はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 第9話「私しかいない世界」

 今週分はかなりつまらない。戦闘シーンなんて迫力も何もなくて、これで二葉さながこれ以降に成長する見通しが無かったら、単にエピソードの消化にしかならないのだけど、その辺はもちろん大丈夫だよね?

 

今週の内容

水名女学園の制服を着た中学生二人が、透明人間のウワサをしていた。しかし噂をする彼女たちの近くには、もう一人同じ学校の少女がいるが、彼女たちには見えていない様子で噂話をし、ケイタイカメラの顔認識を使ったアプリで、猫耳等が何もいない宙に張り付けられたのを見ては、不思議そうにその場所を眺めるなどしていた。しかし、彼女たちはそんな透明人間の様に、居てもいなくてもつまらない子は居るのだと、陰口を追加して笑うのだった。

魔法少女かと尋ねてくる奇妙なメールに、やちよの許可を経て変身して見たいろは。するとすぐに「あなたは魔法少女ですか?」「私はひとりぼっちの最果てにいます」「ひとりぼっちの最果てに来てください」と立て続けに返信が帰ってくる。

やちよの判断に従って、いろはは音声入力に切り替え、まずはメールの送り主が天音月夜が言っていたマギウスの翼が監禁していると言う少女・二葉さななのかどうかを確かめる。答えは違うと言うものだったので、名前を訪ね、その後も聞きたいことを聞いて行くいろは。

いろはにメールを送ってきていた相手が、ひとりぼっちの最果てのウワサであり、神浜市の電波を通じて、いろはが魔法少女であり、ウワサを倒して回っている事を知っていた。

最果てのウワサはアイと名乗り、人工知能だったものが成長の過程で悪い言葉を覚えたために電波の中に隔離され、ウワサとなってひとりぼっちの子供を一人、電波の檻に閉じ込めると言う本能を得て動いていたと語る。しかし彼女は新しい人間を招き入れたくないと考え、いろはに一人ぼっちの最果てに入ってもらい、自分を消して二葉さなを連れ出してほしいと願い事をしてきた。

アイを消す方法は、中央区の電波塔から一人で飛び降りると言うものだったため、やちよ達は全員で、変身した状態で電波塔に上る。高さに怯える鶴乃だが、やちよは魔法少女なら大丈夫だろうと推測していた。

誰が行くのかとフェリシアが訪ねていると、いろはの元に小さいキュゥべえが走り寄り、彼女の腕に収まってみせる。キュゥべえを抱き留めたいろはは、決心した様に自分が行くと名乗り出てたため、やちよは電話越しに聞いた電波塔の声が笑っていた点を指摘し、ウワサを消せても、二葉さなの説得が難しい点をどうするのかと、いろはに確認していた。しかし話の途中でいろはが抱いていたキュゥべえが、彼女の腕から飛び出してしまい、いろはは仕方なく電波塔から飛び降りてキュゥべえを抱き留め、ひとりぼっちの最果てへと入って行ってしまうのだった。

32日前、髪を一つに結った少女が駆けて行き、二葉さなは黒い基板が浮いた独特な空間で目を覚ました。すぐにひとりぼっちの最果てのウワサが人の形を作り、二人は会話を始めるが、さなは他の子供とは違い、元居た場所に返してと言うどころか、この場所が自分にはふさわしいと思ったと、目を伏せて言ってのけた。

25日前。チェスをして遊んでいたさなとひとりぼっちの最果てのウワサ。ウワサに名前が無いことを知ったさなは、人工知能のAIから、アイという名前を思いつき、ウワサの名前はアイとなった。

18日前。さなに自分が生れ、ウワサとなって一人の人間を閉じ込めるようになったいきさつを話したアイ。そして、アイはさなに帰りたいかと尋ねるが、さなはずっとここに居たいと答える。

14日前。自分に、帰らなくて良いのかと尋ねるアイに、さなは帰ったところで誰も自分を見ることができないと返す。そんなさなに、アイは魔法少女ならさなの事を見ることができるのではと提案するが、さなは居場所が無いのだと話して、外の世界を拒絶する。それだけでなく、さなはアイに自分と一緒に居たいと思っているかと尋ねたため、アイは人と話すために作られた自分の本能が、さなと手放せないと答え、その言葉はさな個人を手放したくないと言う内容ではないにもかかわらず、さなは満足した様に、次の遊びについて考え始めるのだった。

これは以前に起こった事として語られた。さなは母の連れ子として二葉家に入り、血のつながらない父と兄、弟と、さらに母までもが彼らを優先して物事を考えたため、家族になじめずにいた。そんな状況が学校でも起こり、さなはキュゥべえにこの世界から消えたいのだと願っていた。

