はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第5話「あなたが割って入る隙間なんてないんですよ?」

 マミさんが確か中学生だから、やはりやちよが大学生と言うのは、魔法少女界ではかなりの高齢に当たるんだろうね。最年長だったりするんだろうか。

 

今週の内容

口寄せ神社のウワサに潜む、魔女に似た存在を探るため、夜の水名神社に入って魔女らしい結界内に手順を踏んで入り込むいろはとやちよ。二人はそこで、ウワサどおりに、絵馬に書き込んだ人物と再会できたのだった。

再会したみゆふとの思い出を振り返るやちよ。

リビングと思われる室内で、テーブルを囲んで座るやちよとみふゆ。みふゆは、大学生となったやちよが持ち歩いている、ウワサを集めるノートを持って、ウワサについてやちよに語って聞かせていた。しかし、キッチンカウンターに座る、話に入ってこないもう一人の少女と同様に、やちよもウワサ話にはあまり興味がない様子で、そんな彼女たちにみふゆは魔女の手がかりかもしれないのだと、真面目に怒って見せたのだった。

今度は、道路上に設置された看板表示の、その枠に魔法少女の姿で向かい合うやちよとみふゆ。魔法少女が救われると言うウワサに頼ろうとするみふゆと、それに頼らずに、自分たちの力で大人になろうと諭すやちよの構造が出来上がっており、話は平行線のまま、みふゆは寂しそうな顔をやちよに向けていた。

やちよがみふゆを探していることが明らかにされ、そして今、口寄せ神社の夕焼けの光の中で、こちらを見ているみふゆに、やちよは思わずその名を口に出して確認するのだった。

いろはも、探していた妹のういの姿が見え、自分から離れるように走り出す彼女を追って走り出す。ういは音もなく走り、少し走ると足を止めて振り返り、そんな彼女をいろはは抱きしめる。しかしういの表情は笑ったまま動くことが無く、いろはに、神浜市に来れば魔法少女は救われるという文言を繰り返したため違和感を覚え始め、そのうちういの言葉の並びがおかしくなり始めたため、いろはは目の前にいる存在がういではないと感じる。

小さいキュゥべえが何かを知らせるように鳴いたため、周囲に視線を投げたいろはは、倒れている人と、その近くに人の形を成した何かが転がる様子。そしてそこここに落ちている靴を見て、自分の目の前にいるういの形を成したものが消えている事に気付くのだった。ういがいた場所には靴だけが残り、いろはは寂しそうに、ういの肩に置いていた両手を、胸の前で合わせるのだった。もともと濁りのあった彼女のソウルジェムは、気持ちの落ち込みに比例するように、さらに暗く濁ってしまう。

みふゆと対峙したやちよは、十分に間隔を開けてみふゆに話しかける。警戒するやちよの性格さえも理解している様子のみふゆは、やちよに信じてもらうべく、二人の行動などを並べ立てる。みふゆが語った出来事全てが、やちよの経験と違いはなかったため、やちよは目の前にいる人物をみふゆとして認め、それを聞いたみふゆは、自分からやちよの目の前まで移動し、家に帰って話そうと言うやちよの申し出を断り、離れていた間の事をここで話し合おうと提案する。

ういが消えてしまったため、いろははやちよの元に走り寄って知らせようとする。しかしやちよが相対している相手の輪郭が黒く歪むのを見て、いろははういの姿をしたものと同じ存在だと確信し、緊張した声でみふゆの事を指摘しようとするのだった。

いろはが具体的に指摘せずとも、やちよも何かがおかしい事は感づいている様で、みふゆに再度外に出ようと誘い、彼女の手を取る。その感触が人では無かったのか、やちよは何かに気付いた様な表情を浮かべ、目の前のみふゆに、本当にみふゆかと問いかけ始めた。するとみふゆは笑顔でずっと答えいる通りだと返して見せ、彼女がやちよに見せるように赤い風車を掲げると、やちよの顔の左側に、絵馬の文様が無数に浮かび上がって、やちよはよろけた上に膝をついてしまうのだった。

