はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第7話「がんこな鍛冶屋と偏見ウサギ」感想

 

最近にしては珍しく誰かを指しているサブタイ。がんこな鍛冶屋はハンスで、偏見ウサギは…誰だ?普通ここはハンスと関わりがあって、偏見がある人物だけど、いたかな。偏見ってだけなら、スウィーティーやアクセルを表立って嫌っているマーリヤなんだけど、整合性が取れないし、分からん。

 

今週の内容

レドラッドのロンダキア宮殿、大天文広場の警備に使われている新型の人工妖精に、視線を送りながら門を出たオズ。門前でも新型人工妖精の操者と挨拶を交わした時に、新型人工妖精の暴走が始まる。

物陰から新型を暴走させている男は、正規の操者がもう一体を使って暴走した人工妖精を止めたため、残った三体目の人工妖精も暴走させる。しかし居合わせたオズが力づくで三体目の人工妖精を抑えたため、舌打ちをしたうえで、さらに自分の持っている笛で暴走の指示を送るのだった。

ウォーロック邸では、スウィーティーがグイ・カーリンの四大幹部で、グイ・カーリンの耳と呼ばれるギルバート・ウォーロックに会っていた。要件は、代理人のダイスを通して手に入れた「黒の四」を見せてほしいと言うものだったが、ギルバートは慎ましいと言いながらも、相手にせず、スウィーティーを追い返すのだった。

新型人工妖精の暴走について、原因を究明するために暴走した人工妖精を引き渡すように話す妖精省大臣のヨアヒム・セット。しかし、軍部省大臣のブルーノ・ボーメは人工妖精は軍の戦力だとして譲る気は無く、話は妖精省の管轄の話にまでさかのぼり、平行線のままなのであった。その様子をドロテアとして静観していたネイン局長は、大臣と次官が追う義務は、省の垣根を超えた連携だろうと、内心では腹立たしく思うのだった。

終戦記念日まであと3日となるが、新型人工妖精の暴走の原因もつかめず、黒の妖精書の黒の四についても、一向に口を割らないダイスに手をこまねくロバート。第一部隊で集まり、どうにかしてダイスの得意先であるウォーロック邸に入り、黒の四を抑える方法は無いかを考えるが、そもそもの情報源がマフィアのアクセルという点で、不信感を持っているマーリヤ。セルジュはウォーロック邸に押し入って、物を抑えるわけには行かないのかと投げやりに提案するが、ギルバート・ウォーロックは統一ゼスキア政府にも顔が利くため、下手なことはできないとフリーに一蹴され、なら正面突破だとこれもセルジュが提案するが、それもフリーによって門残払いを食うだけだと切って捨てられるのだった。

シュヴァルツ邸に呼ばれたネイン局長は、通された部屋に軍部大臣が居る事に気付き、シュヴァルツに要件を聞くのだった。案の定、軍部の肩を持つようにシュヴァルツに提案されたため、自分は中立の立場だと答え、どの省にも肩入れするつもりが無いと意思表示する。すると今度は、軍部大臣がゼスキアを守るのは軍とドロテアだと、話し始めたが、ネインは表情一つ動かさず、これを聞いているのだった。

街の店先でスープを飲んでいたアクセルは、急に現れたスウィーティーに驚きむせてしまう。スウィーティーは、先日の黒の妖精書をめぐる騒動の中で、アクセルを撃ちながらも生かしてあげたのだからと借りを返すように催促し、アクセルがドロテアに情報を流していることもお見通しで、彼にドロテアへの窓口として立ち回るよう依頼するのだった。

慌ただしく移動するマーリヤ達。新型人工妖精の暴走の原因を調査するため、イーストエンド基地に妖精省の技士団が赴くことになり、その仲介役としてドロテアも同行することとなったと話すフリーとロバート。

