はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

盾の勇者の成り上がり 第20話「尚文の凱旋」感想

ここで止められれば、まとまった状態で「戦いは続く…」とできたのにね。どこまで行くのだろうか。

今週の内容
壊れた木造船が波打ち際にある海辺で、尚文はラフタリアとフィーロ、メルティと共に逆光で見づらいが大きな建物を仰ぎ見る。そこには、セーアエっとの旗がはためいているのだった。
尚文は、うつぶせの状態で目覚め、上体を起こすと、自分が寝ていたベットで、ラフタリアとフィーロ、そしてメルティがそれぞれうつぶせになって眠っていた。その様子に、何やっているんだとツッコミを入れた尚文の声に、目を覚ましたラフタリアは笑顔になり、フィーロはさっそく抱き付いてくる。そしてメルティーは目の周りを腫らして、起きるのが遅いとそっぽを向いてしまうのだった。
王室御用達の治療院に運び込まれていた尚文は、三日間寝込んでいたのだと聞かされ、治療師に包帯を取り換えてもらう。
傷は治っても、いまだに視界をちらつかせる程に呪い残っており、全て消えるまでに一カ月はかかると診断をうけた尚文。自分がこの状態になっても、怒りの炎に包まれた自分を、全身で抑え込んでくれたラフタリア達三人が軽傷で済んだのは、フィトリアが施してくれた術のおかげだろうと、ラースシールドの今後の使い方を考えるのだった。
ごじゃる口調の治療師が現れ、治療は先ほど済んだばかりだとラフタリアが答えるが、尚文は治療師が影だと指摘し、同時に女王・ミレリアが入室する。
まずは、尚文が大事にならずに済んだことを喜び、改めて名を名乗るミレリア。彼女に、尚文を助けてもらったことについて礼を言うラフタリアだったが、ミレリアは波から世界を救う方をお救いするのは当然だと答える。尚文はミレリアの言葉に、その割には、冤罪を掛けられる前から、この国の人間は盾の勇者を嫌っているようだったと指摘し、ミレリアはすべてを話すと場所を変えるのだった。
ミレリアが波に対抗するための世界会議に出席し、そこで各国が四聖勇者をそれぞれ召喚して、協力して波に対抗すると決定された。しかしその時には、メルロマロクで四聖勇者全員が召喚されてしまい、ミレリアは激怒した各国を治めるために奔走していたのだと話す。
オルトクレイ王と第一王女マルティが勝手な真似をしない様にと、ミレリアも信頼できる家臣に、自分が不在の間の事は任せていたが、その家臣はセーアエット領主であり、第一回目の波で命を落としていた。
尚文も、世界の動きと逆行しているメルロマロク国の行動に驚いていたが、一連の流れを聞き、この状況に陥った原因を理解する。そこまで来て、尚文はメルティの喋り方がいつもとは違うと、思ったままにツッコんでしまい、母の前だから畏まった喋り方にしているのだと、恥ずかしそうに怒るメルティ。その様子を見て、ミレリアも嬉しそうに笑い、今後も尚文と仲良くしてもらえと、母親の顔を見せる。
それにしてもと、尚文は何故盾の勇者だけ蔑まれるのかと話を戻し、ミレリアはオルトクレイが過去の経験から盾の勇者に恨みを持っていたのだと話し、さらにそこに三勇教が付け入り、マルティも加わったために、歯止めが効かないまま盾の勇者を貶める行動を続けたのだろうと予想する。
自分は完全にとばっちりを食らったのだと知った尚文は、他の国ならもっと違っていたのかとつぶやき、ミレリアもシルトベルトは盾の勇者は崇拝の対象だと話す。そこに行くのも悪くないと言う尚文に、ミレリアは止める権利も筋合いもないと言ったうえで、自分が尚文が受けた屈辱を全力で晴らし、汚名をそそぐと約束をする。
さらに今までの波への対処と、三勇教を退けた功績を、メルロマロクの最高の勲章の叙勲で称え、報奨金を金貨500枚を渡すと言うミレリアに、尚文が認められたことに喜ぶラフタリア。
報奨金の価値がイマイチ分からなかったフィーロが、たくさんご飯を食べられるのだと知り、喜ぶ中、ミレリアは尚文にだけ話すことがあると告げ、ラフタリア達は離籍することになる。
勲章や報奨金、または自分の行為が認められることに対して、一切の反応を示さなかった尚文に、不服かと問うミレリア。尚文はどうせ何かを企んでいるのだろうと返し、図星だったミレリアは、仕方なく盾の勇者に頼るほか、生き残る道が無いのだと白状する。
ミレリアの思惑を、この国にとどまるつもりは無いと一言で切り捨て、波が現われる場所に言って対処して周るのだと、今後の方針を伝え、それが元の世界に戻る一番の近道だと、心の内でも考える尚文。
そんな尚文の考えをミレリアは了承し、今度は城に明日来てもらいたいと申し出る。その目的は尚文の冤罪を腫らすためであり、オルトクレイとマルティへの罪に対する処分も、尚文が今後この国に協力するかしないかに限らず執行するものだと続けるミレリア。