やちよが相手の前に膝をつくのを見たいろはは、ボーガンをみふゆに向けて威嚇する。みふゆも魔法少女の姿になり、巨大な円形の剣を携えて、いろはの敵意を買う。

みふゆが自分とやちよとの関係を、互いに捨てられない古なじみと称し、槍を支えに立ち上がっていたやちよも、目にみふゆの言葉に対する感情を宿していた。

いろはとみふゆのぶつかり合いが始まり、いろはは絶え間なく矢を放つが、みふゆはこれを体術と手元に戻した円形の剣で防ぎ、間合いを詰めていろはに攻撃をしようと振りかぶって見せる。

やちよとの絆を確信していたみふゆの背中に、やちよの槍が刺さり、彼女に攻撃されたのだと知ったみふゆは、振り返り、寂しそうな表情と何故と言う疑問をやちよに向けて、黒い煙のように霧散していった。

親友と同じ形のものを手に掛けたやちよは、あれはみふゆでは無いと自分で言い聞かせ、取り乱す彼女にいろはは偽物だと断言して落ち着かせようとする。

息が上がった状態のやちよは、自分のソウルジェムの濁りが酷くなってきたため、手持ちのグリーフシードを取り出し、震える手でソウルジェムにかざして浄化を行い始める。しかし浄化が上手く進まないため、いろはが自分のグリーフシードを差し出して、やちよのソウルジェムの浄化を始めたた。魔法少女にとってソウルジェムの濁りは命に係わる事であり、唯一浄化できるグリーフシードを他人に差し出したいろはに、やちよは思わず声を上げる。しかしこれには、いつもはっきりものを言わないいろははも、放ってはおけないからと言葉を返していた。

やちよが落ち着いたところで、口寄せ神社に入ってきた鶴乃が合流する。彼女が結界の外側で戦っていた相手が消えてしまい、いろはとやちよのところへ向かったのではと心配になって、彼女もウワサの手順を踏んで、絵馬に会いたい人物の名前を書いて入ってきたとのことだった。

またもや小さいキュゥべえが、いち早く何かを察知して鳴くと、橋の下にあった水が轟音を立てて無くなっていき、地下にも入り組んだ橋の網目がある事が判明する。そんな暗い下の空間から、シャボン玉の様な物が浮き出し、それが激突した橋は壊れ、残骸がバラバラと落ちていく。

地下に何かいると察したいろは達は、今いる場所から下の橋へと飛び移る。そんな彼女たちの前に、細長くうねる体に、三つ指の腕を何本か生やし、頭には象の様な鼻を持つ存在が姿を現し、やちよはこれがこの世界の主かと槍を構える。

主は鼻で直接いろは達を叩き潰そうとするが、これを避けた彼女たちはそれぞれ攻撃を始める。しかし鶴乃の炎の攻撃も、いろはの矢での攻撃も、やちよが胴体を切り裂き、頭を削ってもすぐに再生してしまう主に、それぞれ驚き、また反撃を受けるいろは達。

主はシャボン玉の様な物を吐き出して、これを攻撃に使い、それらを持っている大きな扇を使ってしのいでいた鶴乃は、扇にまとわりついた液体が振っても落ちないことや、炎の魔法が出せなくなったことに気付き、弱気な発言をつぶやく。分が悪いと考えたやちよは、槍を四方から飛ばし続ける攻撃法で主を攻撃しつつ、鶴乃といろはに出口を探して避難するように言いつけるが、いろはがまだ戦えると上方から飛び降りてきてしまい、彼女のこういった面で強情なところを知っているやちよは、思わず苦言をこぼすが、いろはは主の攻撃を受けて橋に落下、倒れてしまう。

