はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第23話「元気そうだな……」感想

 

今後の第何シーズンになるかは分からないが、楽羅のエピソードに向けて、確実に積み上げている点は、リメイクならではの手入れがされていて好ましく思えるんだけどね…。

 

今週の内容

期末テストの答案が戻され、赤点を取った者は日曜日に追試を言い渡す担任の繭子。げんなりとした声を上げる生徒の中、赤点を取っていないありさは、透も追試を免れているだろうと声を掛けたが、当の本人の沈んだ雰囲気に状況を察するのだった。

透は、由希に勉強を教わりながらも赤点を1つ取っており、罪悪感からかひどく落ち込んでいるのだった。ありさと、全教科が赤点の咲、そして由希も透に気にし過ぎないようにと声を掛けるが、透はあまりの情けなさに思わず息をついてしまうのだった。

下校中も、夾に追試に話をされ落ち込む透。気持ちはどんどん落ちて行き、母・今日子との高校は卒業するという約束を果たせるかも不安に思う透。次第に視界が定まらなくなり、前を行く夾の背中に顔からもたれかかってしまい、夾が驚く中とうとう倒れてしまうのだった。

紫呉の家に戻り、熱を測ると38.2℃を記録し、紫呉に風邪だろうと判断された透。バイトや夕飯の買い物があるからと動こうとする透を、紫呉は休んでいるように言い聞かせ、夾は他人の風邪は心配する癖に、自分がなった時は無頓着な彼女に少しあきれるのだった。

自室に戻り、情けなさにため息をついた透は、おもむろに、幼少時に迷子から助けてくれた少年がおいて行った帽子を手に取り、ベットに腰かける。

透が自室に戻ったため、透がバイトを休むことを紅葉に伝える紫呉。最初は透の事を心配して大声をあげていた紅葉も、透が寝ていることを理解したらしかったが、そこから何かを思いついたように「任せておいて」と、会話の流れとはズレた回答を寄こし、紫呉はその意図を捕えかねるのだった。

紅葉はさっそく父親のビルの清掃のバイトをしていた透の代わりに、清掃員の制服を袖を余らせながらも羽織って見せ、自分が透の代わりにバイトの仕事を頑張ると、同じく清掃員のおばさま方に挨拶をし、おばさま方はその愛らしさに紅葉がどこの子か等の細かい事は置いておいて、可愛いから良しとするのだった。

透のバイト先でそのようなことが繰り広げられている事を知らない紫呉は、連絡を終えたとばかりに台所に顔を出す。すると、夾が透用におかゆを作っていたため、微笑ましくその様子を堪能し、その視線と沈黙に耐えられなくなった夾が、照れながらおかゆを運ぶ姿を見送るのだった。

透の部屋におかゆを運ぶ夾は、ふと見たベランダに透の姿が無いことに物足りなさを感じながら、彼女の部屋のドアをノックする。それに対応するために、持っていた男児用の帽子をベットの隅に置いた透だが、帽子は滑り落ちてベットと壁の間に落ちてしまったのだった。

夾が作ったおかゆに感謝を述べ、おいしいと感想を言う透に、夾は照れながらも退室しようとする。しかし透が体調を崩してしまった事を謝ったため、そう思うなら風邪なんかひくなと返してしまい、透を情けなさから泣かせてしまう。

以前から、たまになら弱音を聞いてやると透に言っていた夾は、泣かせた罪悪感からそのまま透の弱音を聞くことにする。全体として申し訳なさと情けなさ全開の透の弱音を聞き、赤点は追試で挽回できることや、由希への申し訳なさは感じる必要が無い事、そして早く元気になっていつも通り家の中にいて欲しい事を伝え、透はその励ましを受け取り、必要とされている事に嬉しさを感じたのだった。

夜になり、医者のはとりが透の治療に訪れる。はとりの注射は痛いうえにやり直しが多いと紫呉から聞いていた紅葉は、注射を受ける透を心配するが、紫呉への注射はわざと痛く、何度もやり直したのだとはとりは明かし、それはひどいと紫呉は声をあげたのだった。

はとりに薬代を支払おうとする透だが、はとりに落ち着かない奴が多いから、早く元気になることだと言われてしまう透。はとりが部屋を出た後、そんな「落ち着かない奴」の中にはとりも含まれているのかと考えた杞紗の発言の中に、「はとりのおじちゃん」とあったため、27歳のはとりをおじちゃんと呼ばれてしまうのかと驚く透。

そうしているうちに、今度は由希が追試対策用のノートを作って持ってきたため、その優しさに笑顔になる透。いろいろと動いてくれる皆の為にも、元気になろうと思った透は、そのこと自体が幸せなことだと考えたのだった。

