はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

盾の勇者の成り上がり 第24話「異世界の守護者」感想

やっぱりラルクはグラスさんの仲間だったと…あと一話でどう話を終わらせるんだ?

今週の内容
転送スキルを使い、王都にいるミレリアにカルミラ島付近の海底に龍谷の砂時計を発見し、波が到達する時間が2日しか残されていないことを知らせた尚文たち。
波に対応すべく軍が編成され、海上で波が起こる可能性が高いため、船が用意された。
二日という短い期間で、良くここまで準備が整えられたなと感心する尚文に、メルティは波に対応するのも国の大事な仕事の一つだから、これくらいは当たり前なのだと胸を張るのだった。しかし波という危険な場所に、現女王だけでなく、次期女王のメルティまで来た事を突っ込んだ尚文に、メルティは自分も仲間の1人として扱えと不満そうにするのだった。そこでフィーロは、メルティにまた会えてうれしいと話したため、メルティも笑顔でそれに応じる。
今回はカルミラ島付近で波が起こるため、ラフタリアは島民の避難を気にするが、ミレリア曰く、ハーベンブルグ伯の指揮のもと、既に完了しているとのことだった。人のいない海上で波が起これば、周辺住民の避難などに気を取られることなく、戦闘に集中できるだろうと言うミレリア。その言葉に、作戦会議の時に、他の勇者が協力し合う気が無い様子だったことを挙げ、楽観はできないと考える尚文。
そんな中、ラフタリアが別の船にラルクとテリスが乗っていることに気付き、尚文に知らせる。メルティにカルミラ島で知り合った事を軽く話し、元康たち他の勇者よりも、よっぽど頼りになると言った尚文に、他人を認めた発言をするのは珍しいと、答えるメルティだった。
龍谷の砂時計の転送により、波が起こった海域へと出るメルロマロクの船。早速樽爆弾を海に投げ込み、ルコルの身で魔物を酔わせて海面に浮かせ、そこを船上から弓で射るという作戦を取る一般兵たち。
そんな中で、大きな魚状の魔物が出現し、樹が弓で狙っても海中に潜ってしまい攻撃ができないため、ミレリアはこれの討伐を尚文に任せることにする。
海中でも行動できるフィーロに乗り、ヘイトリアクションで魚型の魔物の注意を引き付け、会場へとジャンプさせることに成功した尚文。しかし肝心のダメージを負わせられる他の勇者の攻撃が効かず、逆上した魔物は頭部に着いた結晶から光を放ち、軌道上にいた船に攻撃を加え、その威力に驚くミレリア。
元康たち攻撃型の勇者ではダメージを与えられず、ラフタリアが船上から放った捕鯨砲による銛が見事に刺さるなど、カルミラ島でレベルアップしても使えない勇者たちと、ラフタリアの成長を感じる尚文。それでも決定的なダメージは与えられないと考えるのだった。
大きな魔物は勇者に任されているため、一般兵は小物の退治に集中するが、海中から大物の魔物が発する光の攻撃に船体は揺れ、さらに小さな魔物が甲板に上がってきたため、パニックになる旗艦。
甲板に上がってきた小さな魔物は、最初こそメルティが魔法で魔物を退けていたが、彼女が船員の無事を確認することに気を取られていた隙に背後を取られ、海中に引きずり込まれそうになってしまう。
ミレリアが助けに行こうとするのを、船員が止める中、メルティを救ったのは鎌を振るったラルクだった。一度の攻撃で甲板に上がっていた魔物を一掃するラルクに、メルティは礼を言い、尚文の言った通り強いのねと声を掛けると、それまで得意げだったラルクの表情は曇ってしまう。メルティがそのことが気になった様だが、尚文がラルクに、大物へのダメージを負わせるために協力を依頼したため、ラルクとメルティとの会話は途切れてしまう。
尚文が囮役となり、また大物の魔物を海上までジャンプさせることに成功し、そこへラルクの攻撃とフィーロの攻撃、さらにテリスとラルクの合体技が入り、魔物を仕留めることに成功する。
倒した魔物の上で、ラルクに声を掛ける尚文。助かったと言う尚文に、守るだけの盾じゃ仕方ないよなと返したラルクに、自分の事を盾の勇者と信じていなかったのではないかと返そうとした尚文だが、その間に元康たち他の勇者が到着したことで話が逸れてしまう。
大して活躍もしていないのに、ドロップ品を目当てに集まってくる元康たちに、呆れながらも魔物を倒したのはラルクだと言おうとした尚文。しかしそれはラルク自身が元康たちに向けて言った挑発と、三人を吹き飛ばす攻撃によって言えずじまいとなり、何故攻撃をするのかという尚文に、ラルクは自分たちの世界のために死んでくれと鎌を構えるのだった。
状況が飲み込めない尚文たちに、テリスからも「心苦しい」と言う言葉があり、ますますなぜ攻撃されるのかが分からない尚文たち。そこでラルクとテリスは、自分たちが異世界の勇者であること、そしてその世界も危機に瀕しており、世界を救うために仕方がないという事を話す。
そのやり取りを見ていたミレリアは、ラルクは勇者たちと敵対していると判断し、ラルク達を賊と認定して矢を射させる。さらに、一度「こんな弱っちい奴が勇者か」とラルクが吹き飛ばした元康たちも立ち上がり、もう一度ラルクに向かって来たため、技も出さずにいなして見せるラルク。さらに船から射られた矢に対処したテリスは、額当てを解いて、額に埋められた宝石を露わにし、そのまま魔法で船を攻撃する。
テリスの攻撃の規模を見たラルクは、テリスにやり過ぎだと言いたげに声を掛けるが、テリスも起こった火災を鎮める魔法を掛け、あくまでも戦いの邪魔が入らない程度だと答えるのだった。
あくまでもラルク達の狙いは自分なのだと理解した尚文は、ラフタリアとフィーロに戦うと言い、ラルクとの戦闘を開始する。
一方メルロマロクの船では、船員の救助を最優先し、勇者の援護どころでは無かった。メルティは樹を運んできた小舟に飛び乗り、こぎ手としてまだ小舟にいたリーシャに、尚文たちのところまで運んぶように、ほぼ命令の勢いで頼み込むのだった。
ラルクとの戦闘中に、鎌の切っ先を盾で受けたとたんにダメージを受けた尚文。さらにテリスが放った火炎の魔法が尚文の直前で霧散し、同時にごめんなさいと言う言葉が聞こえ、その様子を見たテリスは、尚文が作った腕輪に「あなたは戦いたくないのね」と声を掛け、別の腕輪に交換するのを見る。
まずはラルクの攻撃について、鎌をかけてみるかと、大声でラルクに防御力比例攻撃を使ったのかと声を掛ける。するとラルクは正々堂々だと、その通りだと手の内を明かして見せる。そんなラルクに、今は殺し合いをしているのに、何を正々堂々などと言っているのかと思う尚文だったが、カルミラ島での彼とのやり取りが思い出され、自分のペースを崩してきたラルクを決して不快には思わなかったのだと考える。
リーシャに連れてきてもらったメルティにより、そいつをさっさとやっつけて、波を終わらせて帰ろうという一喝により、尚文はラルクの正々堂々のやり方に則り、防御力比例攻撃への対処法に、避けること、セカンドシールド等を使うことを宣言する。
お互いに手の内を見せあったところで、再び戦いを再開する両者。ラルクとテリスの二人に対し、メルティを含めた四人のコンビネーション攻撃で、やっとラルクに傷をつけられた尚文たち。盾を使いこなしている尚文の、心理戦や戦法を称賛するテリスとラルクだが、尚文は二人の実力を思い知るばかりか、その実力や気概が元康たち他の四聖勇者よりもよっぽど勇者らしいと思え、複雑な思いを持ち始めていた。
ラルクからも、対人特有の化かし合いなどができて楽しいと言われ、尚文も、好敵手と言えるような状況でないことは重々承知でいるが、殺し合いでなければという思いがどこかにある様子だったが、そこへグラスの声が響き、メルロマロクの船を踏み台にして、尚文とラルクがいる魔物の死骸に降り立つグラス。
メルティに、グラスは以前の波で消えた謎の女だと説明し、そしてグラスはラルク達の仲間の様だと考える尚文。
また会えたとグラス自身は尚文との再会を楽しみにしていた様子で、前回と同じ技を繰り出して尚文の成長を確かめるのだった。尚文が憤怒の盾を使わずに、自分の攻撃を退け、さらにラルクまで手負いにしていたことで、成長していた尚文に喜び、自分の手で倒さねばと構えるグラス。しかし尚文が本気を出していなかったというグラスの言葉に、ラルクとテリスは驚くのだった。