攻撃を止めていろはに駆け寄るやちよ。彼女の代わりに、体術で主に攻撃を加える鶴乃。この間に、いろはのソウルジェムがかなりの濁りをため込んでいることに気付いたやちよは、先ほどいろはがやちよに使ったソウルジェムを、いろは自信に使っていればと、言葉に出していろはを叱る。そんなやちよに、いろははういに会えなかったことが、案外自分にはショックだったのかもしれないと、笑って見せたのだった。

鶴乃は主を押さえきれず、何本かの橋を壊しながらいろは達の近くまで吹き飛ばされてきた。こちらに向かってくる主の姿を見て、やはり鶴乃は3人そろってやられると弱音を吐くが、いろはを負ぶったやちよは、そんな鶴乃を叱咤して走って逃げる方法を選択する。

やちよに運ばれていたいろはは、死ぬかもしれないと感じつつ、奥深くまで沈み込んでいく感覚を覚えていた。やがて包帯の様な細く白い布が、底から上がってくる途中にいろはに引っかかっていき、そのままさらに沈んでいくと、また底の方から自分自身がこちらに向かって浮かび上がってきているのを目にする。この姿を見たいろの目元を、包帯の様な布が覆い隠し、逆にそこから浮かび上がってきたいろはには、笑ったような仮面の様な顔が浮かんだ。

いろはの中でこのようなことが起こってから、突然と髪を広げて中に浮き上がったいろはに、やちよは魔女化してしまったのかという想定をして、一歩後ずさりする。

いろはの身体を下にぶら下げ、バルーンの様な身体と、丸い頭と鳥のくちばしを思わせる頭部を持った存在が発現し、これが翼で上に上がると、この世界の主はつられるように新に発生した化け物へと攻撃を開始する。しかし主の方が白い布で巻き上げられ、いろはから発生した化け物は、これをこの世界の天井に押し当て、くちばし部分で捕食し始める。

主が消滅し、現実世界の水名神社に戻されたやちよ達。ウワサの手順を踏んで、戻ってこなかった人たちもそこここに倒れていたが、遅れていろはの身体をぶら下げたままの化け物もこちらの世界に現れ、鶴乃は思わず待ったと、手を前に伸ばしてお断りのポーズを取ってしまうのだった。

いろはから発生した化け物に対し、駆け付けた巴マミは必殺技を繰り出して攻撃をする。この攻撃を受けた衝撃で、化け物は形を失い、いろはの身体は空中から落下し始める。彼女の身体を抱き留めたやちよは、いろはに銃口を向けるマミに、いろはは魔法少女であることを告げ、銃口を下ろすように要求する。

禍々しい魔力の元がいろはだと分ったマミは、銃口を下げても警戒心を解くことはせずに、様々な可能性を突きつける。いろはが発した魔力の事に触れると、視線を落としたやちよ。今度はいろはという魔女に、やちよと鶴乃が操られている可能性を、マミが指摘すると、これには鶴乃が否定の言葉を挟んだ。

マミは話を変え、神浜に魔女が集まっている現象について、主にやちよに向けての詰問を始める。しかしやちよも、魔女が減るのも、魔女が増えるのも、テリトリーを管轄する魔法少女の問題だと切り返し、魔女が減った地域では、魔女を倒して得られるグリーフシードが減り、命の危険もある魔法少女が増えているという事であっても、自分には関係ないと言ってのける。言外であっても、他の地域の魔法少女のこと等知らないと言ったやちよに、思わず鶴乃が信じられないと顔で彼女を見てから、フォローのために原因を突き止めるべく、自分たちも動いているのだと、マミに伝えるのだった。

結局マミは、やちよを信用しすぎるなと言う忠告を鶴乃に言い残してその場を去り、小さなキュゥべえも、どこかへと消えていった。

意識を失ったままのいろはは、仮面の様な顔をした自分を、暗い底へと置いて、浮かび上がっていく感覚を覚えた。そのうちういの夢を見て、口寄せ神社でういの形をした存在から言われた、魔法少女の運命から救われるために神浜市に来てと言う文言を、ここでもういから言われて目を覚ます。いろはは、目が覚めた部屋を見渡し、自分のソウルジェムの濁りが消えている事を不思議に思いつつ、部屋を出て階下へと下がり、明かりのついている扉を開いた。

