はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

盾の勇者の成り上がり 第22話「勇者会議」感想

一件落着したから、旅に出るかと思いきやまだ城でのお話。しかもそのまま、紹介された島に行っちゃうのか…亜人絶対主義の国とか、見たいんだけどな。

今週の内容
朝方、教会に向かう尚文たち。三勇教ののシンボルから、四聖教の物に代わっているのを見つけるラフタリア。この国も変わろうとしているのだと実感し、妨害されていたクラスアップもできると感慨にふける尚文。
三回目の波の時に、尚文の役に立ちたいと志願してきたエイクと魔導士が龍谷の砂時計の管理を行っていたため、すんなりと儀式に入ることができたラフタリアとフィーロ。尚文の視界にも、二人のクラスアップ後の特性の分岐が表示され、選択権の譲渡をするか否かの問いが表示される。
すぐに選択権を二人に譲渡する尚文。
クラスアップが成功し、二人のステータス数値が上がったのを確認した尚文だったが、フィーロもラフタリアも、自分が望んだ方向へのクラスアップができなかったと、落ち込んでしまうのだった。
女王・ミレリアに呼ばれていたため、城に向かった尚文たち。しかしその表情が暗い事に気づいたミレリアは、理由を問い、尚文から希望通りのクラスアップができなかった事を聞かされる。ミレリアは、ある道具を使うとクラスアップに変化をもたらすことができると聞いたと話すと、尚文はフィトリアがフィーロに与えた、継承権の証のアホ毛を突っつき、これが影響したのかと納得する。
フィトリアという単語に、フィロリアル好きのミレリアは目を輝かせて反応し、同じくフィロリアル好きの娘メルティが見てきた、フィトリアの姿かたちを想像して興奮する。
親子そろってフィロリアル好きで暴走し始めたため、尚文は呼び出した要件を聞いて話を先に進める。
四人の勇者を招いての祝賀会を行うというミレリアに、先に言ってくれと嫌がる尚文。するとミレリアは、言ったら来なかっただろうと返し、あくまでも祝賀会は飾りであり、聞いてもらいたい重要な話があるのだと、出席するように念押しするのだった。
勇者は別室へ通されるため、ラフタリアとフィーロと別れる尚文。その際に、クラスアップを希望通りにさせてやれなかったことを二人に謝り、自分が居なくなった時の事を考えて、好きな様に選ばせてやりたかったのだという尚文に、居なくなるという事に対して話そうとするラフタリアだったが、女官に呼ばれてしまい、そこで会話は終わってしまうのだった。
祝賀会で、フィーロとの再会を喜ぶメルティ。しかし会場から人目を憚るように抜け出すマインの姿をとらえ、離席することになる。
メルティが席を離れた後、樹の仲間であるマルドが亜人がいると酒がまずくなると喧嘩を売り、酔った勢いのまま、樹さえいれば他の勇者は要らないと大声でのたまい、暴言を吐き散らすのだった。
尚文を侮辱されたラフタリアはマルドの喧嘩を買い、剣に手を掛け立ち上がる。
そこから発生した騒ぎを聞きつけ、女官たちも控え室から会場に出ていく。その機を狙って、マインは料理に毒を盛るが、メルティが声を掛けたことで彼女の作戦は失敗に終わるのだった。
別室に集められた勇者たちの醸し出す空気から、乗り気でないことを悟ったミレリアは、話を始められずにいた。そこを、フィトリアの言葉を思い出した尚文が、腹を割って話し合おうと声を掛けたことで、話を始めることができるのだった。
三勇教の事や、マインの件で勇者四人のレベルアップに支障をきたした補てんに、カルミラ島が活性化した事を伝え、効率良いレベルアップに向けて情報交換をする場として、この場を開いた趣旨を説明するミレリア。しかしその間にも、マインが尚文たちに出される料理に毒を盛ったことが、メルティによって報告され、それに元康が立ち上がって違うと抗議するなど、空気はより悪くなる。
ミレリアが情報交換をするように持ち掛けたとたん、尚文以外の勇者はする必要が無いと協力を拒んだため、尚文は教皇の件から何も学んでいない事を悟り、ミレリアも「このままでは尚文以外の勇者は、次の波で命を落とす」と直接的な言葉を使って警告を発するのだった。
前回の波で敗北した勇者が、次の波で生き残れるとは思えないと言う女王の言葉に、それならと口を開いた樹と錬は、まず尚文の盾の、異常な強さはどこで授かったのかと聞くのだった。
祝賀会場では、各勇者の仲間が他の勇者の仲間との喧嘩を起こし、荒れに荒れていた。騒ぎの元凶となったマルドとラフタリアは、それぞれ取り押さえられてはいるものの、いまだに尚文への侮辱を続けるマルドに、ラフタリアは怒り心頭で、いかにしてマルドを処理するかを考えるのだった。
勇者会議では、尚文の盾は地道な努力と鍛錬によるものだと話し、いつもの物別れに終わるところを、尚文は知っている限りの情報を公開するから、元康たちから情報を教える様に提案する。
元康からはウェポンコピーを、錬からは簡易調合レシピを、樹からは転移スキルを聞いた尚文は、それぞれに驚き、今までの自分の苦労は一体何だったのかと思うのだった。
尚文の驚く反応に気を良くしたのか、樹は強くなる秘訣として、レア度の高い武器を鍛えると良いと話し、これには錬が熟練度だと、元康が強化精錬とステータスの高さだとそれぞれ反応したために口論に発展する。お互いにヘルプを見ろ、そんな記述は無いと言い争う三人に、女王とメルティまでも呆れた様子で見るしかないのだった。
結局、自分の話ばかりで口論と取っ組み合いに発展した三人にしびれを切らせた尚文は、話にならないと退席し、祝賀会と勇者会議は終了する。
割り当てられた自室で、何をやっていたのかと疲れを感じる尚文とラフタリア。尚文はウェポンコピーを試しに探してみるが、そんなスキルは自分には無く、しかし他の勇者三人が嘘を言っているようにも見えなかったため、バラバラの強化方法がそれぞれの聖武器特有のものだという可能性に行きつき、信じてみるかという結論に至るのだった。すると、尚文の視界にウェポンコピーの解放が表示され、そのことを元康たちに伝えようと考える尚文。
翌朝、三人に話をしようとしていた尚文だが、他の勇者は既に城を出立した後だと知り、後でも良いかと考える尚文。
メルティの激励を受けて出発した尚文は、エルハルトの店を訪れ、さっそくウェポンコピーを試してみる。
自分の盾を、コピーした盾に変化させることができ、エルハルトが犯罪だ、商売あがったりだと叫ぶ中、店中の盾をコピーして楽しむ尚文たち。エルハルトもツケといてやると観念し、カルミナ島に言って稼いで来いと尚文たちを送り出す。
今度は獲得した熟練度を良く使うソウルイーターシールドに付与してみる尚文。覚醒状態にすることができ、こんなものかと思っていたところ、ラフタリアが寄り道をしたいと言ったため、ラフタリアの住んでいた村に寄る事になるのだった。
イドルの屋敷で発見したリファナの遺体も埋葬され、手を合わせるラフタリア。そんなラフタリアに、キースはこの村を元に戻そうねと約束する。
助けた亜人からも協力を得て、村の人々の埋葬を行ったという貴族・ヴァンは、この村の生き残りがまだほかにも、どこかにいるはずなのだと話し、彼らのために何か出来ることがあるはずなのだと憤りを尚文に話す。
尚文がヴァンの言葉を考えながら村を歩いていると、男に声を掛けられ、この村の者かと尋ねられる。通りがかりだと否定すると、村のひどい状況から、坊主のところも大変だっただろうと言われ。坊主呼ばわりされる年齢では無いと、これも否定すると、男は笑って気にするなと、連れの女性を伴って去っていくのだった。
ヴァンやキース、他の亜人たちに見送られて村を出た尚文たち。尚文は、もう良いのかとラフタリアに聞くが、ラフタリアは両親とリファナに行ってきますを言えてからと返す。そこからラフタリアは、以前尚文が自分が居なくなった時のためにと話していたことを持ち出し、尚文の居ない世界なんて考えられないと不安を口にする。その不安はフィーロにも伝染するが、尚文はあの3バカ勇者に世界を任せられるかと、居なくならないと返事をし、この二人が幸せになるまではと、心の中で付け足すのだった。
港がある街に到着し、そこで先行していた三人が船の出向を待っているのを見つけた尚文。一日に出る船の本数が決まっており、さらに城から時間がかかる道のりを逆算すれば、急ぐ必要も無かっただろうにと言う尚文だったが、船員によると、勇者三人に尚文たちに取っておいた船室も占拠されてしまい、相部屋になると、恐縮されつつ案内される。
待たされた腹いせかと呆れる尚文は、部屋に入ると村で声を掛けてきた男と連れの女が、相部屋の相手だと知り、思わず嫌そうな声を上げるのだった。

