はちよりうえ

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盾の勇者の成り上がり 第17話「紡がれる約束」感想

 

アホ毛が女王の証っていうのも、忘れやすいっていうのも、鳥文化ならではだと感じてしまうのは何故だ。どこでそう言った思考回路を植え付けられているんだ。

 

今週の内容

朝になり、自分たちとフィロリアル達の分の食事を作る尚文。作りながらも、思考は昨晩フィトリアが発言した「世界のために四聖を殺す」に持っていかれ、その様子にどうしたのかと声を掛けるラフタリア。

ご飯が出来上がり、各フィロリアルにも、それぞれのお皿で食事させる尚文たち。しかしそこへフィトリアが現れ、メルティに手をかざすと「リヴェレーション・ウィンドプリズン」と唱え、風の魔法でメルティを閉じ込め、人質になってもらうと尚文たちの前で言うのだった。

人質解放の条件に、他の勇者との和解する約束ことをお願いするフィトリア。昨晩の話の内容と言い、なぜ勇者同士の和解にこだわるのかを問う尚文に、自分んを育ててくれた勇者との約束だからだと答えたフィトリアは、さらに波に対抗するには、勇者同士の協力が必要だと訴える。

それでも、他の四聖勇者との和解を拒む尚文に、フィトリアは次の勇者たちを召喚するために、今いる勇者を殺すと発言する。昨晩と同じフィトリアの発言に、初めてその話を聞き、驚くメルティ達とは違い、既にその言葉を聞いていた尚文は、フィトリアの実力ならできるだろうと考える。

それでも尚文が出した答えは、他の勇者との和解は無理だと拒絶であり、メルティを人質にとるまでもなく、自分を殺せばよいと、矛先を自分に向けさせ、抵抗はさせてもらうと、憤怒の盾を展開させようとするが、それはフィトリアによって妨害されてしまい、盾を変化させることができないのだった。

フィトリアは、盾の勇者の気持ちは分かったとして、ならば盾の勇者とその従者だけでも、波に対抗できると証明するように条件を変えるフィトリア。

波に対抗できる証明というのが、フィトリアと戦って見せればよいのかと質問する尚文。しかしフィトリアは盾の勇者の実力は理解しているとして、フィーロを指名し、一騎打ちで自自分が実力を認めたら、メルティを開放し勇者達を殺すのも執行猶予としてしばらくやめると言う。

その条件を何とか理解したフィーロは、尚文の静止も聞かずに勝負を受け、フィトリアがさらに加えた人型での戦いを受けることになるのだった。

エルハルトからもらった怪力になるグローブをはめ、フィトリアが張った結界の中で戦闘を始めるフィーロ。しかし彼女の蹴りすらも、フィトリアにとっては遅く、しかもフィトリアの手刀の一撃で、かなりのダメージを追ってしまうフィーロ。

そんな大戦の中、尚文はなぜフィトリアがラフタリアではなくフィーロを対戦相手に選び、人型で戦うように条件を加えたのかを考えていた。そして、やみくもに突っ込んで攻撃していくフィーロに、頭を使って攻撃し、隙をついて服を再生させて防御力を高める様にアドバイスを送る。

尚文のアドバイス通りに、魔法を使っての攻撃に切り替えたフィーロだが、それもフィトリアにとっては、魔法の発現までが遅く、魔法の効果自体も相殺できてしまい、粉塵に紛れてフィーロに直接魔法を叩きこむことができるのだった。

服に魔力を通して再生させる暇すらないほどに、フィーロが不利だと判断した尚文は、人質にされているメルティを盾の力で解放できないかと試みる。しかしその作戦も、フィトリアは魔法を一撃放つだけで瓦解させてしまう。フィトリアの魔法を盾で受けた尚文をも吹っ飛ばすほどの威力に、フィトリアとの実力の差を思い知る尚文たち。

フィーロに、尚文が人質を先に解放しようとする作戦を取らせたのは、フィーロ自身の実力が足りないからだと思い知らしめるフィトリア。それでも主人である尚文の役に立つために戦うのだと、向かってくるフィーロに、昨晩のドラゴンにも自分にも勝てない者が、波での戦いに役立つはずがないと一刀両断するフィトリア。