イーストエンド基地の格納庫では、暴走した新型人工妖精の調査のための準備が行われていた。整備主任のハンスは、戦争終結から統一の象徴としての新型人工妖精の存在理由を語り、それが暴走してしまっては、妖精省が技士団を派遣して調査に来るのも仕方がないと言う。それに対し、テッドはまだ旧型は現役でフレームも使えるのだと主張するが、戦争で働き、その分血を流してきた旧型で、終戦記念日の警備というわけにもいかないと、ハンスは世の中の動きと思惑に対し、一定の理解があるような事を離すのだった。

妖精省の技士団とドロテアのフリー達が到着し、審議官のグリフがハンスに握手と挨拶を交わす。グリフは、軍の方が人数が多く、自分たちよりも早く来ている事をハンスに聞くが、ハンスは人工妖精の管轄は妖精省の仕切りとなっているのを、快く思わない存在が居るのだと、包み隠さず話すのだった。

統一ゼスキアの首脳鑑定では、式典用の衣装の調整を行っていた首相のゴルバーン・ヘルワイズの元に、ネイン局長が訪れ、新型の人工妖精の件は誤動作を起こした個体を妖精省の技士が調査に入ったと報告する。まだ原因が掴めていないのかと身なりを整えながら話すゴルバーンに、ネイン局長は記念式典での新型の使用は取りやめる様に進言するが、答えは帰って来ず。話題を変えて黒の妖精書を所有していると思われるギルバート・ウォーロックの話をすると、今度はネインの言葉を遮るようにギルバートは大戦当時から賢明な人物だと評価を話すゴルバーン。話は終わったと手で退室するように合図をするゴルバーンに、何も言わずに従うネイン。最後にゴルバーンは、ネインを呼び止め、くれぐれも皇帝陛下の御心を乱さぬようにとだけ伝え、大事にはするなと釘を刺すのだった。

人工妖精の検証を行っているイーストエンド基地では、ドロテアメンバーの数名は入り口付近で待機していた。そこへ、ロバートの保安局時代の元同僚が現れ、少し離れた場所で話をすることに。このタイミングで元同僚が現れるという状況に、セルジュは何かあるのだろうなと、その場から離れるロバートを見送るのだった。

実際に検証中の様子をフリーと共に見ていたマーリヤは、妖精省審議官のグリフが改めて人工妖精の操者として定位し、実際に動かすところを見る。人工妖精は操者を一度定位させれば、それを解除するまで操者以外は動かせないのだと、大まかな仕組みをマーリヤに教えるハンス。そして、人工妖精は物ではないが故障はあり得るとし、それを決めるのは妖精省だと、整備主任のハンスは嫌みを込めたように、マーリヤに疑問形で投げかけ、マーリヤは困ったように苦笑いで対応するのだった。

保安局局員のダニエル・キーズから、新型人工妖精が誤作動した原因は人為的要因だと考えていると聞かされたロバートは、身内を疑うのはつらいとこぼし、保安局院のダニエルは、軍部が身内かと、声を高くして抗議するのだった。

新型人工妖精の検証を終え、慣れないことをすると消耗すると話しながら、街の見回りをするフリーとマーリヤ。そう話している間に、フリーはウルフランが前方を歩いている事に気付き、彼を追うべく走りだし、マーリヤはそんなフリーに、訳も分からずついて行くのだった。

途中でウルフランを見失い、見間違いだったのか、もし本物なら人工妖精の誤作動にアーケイムが絡んでいるのかと考え込むフリー。そこへ、空気を読まずにアクセルが声を掛けたため、アーケイム繫がりでアクセルから情報を聞き出すフリー。

フリーから頼まれていたウルフラン・ロウについてはまだ分かっておらず、アーケイムが終戦記念日に何か事を起こそうとしているかどうかも、アクセルは知らないと答えたため、襟をつかんでいた手を離すフリー。今度はアクセルが要件を話し、フリーにどうしても会いたい人がいると、グイ・カーリンのスウィーティーの元まで、フリーとマーリヤと案内するのだった。

