はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第1話「やぁやぁ、知ってる?魔法少女のその噂」

相変わらず画面上の情報量が多いシャフト作品。テレビアニメ第一期の「魔法少女まどか☆マギカ」は見ていたから、キュゥべえの怖さは分るものの、魔女文字とかはさっぱり分からないや。

 

作品の内容

噂好きの少女たちが、魔法少女についての噂をする声をバックに、画面上は環いろはと黒江の魔法少女としての一つの活躍を紹介していた。

夕方の電車内で、後方の車両に向かって移動するいろはは、ある車両で泣いている女の子に出会う。泣いている女の子がさらに後方の車両を指さし、いろはが通学カバンに入れていたソウルジェムの反応を見て、ひとりで暗い車両へと入って行く。

暗い車両の中で、鈴のついた赤い首輪を見つけたいろはは、そのままさらに奥の車両へと続くドアを開くが、そこは魔女の結界に繋がっており、その後ろにあった車両は無くなり、線路が崩れ去り、瓦礫が渦を巻くように帯状にうねっていた。

カバンからソウルジェムを取り出して、魔法少女に変身したいろはは、そのうねる瓦礫へと飛び移る。瓦礫の隙間から見えたのは、六つの足ではい回る緑と青色のオオサンショウウオの様な魔女で、いろはに気付くと口を開けて瓦礫を蹴散らし襲い掛かってきた。

身体を黒く変色させて襲い掛かってくる魔女に対し、いろははクロスボウを左腕に出現させ、魔法での攻撃を始める。

魔女は再び瓦礫の帯の中に逃げ込み、それでも攻撃を続けるいろはに対し、魔女は瓦礫の帯の中から小さな分身を放出し、彼らにいろはを攻撃させつつ、自分もいろはの隙をついて飲み込もうと襲い掛かるのだった。

魔女の攻撃を間一髪で避けたいろはは、攻撃態勢を取ろうとするが、そんな彼女の後ろから、もう一人の黒いフードの少女・黒江が駆け付け、両手にそれぞれ持ったステッキで魔女の活動域である帯状になった瓦礫を砕いてみせる。

魔女本体がえらの様なものを広げて滑空する中、魔女の分身の小さな影が襲い掛かり、黒江がそれらをステッキで蹴散らす中、攻撃のために構えていたいろはは、瓦礫の中に白い猫が浮いていることに気付く。猫を抱き留め、何が起こったか分かっていないその表情を読み取ったいろはは、少し笑ってみせ、魔女本体が二人に向かって突進する中、いろはと黒江は魔女の結界から元の世界へと戻ってくるのだった。

白猫を連れて戻ったいろはは、泣いていた女の子へ猫を渡し、その笑顔にほほ笑み返す。しかし、ふと自分の両手を見て、何かが足りないと言いたげな表情をするのだった。

いろはは、夕方の街の中を家に帰り、部屋のドアを開けると、そこは左右対称に作られた子供部屋で、右側の机の備え付けの椅子には、陰で見えないが少女が座っていたのだった。そう言った場景を夢に見たいろはは、自分の部屋の左半分に何も置かれていない自室で目を覚ます。

制服に着替えたいろはは、昼食用のお弁当を作り、作り終えたところで二つ同じものを作っていたことに気付き、いつもの調子で母を呼ぼうとするが、出張に出かけるのだったと思いとどまる。

玄関で両親を見送るいろはは、海外出張にもかかわらずパスポートを置き忘れているそそっかしい母と、それをフォローする父のやり取りに苦笑しながらも、留守の心配をしない様にと母と少しばかり会話をする。

母との会話の中で、この街でやりたいことがあると言ってしまったいろはは、魔法少女が自分のやりたいことなのかと考え、以前に自分を魔法少女にしたキュゥべえと話した事について思い出していた。魔法少女は願いを叶える代わりになるものだが、いろはは叶えた願いを忘れていた。キュゥべえに聞いてもその答えは分からず、すっきりとしない気持ちを抱えたまま授業を受け、昼食も一人で取っているのだった。

担任と思われる女性教師から、一人暮らしで何かと大変だろうから、友人や教師を頼るようにとの話を受け、率なく返事をして職員室を後にしたいろは。そこへ、たまたま会話を聞いていた同級生の女子生徒から、話しかけられ、廊下での雑談に加えられることになる。親がいない事で生じる、自由にできる時間と行動を羨ましがられたいろはだが、話は同級生の一人が用事を思い出した事で、掃除当番を変わってほしいと言うものに変わっていく。快く引き受けたいろはに、彼女たちはいろはについて、部活に入っていない、遊んでいないいろはだが、何かをやっていて忙しいらしいと言う噂話を始めるのだった。

掃除も終盤に差し掛かり、他の当番の子たちがゴミ捨てに行った時、いろはは何気なくモップをステッキ代わりに振り回し、自身も、すり鉢状に並んだ机や教壇を身軽に飛び回って見せる。そんな彼女に、黒江から着信が入り、帰りの電車の中で待ち合わせることになるのだった。

