、仕事を終え帰宅する。すると、既にクロイとソファーで寛ぎながら、バスケットの中継を見る私服のティラナの姿があった。

侵入者かと銃を取り出していたケイは、あっけにとられるが、ティラナが刑事扱いでのサンテレサ市警勤務の任命書を出したため、何と言おうか少し考えたが、受け入れるしかないと考えた様で、早めに寝るように言いつけ、就寝の挨拶を交わしてその日を終えたのだった。

再びティラナと組み、マクビーとゴドノフペアと共に捜査を行うケイ。犯人を捕らえるために強制的に入った部屋で、まず一人目に銃を突きつけ動きを封じたケイだったが、犯人のもう一人がケイを後ろから銃で狙ったため、小柄で室内でも比較的自由に動けるティラナが剣を振るい、ケイを狙っていた犯人の銃を、トリガーにかけていた指ごと切り落としたのだった。

無事に犯人の引き渡しが終わり、ロスの後任であるビル・ジマーの説教を聞くことになったケイとティラナ。ティラナが犯人の指を切り落とし、相手側の弁護士に都合の良い条件を与えたことの注意に始まり、いかに自分がペアを公平に扱い、その連帯責任の重さを下品な例えを出しつつ説明し、ティラナに指を切り落とした理由を聞き、ケイには自分は検察とのやり取りをしておくから、報告書を明日9時までに出すようにと指示を出して去っていくジマー。そのまくしたてる様な勢いに、やりづらいとぼやくケイ。ティラナも正義を行っただけだと憤慨し、そもそもケイの油断が原因だと言い合いになる。

マクビーが、犯人のガレージに奇妙なものがあるとケイを呼んだため、ティラナにドつかれながら向かうケイ。ガレージの中では、搬送用の車と、そこから出されたであろう棺が置かれており、書かれている文字がセマーニの物とは言え、古いものだったため、ティラナでも一部しか読むことができない代物だった。遠慮なく棺を空け、収められていた遺体を検死官でもあり、ケイの元カノでもあるセシルに見てもらうことにする。

セシルは、ミイラの口を覗き込みながら、おそらくセマーニ人だとケイとティラナの前でそれだけは伝えるが、ケイは物的証拠から見てもそうだろうと返したので、セシルは専門家ならではの歯が地球人に比べて4つ少ないという違いからそう言っているのだと訂正した。

ケイは今夜中に、ミイラ本人の基本情報と死因を知りたいと無理を押し付けたため、嫌がるセシル。ケイは嫌な奴だと言う話題から、セシルとティラナは意気投合し、ケイが死んだらお腹を開いて記念撮影をしようと約束する。

ティラナと下の名前で呼び合おうと握手をしていたセシルだが、助手のチャップマンが検査結果が届いていることを知らせ、嫌みの言葉と、ケイを見て悪態をついて出ていく。そんな彼に態度が悪いと怒るティラナだが、セシルは好かれていないのだと話し、ケイは逆にセシルに気があるからああいう態度に出るのだと推測する。そんなことを言ったケイに、元カノであるセシルは当てこすりの様に心配かと聞くので、ケイは答えられずに頭を欠くことになるのだった。

署に戻り、ティラナは死体には死者が寄ってくるからと、セシルがミイラを調べることを心配するが、ケイはセシルをプロだからと信頼し、心配不要だと返すのだった。遺体を調べる必要性をティラナに話していたケイだが、ティラナはケイとセシルの関係がまだ気になっていた様で、再度本人に質問をする。元カノと言う言葉ではティラナに理解されないため、ケイは今でも友達だと返答し、話を切り上げ取調室に入ってしまう。

では、先ほど捉えたセマーニ人の犯人の一人がおり、弁護士を呼べと大きい態度で出迎える。犯人を「遺体を弄んでいた」だと認識していたティラナは、その首を片腕で鷲掴みにし、もう片方の手で顔を殴り、果ては剣を首の真横に突き立て、セマーニ流の戒め方法を試すかと脅しをかけ、棺の事を吐かせようとするのだった。

ティラナにボコボコにされた犯人は、棺はドゥラス・デリルの墓から、金になると聞いて盗んできたのだと白状した。そのことを聞いたティラナは、動きを止め、セシルが危ないかもしれないとつぶやいた後、急に部屋を飛び出し、見張りのために部屋の前に立っていた警官が倒れても見向きもせずに突き進んでいってしまう。ケイは驚き、取り調べ中な事を気にしたが、意を決してティラナを追いかける。

そのころ、チャップマンにミイラのCTを取るように指示を出したセシルは、薬剤を取り出しているさなかに大きな音を聞き、チャップマンの様子を見に行くことにする。うめき声が聞こえ、様子が変だと気づいたセシルは、部屋のドアの隙間から様子をうかがうが、チャップマンの血を吸っていたミイラだった吸血鬼に気付かれてしまい、目を付けられるのだった。

ティラナは署を出て、すぐ隣にあるセシルのいる建物へ入っていく。その際に、戦闘があることを見越して「秩序の盾、戦神の加護よ」と呪文を唱え衣装を変え、セシルの悲鳴を頼りに現場に間一髪でたどり着くのだった。

剣を抜き、セシルを逃がしたティラナは、壁に穴をあけるほどの力で攻撃をしてきた相手の姿を捕え、吸血鬼だとフィルマーニ語で思わずつぶやく。吸血鬼の方も何かをしゃべって顔をゆがませて笑うが、使っていたのが古い言葉だったため、ティラナには意味が通じず、両者は再び戦闘に戻る。

ティラナは吸血鬼の術と思わしき影響を受け、それを振り払うように剣を振るい、飛び上がった相手に剣を突き立てるが、吸血鬼はその剣先を口で捕え、くすりと笑って見せたのだった。

 

ここから感想

ティラナが追いかけてきてまで助けようとした妖精・レアーヤも、自害という形でいなくなってしまった。救えなかったレアーヤを霊薬として使って、ケイを助けていたティラナだけど、その胸中を立ち姿と、泣かない様に口を歪めるという描写のみと言うのは、あっさりしている本作らしい作りだった。好みとしては、もうちょっと時間をかけて表現してほしいところなんだけれど、友人を失ったという経験が、この後どう彼女に影響するのか、さりげなくセリフなんかで出るかもしれないし、気長に見ていようかな。

で、4話でレアーヤの話が終わって次は吸血鬼の復活か。セマーニは人種が多いよな。妖精に吸血鬼に、今回の犯人は獣人って括りだろうか。そう思うと、見た目の差は肌の色くらいな地球人は、一つの生物としての特性さえ覚えれば、セマーニ人から見れば侵略しやすいのかもしれない。

色々と勘ぐって楽しめてきている作品なのだけど、ロスの後任のジマーが口が悪いくせに、仕事の指示だけはしっかり出していくところとか、ケイトティラナのじゃれ合いを突っ込むマクビーの細やかさと比例して、相方・ゴドノフの棺の開封の決断のいい加減さとか、展開がサクサク進む中で、人の性格もだいぶ見えてきたから、咀嚼して楽しむ作業が結構忙しい。

ひとまず、来週は吸血鬼さんを取り逃がすだろうから、その後で吸血鬼さんは服を着ようか。

 

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