はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第12話「楽しそうだね」感想

そうか、そう言えば紅葉は最初の段階では女子の制服だったね。半ズボンってどのあたりで似合わないと思うものだったかね。

 

今週の内容

入学式。式に出席してきた透は、新入生が可愛らしかったと欠席していた夾とありさに話す。出席すればよかったのにと言う透に、二人は面倒くさいと断ったうえで、さらにありさは花粉症が辛くてじっとしていられないと訴える。それに対し、夾は花粉症なら薬を飲めば良いと言うが、ありさは若気の至りで色々な薬を飲み過ぎたのか、効かないのだと返すのだった。

由希が式から戻ってきていないことに気付いたありさに、透は入学式の運営委員で忙しそうだと伝える。するとありさは、見た目の良い由希の事だから、一年のラブラブ攻撃を受けていそうで大変だと予想するのだった。

ちょうどそのころ、通りすがりの運営委員に、一年生の女子生徒が生徒手帳を落としたと声を掛けていた。困っている彼女に対して、声を掛けられた委員の男子生徒は、どう対処するか困った様に、また面倒くさそうにする。その様子を見た由希は、一緒に探すからと声を掛け、クラスと名前を一年生の女子生徒に聞くと、その見た目の良さに見惚れていた女子生徒は、自己アピールのチャンスとばかりに血液型やチャームポイントまでまくしたてる。そこに他の女生徒まで入り込み、その鬼気迫る状況に言葉も出ない由希。そして最初に声を掛けられていた運営委員の男子生徒も、その状況に「うらやましい」を通り越して「怖い」と目を背けて同情するのだった。

話は教室に戻り、ありさは由希の人気を考え、今年あたり生徒会長になりそうだと予想し、透は由希は嫌がりそうだと思うのだった。

話している最中に、窓の外に見える校門から車が入ってきたことに気付く透。何故だか気になり、車から降りてくる人物を見ようと凝視していたところ、ありさがくしゃみをしたため、彼女にティッシュペーパーを渡すために視線をいったん外すのだった。

車から降りた人物を結局見ることができなかった透は、やはり気になるようで車の方に気を取られていた。そこへ咲から声を掛けられ、紫呉らしき電波を受信したが、実際に彼は来ているのかと聞かれる。透は、紅葉と潑春が入学したため、紫呉も来ているのだと答え、ついでに朝食の時にそのことを言われ、夾と由希はどうせ何か別の目的があると冷たい視線を送り、紫呉自身は弟分の華々しい姿を目に焼き付けるためであって、女子高生目当てではないと言い訳をしていた事も話す透。その話にバカだと一言コメントを残す咲なのだった。

また草摩の人間が入ってきたことに興味を示したありさと咲は、マンガを読んでいた夾に、連れてくるように使い走りをさせようとする。しかし夾は面倒だと断り、挨拶に行くつもりであろう透に行かせればよいと反論するが、咲はただならぬオーラを出しつつ、何故透がそんな七面倒くさい事をしなければいけないのかと、夾の迷惑そっちのけで圧力を掛けるのだった。

さすがに夾にばかりお願いするのはかわいそうだと、透は本当に挨拶に行くつもりでいたから、自分が行くと申し出つつ、夾にも一緒に行こうと誘うのだった。しかし夾は、何故学校まで来て紅葉や潑春の顔を見なければいけないのかと乗り気ではなかったため、透は学校で出会うと一味違うかもしれないと、前向きに捕らえた理由を掲げ、見事夾を連れて紅葉達に会いに教室を出るのだった。

出ていった二人を見て、夾がどんどん透に逆らえなくなってきている事に、面白いと感じるありさと咲なのだった。

一年生のフロアまで来て、紅葉達のクラスが分からない事に気付いたらしい透と夾。仕方なく、夾が女子生徒に呼び出しを頼み、透の抜けたところに内心ぼやいていた夾は、廊下で夾を待っていた透を見て、その隙の多さに一年生男子生徒が興味を持って声を掛けようとしている事に気付き、透の元に戻り彼らを威嚇するのだった。

夾がとった行動の意図に気付かない透に、隙が多い事を注意し、1人の時はもっとキリっとするように伝えた夾だが、自分の隣でさっそく気を張る透に、自分といる時はいくらでもボケっとしていても良いと発言する。それを聞き、さっそく気を緩める透を見て、自分の発現が「守ってやる」と言っているようなものだと気づいた夾は、妙な意意は無いと焦って訂正しようとするが、これも透は意図を汲み取れず、恥をかいてでも説明するべきものでもないため、夾は自身が落ち着けばよいのだと話を切り上げるのだった。

