はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

フルーツバスケット 第20話「何マジで拾ってんのさ」感想

来週はプリユキが花島家訪問の話か…テンポが良ければ楽しい話なのだけど、どうだろうね。

 

今週の内容

遊びに来た杞紗と、「モゲ太」のDVDを見る透。ちょうど主人公のアリタミス・ドンパニ-ナ・タイオスが、魔王っぽい人の力に押されている内容だったが、敵もまたカカァ天下で家庭に居場所が無い様なセリフを劇中で言っていたため、透は敵側の事情や、敵の奥さんの心情まで考えてしまい、難しい問題だとつぶやきながら見ているのだった。そんな透とは反対に、杞紗を挟んで共にお茶を飲みながらテレビを見ていた由希は、アニメ作品自体に問題があるように感じると、少し引いた目線でつき合っていたのだった。

紫呉が夜にもかかわらず起床してきて、由希に生活習慣を直せと注意されるが、気にも留めずに杞紗に最近はどうかと聞く紫呉。杞紗はたどたどしくも、母も透や由希達もいてくれるから頑張れると返し、そんな杞紗を透は愛おしく思ったのか、大好きだと杞紗を抱きしめるのだった。そのころ、杞紗の家を訪れていた燈路は、杞紗が透に会いに紫呉の家に言っていることを杞紗の母に聞き、何か思うところがあるような表情を浮かべていたのだった。

バイトに向かう途中で、目の前に落ちてきた靴に気を取られた透。声を掛けられてその方向を見やると、路上変圧器に腰を掛けた男の子にその靴を拾ってと言われたので、透はその子の容姿が可愛らしいと思いながらも、笑顔で靴を拾い上げ渡そうとする。しかしついさっきまで笑顔でいた男の子は、何故言う通りに拾うのかと口火を切ると、主体性が無いと言ったようなことを矢継ぎ早に言われ、さらには差し出していた靴も、さっさと返せ盗む気かとまで言われる始末。

想像もしていなかった事を言われた透は、状況を飲み込めずにいたが、靴を履いていた左足で地面に着地した男の子に、草摩の十二支だと遠巻きに知らされ、さらには透に会いに来てやったのだから食事くらい奢れと要求される。透はバイトがあることと、お金を持っていないことを理由に拒否すると、本当にお金を持っていないのかと、カバンを乱暴に取られ、その反動で地面に投げ出されてしまう。カバンの中を改められ、目に付いた手帳を貰う事と、一方的に草摩燈路だと名前を告げられ、用の無くなったカバンを放り出していく燈路を、透は止めることができずに見送ってしまうのだった。

燈路が去ってしまい、手帳には母の写真が入っていたのだと焦り出す透に、道端に座り込んでどうしたのだと声を掛けたのは、草摩紅葉なのだった。

紫呉の家に続く階段に腰かけ、透から取った手帳の中身を見る燈路。母親の写真が入っていた事に、マザコンと評しカッコ悪いとつぶやいていたところに、夾が通りかかり声を掛けたため、どこにいようが自分の勝手だろうと持ち前の屁理屈を述べる燈路。燈路の言い方に夾は腹を立てたところで、透が到着し、燈路に手帳を返してほしいと困り顔かつ息を切らしていったため、何かあったのだろうと察した夾は燈路を責める口調で問いただす。燈路も屁理屈は述べたがすぐに手帳を取ったと認め、夾は返してやれと促すが、ここで燈路は取ってくれと言ったと言い出し、とうとう夾は燈路の胸ぐらをつかんで起こり始める。

虐待だと燈路に言われ、夾は手を出さなかったが、ここで紅葉に連れられて杞紗がその場に現れたため、燈路の様子が一変する。杞紗が来たのは紅葉の差し金かと気づいた燈路は、杞紗が自分い近づき、どうして透の物を取ったのかと質問したため、かんしゃくを起こしたように「こんなものは最初から要らない」と、手帳を透に投げつける。その行動も問題があると夾と紅葉が声を上げ、杞紗も燈路を注意すると、燈路は杞紗がいつも透の話をして透を優先すると、不満を打ち明ける。杞紗も燈路の話を聞いて、彼の意図を汲み取れていなかったところがあったのだと気づかされ、さらには杞紗がいじめに遭い心を閉ざした件についても、燈路は自分の事を心配していたのだと聞かされた杞紗は、燈路に辛い思いをさせたのだとまずは自分が燈路に謝り、透にも謝ろうと促したのだった。

燈路と杞紗のやり取りを見ていた透と紅葉は、燈路がこのようなことを仕出かしたのは、透に嫉妬していたからだと気づき、微笑ましく事の成り行きを見守っていた。しかし燈路が透に謝るという話になった時、透は謝っても許さないと、慣れない強気な口調と共に一歩燈路に踏み出し、抱きしめの刑を執行するのだった。単純に十二支の物の怪憑きの燈路が何年なのか気になっていたのかと紅葉は気づき、杞紗も透のやり方に微笑むのだった。

