はちよりうえ

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盾の勇者の成り上がり 第18話「連なる陰謀」感想

 

せっかくもらった馬車も、三勇教の一撃で跡形もなくなってしまったよ。フィーロの持っている運のなさを感じさせる。せっかくご機嫌だっただけに、ちと哀れだな。

 

今週の内容 

三勇教の地下と思われる空間で、集められた人々のうち、司祭が教皇に悲願が達せられると話し掛け、教皇もそれに応じ口元に笑みを浮かべる。

草原に送られた尚文たち。見送りについてきたフィトリアに、送ってもらった礼と新に用意してもらった馬車の礼をするラフタリアとメルティ。馬車にかじりついて嬉しそうにするフィトリアを、何か言いたそうな顔で眺めているフィトリアの様子に、怪訝な顔をしつつ同じようにフィーロに視線を送るラフタリア。すると視線を感じたのか、フィーロはこの馬車は自分のものだと鳥の姿に変身して取られまいとするのだった。その言葉に、フィーロのものでは無いと、飼い主の尚文は訂正を入れ、ラフタリアとメルティは困ったように笑うのだった。

フィトリアに他の勇者が近くにいることを確認する尚文。反応があると答え、次期フィロリアルの女王となるフィーロの事をよろしくと依頼し、くれぐれも、四聖勇者が力を合わせて波に対処するように、まずは和解をする約束を守るよう、尚文に念を押すのだった。

鼻歌交じりにご機嫌な様子で馬車を引くフィーロ。国境近くにたどり着き、相変わらずの警備の多さに、メルティは迂回ルートについてラフタリアに尋ねる。しかし迂回すると数日かかってしまうと言うラフタリアの答えに、少し考えるが、他の勇者が居るなら、迂回することを選んだ方が良いかとメルティは考え、尚文に意見を求めるのだった。

フィトリアが言っていた条件「一人もかけることなく四聖勇者が波に対処しなければならない」というものと、他の勇者との和解、擦り付けられた罪は否定しなければ認めたも同然と言われたことを思い返し、他の勇者が居たとしても話し合いをしようと考えた尚文は、そのまま近くの国境に赴き、錬か樹であれば話し合いで解決し、もし話し合いにならず、決裂したら強行突破することを提案するのだった。

その提案にすんなりと乗ったメルティに、拍子抜けする尚文だが、メルティは、盾の勇者を倒すために、町中で魔物の封印を開放したイドルの件を重く受け止めており、形振り構っていられないと思い切ったことを言うのだった。

道なりに馬車を走らせ国境に向かう尚文たち。その馬車を確認した兵士によって情報が伝わり、門前で並列を組むその前に立つのが、一番話が通じない槍の勇者・元康なのだった。

今更引き返すことはできないからと、近くまで馬車を進め、元康に対峙する尚文。まずは戦う意思が無いことと、話がしたい旨を伝えるが、元康はいつも以上の怒気を含んで突きを繰り出してくる。

洗脳の盾の事を口に出し、さらに攻撃を加えてくる元康に対し、そんな効果のある盾は無いと否定する尚文だが、元康の勢いは収まらない。フィトリアが言っていた「勇者同士は協力しないといけない」という言葉を思い出し、なおも話し合いをしようと元康に話しかける尚文だが、その言葉をさえぎって、元康は召喚された理由は尚文を倒すためだったのだと運命めいたことを言い、攻撃力の高い流星槍を繰り出す。

元康の攻撃は尚文の盾で何とか防ぐことができたが、防がれたことに悪態をつくほど苛立っている元康に、何か苛立つ理由があるはずだと、尚文は先日のやり取りで自分たちが逃げおおせたことが原因かと尋ねてみるのだった。

元康は尚文の言葉を聞いて、さらに怒りを露わにし、錬や樹は尚文にとってその程度のものだったのかと技を帯びない槍でも、尚文に突き立てようと仕掛けてきた。その様子に、尚文は本気で自分を殺しにかかっていると感じ、槍を扱う元康の懐に入り盾と槍で組み合う体制を取るが、その際に元康が錬と樹を殺したお前を許さないと言う言葉に、驚き引いてしまう。