呼び出しに駆け付けた紅葉が、元気よく透達の元へ駆けつけるが、その女子生徒の制服を改造した出で立ちに、夾は出会い頭にげんこつを落とし、紅葉はさっそく泣く事態になる。そこへ遅れて出てきた潑春もまた、ボタンをはずし、アクセサリーを何個もつけた状態だったため、夾は呆れてしまい、一瞬言葉を失うのだった。

ひとまず男でありながら、女子の制服を着ている紅葉を注意する夾だが、潑春は似合っているなら良いのではと発言し、透も似合うと言う点で同意する。話が通じる相手がいない中、夾は似合うのと恥は違うと言うが、その言葉を聞いている人間はその場にはいないのだった。

ちょうど由希が階段を上がってきたため、由希が大好きな潑春はさっそく挨拶をしに行き、由希の制服を掴む。

運営委員の仕事の合間に、様子を見に来たという由希だが、紅葉と潑春になんて格好だとツッコミを入れる。

由希にも制服の事を言われた紅葉だが、全員が集まったところで、「学校でははしゃぐなと言われているから、クールに過ごす」と宣言したため、やはり何も分かっていないと夾は激しくツッコミを入れるのだった。

そんなかみ合わない会話を続けていたところ、生徒会長の竹井誠が生徒会メンバーと共に現れ、自らを学園防衛隊隊長だと名乗ったため、由希は頭を抱える。

竹井会長は、紅葉の制服について前代未聞だと指摘し、潑春の装飾品と生え際は黒いのに白髪という頭髪にも注意し始める。しかし潑春の頭髪については、由希が地毛だと言ったため、由希には何か特別な感情がある様子の竹井会長は引き下がるのだった。しかしその矛先は紅葉に向かい、男が女の制服を着る事だけでなく、紅葉の人生を「そんな事では失敗街道まっしぐらだ」と否定するような発言をする会長に、さすがに透が割って入り止めようとするが、竹井会長は、常識的な視点からみた当たり前の意見を述べているのだと、自分が正しいと止まる気配を見せないのだった。

しかし、潑春がキレてブラック潑春が降臨したため、会長の勢いをかき消すばかりか、格好が整っていれば問題を起こさない人間なのかと詰めより、紅葉も体に合わせて似合う格好をすればよいと、会長と一緒にいた役員の女子生徒に、成長し格好良くなった紅葉を想像させ懐柔してしまう。

そんな状況になっても、他の生徒に示しがつかないと正論を言い続ける会長に、潑春は由希が女の制服を着ていたらどうだと投げかけ、その言葉には「良い」と激しく同意する会長。勝手に自分を使うなと怒る由希を言葉の綾だと宥める潑春に、竹井会長もすぐに我に返り、なかなか手ごわいと潑春を評価する。しかし、彼の頭髪が地毛である証拠を出せと、服装から頭髪指導に切り替える会長に、証明出来ると断言して、会長を引きずって男子トイレに入る潑春。そして悲鳴の後、出てきた会長は世の中不思議なことがあるものだと納得した様子で、夾と由希は「アレ」を見せたのかと瞬時に悟るのだった。

会長達が負けを認めて退散した後、紅葉は何しに来た人なのかと、未だに話を理解しておらず、さらに透はどうやって地毛であることを証明したのかと、潑春に質問をするのだった。

何も知らないが故の透の質問に、悪乗りしていっそのことヤッちゃうかと持ち掛ける潑春に、夾と由希のげんこつが入り、結局透は地毛の証明方法を知ることは無いのだった。

潑春が元に戻り、なんだか疲れたと発言したため、振り回された夾と由希はげんなりした様子で「そうか」と返す。

ちょうどチャイムが鳴ったため、透は自分の友人を紹介したいから、帰りにでも会ってほしいと紅葉に話し、了承を得たため、「また入ってきた草摩の人間をありさ達に合わせる」という透の目的は達するのだった。

紅葉は、夾と由希に話があるから残ってほしいと言ったため、透は一人で教室に戻ることになる。そして、残った由希と夾は、紅葉から「会いたくないならなおさら、知らせておくべきだと思った」と、慊人が学校に来ていることを知らされるのだった。

透が、これから賑やかになりそうだと期待に胸を膨らまし、校舎間を渡る屋根付きの通路を渡っていると、楽しそうだねと声を掛けられ、一人の人物がこちらに向かって歩いてくるのだった。その人物が、本家のはとりに会いに行った帰りに、入れ違いで草摩の敷地に入っていった車に乗っていた人物だと思い出した透は、思わず慊人であるのかと名前を疑問形で呼び、相手が肯定し、さらに透のフルネームを言ったため、本人だと認識した透。

