はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第9話「由希は俺の初恋だから」感想

出た、ひろしとゆうすけ。そして案の定どっちがどっちだったか覚えていなかったよ。黒髪がひろし茶髪がゆうすけ…。

今週の内容
案内板を確認する初春に対し、格好良いから声を掛けようと盛り上がる女の子二人。しかし、初春はゴーグルに手袋を装着し、自転車に乗って走り去り、女の子たちは、そのアンバランスさに、絶句するのだった。
スーパーよってけで買い物をする透。すでに三学期が始まっており、初日の出の時のお願い事で、由希と夾が仲良くなるようにと願っていた透は、荷物持ちで来てくれた二人が、自分が買い物をしている間に、店の前で言い争いをしていたことに、悩んでいた。
買い物帰りに咳をしていた由希は、その晩はお風呂に入らないと紫呉に告げたため、不潔といじられてしまう。紫呉の態度に少し頭にきた由希は、風邪気味だからだと理由を話し、なら薬を飲むようにと棚をあさる紫呉。透も、明日は持久走のテストがあるから休んだ方が良いと提案するが、持久走という、勝負事があることに気付いてしまった夾が目の色を変えてやる気になり、夾が騒がないために学校に行くという由希。透も由希には休んでもらいたいと思いつつ、夾が怒ってしまうのも避けたかったため、強く出ることができなかったのだ。
翌日、生足に見とれる女子の視線を受けつつ、持久走に参加する由希。透は、今朝の食事をあまり食べていなかった事を心配して声を掛けるが、休むと夾がうるさいし、なんとか行けそうだと、返す由希。逆にありさの姿が見えないという由希に、透はおさぼりだと笑って返すのだった。
プリンス・由希のメンバーである木下南と岩田舞によって、由希との会話を切り上げられた透は、引き離される時の強引さに目を回し、その事を感じ取った咲は、二人に毒電波を発信する。なんかきやがったと騒ぐ二人には目もくれず、ありさの分まで頑張ろうと言う透に、咲も走るのは苦手だけど精いっぱい頑張ると、咲も微笑みながら答えるのだった。
スタートのピストルがなり、女子の持久走が開始される。しかし咲はスターとを切る前に倒れ、もう歩いていくしかないと、透に後のことを頼むのだった。
続いて男子がスタートし、由希に負けないと叫びながら走る夾と、咳をしながらも、怒鳴る夾をうるさいと怒る由希の二人が、短距離走並の速さで駆け抜けて行き、置いていかれたほかのメンバーは、唖然とする。
女子の最後尾を走る透は、由希の事を心配していた。
前方の土手で、白髪の人物が寝ているのを見つけた透は、老人が倒れているのかと思い声を掛けるが、相手が若い初春だと知り、勘違いだったと謝る。
初春は透の勘違いはさして気にせず、この辺に草摩の家が無いかと透に聞いたため、透は目の前の少年が草摩家の関係者だと知り、挨拶をしようとする。しかし初春はどなる夾の声が聞こえたため、足を止めてもらおうと、道にロープを張り、見事夾をひっかけて止めることに成功する。
夾以外の人は、怪我だけで済まないので絶対に真似をしない様にという注意を加える初春。そんな彼に、由希は学校はどうしたのかと聞くと、日曜日に家を出て、知らぬ間に知らぬ街に迷い込んで、三日経っていたと話す初春。
ひとまず後続の男子の団体が走ってきたため、高架下に場所を映して透を初春に紹介する由希。すると初春は丁寧に頭を下げて挨拶をしたため、透は初春の印象を、礼儀正しく中学三年生には思えない大人びた少年だと思うのだった。
初春がここまで来た理由を聞いた夾に、正月の時にファイトを挑もうと思ったのに、夾が来なかったからこちらから出向いたのだと話す初春。しかし今は由希との持久走勝負の最中だった夾は、初春の申し出を断り、何度もお願いする初春を無下にし続ける。
食い下がる初春の態度を見つつ、由希は夾にそろそろ初春の言っていることを聞いてやれと言おうとしたが、その前に初春がキレてしまい、挑戦的なブラック初春の人格が表に出てしまうのだった。
初春の豹変っぷりに驚きながらも、興奮すると怪力で暴れてしまう神楽と同じようなものかと由希に尋ねる透。しかし由希は神楽よりもたちが悪いと評価しており、怒鳴りあいながらファイトを始めた夾と初春を冷めた目で見つつ、長くなるから先に行く様にと、透を気遣う由希。
組み合い力比べの体制になった夾と初春。その時、「自分が勝ったら透の事を好きな様に扱う。」と言う初春の挑発に乗り、さらにヒートアップする夾。そのことを知ってか知らずか、さらに長くなりそうだからと、透に伝える由希なのだった。
とうとうスタート地点から動き、校門を出てすぐの花壇に腰かけて紫呉の本を読み始める咲。そんな彼女に、二週目に入ったひろしとゆうすけは、少しは走ろうと声を掛けるのだった。
既にセリフがバトルものになりつつある高架下。止める力がある由希も、割って入って要らぬ火の粉を浴びるのは絶対に嫌だと動かなかったため、本人たちがやりたいようにさせるしかない状況が続く。そんな中、透は夾が強いのだと感じ、その点は由希も初春相手ならと認める。昔から二人は楽しそうに武術を習っていたと話す由希に、透は由希も楽しいから習っていたのではないかと返すが、由希はそうだったかなとごまかし、武術を習う二人を見つめていたころの事を思い出し、後ろから目隠しをされたことまで思い出し、発作を起こし倒れてしまう。