ここから感想
本当に、話が通じる人が大体敵側に居るのはどういう事だろうね。最近では、元康よりも樹の方が、発言に注意してほしい残念な子に成り下がっているよ。どうしたらあれって治るんだろうね。
ところで、頭が悪いのと単純な攻撃能力は別物だと考えているのだけど、実際にラルクやグラスのレベルがいくつで、元康たちはいくつなんだろうか?それによっては、頭の使いかたを誰か指南してやれば、もう少し対異世界勇者戦の役に立ちそうなものだけどな。単に力不足なら、もう何も言うことはあるまい。
って状態で、来週最終回を迎えるのだけど、やはり「成り上がり」のタイトルに偽りありの状態で終わってしまう。でもまぁ、そもそも尚文を成り上がらせる気が、作者にあったかどうか疑問がある。言葉通り高位の地位に就く展開だと、そもそも特権階級な勇者以上って、ラフタリアの村を拠点に国造りか、神にでもなるのだろうかと考えてしまい、娘二人の幸せを願っている今の尚文から考えると、欲張りすぎていてイメージが悪い。単に作る段階で、タイトルの言葉選びに失敗したのかなと考えているのだけど、それでOKだろうか。
おそらくは、二期でも作る気があるのだろう中途半端さ。せめてこの波くらいは終わってほしいな。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