はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第22話「だって嬉しかったのよ」感想

 

引っ越した先が一軒家っていうのも、花島家の財力が窺えるよな。

 

今週の内容

両親と弟と共に公園を訪れた幼い日の花島咲。しかし、人がまばらなこの公園でも、人々から漏れる心の声に悩まされ、頭を抱えてうずくまってしまう咲。いち早く彼女の異変に気付いた弟の恵は、両親に咲の事を伝え、気づいた母親はうずくまる咲を抱えるようにして心配し、この場所も駄目であれば帰ろうと、すぐに家に戻る判断をするのだった。

家に戻り、祖母を交えて咲の力について悩む両親。人には無い力で、将来苦労することになりはしないかと、心配する大人たちに対し、咲も、家族にこれ以上心配は掛けまいと考えるのだった。

力の事を知られないようにするため、小学校でも寡黙な態度で過ごしていた咲は、男子たちのからかいの対象になり、黒い髪と暗いキャラクターから「魔女」と呼ばれるのだった。そんなからかいも、やり過ごしていた咲だったが、彼らはとうとう給食の時間にヤモリを持ち出し、魔女なら食えと無理やり咲の口にねじ込むような行為を行うのだった。抵抗する勢いで、給食をトレイごと床にぶちまけ、椅子から転げ落ちた咲に対して、彼らは本当にヤモリを食ったと指さして騒ぎ続ける。この仕打ちには咲も怒りを抑えられず、心の中で死ねと強く念じたためか、騒いでいた男子の一人が、その場で急に倒れたのだった。

そんなことがあって、咲は殺人未遂を犯したとの自責の念に捕らわれるようになり、自分の力についても恐怖を覚えるようになったため、ますますエスカレートする自分へのいじめも、自分への罰だとして受け入れるようになってしまったのだった。

花島咲が呪ったからケガをしたという輩が現れるようになり、それを聞いた祖母はあまりの言い草に呆れかえっていた。その様子をこっそり見ていた咲に、弟の恵は、咲にとっての他人は罰を与えるための存在でしかないのかと問い、咲の事を想ってくれる人間がいるはずだから、早く会いに来るようにと祈ると言われてしまう。そんな弟の途方もない祈りに、咲は寄り添う事で応えるしかできないのだった。

中学に上がり、毒電波の噂に興味を持った女子生徒数人に、試してみたいとしてマッチの火を腕に押し付けられた咲。何とか、意識を彼女たちに向けることなくやり過ごしたと考える咲だったが、両親はそんな環境に咲をこのまま置いておくわけには行かないと、転居と転校を決意するのだった。

転校先の中学の制服は、喪服をイメージさせる黒色では無かったため、爪を黒く塗って登校する咲。転校早々教師を言いくるめ、誰ともかかわろうとしない雰囲気を出す彼女だったが、それにも臆さずに声を掛けたのは、配膳係の本田透だった。透が敬語であることに少し気を惹かれた咲だったが、やはり一人で食べようと自責にい戻る途中、今度は一緒に食べようと魚谷ありさに声を掛けられる。

自分と関わってもロクなことにはならないと、関わり合いにはならないと拒否し続ける咲に対し、二人は独特のおせっかいで解釈し会話は弾んでいく。そんな二人と一緒にいることに心地よさを覚え、季節は冬に近づいた頃、また毒電波の噂を聞いた女子生徒に尋ねられ、関わり合ってはいけなかったのだと、教室を飛び出してしまう咲。

しかし、追いかけてきた透には、近くにいるのに離れるのは嫌だと拒絶され、ありさには咲がどうしたいかを尋ねられたため、やはり一緒に居たいと、咲も泣きながら本心からの希望を話すことができたのだった。

その後、力のコントロールができる様になり、人の心を聞かずに済む様になった咲。家族ではなく他人である透やありさと仲良くなり、自分も一緒に居たいと願った事で心が満たされ、そこからくる余裕が力のコントロールを可能にしたのだろうと、咲自身も考えるのだった。

力がコントロールできるようになっても、咲と恵の着るものは黒一色で、今更別の色と言うのは落ち着かないと、姉弟で確認し合い、咲は支えてくれた弟に感謝するのだった。

家族に愛されていたことを知りつつも、それでもどうにもならなかった自分の力や自責の念。しかし友人ができたとたんに解決への糸口が見つかり、咲は少し自分が薄情かもしれないと感じていたが、その思いは透の母・今日子がとの会話の中で、子どもが幸せそうなら親はそれでよいものだと聞き、払しょくされる。さらに今日子は、友人同士で会っても、いずれ共にいられなくなる時が来るが、たとえ離れていても、続いていく関係と言う物はきっとあると話し、咲もその通りだろうと今も透やありさたちと共にある日々を過ごしているのだった。

 

ここから感想

この話自体には、特に何かを期待したりとかはしていないので、ありさに引き続き、透の友人である咲の過去話が来たな程度で、無事終わることができた。

あとは、咲が人の心を読むことができるため、透がこれから落ち込んだりした時には、誰よりもダイレクトに分かるという事を、視聴者さんもご理解の上で、話が進められるという点が、このリメイク作品の「強み」になるのか、それともこの利点を生かさずに原作のコマを消化するだけにとどまるのか、この点は楽しみにしている。

そして、来週は前半部分の重大事項「夾の第二形態」のお話ですね。さっそく打ちのめされた透を、咲が立ち向かわせるというあの立ち位置を、電波の真実を解き明かし済みの本作が描き切れるかもしれないと思ってはいるが、あれ?あれは前作アニメのオリジナル部分だったけか…だとしたら、このエピソードでは咲とありさは出てこないかもな。それは残念。

いずれにしても1st season最後の山場でしょうから、せめて緊張感くらいは醸し出してほしいところです。

 

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