それなりに人が乗り込んだ電車の中で、情報交換という位置づけで話をするいろはと黒江。しかしなかなか話し出さない黒江に、いろはは気を使って昨日の魔女の話を始める。いろはの話の区切りに、ようやく黒江が本題を切り出すが、その内容は神浜市に行けば魔法少女は救われると言う噂話で、詳しい事どころか出所も曖昧なその内容に、いろはは信じられないときっぱり感想を言う。しかし噂になった小さな女の子の夢を、目の前の黒江も見たと話したため、話を続け、そのうちに自宅のある宝崎第三次駅を降りそびれてしまうのだった。

黒江が、自分はこのまま神浜まで行くと口にした瞬間、電車内の乗客たちが一斉にこちらに振り向き、その顔には、魔女の物らしき小さな異物が浮かんでいた。乗客が人の波のようにいろはたちに押し寄せ、二人は離れ離れにされてしまう。それでも魔法少女へと変身し、魔女の結界内に飛び込んだいろはは、結界ごと移動する魔女に翻弄され、そのまま地面へと激突することになる。

既に日が沈み、別の街まで来たらしいことを見て取ったいろはは、近くの緑地帯で気を失っている黒江を発見する。負傷している黒江を抱きかかえたいろはに、幾度と戦ってきた魔女は再び結界を張り、彼女たちに襲い掛かる。これはいけないと身をすくめたいろはだったが、黒い魔女とは別に、砂の様な髪の毛をした魔女が現れ、いろはたちを襲っていた魔女を掴み、引き裂いてしまう。

我に返ったいろはは、残った砂の魔女に向かって矢を放つが、まるで効き目がなく、力の差に焦る事になる。そこへ、一回り小さなキュゥべえが結界内に現れ、魔女の気をそらして攻撃を避けながらいろはたちの元へ駆け寄ってきたのだった。

小さなキュゥべえを抱き留めたいろはは、自分と似た少女が病院のベットに座っている様子と、その子に掛布団をかけている自分の姿を思い出し、硬直してしまう。そんないろはに気が付いた黒江は、現実に引き戻そうと声を張り上げる。

自分たちではかなわない魔女に対し、手が出せないでいたいろはと黒江だが、青色の衣装の魔法少女が現れ、彼女一人で砂の魔女をあっという間に倒してしまう。

魔女の結界が解かれ、現実世界に戻ってきたいろはと黒江、そして青い衣装の魔法少女・七海やちよ。いろはは、抱いていた小さなキュゥべえが消えている事に気付き、少し残念そうにするが、それよりもやちよが怒った様子で話しかけてきたため、その質問に必死になって答えようとする。いろはとは対照的に、感情に流されず自分が信じていた噂の話をする黒江に、やちよは現実とは乖離した噂だと返し、魔法少女ソウルジェムの濁りを解消するために必要な、グリーフシードを二人に譲り、早く元の街へ帰るようにと言いつける。

有無を言わさないという様子のやちよの剣幕に怯えながらも、小さいキュゥべえに助けられたことを話したいろはに、神浜にキュゥべえがいない事を話すやちよ。見かけた時に礼を伝えておくと提案したやちよの案に乗ったいろはは、そのまま帰ろうと踵を返すが、今度はやちよから噂の出所について質問される。これには実際に夢を見た黒江が答え、担当領域を侵されることを嫌ったやちよは、他の魔法少女にも神浜には来ないよう伝えるように言いつけ、彼女からその場を離れたのだった。

帰りの電車の中、必死になって話しを続けるいろはに対し、黒江は何も言葉を返さないまま過ごしていた。

魔法少女となった子たちが、キャリーケースを引いて神浜に向かう中、いろはは見知った顔のない少女を追いかけていた。自分が願った願い事を思い出したいろはは、目に涙を溜め、彼女の部屋の机には、自分と姉妹だったういが移っていたと思われる写真が置かれ、今ではその写真には、片割れのいろはしか映し出されていないのだった。

 

ここから感想

魔女がいるのなら、まどか☆マギカと同じくらいの時期かなと思って見たが、実は違ったってことがあるのなら、その種明かしも楽しみだな。

にしても、キャラの性格が思ったよりも掴めなかったな。いろはについては、母親はしっかり者認定しているが、学校では友人もいない様子で、周囲の様子をうかがってばかり…。中学生としては控えめな印象なのはまどかと同じだけど、ういがいないことが関係しているからか、まどか以上に引っ込んだ正確な気がする。もう一人の中学生の黒江は、いろはよりも年相応だけど、あまり話さないからどこまで考えているかは未知数。黒江とは逆に、中学生相手に先輩風を吹かせていた大学生のやちよは、一人で担当するのが大変なテリトリーを、今回の様に守っている辺り、噂ごときで足を踏み入れた弱い魔法少女が、魔女の犠牲になるのを減らしたいのだろうけど、どうして彼女はそう考えたのか、どう表現してくれるのだろうか。

とにかく、一話は他の作品と同じ様な展開で終わり、このシリーズならではの展開があるかどうかは、まだ分からない状態だった。今言えるのは、キュゥべえに大小がある事はあまりよくない予感しかしないな。

 

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