ここから感想
案外自由に動けるマインことビッチと、あの状況でもまだ仲間だと思っている元康。これは更生物語がアンソロジーであるのだろうかと考えてしまう。でも彼女は同情の余地が無いと思えるくらい、凶行に走る理由が見当たらないよね?原作だと描かれていたりするのだろうか。このままだと単に弱い者いじめが快感のバカなのだけど…。
で、今回は尚文の冤罪が晴れた後でも、亜人に対する差別はなくならないよと見せたかったのと、どうしても自分が優位の位置にいないと気が済まない、他の勇者三人という内容なわけだね。
どうしてこう、ストレスフルな表現は上手いかなこの作品。それでも、どのあたりが、どうしてわかっていないのか、どこまで分かっていればまだ話し合いができるのか、の線引きが曖昧なため、尚文の話し合いを途切れさせるキレ方一つとっても感情移入できない。もう少し表現したいところだけではなく、世界観とスキルや技術の情報を公開していかないと、他の三勇者がどこまで状況を理解していないのか、尚文がどれほど情報弱者であったかが真に理解できん。
勇者にとっての当たり前のスキルも、ミレリアとメルティの反応を見る限りチートだろうし、まさか元康たち三人は、ウェポンコピーを無許可でやっていたりしないよなと考えてしまう。ここまで考えてやっと、勇者三人の犯罪意識の無さに気付けるくらいなので、作品内でいかに表現しきれていないかを、作り手さん方はお気づきではない様だ。このスキルの話をしている間に、メルティが「それ、一般のお店でやってないよね」とか一言添えて、勇者の反応一つで表現できるのにな。
さらに、グラス側じゃないかと思われる男女二人組も出てきた状態で、島に仲の悪い四聖勇者とその仲間たちが放り込まれるという状態。来週も単に、意味の無いストレスフルな状態が展開されるのだろうか。つか、一般人も結構向かっている風だったけど、勇者の火力って狩りをする魔物が逃げるとか、影響ないのかな?不安だ。