フィトリアの攻撃から何とか立ち上がった尚文は、空気中から魔力を取り入れ始めたフィトリアに押されているフィーロへ、相手をよく見て攻撃するよう、ぎーろに再度アドバイスを送り、お前ならできると励ますのだった。

尚文がフィーロに送った励ましの言葉を、以前自分を育ててくれた勇者も言っていたと思い出したフィトリア。

フィーロが新たな魔法を繰り出したのを、フィトリアは遅いと思いながらも受け止め、その魔法が自分の張ったシールドを破壊し、自分にかすり傷を与えたため、驚くフィトリア。同じく、フィーロが魔法を駆使して戦っていることに感動したように声を上げるラフタリアと尚文。

力を使い切り、それでもみんなを守るとフィトリアに向かっていくフィーロに、フィトリアはフィーロの勝ちを認め、戦っていた周囲の結界と、メルティを拘束していた魔法を解くのだった。

フィーロの傷を癒し、よく試練を乗り越えたとほほ笑むフィトリアに、フィーロとメルティはきょとんとした視線を送る。尚文とラフタリアが、フィーロに試されていたのだと説明を加え、さらにフィトリアが試練を乗り越えなければ、フィーロも尚文も死んでいたと話し、その言葉の内容まで深刻なものだったとは思っていなかった尚文とラフタリアは困惑した顔をフィトリアへ向ける。

フィトリアは自分の試練を乗り越えた証だとして王冠を取り出し、フィーロに授ける。これでフィトリアの第一継承権を与えられたことになると話すフィトリアに、次期フィロリアルの女王になったのだと尚文の言葉で理解したフィーロは面倒そうな声を上げる。そうやっているうちに王冠が消え、フィーロにアホ毛が一房生え、それを嫌がったフィーロは抜いてしまうが、またすぐに生えそろうのだった。フィトリアはいくら抜いても生えてくるから諦める様に言い含め、さらに歳を重ねるとその毛が増えるのだと説明する。フィトリアの三本のアホ毛を見て、そんな風になるのかと声を上げるフィーロに、メルティはアホ毛が可愛いと、目を輝かせるのだった。

尚文はフィーロのアホ毛が、補正値を付与する加護だと鑑定結果から導き出し、クラスアップできない現状において、良い贈り物だと考えたのだった。

盾の勇者にも送るものがあると言うフィトリアに、アホ毛は要らないと先手を打つ尚文だが、アホ毛では無いと言われ、先に傷を治してもらうのだった。

尚文への贈り物は、盾の中でのフィロリアルシリーズの強制解放であった。さらに盾の勇者にだけ話すことがあると付け加えるフィトリアだが、メルティがフィトリアに話しかけたために中断され、人質になってもらい迷惑をかけた礼として、人型のフィトリアに乗せてもらい喜ぶメルティ。その様子を見て、あれだけで良いのかという尚文と、フィトリアくらいに大きくなりたいと目を輝かせるフィーロ。しかしあの大きさになる頃には、アホ毛は何本になっているのやらと意地悪をいう尚文に、アホ毛が増えるのは嫌だと嘆くフィーロなのだった。

改めて、フィロリアル達も含めた食事をする尚文たちに、フィトリアは、ゆっくりしていけば良いと言い、新たな女王が生れたお祝いだと、フィロリアルたちはフィーロ、メルティ、ラフタリアを乗せて走り回り、夜もご飯を食べ、踊り、フィロリアル達に囲まれて楽しく過ごすのだった。

夜になり、ラフタリア達が眠ったため、尚文に話しかけるフィトリア。勇者だけに話があるという昼間の話かと、対応する尚文だが、フィトリアの他の勇者と和解しようとしたか、疑いを晴らそうとしたかという問いに、どうせ信じてもらえないと諦めていたと気づく尚文。違うと否定しないのは、罪を認めたことと一緒だとフィトリアに言われてしまい、そうかもなと肯定する尚文。

フィトリアが、フィロリアルの聖域から尚文たちを出す時に、四聖勇者の近くにすると言ったため、ちゃんと話し合って和解しろと言う意思を汲み取り、できる限り善処はすると、拒絶から一転、譲歩する尚文に、四聖勇者が一人でも書けると、波の防衛に影響が出るため、そうなったら残った全員を殺してでも、もう一度召喚しなおした方が良いと考えていると話すフィトリア。尚文は、善処するだけでなく、全員で話し合って和解しなければフィトリアに殺されるという条件を再確認させられるのだった。

