はちよりうえ

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この音とまれ! 第17話「再会」 感想

 やっとOPに出てたくせっ毛ボブちゃんが出てきた。イメージ通り本人の印象が悪い上に、さとわの母親を追い詰めた堂島の孫と言う設定が判明。この子も何かを抱えていそうだね。

でも、口ぶりからして高校生ではないぞ、この後どう絡んでくるんだ?

 

作品の内容

母親の千春に、鳳月会を一緒に支えるために自分も頑張るからと伝えたかったさとわは、どうしても一人で抱え込んでしまう母に気持ちを伝えるために、大会で自作の曲を演奏する。しかし自分の想いを伝えられると思った、さとわの琴の音を千春は「凶器」と例えて去っていってしまった。

久しぶりに見た、母との決定的な別れを夢に見たさとわは、その原因を考え、武蔵と妃呂にとって全国大会に行けるチャンスが今回だけだと言う話題から、別れを意識したことがきっかけだと思い至る。見た夢に気持ちを引きずられないように、全国大会を目指すことに集中しようと、窓を開けて気持ちを切り替えたのだった。

朝練の時間。部室前で武蔵に合った妃呂は、朝から武蔵に会えたことに思わず顔が緩んでしまう。しかし、「部活引退まで想いは伝えない」「自分が武蔵を好きだと悟られないようにする」「「演奏に支障をきたさない」と自分ルールーを決めた妃呂は、にやける自分を律し、そのルールに則って行動しなければと考える。しかし、そうする前提として「武蔵は真白先輩の事が好きなのか」を大胆にも質問してみるのだった。

妃呂の突然の質問に、少し恥ずかしながらも、真白は人として尊敬できる憧れの存在だと答える武蔵。その答えに、妃呂は満足して部室に入って行くのだった。

部室一番乗りはさとわで、後から愛達一年生男子も到着する。ギクシャクしていた愛とさとわも、愛の寝癖をさとわがツッコみ、愛が言い訳をするなど、いつも通りのやり取りが行えたため、愛は安心したように微笑んでいた。

最後に部室に現れた顧問の滝浪は、「八重衣」を全国大会の予選の曲にすると話し、彼の言っている曲が、中学時代の自分が母に宛てて作ったものであると知ったさとわは、青くなり滝浪からCDを取り上げ、この曲では心に届かせることができないからと、使用するのはだめだと主張する。

必死なさとわに対し、滝浪は自分で聞いたことがあるかと問うが、それよりも邦楽祭での演奏を聞かせようと、視聴覚室に移動するように告げ、部室を出て行ってしまうのだった。

ひとまず、邦楽祭で優勝した伯音高校の演奏を聴く愛達。愛にしつこく絡んでいた男子生徒が、主役なのだと一目でわかる配置にまず目を止める部員達。さらに演奏を聴いて、さとわはあるべき場所に音が積もる印象を受け、そのほかの部員も、古典曲にしては音が入ってくるという独特な印象を受ける。部員達の感想に、滝浪は一つだけ訂正を入れ、珀音の演奏曲は勝つために作られたものだと明かす。

正解の音を奏でる主役に、音を引き立たせる他の部員という珀音の演奏に対抗するため、時瀬高校としては正解を上回る「気持ちを音に乗せる演奏」を武器に、さとわが作った曲を部活用にアレンジすることを推す滝浪。あとは、自分たちで決めるようにとだけ言い、去っていってしまう滝浪に、さとわが曲を使うことを拒んでいたこの状況で、妃呂は自分たちで決めるという事に不安の声を上げていた。

昼休みになり、人気のない場所でうずくまり、曲の事で一人で悩んでいたさとわに、自分も隣で昼食を取ると寄り添う愛。さとわは何故この曲を聴いているのかと尋ねると、前にさとわが風邪を引いた時に家を訪ね、彼女の看病をした後で聞いたのだと明かす愛。

さとわは、躊躇しながらも曲の感想を愛に尋ねると、愛は苦しくて痛い、泣き叫んでいるようだったと、遠くを眺めながら答える。

愛の答えを受けて、母親に、昔のように笑ってほしいと思い、作って演奏した曲なのに何故だと疑問を持ったさとわは、愛が一緒に聞いていてやるとイヤホンを貸したため、初めて自分の曲を聴くことになる。

自分の痛みや苦しみばかりが音に乗り、笑ってほしいと言う感情が曲に入っていなかったことを知ったさとわは、母親へ自分の気持ちが届くはずが無かったと、心から理解し、もう大丈夫だと愛に告げ、滝浪に曲を部活用にアレンジしてくれと頼みに行くのだった。

再び視聴覚室で、さとわの曲を聞いた部員たちは号泣し、曲を聞くのは三度目の愛でさえ、袖で涙をぬぐっていた。原曲が聞いた人間を泣かせてしまう事に対し、さとわはこの曲で笑顔になってほしいのだと、作った目的を話し、この部で演奏するなら前向きな曲にしたいと願いを話す。そんなさとわの意思を受けて、滝浪も曲に深みを持たせるために、わざと陰の要素の原曲を全員に聞かせたのだった。

滝浪が楽譜を武蔵に渡し、今日の放課後からこの曲の練習だと指示を出したために、楽譜の完成の速さに驚く妃呂。徹夜を心配する部員達に、時間は使っていないと言った滝浪だが、少しの時間を見つけて、準備室で仮眠を取るのだった。