透が由希を呼ぶ声で、喧嘩中だった初春は対応に動き、高熱を出している由希に自分のコートを掛け、夾にもファイトの中止を持ち掛ける。
本家は由希が拒んだため、紫呉の家まで向かう手順を考える初春。タクシーは、途中で由希が変身したら大事になるため、何でもすると言った透を抱きしめ、自分が牛になり、透にも首根っこを抱えてもらいながら由希を運ぶという強行にでるのだった。
そのころ、校門までひろしとゆうすけを相手にポーカーをする咲。咲のところに強いカードが集まり、参っている男子二人だったが、教師はそんな三人を見て、走らないなら帰れと注意しているのだった。
あまりにも注目を浴びる手を使った初春たちに、思わず笑ってしまう紫呉。由希は熱はあるが、発作は軽いもので済んだのだ様で良く寝ているからと、透達は学校に戻るようにと言う紫呉に、病気の人を残してまで行きたくは無いと、自分は由希に付き添うと話す透。それなら、自分が学校まで荷物を取りに行くかと、動き出す紫呉。さらに夾にははとりに電話するように言い渡し、家を出る紫呉。そんな紫呉に、思いやりあふれる人だと感動する透だが、実際は生の女子高生が見れると浮かれている紫呉なのだった。
人の姿に戻り、はとりには自分から電話すると言い出した初春だが、なぜか自分が起こられたと、三日間家に帰っていなかった事をすっぱりと忘れていた様子で、夾に話すのだった。
由希の事も落ち着いたし、ファイトの続きでもやるかと聞く夾に、やはり夾は強いから、もっと鍛錬してからにすると、やる気のない返事をする初春。散々振り回された挙句に自己完結された夾は、文句を言いつつ、ホワイトに戻っていると初春にちょっかいを出し始める。
元の穏やかな初春に戻っているのを確認した透は、やはり別人だなと思いながら、由希のために氷枕を作りにかかる。
夾は学校に戻り、初春は透に由希と夾の普段の様子を聞き、殴り合いの喧嘩や近づかないのではなく、口喧嘩を毎日しているのだと聞き、だいぶ変わったのだと知る。
初春は二人が変わったのは、透がそばにいるからだろうかと話し、なんにせよ、良い方向に向かっているのなら良い事だと、二人の変化を快く捉える。
元々、十二支の昔話にあった「ネズミは牛の背に乗り宴へ」というエピソードのため、それと結び付けて、牛に憑かれた子は馬鹿で間抜けだと笑われていた初春は、ネズミが利用したからだと敵視し、話もしたことが無い由希を敵視していた。
キレやすく、ストレス発散のために習い始めた武術も効果が無いまま、もう一つの激しい性格が人格として形成された初春だったが、たまたま由希と会い、ネズミの所為で自分は馬鹿で間抜けなのだと笑われると、怒りを由希にぶつけたのだと話す初春。しかし由希は初春本人は本当にそうなのかと問いかけたため、自分はそうではないと自ら言葉にしたため、初春は自我を自覚することができる様になり、キレる回数が減っていったのだと言う。
あの時に出会っていなければ、今でも由希の事をネズミとして嫌っていただろうと話し、自分を見て欲しいと言っている本人が、相手にレッテルを張っているなんて、それこそバカだと、そうならずに済んで良かったと語る初春。
そして初春は、由希が本家では見せなかった笑みを、透の隣で見せていたことに驚いたのだと続け、謙遜する透に、由希を下の名前で呼ぶと喜ぶから、試して見る様にと提案するのだった。
由希が目を覚まし、初春がいかに由希の事を好きかを透に話しておいたと明かしたため、初春を怒る由希。しかし透はこれぞチャンスと、素敵な話だったと感想を述べ、由希を下の名前で呼んでみる。少し時間をおいてそのことに気付いた由希は、恥ずかしさのあまり熱を出し、ネズミの姿に変身してしまったのだった。
持久走会場では、とうとう教師や夾、紫呉までもを巻き込んだポーカーゲームが行われ、その中でも咲の独り勝ちとなり、その影響で夾と紫呉も風邪をひき、由希の診断に呼ばれたはとりは、患者が二人追加という状況に、一族中で自分を過労死させるつもりなのかと苛立つのだった。

ここから感想
透が風邪と聞いて過剰反応するのは、父親の事があるからだとはわかっていても、イマイチ共感できないのは、手が空いている人間・紫呉と初春がいるからだろうな。しかも氷枕の手伝いとか、隣にいるの何もしない所とか、そう言った細かな動きの中から、生活感の無さを感じているんだが、こういった指示の部分はどの時点で誰がが考えるのだろう。
今回は、初春の自我の目覚めたストーリーと、昔の夾と由希を知っている人にとっては、透の願いは叶ったも同然という二点が描かれた。
初春が自分自身を自覚した事で、昔話の牛とも、大人たちから見たぼんやりした子供である自分とも違う、自分が感じている己の事を口にできたことは、まだ幼かった初春いとっては大きなことだっただろうな。この点を拾えば、「この原作を作った人はスゲー」となるのだけど、このアニメ2作目は、いかんせんキャラが生きていると感じないから、良い事を言っているセリフが上滑りしていっているんだよな。演出も大げさで無い分、単調な時間が流れてて飽きてきた。そろそろインパクトの強い女将か綾女が欲しいところだ。