はちよりうえ

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フルーツバスケット 第13話「元気でいたかな? 我が弟よっ」感想

女子の服に潜り込むという、痴漢で済まされるか微妙な犯罪を、またもや内々で終わらせてしまった。さすがに怒れよ透。

 

今週の内容

4月の寒い日。由希の家庭菜園を手伝う透は、イチゴがそろそろ収穫できるという由希の言葉に喜ぶ。

ご飯の支度に戻る透を、笑顔で送った由希を見て、透は慊人と会った影響はなさそうだと安堵する。そう考えているうちに、道端に人の靴と服が落ちているのを発見した透は、十二支の人の物ではないかと思い至るが、その瞬間に足元からヘビが服の中に入り、彼女は思わず悲鳴を上げてしまうのだった。

透の悲鳴を聞いて、駆け付けた由希が見たものは、透の服の中から這い出る白いヘビなのだった。

紫呉の家では、腹が減ったから透の帰りを待たずに自分で作ろうとする夾に、紫呉がネギ・ニラ・味噌を取り出し、これでも食べて待ちなさいと止めていた。そこへ透の服に潜り込んだヘビを、怒りのあまり表情の無くなった由希が握り締めて帰り、紫呉に蒲焼にしろと迫る。

由希が握っているヘビが綾女であると気づいた紫呉は、なんとか由希を宥め、綾女を居間の隣の、紫呉の仕事部屋に寝かせる。透に彼が寒さに弱い事と、自分とはとりと綾女が同い年で小中高校が一緒のマブダチであることを説明するのだった。

そのまま紫呉は、由希が怒っていた理由を尋ねるが、由希はおぞましくて口にもしたくないと突っぱねたため、実の兄に対してそれは無いと返す。しかしその会話に綾女自身が説明することで割って入り、人の姿になって服を着てから、紫呉の部屋から出てきたのだった。

綾女を見て、大人版の由希だと固まる透をよそに、綾女は夾がこの家に居る事を確認し、さらにマブダチの紫呉と、恋人の再会の様な悪ふざけの挨拶を交わす。その脈絡のない紫呉とのやり取りが出来る綾女を、透は性格は由希とはだいぶ違うのだと認識するのだった。

紫呉が透を紹介したため、透に先ほどの失礼を詫び挨拶を交わす綾女。そのまま男だらけの家に舞い降りた王女様かと透をたとえ、彼なりに遠慮しつつもお茶とお昼を所望したため、その場の男全員から「おちょくっている」「小間使い扱いしている」「ゆっくり作れという事が敬うことに当たらない」とツッコミを受けたため、とうとう透を連れてお昼に出かけてしまうのだった。

ラーメン屋に入った透と綾女。綾女を見て、男か女かをひそひそと話す他の客を気にすることなく、彼は髪をまとめながら、お勧めは餃子定食だと透に話す。

透は、お世話になっているのにご飯も作らずに来てしまったと罪悪感を感じている様子だったが、綾女のおごりは受けられないのかという押しに負け、結局綾女によって餃子定食を食べることになる。

由希に兄が居る事を知らなかったと話す透に、10も歳が離れていて、由希自身が病気がちで隔離されるように育てられたから、自分も弟なんていたっけかという認識で過ごしていたのだと話す綾女。

本当は、透ではなく、慊人に会ってしまった由希を心配してきたのだと続ける綾女に、できてしまった兄弟の溝に後悔しているのかと問う透。綾女は子供の頃の行動は、歳を取ればどうすれば良かったのかが分かってくるのだと肯定する。しかし透は、母・今日子が「子供の頃に感じた気持ちを大事にしていれば、歳をとっても理解し合える」と話していたことを伝え、由希と綾女もこれからだと励ますのだった。

食事から戻ると、慌てた由希が透の無事を確認する。その勢いに驚きつつ、透は由希に綾女の事が嫌いかどうかを尋ねてみると、何を考えているのか分からないから苦手だという答えが返ってきた。そんな由希の答えに、ではこれから歩み寄ろうと、ヘビになった綾女が、またもや透の服の中から出てきたため、凍り付く由希と夾。急いで透が綾女のフォローに入るが、やはり由希に怒られてしまう綾女なのだった。