いろはが空けたドアはキッチンとリビングに繋がっており、やちよが料理をしつつ声を掛けてきたため、この場所がやちよの家だと教えてもらう。両親に電話をするかと尋ねられたいろはは、海外出張している両親に伝える必要も無いとは言わず、頭を横に振って意思表示する。

帰ると言ういろはに、23時30分とだと壁掛け時計が鳴り、これを見たやちよは電車が有るだろうかと心配する。何かを言いたそうに視線を泳がせるいろはに、やちよは夜中は出歩くなと言葉を付け足し、今日は泊っていく様にと促す。

やちよが夕食を作る間、いろはは部屋に戻って休ませてもらう。一瞬学校の事が頭をよぎるが、明日は休みだと分かると、今度はご飯を誰かに作ってもらうのは久しぶりだと、布団の中で少しうれしそうにして眠るいろは。しかしやちよが起こしに来た時、いろはは寝ながら涙を流していた。

いろはの涙を見たやちよは、この部屋の元の持ち主だったみふゆの事を思い出し、良く彼女が腰かけていたのであろう窓枠へと視線を向ける。今回の口寄せ神社の件では、自分が過去に捕らわれていることを自覚したやちよなのだった。

一方、魔女らしき存在と戦っていたももこ、レナ、かえでの3人。しかし、ももことレナは気を失ったのか倒れており、かえでは怖がりながらも2人の前に立って、敵に相対していた。そんなかえでのソウルジェムも濁りが濃くなり、火山の様な下から突き上げる爆発の中、かえでは仮面の様な顔になり、黒い球体に赤サンゴの様な枝を付けた化け物に乗り、この化け物が放つ墨の様な物で敵を塗りつぶし、押しつぶすことで現実世界へと戻ってきた。

目覚めたかえではいつもの様子で、起き上がると今見た不思議な事よりも、倒れているももことレナの心配をして、2人を揺すり起こそうとする。しかしその手が、敵を倒した時に出たペンキの様な物で汚れていることに気付き、今見たことは夢ではないのだと悟り、迎えに来たみたまにも見つからない様にその場から逃げ出して、自分が魔女になったのではないかと言う不安を抱える。しかし確認したかえでのソウルジェムには、濁りは一切無かったのだった。

 

ここから感想

期待した、いろはがういに依存していると言う点は表現されなかった。4話のセリフから、彼女が妹に依存しているという事を考えて、これがどう影響するのかと思ったのだけど、今回はそっちの面ではなく、今回のウワサでは妹に会えなかった事を悲しみ、後先を考えなくなったいろはが表現されたため、妹は大事、取り戻したいのだ、という大前提をもう一度おさらいした感じになった。いや、大事だけれど、もうそろそろいろは自信を掘り下げていってくれないかな。

そして、会いたいと思っていたみふゆと言葉を交わしたやちよもまた、大学生なのに中二病風に心境を語ってくれたので、ちょっとげんなり。こちらは、若者が老成したようなことを言っている様を表現したいのだろうけど、それよりもまず、やちよを掘り下げてから、言わせるべきセリフなのではと思える。まぁ、いなくなった現実を自分に言い聞かせるために探すとか、失ったものの大きさを自分に刻み付けるために戦うとか、自分に酔っているセリフは、あんまり好きじゃないから、雰囲気作りでキャラに言わせるのはやめてあげて欲しいな。

と言うわけで、神浜の抱える異常事態の原因を探っているマミさんが、何故やちよの言葉だけで引き下がったのかも分からないまま、いろはとかえでが魔女化っぽい事になって戻ってきただけで終わってしまった。作品の事件としては進んでいっているのに、メインキャラクターの掘り下げが進まないのは、どうにか巻き返してほしいな。

 

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