その後、杞紗と共に紫呉の家に来るようになった燈路。アニメにも鋭いツッコミを入れ、お茶が無くなれば、透にお代わりをせがむどころか、いたわりが無いと文句を言う燈路。さすがに透への当たりが厳しいため、杞紗も注意し、夾も透は小間使いじゃないと叱るが、夾に対して燈路は屁理屈で応戦したため、少し我慢した夾も燈路相手にキレそうになってしまう。しかし寸でのところで紫呉が夾を止め、十二支同士でも、イチャつくのは覚悟が要る事なのだと話し、透にこれは重要な事だからと言わんばかりのウインクをして見せる。

紫呉の話は、そのまま反抗期から大人になるようにとの説教になるが、原稿を取りに来た紫呉担当の滿が、由希に通され、泣きながら〆切を守れと紫呉に迫ったため、紫呉は慌ただしく家から逃走を図る。

紫呉が家を出て、それを滿が追いかけていき、夾も屁理屈ばかり言う燈路の相手はごめんだと席を外し、由希も騒がしさから遠のくようにいなくなったため、透はお茶を淹れに台所に立ち、居間に残された杞紗は、燈路に透の事が嫌いなのかと直球に質問してみる。燈路は透の事は「好きではない」と言うものの、杞紗が透の事を好きだからと紫呉の家に連れてきていると知った杞紗。それを聞いた杞紗は、トイレに向かった燈路と入れ違いで戻ってきた透に、燈路とはいつからか避けられるようになったため、自分は燈路に嫌われたのだろうと思っていたと話し、この前の一件で、燈路が自分を心配してくれていたと知り、それが嬉しかったと語る。そんな杞紗に、透はそれは良かったとほほ笑むが、すこし気になることがあったようで、考える表情を浮かべる。そんな二人の会話を知ってか知らずか、トイレから戻った燈路は、どこかに連れて行けと透に要求し、その突然さに透は緊張してしまうのだった。

紫呉は、〆切を迫る滿から逃げてはとりの家に来ていた。そこでは杞紗の事を好きだと燈路が慊人に話した事や、その後慊人が杞紗を殴り全治二週間のけがを負わせていたことをはとりから聞き、それで燈路は杞紗との関係に対し臆病になり、透に当たっていたのかと納得する紫呉。そんな紫呉に、はとりは慊人が全てを紫呉に話していないことを意外そうにし、紫呉自身も信用されていないのだろうと受け流す。いずれにしても思い知るのはあちらだと、紫呉は不敵に笑い、はとりは慊人の八つ当たりを透が受けたりしないかを心配するのだった。

杞紗と燈路を連れて公園に来た透。すかさず燈路は文句を言い、それに対して1535円しかないのだと透は困ったように返し、その話は杞紗が公園が好きだと言ったことで、燈路が引いたために終わりを迎えた。

クレープ屋のワゴンが来ていたため、食べようと言う話になり、燈路がすぐにチョコだと決めたのに対し、イチゴとバナナで迷う杞紗。透は半分こしようと提案し、笑いあう二人を見た燈路は、さっそく注文しに行った透に膝カックンをかまして、自分と杞紗の分は払うと申し出るのだった。

杞紗を東屋に残し、クレープができるまでの時間に燈路はどうして透にできることが自分にはできなかったのかと、悔しさを語りだす。それは、慊人に杞紗を好きだと話した事で、慊人が杞紗に怪我を負わせた話だったが、自分の行動の結果でケガを負わせたことを、杞紗にも、慊人にも何も言えずにいた自分が、どうしようもなく子供だと話す燈路に、透は今の力不足を認められることはすごい事だと話し、いずれ杞紗を守る王子様になる勇気が、燈路にはあるのだと励ますのだった。それを聞いた燈路は、恥ずかしい事を言うと透を評価したが、価値のある説教だったと透の分のクレープを奢り、戻ってきた彼の表情は、杞紗が良い事でもあったかと聞くほどに、清々しく微笑んでいたのだった。

 

ここから感想

うん、モゲ太のテーマ曲は欲しいところだな。前作があまりにもその辺の遊び心があっただけに、アリの名前が長かったこととか、忘れかけていたよ。

今回も色々と問題行動の多い本作。いや、小学生の行動ってこんなに理不尽なものだっけ?と戦慄しているところだよ。まぁ、膝カックンと座る動作に入った人の椅子を引く悪戯は、危ないので真似はしない様にと声を大にして言いたい。。マジで相手が悪いと救急車が必要になるからやめてくれ。

今回も、過去に怒った不幸な出来事を引きずっている十二支を、透が再度踏み出させる内容だったのだが…元凶となる慊人の背景や意志が分からないと、なぜ子供相手に慊人がそうなるのか、なぜ一族の当主と言うだけでそこまでしても何も言われないのかが全くつかめず、慊人への恐怖感とか、草摩家の謎とかの前に、不愉快な部分だけを掘り出していっている事に気付いたよ。

この作品って、この慊人への恐怖感や草摩一族の謎とかの雰囲気をもっと前面に出して、ストーリーを消化していかないと、娯楽としての価値が下がるのではないかな?そこら辺は、原作は上手く表現できていたのに、このリメイク作品では、絵はきれいに動いていても、その辺の空気作りやテンポがからっきしなので、単に過去の不幸を各話の主役が語り、透が諭していくだけのものになってきている。これでは、泣ける話以前に冷めた視点で視聴してしまう。

なんだか最近は毎週書いているが、見た上で感想を書いていると、各話ごとの実りが無くて辛い作品だよな。

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