はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第8話「行ってらっしゃい」感想

透が見送って、玄関の引き戸が閉まるシーンは、三回目あたりからギャグになった。シリアスな場面なだけに、扉を閉めなければいいのにと笑ってしまったよ。

今週の内容
ありさと咲と透の三人で正月飾りを買いに行った帰り、ありさに正月の予定を聞かれた透。実は父方の祖父の家で、正月を過ごすと思っていたありさ達は、祖父の家族がハワイ旅行に行くため、紫呉の家で過ごすつもりでいるが、まだ言い出せていないという状況を透から聞き、なら自分たちの家か、テントを張って三人で過ごすのも悪くないと、提案してみる。
そんな二人の提案に、透は家族と一緒にいてあげてほしいと断り、大丈夫だと元気アピールなのか、飛び跳ねながら早く帰ろうと二人の先を歩いていくのだった。そんな透のカラ元気を悟ったのか、咲は透の電波が乱れていると心配そうにつぶやくのだった。
紫呉の家の大掃除をする透達。障子の張り替えなんか、またどうせすぐ穴が開くのだからとやる気のない夾に、黙ってやれと喧嘩腰な由希。
そんな二人とは別に、廊下を楽しそうに雑巾がけする透に声を掛けた夾は、みんなで大掃除出来るのが夢のようだと返した透の言葉に、少し照れてしまうのだった。そんなやり取りを見ていた由希は、同居して4カ月経つが、いまだに、透の他人とはズレた感覚を掴めないでいるなと考える。
本を整理して出てきた紫呉に、正月もこの家に居ても良いかと許可を得る透。もちろん紫呉は問題ないと答えるが、その顔は少し困った様子なのだった。
その夜、夕食の鍋をつつきながら、草摩の家に帰らないと断言する夾と由希の説得に苦戦してしまう紫呉。言い争いの原因を、心配そうに聞く透に泣きつき、そこから草摩家の正月は一大イベントであることを説明することになる。
その中でも、大事にされている十二支だけの宴では舞が披露され、三年前の由希の舞はそれはもう綺麗だったとうっとりと語る紫呉に、たくあんを投げつけ、余計な話をするなと怒る由希。さらに昔話の様に、猫はその宴には参加しないと言うしきたりがあることを知る透だが、当の夾は宴に参加できないから帰りたくないのではなく、神楽に会うことで、彼女が嬉しさのあまり暴走し、その結果半殺しの目に合うから行きたくないのだと紫呉が解説する。
一通り話を聞いた透は、両親とも会うのだろうから、せかっくの正月を楽しんでくるように二人に伝え、家の事は任せてほしいと、立ち上がり宣言する。しかしお風呂のお湯を出しっぱなしにしていたことを思い出し、慌てて止めに行くことに。その様子をみて、少し不安を覚える紫呉だが、頼んだよと声を掛けるのだった。
透が席を外した間に、透に両親に会いに行けと言われてしまったら、行くしかないだろうとしぶしぶ草摩の家に行くことにする由希と夾。その効力に、紫呉はツルならぬ透君の一声だと、感心するのだった。
透が大丈夫と言っているのなら、大丈夫だろう。どうせ正月なんて年中行事だと、何かしらの言い訳めいたことを考え、大みそかの夕方に家を出る由希たち。
草摩の屋敷では、薄着のまま庭の枯山水に足を踏み入れる慊人に、部屋に入るように注意するはとり。しかし慊人は空を見上げながら嬉しそうに、久しぶりに由希に会えるとこぼすのだった。
透の事が心配で、透の失敗談を話しながら草摩の家に向かう由希と夾。その様子に子持ちの主婦みたいな話は辞める様にいう紫呉だが、いたずら心が芽生えたのか、近所で強盗事件があり、その犯人がまだ捕まっていないと、二人を不安にさせるような話題を振ってみる。すると二人して透が強盗を玄関から招き、座布団とお茶まで出して強盗の身の上話を聞きそうだと想像し、頭を抱える様を見て、こっそりと楽しむ紫呉。
頭を抱えても仕方がないだろうと、声を掛けようとした紫呉だが、その後ろから咲に声を掛けられ、大層に驚いてしまう。
咲に、自分たちはこれから実家に帰るところだと話す紫呉。すると咲は寂しそうに、透が母親と共に見た思い出のある番組を、今年は一人で見るのかと、それで透は大丈夫なのかと問いかける。その言葉で、自分たちを見送った時の透の気持ちを改めて考え、紫呉の家に帰ろうと走り出す由希と夾。二人同時に走り出そうとした結果、ぶつかってしまい、そこから言い争いをしながら登ってきた階段を下り始める由希と夾。紫呉がどうしたのかと声を掛けると、「帰る」とこれも二人そろって返答したため、紫呉は咲に二人をせっつくために現れたのかと確認するのだった。