首相官邸で、シュヴァルツとレイと共に食事をするゴルバーンは、戦争の勝者は、戦いに生き残り、平和を享受している者だと熱く語り、その喜びを今度の終戦記念日に分かち合おうと、友と呼んだ二人に持ちかける。シュヴァルツは平和こそ求めていたものだとゴルバーンの意見に乗るが、レイは乗り越えるべき些細な問題があると明言したうえで、平和に乾杯と返事をしたため、その含みのある言葉にシュヴァルツは違和感を感じ、レイに視線を送るのだった。

街の人目に付かない路地で、何かの作戦を行っている者に、問題なく進んでいるから心配はいらない事と、何かあれば言う様にと言い含めるウルフラン。相手もフードを目部下にかぶり、さらにフードのふちを手で押さえながらその場を去っていく。

ネインに、グイ・カーリンのスウィーティーことビター・スウィートが接触してきたと報告するフリーとマーリヤ。スウィーティーの言う通りなら、ギルバート・ウォーロックに会うことができると、黒の四の回収の糸口として協力の要請に応じるべきだと乗り気なフリー。ネインは、ギルバートはグイ・カーリンの四大幹部であり、首相とも面識のある大富豪であると知りつつも、風穴を空けなければとつぶやくのだった。

その夜、アーケイムで人工妖精の密造・密売を行っていたウルフランが、新型人工妖精が誤作動したこの時期にいたことに、関係があるかと、ロバートに意見を聞くフリー。しかしロバートは、外部の人間が糸を引いていたとしても、新型をいじれるのは内部の人間だけだとして、ウルフランは直接は関係していないだろう見解を述べるのだった。

マーリヤとクラーラがドレスアップをし、スウィーティーと共にウォーロック邸へ赴くことに。その道中、スウィーティーが持ちかけた条件が、黒の四をドロテアに轢き話明日前に一目見せてほしいと言うものだと改めて確認するマーリヤ。そして、何でも利用するスウィーティーのやり方を、信じられないと嫌悪するのだった。それでも良いと、二人を連れて屋敷へと向かうスウィーティーなのだった。

新型人工妖精の検証が続けられるイーストサイド基地では、ドロテアの人員としてロバートが同席していた。フリーから聞いたアーケイムの構成員の話から、保安局時代に調べていたエディ・ロイドについて、整備主任に問いかけるロバート。保安局にいたというロバートの話を聞き、途端に嫌な顔をするハンスだったが、エディが辞めてから7・8年経つが、行方をくらましてからは何も知らないと答える。ロバートは、転属したためとうとうエディを捕まえることができなかったと、思い出すように話し、その話を聞きながら、妖精の解体・検証作業を行っていたテッドは、眉間にしわを寄せるのだった。

ウォーロック邸に入り、ギルバートを待つマーリヤ達。会えるのか不安になってきたマーリヤに対し、クラーラは待つしかないのだと、マーリヤを宥めるのだった。

保安局時代に追っていたエディ・ロイドについて、ネインに報告するロバート。旧型人工妖精の生みの親であり、首相から勲章を受け取るなどの功績を残した人物であったが、事実上の左遷先である整備部門からの転属が叶わず、7年前に依願退職し行方不明となり、アーケイムの違法人工妖精の密造に関わっていたかもしれないと、エディの大まかな経歴を確認するネイン。自分が去った後も、保安局はエディを追っていたのかもしれないというロバートに、ネインは保安局と連携して調査するように言い渡すのだった。

ようやっとギルバートとの面会が許されたマーリヤ達。スウィーティーが率先して、ギルバートに話しかけ、若い女の子は好きだろうから連れて来たのだと思わせ、そのまま黒の四を見せてほしいと改めてお願いするスウィーティー。しかし、一読しただけで内容を覚えてしまうスウィーティーの記憶力を警戒したギルバートは、自分の所有物を取り上げられるものはこの世に存在しないと、眼力を込めて拒否する。しかしその言葉が、妖精取締機関ドロテアの部隊員の目の前で、妖精書の違法所有を認めたこととなり、マーリヤとクラーラは目配せをするのだった。