組み合った体制から離れた元康は、さらに自分が怒り悲しんでいるかを語るが、そこへメルティがどういうことかと状況を尋ねるが、元康はメルティにも洗脳の盾を使ったのかとさらに怒りを募らせることになってしまう。

錬と樹が殺されたのなら、フィトリアが言っていた「四聖勇者が一人でも欠ければ、その分だけ波への対処が困難になる」という状況に既に陥っている可能性があり、なおさら状況が悪いと考えた尚文は、元康にその情報は確かなものなのかと、二人の遺体を見たのかと尋ねるが、そこはマインによって教会の陰から仕入れた確かな情報だと、妨害されてしまう。

盾の勇者が街で魔物を解き放ち、その隙に錬と樹を殺したのだと言うその情報のデタラメさに声を上げるラフタリア。さらにメルティは悪い考えを巡らせてしまい、その「まさか」というつぶやきを聞いた尚文も、錬と樹を殺したのはマインなのかと考に至る。

そんなマインはいつもの勝気な表情で捕縛の雷監を展開させ、元康のパーティと尚文たちを結界内に閉じ込めてしまう。

尚文はそれでも元康に、自分の目で確かめていない物事を信じるのかという問いかけるが、元康は自分の信じる仲間たちを信じると、どこかで聞いた様な言葉で返し、その言葉にを聞いた尚文は、マインに見事に操られている元康に憤るのだった。

元康の攻撃が再開され、尚文はシールドプリズンを使用するが、レベル差のためにあっさり攻撃をかわされてしまう。そうなればと、尚文はフィーロを戦闘に参加するように声を掛けるが、先にマインがツヴァイトファイヤースコールを仕掛け、その攻撃を無効化するためにメルティがアンチツヴァイトファイアースコールを放ち、そのおかげでフィーロは元康の盾に体重を乗せた一撃を繰り出すことに成功する。

鳥の姿で的が大きい状態のフィーロに、元康のパーティーの魔導士はツヴァイトエアーショットを仕掛けるが、その攻撃は人間化することで避け、さらにフィトリアとの戦いで身に着けた爪の技で元康を攻撃するフィーロ。しかし元康はフィーロに対しても、傷つけてでも、錬と樹のために戦うと決心し槍を向ける。

フィーロと尚文の連携に対し、元康は流星槍や乱れ突きで尚文に攻撃を繰り出し、さらにパーティーメンバーの魔法を自分の槍に乗せ、攻撃をするエアストバーストフレアランスを繰り出すのだった。

元康の攻撃を防ぎ切った尚文は、スキルの表示が合体スキルを示していることに気付き、ラフタリアのファストハイディングとの合体スキル、ハイディングシールドを繰り出す。自分に向かって飛び出したラフタリアを迎え撃とうとする元康だが、盾の効果を見破られまいと尚文が重ねがけしたチェンジシールドに、食われ、スキルポイントを尚文に取られることになる。

チェンジシールドの戻り先の尚文に、攻撃された仕返しとばかりに向かってきた元康に、尚文は魔法を帯びていない槍を見切って掴み取り、元康の動きが止まったところでフィーロが蹴り飛ばすのだった。

蹴り飛ばされた元康に、かわい子ぶって声を掛けるマインに、ハイディングシールドで透明化して近づいたラフタリアは一撃をくらわし、マインはまたしても亜人にしてやられたと怒る。

フィーロとラフタリアを洗脳して戦わせることにも怒っている元康に、まだ分らないのかと尚文は答え、今度はフィーロとメルティの合わせ技のタイフーンを元康を含めたパーティー全員に食らわせる。レベル差があるのに、自分たちがやられていることに納得がいかない様子の元康に、尚文は地道に戦いスキルを取得してきたのだと説教をし、その言葉に思わず目をそらす元康だったが、もういいだろうと自分の話を聞いてくれと言う尚文の申し出を聞かず、それでも錬や樹の仇を取る事や、このままではラフタリア、フィーロ、メルティまでもが盾の悪魔のものになってしまうのだと立ち上がる元康に、マインもそれでこそ槍の勇者だと盛り立てるのだった。尚文はこの主人公気取りの石頭を説得する方法は無いのかとげんなりしていたところ、フィーロが何かに気付いたように空を見上げ、ラフタリアもあれだけいた警備の兵士が居ないことに気付く。