さらにフィトリアは、何度かの波の後かは分からないと前置きしつつ、いずれ「世界が全ての命に犠牲を強いる時がくる」とし、勇者は「人々の為」か「世界の為」に戦いに参加するかの選択を迫られると話す。

「世界の為」を選べば、多くの命を犠牲にすることになるが、「使命」を果たすことができるとし、「人々の為」を選べば、いばらの道だと話すフィトリア。

細かい事は覚えていないと話すフィトリアだが、「人々を救う」事と「世界を救う」事は別物で、過去の勇者は「人々を救う」道を選んでほしいと願っていたと断言するのだった。

尚文も、勇者としては「人々を救う」方を選ぶべきなんだろうと考えるが、盾の勇者一人では難しいとフィトリアに言われてしまう。そこで、何故他の勇者ではなく自分に声を掛けたのかを尋ねる尚文。

盾の勇者を、一定の評価はしているのだと言うフィトリア。まずは、次期女王のフィーロを育てたことで、悪人ではないとと言われ、さらにほかの勇者の話を聞く器があると判断したのだと理由を語るフィトリア。

しかし、現在の四聖勇者は弱く、フィトリアが手を下すまでもなくいずれ全滅すると断言されてしまい、そこまでこの先の戦いが険しいなら、憤怒の盾を使うしかないとつぶやく尚文。憤怒の盾を使わない様にと、出会った時から言っていたフィトリアは、仕方ないと言った風に、尚文の蛮族の盾に干渉し、精神汚染耐性を付与するのだった。

耐性を付与したからと言って、憤怒の盾の浸食を完全に防げるわけではないからと、やはり使用を控える様に忠告するフィトリアに、殺す等と言っていながら、優しいと笑う尚文。その言葉に、やはり育ててもらった勇者とのやり取りを思い出すフィトリアは、ここまでされたのだから、やるだけはやってみると答える尚文の膝に頭を乗せ、お願いするのだった。

フィトリアの行動に尚文は、フィトリアを育てたのは盾の勇者ではないかと聞くが、フィトリアは忘れてしまったと返し、それでも頭を撫でてくれるこれは覚えているのだと、フィトリアはつぶやくのだった。

三勇教の地下で見つけたと思われる地図を頼りに、森の中の洞窟へ進む錬と樹のパーティ。四聖武器があると言われる場所にたどり着き、その中身が空であることに驚いている錬。その間、そこから見える空を見ていた樹は、白い魔力弾が迫っていることに気が付き声を上げるが、直後に着弾し、きのこ雲を上げるほどの威力なのだった。

 

ここから感想

この話は、人型のフィトリアとフィーロを愛でるためのものだと理解したため、鳥型好きの自分としては、ちょっと物足りなかった。

物語としても、フィーロが次期フィロリアルの統括になり、尚文絡みで三勇教に疑いをかけた錬達が、おそらくマインか三勇教に襲われた程度で終わってしまったし、先週ほどの進展が無かったのは残念。

先週、フィトリアの人間嫌いについて、フィトリアを育てた勇者が亜人系だったのかと考えたが、今回の回想に出てきた勇者を見ると、人の耳があったため、たぶん亜人説は間違いだったみたいだ。じゃあなぜ、フィトリアは人間嫌いになったのか、もう少し理解できる描写とかが欲しかったな。波についてや、世界か人を救う選択とかは、物語の進行上言えないのは理解しているけど、設定も明かさず、キャラの好き嫌いの理由もはっきりさせずでは、勿体ぶり過ぎではないだろうか。

来週は、フィトリアから離れて、錬と樹の援護に回る話なのだろうか。そうなると、今は落ち着いて見えるラフタリアも、キースが心配になって夜はうなされるのではないだろうか。フィロリアルの聖域の外に出されれば、当然フィーロくらいしか羽毛枕が無いわけだし、良い羽毛に囲まれた2夜は、寝る環境として良かった分、その反動がここで出てしまわないか、不安だ。