ネインからエディ・ロイドの調査を許可されたロバートは、さっそく街中でダニエルと情報交換を始めるが、エディが生きている説は無理があるという見解を経て、エディと最も仲が良かったのはハンス整備主任だと言う話になる。そのころ、問題のあった人工妖精の検証を終えたのか、検査台ごとカバーをかけていたハンス達。やはり問題は無かったというテッドに、ハンスもうなずくのだった。

一方ウォーロック邸では、一向に黒の四を見せようともしないギルバートに、スウィーティーはマーリヤとクラーラがドロテアだと明かし、二人の正体にギルバートも少し驚くのだった。

その昔、荒野を横断している車に乗り、今いる場所がミッドエンドで、遠くにある遺跡がトゥファール〈?〉だと運転している男性に教えてもらう。トゥファールが世界の中心だったのだと聞いたスウィーティーは、どうしてこうなったのかとつぶやく。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴481年

統一戦争開始

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴495年

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物が死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

 

ここから感想

今週はオズが良くしゃべったと思う。人工妖精を倒す時の踏ん張り音だけだったけど。

人工妖精の誤動作については、だいぶ犯人のめどが立ち、大戦中に使っていた旧型の生みの親、エディ・ロンドと親しかった人物という事で、ハンスの名前が挙がってきた。先週の時点の予想で、挙動がおかしかったテッドだと思ったんだけどな。今回もウルフランと話していた人物の髪の毛が白髪じゃなかったから、やっぱりテッドも絡んでいると思うのだけど、今週の冒頭で、首相官邸前で笛を吹いていた人は、顔のしわ的にハンスさんかもしれない。という事は、お二人とも、何等かの形で誤動作に関係しているのではないかな?テッドなんて、エディに目元とくせっ毛具合が似ているし、親子なのではとも思っているくらいなんだけど。違うのかな。

そして、あらゆる場所で苛立ちを覚えては、仕事をこなすネイン局長。首相から直接、大事にはするなと言われながらも、ギルバートの屋敷に部隊員を乗り込ませたりと、隙があればやることが大胆だったのは、首相への当てつけもの意味もあるのかも。でも、人工妖精の検査の件では、折衷案が出ていたりと、どこまで彼女が調整しているのかまでは分らなかったけど、この事で、ネインが中立だと言い続けているドロテアの立ち位置が少しは理解できるかも…と思ったのだけど、ごめん、やっぱり分からないや。ドロテアがやっている取り締まりと、妖精省がやっている取り締まりって、どこが切れ目なのかイマイチ理解できない。妖精書の収集をするのがドロテアで、それを分析して保管するのは妖精省かなくらいは分るけど、妖精兵を持っているドロテアに、今回の人工妖精の誤動作の権限まであると、ドロテア対統一ゼスキア軍の対局構造になるから、敢えて妖精兵を所有できる組織を弱体化させてるってことだろうか…。戦後処理中なだけに、紛争・暴動の抑制に軍は必要だけど、権力まで持っていかれない様に主力になった妖精兵は別に編成して、さらに妖精兵を所有できる組織が力を持ちすぎると、それも復興事業の妨げになるから、今の軍と妖精省とドロテアという微妙な三つ巴状態を作っている?にしては妖精省は権限だけで弱くない?民間妖精学者の肩身が狭い原因とは言え、妖精省をあまり脅威に感じないのは、あまり描かれていないからではないだろうか…。

とにかく、来週にはドレスで大立ち回りして、黒の四を手に入れて欲しいな。そして、ウルフランが近くにいるなら、その思惑まで分かると良いのだけど…HPの次週分を見る限り、無理そうだな。