さとわは、滝浪の作った楽譜を見て、曲想の変化を感じ取り笑顔になっていた。

話はパートの振り分けになり、愛がサネと共に十七弦担当と判明する。ココで、時瀬高校にはさとわが持ち込んだ十七弦の琴が一面しかないという事態に直面し、部員の間でこれはまずいと言う雰囲気が漂うが、滝浪がすぐに仁科楽器店に連絡を入れ、十七弦が部室に届けられたため、この問題は無事解決となった。

独奏部分の担当となったさとわは、さっそくイントロ部分の練習に入り、その音色に思わず注目する他の部員達。愛はまた音が強くより響くようになったと、さとわの成長を感じ、自分も十七弦を使いこなさなければと、文化祭の曲で十七弦を担当したサネに、演奏の仕方を教えて欲しいと話を振る。

さとわには曲のタイトル決めが課され、その日の学校での部活動は終わりの時間となる。部員たちは仁科楽器での部活後の練習に向かおうとするが、しかしここでも十七弦が不足するという問題が発生する。学校に十七弦を貸し出した結果、仁科楽器にある十七弦は一面しか残らず、練習に行っても二人一緒に練習はできない事を知ったサネと愛は、授業をサボるしかないという思考に至り、教師である滝浪は注意こそしないが、本当にアホだと、あきらめ顔なのだった。

そのやり取りを聞いていたさとわは、部活後の練習に参加せず帰宅すると武蔵に挨拶する。そのまま母のいる実家を訪れたさとわは、門前で椿会の堂島とその孫の晶と出くわす。鳳月会を破門されたさとわに対し、棘のある言葉で相対する堂島から、二人が内弟子に入り、母。千春を手助けしていると聞いたさとわ。

母に用事があると言うさとわの言葉を受けて、晶が家元の娘でまだ高校生だからと、門を開けやっと中に入ることができたさとわ。しかし母親に会っても、すぐに出ていけと言われ、尋ねた理由を話しても、貸す楽器は無いとにべもなく断られる。

堂島があれこれと嫌みを言う中でも、母に対し言葉を投げ掛け、武蔵や妃呂と共に全力で全国大会を目指すために、土下座をして十七弦の貸し出しを願うさとわ。たかが部活動にここまでするかと引いていた堂島に対し、惨めで見ていられないからと晶は十七弦の貸し出しを申し出る。

晶の嫌みも受け流して、目に強い意志を乗せて彼女の申し出を受けたさとわに、今度は晶も言葉を失った時、千春は自分の娘の事だからと、楽器の持ちだしを許可する代わりに二度と家にはこない様にと条件を付けたのだった。

さとわを拒絶する条件でも、床に座して頭を下げたさとわ。もう母の事を諦めないと決心したさとわは、十七弦を抱えて実家を去っていく。

鳳月会を破門され、実家を追い出されたさとわがまだ琴をやっている事に対し、鳳月会の跡取りとして彼女が戻ってくることを危惧した堂島は、晶に、万が一にもそう言ったことにならないようにしなくてはならないと、意思の確認を図るのだった。

翌日、破門された実家から十七弦を借りてきたというさとわの言葉に、一瞬その場の空気が止まる部室。しかし普通の事だと言ってのけたさとわに「せっかく持ってきてくれたのだから、がんばろう」という、前向きに捉えた愛たちは、練習にやる気を出す。しかし、たとえ家元の実の娘であっても、破門されて追い出された家から楽器を借りると言う行為が、とても困難なものだと知っている妃呂は、やる気を出している愛たちを微笑んで眺めていたさとわを見て、思わず抱き付いて自分の想いを表現したのだった。

中学時代にさとわが出場していた全国コンクールに、堂島晶も出場していた。さとわの演奏を観客席で聞いていた晶は、さとわの演奏を決して忘れないと、プログラムを握る手に力を籠めるほどの感情をさとわに抱いていたのだった。

 

ここから感想

考えて見れば、堂島は鳳月会の乗っ取りを着々と進めていたのに、やっぱり才能ある跡取り娘が邪魔になったと言う構図なのね。内弟子としてさとわの実家に住んでいるなんて、後は千春に晶を跡取りだと認めさせれば良い段階だったのか…実家を奪還できるタイミングとしては、案外ギリギリセーフか?

予告を見ると、堂島のさとわ潰し作戦を決行するために、晶が時瀬高校に来ているシーンっぽいものがあるのだけど、彼女は高校生では無いよな?和服着てるし…。どう絡むかと考えていたら、もう来週にはその答えが出るのか、エピソードの巡りが速くて、ちょっと目まぐるしい。

で、悪だくみの内容だけど…まさか晶から、筝曲部の指導を申し出るつもりだろうか?でもこれはお家関係が分かる妃呂が上手く立ち回れば、指導者の滝浪も居るし、何とかできそうな気がしてしまう。

元々、さとわを揺るがすようなところを突くことが、晶にできるとは思えないので、もしかすると「歳ばかりとっても大人ではない人間」が出る作品として、ぜひとも晶主役のエピソードを展開して、彼女が今後どう変わるかを見てみたいな。

 

 

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