咲は透のために何かをしたかっただけだと答え、来年も良い電波をと去って行ってしまい、その意味する言葉と行動に、紫呉は侮れないと頭をかくのだった。
由希と夾が紫呉の家にたどり着き、居間で母の遺影と共に紅白を見ていた透が、涙をためていたことに気付く二人。あともう少しで一人で泣かせるところだったと、脱力し、帰ってきた理由は言わず、とりあえず初日の出を見ることと、年越しそばを食べることを決め、透にただいまを言うのだった。
草摩家に到着した紫呉は、はとりと初春の出迎えを受ける。紫呉を先生と呼ぶ初春から最後の到着だと言われ、由希と夾が居ないことを指摘された紫呉は、ぶっちゃけサボりだと返答する。神楽と慊人の、種類の違う怒る様が目に浮かぶという初春に、慊人は自分が何とかすると明るく言う紫呉。
由希と夾がサボりという状況に、色々と逃げ出したいこともあるだろうと勘違いする初春に、紫呉は逃げたのとは違うと弁明し、そこへ舞の衣装を着た紅葉が現れ、舞を楽しみにしているよと声を掛ける紫呉。
ひとまず、慊人を何とかしないといけないと言う初春の言葉通り、宴会場に着いたその足で慊人が居る部屋に入る紫呉。由希が来ると楽しみにしていた慊人に、由希は来ないと告げることと、その状況を良いざまざまだと思う紫呉なのだった。
年越しそばに餅を入れて、食べ始める透達。しかし由希と夾は、草摩に向かう道すがら、透は絶対に餅をのどに住まらせるタイプだと意気投合していたため、ゆっくり噛んで食べる様に注意する。そんな二人に、透は餅を詰まらせる人が多いのだろうかと考え、慎重に食べるようするのだった。
紫呉の家の電話が鳴り、すぐに対応に走る透。由希と夾はそばを食べ続けていたが、ふと草摩からの電話ではないかと思い至り、透の電話の様子を確認するために今から顔をのぞかせる。
電話は透の事を心配したありさからのもので、途中、娘が電話中なのを良い事に、二本目のビールにこっそり突入しようとした父親への注意が入り騒がしくなったものの、透を気に掛けるその気持ちに、思わずうれし泣きしてしまう透。声も聞けたところで、電話を切り、居間に戻った透は、電話がありさからだったと報告する。
透の友人の事が話題に上がったため、由希は咲に草摩に行く途中で会ったことを話し、透の事を心配していたと様子を話す。透はそのことを聞き、年明け一番に電話を掛けようと決めるのだった。
透はそこで、自分ばかり嬉しがっているが、草摩の家には行かなくて本当に大丈夫なのかと心配する。しかし由希は大丈夫だと答え、さらに三が日のうちに挨拶はするつもりだと付け加え、さらに心のうちで「たぶん」と加えたのだった。
初日の出を見るために、屋根に上る透達。その前から、草摩の事を気に掛け、神楽や慊人は怒っているだろうかと考えていた由希と夾だが、不思議とすっきりとした気持ちで、罪悪感もない気分でいられていることに気付く。
朝日が昇り、はしゃぎながら願い事をする透を見ながら、自分はただ、お正月を透と一緒に過ごしたかっただけなのだと自覚し、透の新年のあいさつに答える由希と、照れて朝日に今年は由希を倒すと抱負を叫ぶ夾なのだった。

ここから感想
今回のアニメでは街並みが小奇麗な印象で、意外と坂が多く描かれていて、竹藪のエリアが少なくなっている気がする。一度、通学路を全部描いてくれないかな。紫呉の家の辺りがどれだけ高台なのか知りたい。
で、確かに今回は、由希と夾が透と一緒に居たいと選択する大事なエピソードではあるのだけど、ついでにありさと咲の家族を出し、この二人の過去も描く準備をしているのかと思うと、まだアニメ化されていない部分に触れているワクワク感の方が勝った話になった。
正直、紫呉の慊人いじりや、初春の逃げ出したい発言の方が、今後の作品の根幹をついているのだけど、いかんせん感情移入できていないためか、原作の小ネタに気がいってしまう状況がまだまだ続く。今後も、十二支登場が続く辺りはずっとこんな感じなのかな。つまらん。