辺りの静けさに周りを見渡す尚文だが、先ににフィーロが元康のパーティメンバーを蹴り上げて尚文近くに集め、さらに焦ったように尚文に憤怒の盾を出すように言い始める。フィーロの様子に言う通りにシールドプリズンで全員を覆い、さらに盾を真上に展開させるようにフィーロが言ったため、エアストシールドとセカンドシールドを真上に展開させる。いきなり何をするのかと不満そうなマインに、メルティが黙るように怒鳴ったところで、空から光の柱のような者が尚文たちめがけて落ちてきたのだった。

攻撃を防ぎ切り、息が上がった尚文に駆け寄るラフタリアに、フィーロとメルティの無事を聞く尚文。全員が無事だと分かったところで、今度は元康がマインに何が起こったのかと問い、マインはこの威力の攻撃には思い当たる節があったようで、驚いた様子だった。

そこへゆったりとした拍手を送りながら、高等集団儀式魔法・裁きを受けて平然としていると言いながら現れたのは、三勇教の教皇なのだった。

ラフタリアのために王都の大聖堂を訪れ、聖水を購入した時に出会っていた尚文も驚きの声を上げるが、教皇は聖水を恵んだ髪に背き、国の人々を惑わせたという罪があるのだとし、神の代行者として浄化するのだと一方的に告げられる。

ならば槍の勇者と次期女王である自分がいるにもかかわらず攻撃をするのかと声をあらげるマインに、教皇は顔色一つ変えず、槍の勇者とマインは盾の悪魔によって殺されたという筋書きだと説明し、すでに生きる屍だと言ってのける。さらに地位と権力を振りかざし、境界をないがしろにする王族も国にも民草にも不要だと、王族に代わる統治機構も用意済みだと話し、既に三勇教の首飾りを下げた兵士たちによって王宮は占拠されているのだった。

さらに教皇は話を続け、自分たちが信仰するのは波から世界を救う存在であり、槍の勇者・元康が行った植物の化け物を村にばらまいたことや、県の勇者・錬が行った竜退治の後の死骸処理をしなかったために蔓延した疫病の事や、弓の勇者・樹が行った革命後の処理を怠った事を挙げ、信仰を貶める三人を偽物と断定し、さらに錬と樹は三勇教を調査したために神の裁きが下ったのだと説明する。

神の裁きが錬と樹に下ったという言葉に、尚文が二人を殺したのだと思っていた元康は混乱するが、教皇はその様子を笑い、なかなか愉快な茶番だったと剣を手に取り、話は終わりだとばかりに剣を掲げ、後ろに控える大勢の信者たちに宣言ようにこの国に新たな秩序をと叫ぶのだった。

教皇の構えた剣をみたメルティはその繰り出す技を知っている様子で、尚文に気を付ける様に注意するのだった。

 

ここから感想

相変わらず錬と樹の生死は不明のまま話が進み、教皇自ら勇者の前に立ちはだかる状態にまで進んだのは、進行の都合のように思えて、進んだとは思えないのが残念。これと一緒で、元康が尚文に一方的にかけた錬と樹の殺人容疑があっさり晴れたけど、今までのかみ合わない出来事が全部教皇の所業ではないし、教皇を倒しても、疑心をすっきり解消できるわけでもないから、ここは攻撃が派手な中ボス編って捕えて良いのだろう。やっぱりこの件が解消されても、グラスの存在や、フィトリアが言った波への対応と世界が強いる犠牲の件とか、何も明かされていない辺りがモヤっとする。

にしても、この宗教が国に絡む感じが、ここまではっきりと自分勝手な物言いを振りかざして表現されているあたり、この作品は異色だよな…。これとあと、亜人への差別についても並行して出来たらすごいんだけどな。最近そちらはめっきり話題に上らなくなってしまって、キースがどうなったのか、ラフタリアはもう気にしていないのかな?