慌てて頭を下げながら挨拶をする透だが、何故学校にいるのか、あっけなく会ってしまって良かったのか。当主という肩書から想像した年齢よりも若く、由希に負けないくらい綺麗な人だなどと考え、そしてこの人物が、激昂してはとりの目を傷つけた本人なのかと思うが、透が警戒したよりも、慊人は笑顔を絶やさず透の事を印象良く評価し、改めて自己紹介をするのだった。

自分が考えていたよりも、柔らかい慊人の態度に戸惑う透だったが、挨拶をかわし、由希達の事もよろしくと言いながら、表情を変えた慊人の変化に、透は何かを感じ取る。

そんな二人のやり取りを、二階から発見し駆け付けた由希が到着し、由希との再会を喜ぶ慊人の言葉に耳を貸さずに、切羽詰まった様子で透に何をしたのかと問いただすような事を慊人に言うのだった。

最初こそ、慊人は透と挨拶していただけだと由希の質問に答えたが、その後は透には聞こえない声で、正月の行事をさぼった事を咎め、どうしてそういうことをするのかと由希を責め、再教育が必要なのかと脅しをかける。それを、声は聞こえずとも由希が怯えている様子に気付いた透が、慊人を押しのけて、教室に戻らなければと話を切り上げようとしたため、慊人もすんなりと自分も紫呉たちの元へ戻ると、話を切り上げるのだった。

去り際に、由希に近いうちに会いに来いとだけ伝え、校舎から射殺さんばかりの視線を送る夾にも振り返りつつ、帰っていく慊人。その慊人から感じ取ったものが、敵意であるのだろうと透は考え、自分は嫌われているのだろうと推測しながらも、今は慊人に怯えていた由希の心を腫らすことを優先するのだった。

学校が終わり、コートに集まった透達二年生と、紅葉と潑春。チーム分けをグーとパーで分け、単純に羽を落とさないでいるというバドミントンでのゲームをするのだった。

一方草摩の本家では、慊人を送った後にはとりの元を訪れた紫呉が、慊人の様子をはとりに伝えていた。慊人が透の事をブスで頭が悪そうな女で、あの程度なら自分も安心だと話していたことや、さらに由希が自分を見て怯えている事を、自分を忘れられない証だと捕えて嬉しそうにしていた事を話し、総合して、はとりと紫呉は慊人は人を傷つける存在であり、それとは別に人の心の傷を癒す存在がいて、その存在は人に勇気を与えることを知らないのだと締めくくるのだった。

透達とバドミントンをしながら、由希は慊人と過ごしていた頃に、思い描いた欲しかったものの中で、暖かい場所や温かい人が本当にあるという事を噛みしめていた。

皆がバテている中で、咲だけが息を切らさずにいる不思議な現象が発生していたが、夕方になったため、切り上げて帰り始める透達。そんな中、潑春は透に、慊人に会った由希が落ち込んでしまうのではと心配していたのだと話し、透のおかげで大丈夫そうだと礼を言われるのだった。透も、そう言われて思わず由希の様子を見るが、由希はすがすがしい笑顔で家に帰ろうと透に声を掛け、透も安心したように笑い返し、慊人がただならぬ人で、怖いと感じても、一緒に居ればそんな気持ちは星まで吹き飛ぶと考えるのだった。

 

ここから感想

今回も、時代に合わない生徒指導のネタがそのまま使われ、前世紀の原作をそのまま踏襲すれば良いと考える作り手なのだなと、残念に思う。できれば、「テレビを見る時は~」の注意書きに続けて、「時代にそぐわない発言等がありますが~」の一言を入れるくらいはした方が良いと思う。特に地毛問題なんて、現実に地毛届けを学校に出しているのに、黒く染めろと指導されたという事で、炎上して騒ぎになったのに、マンガだからってそっくりそのま店がまの状態をアニメ化しなくても良かったよね?しかも今後出てくる杞紗と違って、夾と潑春のはネタで、しかも夾については指導したのが教師なんだから、カットするべきだったよね。まぁ、今回の話は、生徒同士でのやり取りという事で、正式な決まりに則っていたわけではなく、単に気に入らないという範疇の話なので、作品自体の作り方として強くは言えないのだけれど、結局自分の「カッコ良い男子生徒を見たい」「可愛い由希君を見てみたい」という願望で、制服問題がうやむやにされる程度なのだから、自己表現方法については触れないで、キャラクターの考えや体験を主軸に描けば良いと思うんだけどな。

この作品の原作でのギャグは、現代では繊細な問題に触れている部分があるし、今後の鬱展開を考えると、本当にこの作品、問題にならないかなと考えてしまう。

来週は、ハイテンションキャラな綾女の登場なので、ひとまずうつうつとした空気からは脱出したいところ。どこまでテンポを崩さずに綾女を使うことができるのかな。

 

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