はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第10話「だって、バレンタインだもん」感想

バレンタインネタをすっかり忘れ去っていたよ。ここら辺は記憶があいまいだから他のエピソードとくっつけているかさえわからん。つか、みっちゃんって前のアニメでは髪の色何色だったかすら覚えていないや。

今週の内容
朝、うなされて飛び起きた夾は、紫呉が幸せを感じながらすする味噌汁も飲まずに登校する。
登校したありさと咲は、バレンタインのチョコが下駄箱からあふれ出る現象が見れるはずだと、由希の下駄箱を期待を込めて開けていた。しかしチョコは一つだけだったため、先はカッコウがモズの卵を巣から落として、自分の卵を置いて行く現象が起こったのだと、下駄箱近くのごみ箱を証拠に推測する。ひどい事をすると、ありさも透も信じられないと声を上げるが、さらに咲は、最後に残ったチョコを自分が食べると手に取るのだった。
バレンタインが土曜日なため、学校では前日の金曜日が一番盛り上がるだろうと予想している透。教室へ向かう途中に、先に家を出た夾に会うが、彼は由希に寸止めのパンチを繰り出すだけで、何も言わずに去って行ってしまう。咲は珍しくナイーブな電波だったと話すが、その場は透にさえ迷惑を掛けなければ良いだろうという事になる。
教室では、由希にチョコを上げると息巻く女子たちの熱気に包まれ、ありさはこの時期の女は怖いとなと、他人事のようにつぶやき、透は異性に抱き付かれると憑かれている動物に変身してしまう草摩の十二支にとっては、一番怖い季節かもしれないと、困った笑いを浮かべるのだった。
夾もチョコを貰っているのを見て、冷やかしを入れるありさ。話はそのまま、透のチョコの話になり、透は二人にも、そして紫呉にも用意しているのだと話し、ありさと咲には月曜日に渡すと約束する。
透達のチョコの話の最中に、バレンタインが明日だと気付いた夾は、動揺しながら帰る、旅に出ると言い出し、教室を飛び出そうとするが、そこを担任の白石が出席簿でガードして止めて見せる。激突した痛みと、止められた怒りから、夾がチンピラ教師と呼んだため、白石は口のきき方の注意をし、みかん色の頭髪を黒く染める指導もできると、常備している白髪染めを見せるのだった。
夾がいきなり逃げ出そうとしたことに、女性に抱き付かれるのが怖いだけではない、切迫した何かを感じ取った透。そしてその理由は、下校する時に校門で待っていた神楽から逃げる夾を見て、理解するのだった。
紫呉の家に戻り、神楽が明日出かけようと誘いに来たのだと分った夾は、いつものようににべもなく断る体制を崩さず、神楽の圧力にも屈しなかったため、とうとう神楽は夾の冷たい言い方に泣き出してしまうのだった。
いちゃつくなら他所でやってと、紫呉に言われたため、いちゃついているのではないと声を上げる夾。その間に神楽は由希と透も一緒に出かけて、ダブルデートにしようとひらめく。その提案に由希は困惑し、夾は断ろうとするが、透がとても行きたそうにしたため、男二人は折れるほかないのだった。
神楽が帰る際に、初春から夾と由希の二人が、前より仲良くなっており、お互いを良く知ればもっと仲良くなれるのではと言っていた話をされ、神楽もそうなるように望んでいると言われた夾。
神楽を無言で送り出した夾に、さらに紫呉が人は譲歩し合うことが必要だよねと、由希との関係にアドバイスをするようなことを言う。その、由希と自分を仲良し扱いする言葉に、嫌いなままで良いのだと怒鳴る夾。そんな夾に、紫呉は知る事すら怯えるような目で、嫌うことが義務の様な事を言うのはなぜかと問いかけ、夾は去っていく人影と、バックが飛んでいく様をフラッシュバックさせ、その場から走っていってしまう。
夾が怒鳴っている声が聞こえたため、居間から玄関先の様子を覗いていた透は、夾が飛び出したために、名前を呼びつつ追いかけていく。その声を聞き、紫呉は玄関で頭をかき、何があったのかと問う由希に、夾を突っつきすぎたのだと、言葉を濁すのだった。
山の中で夾を見つけた透は、自分を抱きしめる様にしてしゃがむ夾を見て、由希を嫌う事で何かを守っているのかもしれないと思い当たり、本当は仲良くなってほしいと思っているけれど、嫌いなままでも良いと話しかける。その言葉を聞いて、以前透に、良いところの証である「梅干し」が自分の背中にちゃんとあると言ってもらい、自分を肯定してもらった事を思い出した夾は、透の言葉にうなずき、今はまだ何も見たくないし、考えたくないのだと、白状する。
透は夾を伴って紫呉の家に帰る道すがら、夾も由希も何かを抱えており、二人の幸せのために、それらすべてを拭い去れたらと考えるのだった。
翌日、原稿を取りに行くから仕上げておくようにと言う、担当のみっちゃんからの留守電を聞きながら、終わらせる気が無い紫呉。そんな紫呉に対し、由希と透は出かけるからと声を掛ける。青春を楽しむ若者達に、紫呉は由希には割り勘しない様に、夾にはちゃんとエスコートするようにとデートの注意事項に見せかけて絡むのだった。そんな紫呉に透は、自分で草摩本家に直接届けようと思っていた、はとりや紅葉、初春の分のチョコを渡すように紫呉に頼んでしまった事を、迷惑では無かったかと声を掛けるが、紫呉は大丈夫だと透の頭を撫でて安心させるのだった。
透達若者が出かけた後、またも担当のみっちゃんから、「くれぐれも逃げない様に」と念押しの留守電が入ったため、ご期待に応えて草摩本家に出かける紫呉。そんな紫呉の事を、「いつも笑っていて、迷惑をかけているかどうか分からない」と気にしていた透に、由希は以前誰かが「触れることができないさざ波の様だ」と言い表していたと話し、表現が綺麗すぎるとして、紫呉は波に漂うクラゲだと言って透を失笑させる。しかし、確かに腹の内では何を考えているのかと、内心では紫呉に疑いを持っている由希なのだった。
はとりの家に、透のチョコを渡しに訪れる紫呉。茶目っ気で嘘をついたために、さっそくはとりを苛立たせる紫呉だったが、透のマメさに感心し、さらに神楽と夾、透と由希でダブルデートをしているという紫呉の話に興味を示すはとり。そして、透は他人を丸くさせるところがあると、納得し、紫呉が由希と夾の精神安定剤に透がなっていると満足そうにしているのを、思惑通りなのかと突っ込むのだった。
紫呉も慊人も、透を己の目的のために駒として利用していると言うはとりに対し、紫呉は「大好きな人」の夢を見た朝を覚えているかと問い返し、その時感じた愛おしさを永遠のものに、形にしたいという誓いもまだ自分の中にあるのだと語り、たとえ誰かを傷つけることになっても成し遂げると言い切る。
紫呉の覚悟を、改めて聞かされたはとりはため息をつき、紫呉自身も、何も知らないいい子でキレイな透を見ると、自分が汚く思えて嫌になるのだと弱音を吐く。そして、「大好きな人」に固執している自分が一番呪われているのだと、だからはとりの事も羨ましく感じると、静かに笑う紫呉。
慊人の検診の時間だと、侍女がはとりを呼びに来たため、
自分が代理として行ってくると進み出る紫呉。そんな紫呉に、そう言うと思ったと呆れたはとりだが、玄関まで見送りに出て、先ほどの紫呉の目的の話の続きとして、どんな形であれ、誰か1人には殴られるだろうと話し、自分は味方にはならないが、敵にもならないと、はとり自身の立場をはっきりと伝えるのだった。
紫呉は慊人の部屋に入り、来ていたのかという慊人に、あなたに会うために来たのだと返し、それでも慊人は、「それは当然だ」と返すのだった。
紫呉の家の前の階段をのぼりながら、観ていた映画の感動シーンで盛り上がる神楽と透。神楽が夾に、感動したかと感想を求めると、夾は帰れと冷たく返す。しかし神楽はそれを照れ隠しと取り、強力なデコピンで夾をダウンさせる。そんな二人を追い抜き、透と由希は階段を上り切ると、家に前に紫呉の担当であるみっちゃんが、絶望に暮れており、もうここで命を絶つしかないと、カッターナイフを取り出すのだった。
みっちゃんが命を絶つ前に、ちょうど帰ってきた紫呉が「人の家の前で勝手に死なないで」と止めさせ、仕事に取り掛かる紫呉。泣きながら紫呉に怒るみっちゃんに、お茶を出しに来た透に、紫呉ははとりから礼を言われたと伝え、受け取ってもらえたことに喜ぶ透。紫呉はまた「自分の分は?」と軽口を叩くが、透は今焼いているところだとほほ笑んだため、また自分の汚さを自覚する紫呉。
一向に原稿を書き始めない紫呉に、みっちゃんは手を動かせと催促する。仕事は大事だろうと、紫呉がやる気を出すようにと話すみっちゃんだったが、紫呉は「いつだって自分が大事」だと返したため、みっちゃんの「仕事は大事だから頑張る」という理由付けが崩れてしまう。紫呉のいじわるにもめげず、みっちゃんは「自分が大事なら追い込まれない様に仕事をする」という理由付けで泣きながら紫呉を焚きつけるのだった。
みっちゃんの、今度は逃がさないという決心を聞いた紫呉は、それは怖いと口では言いつつ、誰か宛てに捕まえてごらんと、心のうちで思うのだった。

