はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

盾の勇者の成り上がり 第23話「カルミラ島」感想

信じればスキルが解放されるって…もっと別の表現が良かった、なんかハタチ過ぎが使っていると恥ずかしいや。

今週の内容
相部屋になったラルクから、自己紹介された尚文たち。しかしラルクの仲間のテリスもラルクに続き名前を名乗ったが、ラフタリアには異国の言葉に聞こえてしまうと言うハプニングがあった。
尚文は盾の翻訳で気づかなかったが、言葉が通じないと分かったテリスは、ラルクの鎌に埋められた宝石から光を取り出し、それを喉に吸収して言葉を通じる様にしてみせるのだった。
言葉が通じるようになったところで、今度は尚文たちが名乗るが、尚文の名前を聞いたラルク達は、偽名を使うなら、別のものにした方が良いと、盾の勇者は詐欺、恐喝、誘拐、権力者に取り入って気に入らない奴を処刑する様な、悪魔の様な奴だと言う噂を信じている様子なのだった。
ラルクは会ったばかりでも、尚文はそんな奴ではないと断言し、だからこそ、偽名は別のものにすべきだとアドバイスするのだった。
お互い、活性化したカルミラ島でのレベル上げが目的だと分かったため、協力しないかとラルクに持ちかけられた尚文だったが、返事をする前に船員に呼ばれたため、部屋を出ることになる。
船員から、四聖勇者から一言ずつ言葉を貰いたいと乞われ、甲板に上がる尚文。他の勇者と会えるのなら、他人のシステムも、信じれば使えるようになったことを話そうと考える尚文だったが、他の勇者は船酔いで弱り切っており、難しい話はやめてほしい、大きな声を出すなと、話しどころでは無かった。
そんな状態の元康たちに、尚文は大事な話だから聞けと話を続けるが、海に潜っていたフィーロが、次々に魚を甲板に放り上げたため、その魚臭さに錬がさらに吐き気をもよおし、話そうとしていた尚文も、鳥型のフィーロが泳げることに気を取られてしまい、そこにさらにラルク達が来たため、システムの話はできないまま終わってしまうのだった。
尚文に続いて甲板に上がってきたラルク達。その用事は、テリスがラフタリアから、尚文が宝石細工を得意としていることを聞いたために、アクセサリーを作ってもらいたい頼みたいと言うもので、その唐突さに多少戸惑う尚文だが、加工する宝石は良い素材で、お金も後から払うと言う条件で引き受けることにする。
その日の夜は船が相当揺れたらしく、元康たちが担架で運ばれていく中、島の管理を行っているハーベンブルグに案内されながら船を降りる尚文一行。レベル上げに関するルールを知り、島を開拓した先住民が作った像と、島で体を鍛えたとされる勇者が残した碑文を目の前に、その胡散臭さから、碑文の魔法文字をオーラにしてフィーロに付与してみる尚文。力がみなぎったフィーロは、人型の状態で高くジャンプして見せ、碑文に残された魔法が本物であることを証明したのだった。
案内人によって下船してしまった尚文を探していたラルク達は、飛び上がったフィーロに気付き、一緒にレベル上げをしないかと、再度尚文たちに持ちかける。島の勝手が分かってからという二人の申し出に、戦い慣れていそうだからと、了承し、一端分かれる尚文たち。ラルクの申し出を断らなかった尚文に、ラフタリアは尚文はラルクの事を苦手だと思っていたと話し、尚文はペースを崩されるが苦手じゃないと返すのだった。
活性化したカルミラ島では、雑魚でも大量に経験値が手に入り、しかも湧いて出るような魔物の数にさっそくレベル上げに勤しむ尚文たち。しかし弱すぎて手ごたえがないとラフタリアが不満を漏らした頃、他の勇者も近くで活動を始めたために経験値が入らなくなり、そのことで他の場所に行けといがみ合うことに。そんな三人の不毛な言い合いに、尚文はすぐに見切りをつけ、別の島に渡りレベル上げを行い始めるのだった。
レベル上げの場所を変え、魔物もまた変化し、その中でボスクラスの経験値の多さに驚く尚文。敵が強いからこっちの島の方が好きだとフィーロが喜ぶ中、ラフタリアは武器が心もとないと、剣がボロボロになっている事を尚文に報告する。成長速度について行けないのだろうとラフタリアは推測するが、尚文は次の波までには新しいものを調達しなければいけないだろうと考え、ひとまず手に入れたカルマードッグの素材を使って、剣と鈎爪を作成し、二人に急場をしのぐようにと渡すのだった。
ラフタリアは夕方の段階で切り上げるかと尚文に尋ねたが、尚文はレベル上げを続行し、夜の方がドロップアイテムは良いものが多いと、それなりの成果を出したのだった。しかしラフタリアに疲れていることを見抜かれ、さらに尚文一行が暗くなっても戻らないと騒いでいた船頭から話を聞き、尚文たちを捜索していたラルク達が来たため、本日のレベル上げを切り上げることにする。