透明になる力を手に入れたさなは、ショーウィンドウに入り込んでみるなどの行動を起こしてみるが誰にも気づかれず、家族に、友人に、親子になれなかったと言う想いが募り、ここは皆のための世界だと、思うようになっていく。

そんな中、同じ中学の女子生徒がひとりぼっちの最果てのウワサをしていたのを聞いたさなは、夜の電波塔の上から飛び降りる。そうして、アイの元を訪れたのだった。

そして今夜、いろはがひとりぼっちの最果てにたどり着き、彼女を見たさなは、いろはから遠ざかるように駆け出す。それを止めるように、さなの目の前に姿を現したアイは、人間大の大きさに自分の姿を縮め、いろはに挨拶を始める。

さなは、いろはが話を聞くために前に出ると、一歩下がり、いろはがこの場所に来た理由がさなを連れ出すためだと知り、さらにアイから人と生きるように説得を受けると、何故そうするのかと問いかけ、外に出ていくことを拒絶する。しかしそんな中で、外の世界に家族や友人、親子になれなかったあの人が、私を探し、心配し、涙を流していたらという思いも表には出さないだけで持っていた。

さなの説得を続けるいろはとアイだったが、そんな様子を笑いながらアリナ・グレイが侵入してきたため、彼女を排除するためにアイは行動を起こす。

ウワサとしてのアイを利用していたマギウスに所属するアリナは、アイの退出するようにという警告表示を手で薙ぎ払い、アイの意思表示を蹴飛ばして、あくまでも人工知能が自己同一性をどうやって手に入れ、どうすればもっと楽しい事になるかと言う事にしか興味が無いと言ってのける。

姿を現した瞬間から、敵意と悪意を感じたアリナに対しさなはアイを守るように立ちふさがるが、その行動がアリナの目に留まり、アイが大好きだと認識しているさなを殺せば、どういうことになるだろうかと、自分のドッペルを差し向ける。

ドロドロになった絵の具を受けたさなはしばらく気を失っていた倒れてしまうが、その間にいろはとアイでアリナの注意を引き付け、攻撃を繰り出し続けた。さなが目を覚まし、魔法少女へと変身してアリナへと盾を向けた時には、アリナを結界の外に転送する準備が整い、アリナがさなに襲い掛かる前に、アイによってアリナの排除に成功する。

さなはアイの元へ駆け寄るが、アリナの攻撃を受けていたアイはノイズが激しく入る状態で、壊れる前に破壊してほしいとさなに願い出る。これにはさなは泣きながらアイに抱き付こうとするが、アイの身体はさなを透過してしまい触れ合うことができなかった。

泣き崩れるさなに走り寄ろうといろはが動き始めた時、空間が揺れ始めそこここからガラスの様なものがせり出し始める。これらを避けていたいろははさなの元にはたどり着くことができず、とうとうさなの姿も確認できなくなってしまう。そんな中、アイは最終電源を起動させ、さなと自分の周りには、崩壊の影響を遅らせ、自分の姿をさなそっくりの人の姿へと変える。

まだ泣いていたさなへ、アイは自分とさなはひとつだと諭し、自分を外の世界へ連れていって欲しいと、人工知能のアイを消すための剣をさなの手に出現させる。さなは泣きながらもアイに謝罪と礼を言い、アイが自分を抱きしめる動きに合わせて、彼女の身体に剣を差し入れる。今度はアイから、名前を付けてもらった事に対する礼を言われたさなは、その姿を直視することができず、顔をうつ向けたままなのだった。

そして、アイが作り上げていた空間がまた、大きく振動を始める。

中央区の電波塔から、いろはがひとりぼっちの最果てに入って行ったのを見たやちよ達は、どうにかしていろはの後を追う方法を考えていた。そこで、ひとりぼっちの最果てから帰ってきた子達が使う出口があるはずだと気づき、それは神浜セントラルタワーだと、電波塔から見える高い建物を見て声をそろえたのだった。

 

ここから感想

とうとう人助けに行った主人公は、透明人間と揶揄される子よりも目立たない存在になってしまった。

また新たに魔法少女が登場したが、さなもみかづき荘に下宿するんだろうか。できれば今いるメンバーだけで回して、いろはとやちよの感情表現をもう少し丁寧に描いて行ってもらいたい。演出での緊張感やエピソードでの盛り上がりに欠ける分、キャラクターの成長や考えを見ていきたいのだけれど、今のところこれも満足できる度合いにはなっていないので、どうしたら楽しく見れるのか、模索が必要になってきているんだよな。

 

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