ここから感想
寒いのにスカートが短いのは十代女子のたしなみですか。髪の毛が明るいと、黒く染めたがるのは教師の習性ですか。さすがに今の時代には合わないスカート丈と白髪染めネタではと、10話になって気づいた。
夾が子年の由希を嫌う事で、母親の死から逃れる描写などが今回あったが、やはり各話ごとにやりたいことをやっているからか、前回のマラソン大会で風邪を引いた後、ナイーブになったのはどういった理由なのかと、夾の気持ちの流れが汲み取れない。
母親の命日が近かったのか?とも考えたけど、その描写は無いし、まだ母親の死についてこの作品中で明かしていないのだから、この線は無しでも良いと思う。だとすると余計に、夾が何の夢を見て、気が沈んでいたのかが分からん。
で、疑問はそのまま「仲良し扱いするな」発言に続くのだけど、同居していて、マラソン大会の時もあれだけ相手に闘争心を燃やしている様な人間が、「相手を知るのが怖い」という事にどうやって陥るのかが、情報不足。確かに、作品が始まってからの行動では、透が関係することが多くなり、由希と二人で言い争いながら行動出来ている様に見えて、実は透が理由になっていない、もしくはその場に居なければ、見向きもしない関係がまだ続いていたとすれば、その状況はもっと前から描いてこないといけないし、それを今までの話数で察しろと言うのは、無茶ぶりだぞ。
ただでさえ、紫呉と慊人の言動と行動が自分勝手なのに、人の気持ちや関係性を描き、蓄積していけなければ、作品自体が締まらずに崩壊しそうな勢いなんだけど、これって本当に原作に愛情をもって作っているかね?ちょっと疑問。