はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

真夜中のオカルト公務員 第5話「都庁展望室の異世界エレベーター」感想

 

今回は都庁出張対応編。というか、東京都って夜間地域交流課みたいなの無かったっけ?第1話に出てなかったっけ?そこのメンバーで対応できなくて、警察からの対処の要請がかかったから、今回砂の耳を持っている宮古を出張させたって感じなのか?そこら辺の事はあまり表現されて無いから、まだ憶測の範疇というのが、歯がゆい。

 

今週の内容

北展望室のエレベーターを映す監視カメラの映像を見ながら、入ってきた新人の話をする仙田と横山。まだ続いている新人・宮古新を選んだ仙田は、自分は人を見る目があるのだと胸を張るが、横山は榊以降の代がすっぽり抜けているのは、仙田が選んだ新人がすぐに辞めてしまったからだろうと言外にツッコミを入れるのだった。

カメラの時計で2019年6月6日21時58分。何もないところから突然エレベーター前に女性が出現し、周囲を見回している様子が映し出される。その様子を事件で、夜間地域交流課の仕事であることを横山に確認する仙田。しかしなかなか現地調査の許可が下りないため、横山たち警察を巻き込んで許可をもぎ取ろうと言う仙田に、また厄介な事に巻き込まれたのだと、横山はため息をつくのだった。

6月13日18時48分。新宿区夜間地域交流課。

やっと都庁の南北エレベーターの現地調査の許可が下りたのだと言う仙田に、やっとかと待ちわびていたような反応のセオ。何のことだか分からずに質問する新に、聞いたことくらいはあるだろうと迫るセオだが、それでも新が知らないと言うので、職務に関係する事なのだから、情報にはアンテナを広げておけと注意するセオ。話の前提が分かっていない新に対し、セオは仕方なく自分の携帯で、作った掲示板を表示させて新に渡し、事件の詳細を話すのだった。

以前、都庁の展望室に上がったら異世界みたいな場所にたどり着いたという人によって、掲示板に実況の書き込みがされ、それがパタリと止んでしまったため行方不明になったのではと噂されている事。その後も同じような現象が少なからず書き込まれ、中には話題作りの嘘も混じっているが、真偽のほどが判断できない内容の書き込みもあったのだと、セオに説明される新。

さらに、警察には行方不明者の捜索をお願いしていると話す仙田に、行方不明者なら警察の管轄だとセオも疑問に思っていたようだが、そこで仙田は6月6日にカメラがとらえた映像を出す。それは、6月6日の21時45分にエレベーターの中で消えて、同日の21時58分にエレベーター前に戻ってきた女性の映像を二人に見せ、さらに展望室に上がった時の記憶だけを失くしている事件が多数報告されているのだと、自分たちの管轄の事件も発生していることを説明する。

行方不明事件と記憶喪失事件が都庁のエレベーターで発生していることから、2体のアナザーが居る可能性に気付いた新に、セオも考えたくはないが、それもあれると肯定する。仙田によると、被害にあった女性と榊が知り合いだったため、現在聞き込み中なのだと言う。

6月13日19時25分人気のない店で、記憶喪失事件の被害にあった女性・葵に聞き込みをする榊。

南展望室を上がったことは覚えていて、気づいたら北展望室にいたのだと言う葵は、すぐに他に変わったことは無かったかと返す榊に、オカルトの耐性があり過ぎると、反応の薄さにつまらなそうにする。

そんな葵の反応には何も返さず、さらに聞き込みを続ける榊は、他にも身近に同じような体験をした人物はいなかったかと聞き、葵も友人が北展望室のエレベーターに乗ったら変なところに着いて、女の人に合ったという話をする。その友人は記憶無くなってはいない点に気付いた榊は、葵にもう一度記憶が無くなった以外に変わったことは無いのかと聞き、深刻そうに男とは寄りを戻したのかと尋ねるのだった。そんな重大なことを聞く態度でする話なのかと、葵は何のこともない様に答え、さらには榊の恋愛の面倒まで見ようと、気が合いそうな子を紹介しようとするのだった。

6月13日23時23分、都庁へ向かう道すがら、葵から何か聞けたのかとセオに尋ねられ、事件の手がかりになるようなことは無かったと返すが、気になった事として、葵が最近失恋をしているにもかかわらず、そのことについて触れてもすっきりとしていたことを上げる。セオは吹っ切れただけだろうと片づけようとするが、榊は、男や振られたことは覚えていても、悲しいという気持ちなどをどこかに置いてきたような様子に、違和感を感じるのだと話す榊。