自分の夫と娘でもするのかと聞いた尚文に、ミレリアは手を震わせながらも、それだけの事をしたのだと言い、国民にも可能な限り城下に集まるようにと触れ回っているのだと話すミレリア。そして、自分に対して頭を下げるミレリアに、尚文は部屋に戻った後、ラフタリアに、自分の冤罪を腫らすために城に行くことになったと話すのだった。
やっと尚文が間違っていなかったと証明されるのだと、尚文の手を取り涙ぐむラフタリア。その行動に困る尚文だが、そんな二人を見たメルティもまた、嬉しそうに笑うのだった。
マルティとオルトクレイが、斬首台に向かう夢を見た尚文。飛び起きたために起こしてしまったラフタリアに、何でもないから寝る様にと、自分も再び横になる尚文。あの二人は死んでも仕方がないほどの事をしたのだと、どうなっても良いのだとなぜか自分に言い聞かせる尚文。
翌日、城下に集められた民衆に向けて、場内を映す映像が流れる中、なぜ盾の勇者の従者だけ入れるのだと、声を上げて怒るマルド。彼を抑えていたリーシアだが、あっという間に突き飛ばされてしまうのだった。
城内に入り、城下はすごい人だったというラフタリア。メルティとは城に入ってすぐに別れたため、仲良しのフィーロは気にしていたが、尚文はおそらく女王と一緒だろうと、今後に起こることを思い予想する尚文なのだった。
元康たち他の勇者とも合流し、あれだけのチート技を使っても元気そうだと言う錬の言葉を否定する尚文。元康はマルティが居ないと言い出し、樹は三勇教を倒した自分たちへの、サプライズでも考えてくれたのではと呑気な事を言う。元康も絶対にそれだと賛同したため、尚文は深いため息をつくのだった。
謁見の間に入場するように促され、勇者四人と、ラフタリアとフィーロが女王の前に並ぶ。
謁見の間にも王とマルティの姿が見えないと、元康と樹が疑問を口にしたため、ミレリアは罪人二人を入場させ、手枷をはめられた二人に、元康と樹、錬は驚くのだった。
ミレリアは弾劾裁判の開始を宣言し、城下の民衆も思っていなかった展開に疑問の言葉が飛び交うが、尚文と交流があり、思うところがあるエルハルトは、面白くなってきたとつぶやく。
この場を設けた趣旨を、国の根幹を揺るがす大罪を犯した者を、四聖勇者立ち合いの元、女王自らが裁くために用意したのだと言い放つミレリアに、オルトクレイは盾の悪魔の洗脳に掛けられたのかと叫び、ミレリアはそのような能力は盾の勇者様には無いと、考えればすぐにわかるだろうと、氷の魔法でオルトクレイを黙らせる。
さらにマルティにはひどい虚言癖があるとして、奴隷紋を一時的に施し、裁判を開始するミレリア。
マルティに何の罪があるのかと、実の娘に奴隷紋まで刻んだミレリアのやり方に声を上げる元康。
ミレリアは、まず世界の救世主となる四聖勇者の抹殺を企んだ三勇教の話から始め、教皇は先の戦いで打ち取り、残党の掃討も進めていると、状況を話す。そしてその三勇教にオルトクレイとマルティが加担していたことが罪なのだと説明する。
三勇教と結託していないとマルティが言いかけた時、奴隷紋が反応し、その言葉が嘘で、第一王女と三勇教が結託していたことに周囲はどよめき始める。ミレリアも呆れたように国家転覆を目論んだのかと吐き捨てるが、それについては否定するマルティ。この言葉には奴隷紋は反応せず、元康もマルティに罪は無いのだと、彼女を庇おうとする。
しかしミレリアは、メルティ暗殺のを企て、その罪を尚文に擦り付けた件をマルティに問い、この事は奴隷紋によって暗殺を企てたことが証明されてしまうマルティ。娘が妹を暗殺しようとしていたことに、オルトクレイも驚き、彼はこの件には関与していない様子がうかがえる。
そんなオルトクレイにも、ミレリアは女王不在中に四聖勇者全員の召喚を行った事を問い、それは波に対抗するためだと反論するオルトクレイ。しかしそこで盾の勇者が自分の娘に対して禁忌を行ったのだと主張するが、ミレリアはこの事に対して、マルティに実際に尚文に襲われそうになったのかと問い、否定する彼女に対し、奴隷紋はそうでは無かったと反応を示すのだった。
事の始まりである、尚文がマルティを襲ったこと自体が冤罪であると受け入れられなかった元康は、マルティの奴隷紋を入れ直し、自分の言葉でマルティの無罪を証明すると息巻くが、やはり奴隷紋はマルティの嘘を暴くだけであった。
ミレリアが聴衆に向けて、この二人がいかに王族としての義務を果たさず、卑しい手を使って権力を手に入れようとしたかを話す言葉にさえ、否定の言葉を発し、奴隷紋によって嘘を暴かれるマルティに、思わず目を背ける樹。