なぜわざわざ捜索に出向いたのかと、ラルクに尋ねた尚文は、知り合いが死体で見つかったら寝覚めが悪いというラルクの答えに、既に知り合い扱いされていることに戸惑いを覚えた尚文だが、レベル上げを切り上げるのなら、飲みに行こうと誘われると、途端にため息をついたのだった。
酒場では、酒に対してマインに騙された過去がある尚文は、酒を積極的に飲まずにいた。酔ったラフタリアが同じく酔ったマルドに絡まれたことで、腕相撲対決が始まり、他所ではフィーロが音楽に合わせて歌い始めたため、元康が串焼き片手に盛り上がったりとする様を眺めつつ、尚文は何ともなしに、手元にあったルコル酒の元になる実をつまんでいた。その実の正体が、樽一杯の水に溶かして何とか飲めるくらい強い酒なのだと説明するラルクに、そのまま食べても十分上手いと、また口に放り込んだ尚文に、ラルクは酒豪どころではないと呆れる。
その話を聞いた尚文は、ラフタリアとテリスが二人で話ている様子や、フィーロが楽しそうに歌っている様子を見つつ、穏やかな気分で酒が飲めたことに気づくのだった。
翌日、ラルク達と一緒にレベル上げに向かうため、挨拶を交わす尚文たち。先に、テリスから頼まれていたアクセサリーを渡す尚文。スターファイヤという珍しい石を貰っていたため、ドロップ品の鉱石を土台にして造ったのだと話す尚文だが、うんちくよりもその「新たな世界が開かれる」出来に涙するテリス。そして、手持ちのすべてではないかと思える、袋一杯の金貨を報酬として渡し、これでも足りないくらいだと、尚文の作品を高評価するテリス。
テリスの勢いと話している内容から、通行人の注目を浴びたため、尚文は代金は後から分割で良いと、伝えたかった内容を伝え、レベル上げに向かう。
目的の島に行く道すがら、お互いのレベルを確認し合うが、ラルク達もクラスアップ済みだと判明し、ただの冒険者では無いのだろうと考える尚文。
戦法の確認を、先にしようと提案した尚文だが、戦いながらで良いだろうと、思い切りよく鎌での戦いをするラルクに、盾で防御に回る尚文。相変わらず尚文を本物の盾の勇者だと思っていないラルクは、武器も盾なんて、徹底していると感心するのだった。
戦闘中に、テリスが尚文が作成したアクセサリーを使って魔法を行使し、その聞いた事の無い詠唱を不思議に思うラフタリアと、出せる魔法の威力に驚くテリス。
レベルは順調に上がっていき、70を超えたあたりから成長速度が下がってきたとぼやく尚文に、それならボスを狙おうとラルクが提案し、それぞれ役割を相談してから動き出す。
惹きつけ役の尚文が、ボス以外の魔物を一か所に集めたところで、テリスは先ほど魔物に放った炎を、尚文を巻き込む範囲で行使する。一瞬炎に包まれたことに目をつむる尚文だったが、熱くないどころか、ブラッドサクリファイスを放った事で受けた呪が浄化され、身体が軽くなるなど、想像しなかった効果を得るのだった。
ボスを討ち果たし、テリスの魔法について不思議だったと話し合う尚文とラフタリア、フィーロ。詠唱も聞いたことが無いと言うラフタリアに、尚文はこの世界にはいろいろな魔法があるのだなと感心するのだった。その様子を離れた場所で見ていたラルクとテリスは、戦闘前とは違い、少し表情が硬くなっていた。
ドロップアイテムも山分けし、お互いに良い結果を得られた事を感謝し合う尚文とラルク達。尚文は、明日も一緒にレベル上げをするかと誘うが、ラルクはどこか困った様子で断り、ラルク達とは別れることになるのだった。
頑張ったご褒美という事で、翌日はレベル上げをせずに、休みにした尚文は海に来ていた。砂浜で荷物番をしつつ空を見上げていた尚文に、フィーロは海底で石造りの建物があったと言ってきたため、気分転換に行ってみるかと考える尚文。
水着をほめてもらいたいと言う、ラフタリアの思いには気づかず、ドロップアイテムの着ぐるみを着てフィーロの言った建物へ向かう尚文たち。閉じた扉も、盾に反応して開いたため、空気のある建物内に入ることができ、魔法で空間を照らすと、そこには龍谷の砂時計があるのだった。
龍谷の砂時計があるという事は、波が来る場所であるという事になり、島の住人に危険が及ぶと焦るラフタリアを宥め、次の波がいつ来るかを確認する尚文。しかし、次の波までにはあと2日しか残されておらず、尚文は思わず声を上げるのだった。

ここから感想
先週心配した、勇者の火力で、カルミラ島に集まった冒険者が被害を被る話は無かった。意外とレベル上げは地味な作業だったので、ココは読み違えた。
で、酒場のシーンとかがセリフ無しで進んで行ったりしたのがやや疑問。たしかに尚文が穏やかな気分で酒を飲めるようになった点は、ラルクが尚文を本当の盾の勇者だと理解する事より、今後の展開にはさして影響しない「その程度」の扱いで良いのかもしれないが、あの演出は少々飛ばし過ぎだと感じる。せっかくラフタリアやフィーロ以外の人間と、協力作業をしようと言う気になった尚文の心情の変化を描かないのは、冤罪を晴らし、信用を得ていく主人公の作品として、力を入れるところがブレていると思える。