6月13日23時35分、都庁第一本庁舎1階。

南側のエレベーターを調べるセオ。イブングハジスプレーをかけても紋章らしいものが出てこないため、エレベーターを移送用の装置化して、神とあがめるアナザーへの供物として捧げるという人為的な行方不明事件の線は消えたとする二人に、そんな想像をした新は青くなるのだった。

セオの、事件が起きるのはエレベーターに乗って展望室に出る時に発動するみたいだと言う発言に、問題が起こるとしたら上の階だと判断した榊は、セオに南側エレベーターを、自分と新で北側のエレベーターを調査すると役割を決める。

セオが別れ際に言った「異世界に行かない様に祈っててくれよ」というシャレにならない言葉に苦笑いしつつ、榊と新も北側のエレベーターに細工が施されていないか確認し、展望室へと昇る。

6月14日1時14分、都庁北側エレベーター内。事件が起こる基準などが分からないという話をし、目的の45階に到達したため、新の頭に手を乗せて前へ促す榊だったが、扉が開いたその先は、赤い空が広がる異世界だった。

着てしまったと、固まる二人の前に、小さな箱を持った女性が現れ、探し物をしている事と、「あなたたちのそれ、頂戴」と笑顔で近寄ってくるのだった。

南展望室に無事に到着したセオは、展望室にも仕掛けが無い事を確認して、解決の糸口が無いことに、困ったような表情で榊に電話を掛ける。しかし雑音が入るだけで呼び出し音が鳴らず、ならばと新にもかけてみるが、状況が変わらないのだった。まさか異世界に言っていたりして、と笑い飛ばすが、その状況が一番あり得ることに焦り始め、一度1階まで降りて、北側展望室で新たちを探すセオ。しかし展望室には誰もいないのだった。

異世界に着てしまった榊と新は、近づいてくるアナザーが何かを頂戴と言っているため、逃げようとエレベーターの閉めるボタンを連打する新。しかし、予想に反してアナザーは、榊には持っているものが違う、新には何もない・全然関係ないと言い放ち、また間違えたようなことをつぶやくアナザーの様子をうかがう新。

どうやら、榊が新の頭に手を置いたことで、アナザーが集めているものと似たものを持っていた榊と一緒に新も異世界に運ばれたことが分かり、アナザーは何かを集めるためにこのエレベーターの仕掛けを作ったのだと判明する。

そんなアナザーのつぶやきに、その中で使われていた言葉を反芻してしまった新は、アナザーに言葉が分かることがバレてしまい、話がしたいからとエレベーターから引きだされてしまう。そんな新を引き戻そうと手を伸ばす榊だが、あと少しのところで届かず、アナザーももう榊は必要ないと息を吹きかけ、榊とエレベーターの入り口は消えてしまうのだった。

セオの声で目を覚ます榊。北側展望室のエレベーター前で倒れていた榊は、異世界に言って自分だけ返されたのだとセオに話し、新が戻ってきていないことは自分のミスだと悔やむ。

一方榊が消えてしまったその空間を見つめる新は、アナザーに榊をどうしたのかと尋ね、単にこの場から追い出しただけだと知る。

ここで何をしているのかという新の問いに、箱から飛び出てしまったものを集めているのだと答えるアナザー。エレベーターを使って選別し、探しているものを持っている人間だけを通すようにしたのだと、アナザーは話すが、回収率を上げようとしたら、探している喪失感とは別の喪失感を持っている人間も通されるようになってしまい、ミスが増えてしまったのだと困った様子のアナザー。

その話から、榊が大きな喪失感を持っている事を知った新は驚くのだった。

一方榊とセオは、新を救出すべく異世界に入る手段を探すが、何度試してももう一度入ることができないため、条件がそろわないといけないのだと原因を探るセオ。しかし責任を感じ、焦っている榊は走り出し非常口へと向かうのだった。

アナザーは新に、自分が持っている箱を見せ、ここには病や悲しい気持ちなどが入っており、昔興味本位で開けてしまい、全部外に出てしまったのだと失敗談を話す。そのうちの恋による喪失感がアジア圏にいくつか落ちたため、それを探しているのだと言うアナザーに、ならなぜ都庁のエレベーターだったのかと尋ねる新。しかしアナザーは、人間の作った建物については何も知らず、単にこの異世界に繋がる条件がそろっているエレベーターに、選別し繋げる役割を与えているだけだとこともなげに話すのだった。