オルトクレイはここにきて、確かに王族にあるまじきことをしたのだと認めるが、それはすべて国と家族を想うがためだと声を上げる。盾の悪魔がまた、過去に起こった時の様に家族に災いをもたらす事は、断じて許さないと拳を握り、その罪を認めなかった言葉を聞いた尚文は、そこまで盾の勇者が嫌いなのかと、心の中で思うのだった。
王位はく奪と、死刑を言い渡すミレリアに、そこまでするとは考えていなかったのか、オルトクレイも驚き、判断を改めてほしいという趣旨のメルティの叫びに誘われ、民衆からも可愛そうだという声が上がる。
それでもミレリアは、この二人が波の後も民の救済をないがしろにしたために、多くの者が犠牲になったのだと語り、メルティにもその怒りと悲しみを見ただろうと当のだった。
ミレリアの言葉に思わずラフタリアを見て、彼女が幼馴染の遺体の前で涙を流したことを思い浮かべたメルティは、それ以上何も言えず、刑の執行がとリ行われることになるのだった。
斬首台が用意され、家族を亡くした怒りなどの声も聞こえる騒ぎの中、フィーロはどうして皆が騒いでいるのか分からず、お祭りなのかと聞くのだった。
尚文は、この光景は夢と同じだと思い、この先に起こる事と、ミレリアの胸中と自分の思いを考え、どうすべきなのかと迷っていた。
首を固定する板に挟まれたマルティが、目が合った元康に助けを求めるが、元康はその声に顔を背けてしまい、マルティは絶望する。今度は尚文の名を呼び始め、尚文はこぶしを握り、決心したように執行を待つように声を出すのだった。
侵してきた罪に対して、死刑で終わっては生ぬるいと、名前をオルトクレイはクズに、マルティはビッチ、冒険者名をアバズレにする提案を、聴衆を笑わせるジョークを交えて行う尚文に、ミレリアは家族を刑に処さずに済んだと胸をなでおろしながら同意し、二人に対する刑は改名とし、三勇教の廃止と四聖教を国教とすることも宣言して、その場を収めるのだった。
その場の空気と勢いで、三勇教のシンボルの首飾りを投げ捨てる聴衆たち。他国の宗教とも対立しない四聖勇者全員を祭る宗教の設立に、独自の道を行き戦いを回避したミレリアの手腕を垣間見る尚文。
その場から立ち去ろうとする尚文に、盛り上がりの場から、一番の主役が居なくなるのかと止める元康たち。さらにミレリアが、メルロマロクに協力してもらえないのかと、聞いてきたため、世界の国と協力して波を退け、世界を救うのが勇者だろうと、メルロマロクにも協力することを伝える尚文。その落としどころに、嬉しそうに笑うラフタリアとフィーロ、そして尚文の考えに納得したように笑う他の勇者たち。しかしミレリアはそれではこちらの気が済まないから、何か用意するものがあれば言ってほしいと食い下がり、尚文は考えておくとだけ伝えるのだった。
城を出る尚文たちを見送るメルティ。フィーロにはメルティも一緒に行かないのかと聞かれ、ラフタリアには必ず亜人たちが住みやすい国にすると誓うメルティ。そんな話をしているうちに、尚文は先に歩いて行ってしまい、メルティは何の挨拶も無しに旅立つ尚文に、薄情だと少し怒るのだった。
城に通じる通路に、「盾の勇者」や尚文個人を慕って集まった者たちからの、励ましの言葉を受けながら進む尚文たち。そこへ、ミレリアから彼女自身の命を引き換えに、オルトクレイとマルティの助命を訴える前に、刑を止めてもらえたことを聞いたメルティが駆け付け、旅の事と共に、父と姉を助けてくれてありがとうと、言葉を交わすのだった。
尚文は、最初にここから旅立つ時には金も名誉も尊厳も失っていたことを思い出し、それでも盾の勇者になった事で、それ以上のものを手に入れたのだと、満足そうに話す。そして、仲間たちと共に波が発生した場所に赴き、世界を救うのだと、盾を高くかざすのだった。

ここから感想
出演のところに知らない名前が二人分あって、まぁ。消去法で内容のところで書いてはみた。おそらくあっていると思う。マルドは一瞬、見た目で騎士団長かと思ったくらいだしな。副団長と一緒にご本人が画面に出なかったら間違えるところだった。
で、マルドとリーシアは新キャラなのか?出し切れなかった原作キャラによるギャグなのか、イマイチ分からん。元康のところのダンサーと魔導士みたいな扱いなら、今後はもう出てこないかな。
冒頭に書いた通り、最終回にするならちょうど良い切れ目なのに、まだ続くのだから不安だ。たしかに成り上がりというよりは、名誉挽回しただけだし、タイトルに偽りがある状態で終わるのは良くないが、シルトベルトに行って神になるのかな?
まだこの作品は、他の勇者の意識改革と、亜人の迫害と、波の被害、グラスとの戦いと、本当に現代に帰るのかという問題があるけれど、どれも解決するには時間がかかると思うけどな。今後は旅が中心になって、他の国の状況も見ることになるんだろうから、ますます話数が必要なのではないだろうか…。やっぱり不安。