はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

盾の勇者の成り上がり 第20話「聖邪決戦」感想

やっと教皇退治が完了。先週希望したAパートでの決着ではなく、女王と顔合わせしたところで終了だった。最近、この作品の進む速度が遅く感じてしまう。

今週の内容
三勇教の討伐軍を、女王自ら行わなくても良かったのではないかという影の申し出に、世界の危機に関する事を、座して待つほど老いてはいないと返し、出陣する女王・ミレリア。盾の勇者と娘のメルティが、自分が到着するまで持ちこたえてくれることを願っているのだった。
信者の魔力で、自分と尚文たちの周りに大聖堂のような物を展開する教皇。その状態でも、自分が攻撃を受ければ治癒魔法を施される教皇に、隙を与えまいと連続して攻撃を仕掛け、元康の攻撃を受けたた盾で、さらに呪いを付与して攻撃を仕掛ける尚文だが、聖なる大聖堂の中では呪は聞かないと、教皇は余裕の構えだった。
信者から、さらに魔力を捧げるように司祭に伝える教皇。しかし既に三割が魔力切れを起こしていたため、司祭はこれ以上魔力を供給し続けると命にかかわると進言されてしまう。それでも、悪魔との戦いで殉教できるなら本望だろうと、教皇は魔力の供給を続けさせる。
教皇の信者への扱いに非難の声を上げるラフタリアと、それでも信者達は従ってしまうだろうと告げるメルティ。そんなメルティのその言葉を自分と信者は一心同体だと肯定し、祈りの力と聖なる武器の最強の技で、尚文たちを浄化すると言う教皇。メルティは、この空間の天井まで光が満たされたら、その最強の技が来るだろうと予測する。
大技が来る前に何とかしなくてはと、元康は尚文のチートとも思える盾の高い攻撃力に目を付け、どうにかならないかと尚文に丸投げする。すると樹も、盾が特別だったなら、自分たちよりもレベルが低いにもかかわらず、戦えているのもうなずけると賛同し、錬はなにかスキルなどは無いのかと、尚文に問いかけるのだった。
他の勇者たちの「盾が特別」という言葉に、自分達が武器を使いこなせていないだけだろうと、心の中で悪態をつく尚文だったが、ずっと発動していた憤怒の盾の浸食を感じ、フィトリアに「これ以上使うな」と言われた事も頭をよぎるが、もう一度憤怒の盾を使用してみることにする。
精神的を侵食される憤怒の盾を使うことに、心配するラフタリア。しかし尚文は今度も戻ってこられると安心させ、憤怒の盾のスキルを開放する。
スキルを開放したため、腐竜の怒りの感情に耐える尚文だが、腐竜はさらに尚文が抱える差別や、マインによる策略への怒りを利用して、今までのすべての怒りを吐き出すように仕向けてくるのだった。
以前に、憤怒の盾を使った時や、アイアンメイデンを発現した時の、怒りの力を振るった後の満たされた感情を指摘され、腐竜の言う通りに動き始める尚文。身体から炎をほとばしらせて歩く姿に、元康は本当に盾の悪魔になってしまったのかと警戒し、ラフタリアは尚文がまだ制御しきれていないのだと考え心配そうに名前を呼ぶのだった。
怒りに任せて燃やし、殺してしまおうとまで考え始めた尚文に、名前を呼び引き留めようとする声がかかる。しかしそれも鬱陶しいと腕を振り上げるが、引き留めようとする声がラフタリア達だと知り、自分が旅をして、大事だと思い、絶対に守ると誓った仲間がいたことを思い出す尚文。
フィーロは尚文の嫌な気持ちは自分が食べてしまうと言い、メルティは尚文の悲しみを精いっぱい受け止めると話す。ラフタリアは尚文の悲しみは、尚文の剣である自分が断ち切ると決意し、三人の気持ちを受け止めた尚文は、目に涙を浮かべながら、現実に戻ってくることが出来たのだった。
意識が戻ると、ラフタリア、フィーロ、メルティに羽交い絞めにされていた状態だったと知る尚文。そうすることで、彼女たちに呪いがかかってしまった事を気にする尚文だが、ラフタリアは尚文の選んだ道は間違っていないとし、フィーロは尚文に芽生えた嫌な気持ちは何度だって食べると宣言する。そしてメルティーは、もう大丈夫なら作戦を立てる様にと、尚文をさらに戦闘中の現実に引き戻すのだった。
やれることはやろうと、元康たちに頭を下げて協力を要請する尚文。その言葉が意外だとしながらも、最初から共闘すべきだと言っていたと乗り気な樹に対し、少し戸惑う元康。しかし、友情と絆の力を示さなければとズレた見解から、尚文に協力すると決意するのだった。
皆の意見がまとまったところで、教皇も技を出す準備が整ったと、武器を構え、すぐに尚文に向けて放つが、展開している大聖堂の全開の攻撃も防ぎきる尚文の盾に、驚く教皇
教皇の力の源が大勢の信者であり、力を使うごとに命を削っている事を考えれば、教皇一人の命では安いと一喝して戦闘態勢を取る尚文たち。
四人の勇者が連携し、まずはフィーロとラフタリアを囮にして錬が一撃を加え、マインに強化魔法を付与してもらった元康がさらに攻撃を加えることに成功する。隙を与えずに向かう尚文に、教皇もフェニックスブレイドを放つが、その攻撃も、尚文の盾に吸収されたうえで術者本人に向けて返されてしまう。
優勢に見えた尚文たちだったが、教皇が各四聖武器の上位スキルも使えたため、二度目の攻撃が通用せず、今度は教皇による幻影魔法に翻弄される尚文たち。何とか教皇に攻撃を加えないと自分たちがやられると考える尚文だが、どこからでも撃たれる攻撃に動けずにいた。
そんな尚文達の危機を救ったのは、ミレリア王女が大聖堂の外から放った氷結魔法だった。集団高等防御魔法である大聖堂をも通して、魔法を行使したその威力に驚き、足元から氷漬けにされた教皇
女王に教皇を倒すように促された尚文は、憤怒の盾の新しいスキルの、ブラッドサクリファイスを発動させる。しかし詠唱の後、突然尚文は身体から大量の出血をしてしまう。その様子に、悪魔らしく力に飲み込まれて自滅したと判断した教皇は、持っていた武器で氷の拘束を割り始める。
尚文にとどめを刺そうと、武器を構える教皇だが、尚文の血が染み込んだ地面を割り、現れた赤と黒の竜のような者に飲まれ、その多重構造になっている顎に粉砕される教皇。その竜の形をしたものが、出てきた時と同じように地面に戻り、自分たちが勝ったのだと自覚する元康たち。
それと同時に、大聖堂が上部から霧散していき、教皇が死んだことを知った信者たちに、ミレリア女王は投降を呼びかける。やっと終わったと剣を収める錬達だが、ラフタリア達は倒れた尚文が反応しないことに絶望し声を上げる。そこへミレリアが馬を降りて近づき、盾の勇者様は殺させないと話し、尚文に助けが遅れたことを詫び、自分の名前を名乗るのだった。