そのやり取りをしている間に、選別された人間がたどり着いたため、話を中断して喪失感を回収するアナザー。今回来た女性は、恋による喪失感を抱えていたらしく、箱に収めることができたアナザーは満足げに女性を返し、そろそろ失恋は集め終わったから、今度はヨーロッパ辺りで嫉妬を集めなければというアナザー。それを聞いた新は、都庁から離れるという事かと聞いてみるのだった。

非常階段を使って展望室まで上がった榊に、エレベーターを使った時に事件は起こっているのだと、前提条件を忘れるなと注意するセオ。榊がリーダーなのだから、頭を冷やして対応しなければ、助かるものも助からないというセオの言葉に、やはり焦って次の行動を起こす榊だった。

箱は中身が入ってこそだと話し始めたアナザー。そんな中、泉美からのメッセージが届いたことに気付いた新は、文字なら送れるのだと分り、アプリを使って榊たちに状況を伝え始める。

ひとまず、異世界実況ができていたのだから、文字のやり取りは行えるのだと気づいたセオたちは、新から送られてくるアナザーに関する情報から、記憶喪失事件は、今新が対峙しているアナザーによって、失恋の感情を回収されたことが原因だと突き止める榊。そこで、新は記憶を取ったりしているのかとアナザーに尋ねるが、当の本人はそんなことは知らないと自覚が無い様子。失恋をしていなかった人間は、記憶はそのままの状態で返されているため、アナザーが居場所や顔を見られても良いと考えるタイプで、隠ぺいのために記憶を消している線が無いことから、アナザーが故意に記憶を捜査していることは無いだろうと結論付ける榊たち。

記憶喪失事件は、対応しているアナザーで間違いないとして、行方不明事件はどうなるのかと考える榊に、セオは書き込みが途絶えたから行方不明と噂されただけで、アナザーによって失恋の感情を回収され、記憶が無くなれば異世界実況の書き込みを続けられないため、その後記憶が消えた状態で返されているのなら、行方不明者はいないという事に行きついたのだった。

案件の原因が全て目の前のアナザーにあることが分かった新は、エレベータを使っての探し物をやめてもらう様、アナザーにお願いをしてみるが、自分は困っていないし、人間が困っているから自分が探し物をやめる理由は無いと言われてしまい、話が通じない事を痛感する新。

やっともう帰ると言った新に、残念そうにするがあっさりと返すアナザー。また話したいからと、新が望めば来れるようにこの道は開けておくと言うアナザーに、新は名前を聞き、今まで対応していたアナザーがあのパンドラの箱のパンドーラであったことを知り、驚くのだった。

榊達と合流した新。セオはケガの有無やアナザーとの約束や物のやり取りは無かったかと心配し、榊は自分のミスで新が危険な目にあったのだと謝るのだった。そんな榊に恐縮する新。そんな二人にセオは、何事も無くて良かったのだと話を切り上げ、撤収して報告書を出し、早く上がろうと明るく二人を誘導するのだった。

朝になり、帰り際にご飯を食べようと話す榊とセオ。そして新を待つことになるが、新は帰り際に居た仙田に、砂の耳では事件を解決できないと弱音を吐く。しかし仙田は、仕事として根本的解決を目指していない事、今回の事件では、職員が無事に帰ってきて、都庁のアナザーが管轄外に出ていくことで解決なのだと話し、新に気を落とすなと言う様に肩を叩いて、横山に解決したという電話をかけ始める仙田。しかし新は、パンドーラの元に運ばれた原因の、榊の大きい喪失感について、報告書に書くことができず、気がかりに思っていたのだった。

 

ここから感想

都庁前は緑のタクシーだらけなのだろうか…。色とか変えればあの違和感はなくなった気がするんだけどな。

今回も、アナザーの怖い部分を垣間見る新と、妙な事でスイッチが入ってテンパってしまう榊の話が中心。にしても、榊の後の世代はみんな定着しなかったことが判明したりと、残念な部分が露呈していく仙田と榊。ここら辺は割とゆっくり見せていくのかな。

先週も書いたが、できれば公務員であることと、砂の耳の存在で、夜間地域交流課の意識改革とかもやっていってほしいのだけど、その気配は今のところ一切ない。今回なんぞは、同じような課があるだろう都庁の現地調査なのだから、都人間とのやり取りとかがあっても良かったのにな…本当になんで私立探偵ではなく公務員なのか、分からん。