追試も無事に終わらせた透は、由希と夾と共に雨の中を下校していた。横断歩道を青になっても気づかず立ったままの夾に、体調が悪いのかと心配する透。潑春から、夾は雨の日は身体がだるくなるという話を聞いていた由希は、心配するほどでは無いと透に話すが、由希に言い返す覇気もない夾に、いよいよ物の怪憑きの体質を利用した運搬方法を提案する透。さすがに異性に抱っこされて帰宅することは、全力で断る夾なのだった。

ただの体質だと、透の心配を払拭しようと話す夾。その透と夾のやり取りを、遠くから和傘を指してみていた人物がいたが、その人物は、夾が透に対し笑顔を見せたことに驚いている様子を見せる。

家に帰る前に雨が上がり、いつもの元気を取り戻した夾。しかし紫呉の家には楽羅が来ており、彼女の激しい愛情表現に、本能的な恐怖を覚えていた夾は思わず玄関扉を閉めることで壁を作り上げるが、楽羅はその扉をパンチでぶち破って、夾に開けるように請求するのだった。

また家が破損したことに紫呉が泣く中、居間で楽羅に要件を聞いてさっさと帰そうとする夾。しかし、会いたいから来たと言う楽羅に、いつも通り夾が文句を言い、ひどいと感情を高ぶらせた楽羅が暴れると言ういつものパターンになりかける。すかさず紫呉が夾を楽羅に差し出し、デートに行っておいでと提案する。

その様子を他人事のように見ていた由希は、単に家に居られると破損個所が増えるため、体よく追い出そうと言う魂胆だと推測する。

透に夕飯の買い物リストを貰い、出かける口実を貰った楽羅は、夾を引きずるようにデートに出かけて行き、紫呉は追い出し作戦が成功したことに一息つき、由希は自分の憶測が当たったと思うのだった。

楽羅が来るといつもこんな調子だと言いたげな由希に、透はそれでも楽羅からは夾に対し一歩引いたところを感じると思い、さらに紫呉が、夾と楽羅の口座から破損した扉の代金を差し引こうと言う話を聞き、本家から送金される口座を皆持っていることを知った透は、まだ自分の知らないことがあるのだと、本家と聞いて険しい表情になった由希を見て思い、それでも、知る日が来たらありのままを受け入れられる自分でいたいと考えたのだった。

夕飯の買い出しに行った楽羅と夾。しかし、紫呉の家に溶け込み、夾の好みも熟知しつつある透の回ものメモを見た楽羅は、夾にまだ知らせないつもりなのかと話を切り出す。しかし、夾には触れてほしくない話題だったらしく、思わず関係ないだろうと楽羅を怒鳴りつけてしまう夾。そんな二人に騒然とする周囲の買い物客だったが、楽羅がすかさず夾の頭をぐりぐりして制裁し、場所を移動したため騒ぎになることなくやり過ごすことができた。

人のいない売り場まで、楽羅に押されて移動した夾は、また透に隠している事柄について話し出す。しかし、この事を知っているなら普通は距離を置くと言う夾に、楽羅は思うところがある様子だったが、話を切り上げ買い物を済ませてしまう。

一向に話を戻す気の無い楽羅に、あきらめた夾。帰り道は手を繋ごうという楽羅の泣き落としに負け、途中までと言う条件を付けて手を繋いで帰る夾の背中を見つめつつ、楽羅は夾からの誘いがあったのだと、幼少の頃を思い出していた。

紫呉の提案で、由希と共に透も家庭菜園に出かけ、家に戻ってきたところで玄関前にたたずむ一人の男性が居る事に気付く。由希のつぶやきから、知り合いだと推測した透だが、同じく楽羅と戻ってきた夾に男性が声を掛け、夾が師匠と男性の事を呼んだため、そこで夾が楽しそうに語っていた修行を付けてくれていた師匠がこの男性であると知る透なのだった。

 

ここから感想

うん、楽羅の夾に対する思いはこのあとやるから、今回も課題の洗い出しという程度で良いと思う。そして、それと一緒に透の立場の再確認をやったのは、たしかに親類縁者ではない透と幼馴染で親戚というカテゴリに入る楽羅との比較がしやすいから、少女漫画の原作の時点から、揺るぎようのない「恋愛」という題材において必要な要素だから、リメイクとはいえココは変えられないよね。この部分は理解できる。でもね、楽羅が出ると透とセットで思ってしまうのが、スカートの丈が短すぎやしないか?という点。透の衣装の多さも不自然だし、この二人は性格的にもう少しスカート丈を長くしても違和感ないと思うんだよね…。改善してはくれないかな。

で、前半部分の赤点の部分は、夾の弱音を聞いてやるというエピソードがあるから削れず、師匠の藉真の登場がこの話の最後になってしまうとは、読み違えた。もうこの話から夾の第二形態になる瞬間まではいくだろうと思っていたよ。では、来週はこの騒ぎをやって、このシーズンの最終回はどのエピソードだろう?覚えていないや。

 

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