ここから感想
ところで、結局大聖堂ってなんで展開したのか分からなかったんだけど、教皇の攻撃の威力って、大聖堂の展開後は、増してたっけか?イマイチ効力が分からない分、幻影を見せる時に必要な壁位にしか認識できなかった。派手な魔法なのに残念。
教皇が死亡したから、これで宗教の表現は終わりだろうか。教皇の描き方が、戦闘に入ってからは安直ではあったけど、この「宗教を妄信するあまり、行動が大胆になる人間」はあまり最近のアニメでは主軸として描かれないから、教皇を倒して終わりにはしてほしくないかな。
で、フィトリアと約束した他の四聖勇者とも協力し合う点でも、最後の最後で出た尚文の盾はチート発言で、結構台無しな感じだったよな。尚文がその部分は飲み込んで言葉に出して否定しなかったから、協力して教皇戦に臨めただけで、やっぱり、他の三人との溝はこれから埋めることになるのだろう。
まさか、尚文が復帰したころには、三勇教騒動とマインと王の暴走の処理も終わって、尚文のこれまでの行動と免罪を他の勇者も理解して、和解する…っていう展開には、まさかならないよね?これからの波の戦いとかの中で、前よりは険悪な空気にならずに協力できる程度から、徐々に連携できるようなる様を描くんだよね?まさかの展開は勘弁してほしい。