朝。夾の布団に綾女が入り込んでいたため、気付いた夾の絶叫から始まる。相変わらず紫呉と恋人設定で悪ふざけをしながら、消去法で夾の布団に潜り込んだのだと朝食時に明らかにされた夾と由希は、早く帰れと声をそろえ、その様子に、兄弟の溝が深まっていると透は不安になる。

学校では、紅葉と潑春に綾女が来たことを話していたところ、通り過ぎていった由希の元気がない事に、紅葉は病気かと心配し、潑春は綾女が来ているという情報から何かを納得する。紅葉から綾女が外に住んでいて、ウェディングドレスやナース服といった男のロマンを売る店の店長をしているのだと聞いた透。

家に戻ると、綾女が寄り道をしないことは感心すると話し、由希と夾はまだいたのかと胸中で同じことを想うのだった。

紫呉たちの高校時代のアルバムを広げていた綾女は、兄を知るチャンスだと由希を誘うが、半ば背を向ける勢いで必要ないと拒絶すされてしまう。それでも綾女は自分から高校時代の話を語り始め、王族と偽り長髪であることを校長に認めさせた話や、生徒会長だった話、さらには修学旅行先で繁華街に言った生徒の救済のために、生徒代表の自分が生徒たちの欲望を受け止めると大演説をしたことを話す。

途中から生徒を救ったといううたい文句に乗り、興味をもって来た由希も、自己愛の激しい兄のバカげた言動と行動を聞かされたため、我慢の限界だとばかりに出て行けと怒鳴り始める。さらに夾も苦痛だと紫呉に止める様に訴えるが、紫呉も自分のいう事は聞いてくれないのだと頭をかいて困ってしまう。するとそこへはとりが、潑春からの頼み事で綾女を連れて帰るために訪れたため、綾女は急に帰る体制に入る。

由希にまた来ると言い、透にはウインクを送って素直にはとりの言うことに従う綾女に、透達はあっけにとられるが、紫呉は以前、はとりは自分には欲しいと思っても持っていないものを持っているから、憧れているのだと聞いたと語り、夾はそれで結局綾女を止められるはとりが世話係になったのかと納得する。

紫呉の家から帰る途中、綾女ははとりに手間を取らせたと謝罪する。考えて行動はしているが、由希の心を開けなくてつい入り浸っていたのだと話す綾女に、はとりは綾女の気持ちを理解するには、まだ由希は子供で、譲れないものもあるだろうから時間がかかると、焦る必要がない事を綾女に告げる。そんなはとりに、綾女は透ははとりに少し似ていると話題を変え、人の事ばかり気にしており、自分の欲しいと思った言葉をくれるため、そう言う人に自分は弱いと困ったように笑うのだった。

その夜、皿洗いをしながら綾女について話す透と由希。兄弟の溝は深まったかに見えたが、由希は綾女がはとりに対しての好意を素直に表現できることをすごいと褒めたため、透は思わず夾の背中を見つめ、歩み寄る事は出来るはずだという今日子の言葉通りだとほほ笑むのだった。翌日、潑春に心配をかけたという由希に、その言葉の意図を受け取った潑春は嬉しそうに笑う。

そして、ありさと咲と話していた透は、綾女が結局何の店を出しているのかを聞くのを忘れていたことを思い出すのだった。

 

ここから感想

あれだね。前作では綾女のヘビはもう少し太かったんだね。やっぱり巳はとぐろを巻くと白いう〇こみたいになる太さと長が良いと思うね。

そして、やはり出会ってすぐの人間と、後悔だとか自分の昔話とかをするのはやはり違和感がある。なぜ前作ではそれに気づかなかったのだろう。単に自分の心境の変化なのか、演出技術によるものか…にしても、今週の話は特に拒否感があったな。

来週は紅葉の回だと思われるため、こういった暗い過去や、後悔を話すための回ともとれる、なので、今回感じた拒否感が、作品自体に対してなのか、単なる自分の心持ちが変わっただけかを確認するにはもってこいかもしれない。自分にとっては思い出深い作品だっただけに、つまらないと感じるのも結構寂しいものだよな。

 

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