はちよりうえ

見たアニメについて感想などをメモる。※ネタばれあり

Fairy gone フェアリーゴーン 第22話「終焉のパレード」感想

 盛り上がってるなーとは思うけど、この作品の中でも群を抜いてつまらなく感じた。ヴェロニカさんはそれで良いのかよと言いたい。

 

今週の内容

ロンダキア宮殿の大天文広場では、暗殺されたゴルバーン首相の国葬が執り行われる準備が整っていた。ゴルバーンの肖像が飾られ、その前に安置された棺を囲むように、ゼスキア兵が国旗を掲げている様を遠巻きに見ていた群衆の中に、レイを殺害する隙を伺うために、ヴェロニカが紛れ込んでいた。

ドロテア本部では、ネインを呼びに来たロバートが局長室のドアを叩いていた。部屋には入らず、扉のところで自分と会話を交わすロバートにも、ネインは周囲を気にする素振りも無く、レイ首相代行が何を考えているのか、その点を気にかける内容の言葉を発するが、ロバートもまた、ネインの思うところは理解している様子なのだった。

統一政府で書類仕事をしていたレイにも、国葬への出発のために側近が声を掛けていた。しばらくは書類への書き込みを流れる様に行っていたレイも、羽ペンをインク壺に入れて立ち上がり、出発するために扉へ歩き始めるが、口でこそ首相の任を受けると言いつつ、その視線はやや下を向いており、側近には潮時だと意味深な言葉を使っていた。

レイが車に乗り込み、彼を護衛するドロテアは、セルジュとクラーラがバイクで先行し、レイの乗る車の前にロバートが運転するドロテアの護衛車両。さらにフリーがバイクでレイの車両近くの護衛をすると言う陣形を取っていた。

統一政府の建物を出てしばらく走行したころ、バリケードを破って大型車両が車列へ突っ込んできたため、急停車する一行。フリーはすかさず後続のリリーに合図を送り、大型車を敵が来た側の車線へ前進させ、敵の人工妖精からレイの車両を隠す体制をとる。

リリーたち第二部隊が人工妖精と交戦する中、ネインは教団殲滅作戦へと移行し、レイを護衛しつつ別のルートを進むことにする。

高い位置に陣取り、路地の状況をトメリーズで見ていたクラーラは、味方でない妖精兵がいる事に気付き、信号弾を発射する。その知らせを見たフリーは、ウルフランである可能性を考え、バイクをネイン達の乗る車に近づけ、マーリヤと目配せをして行ってくると覚悟した様子で告げていく。

クラーラが見つけた妖精兵に対して、彼女と行動を共にしていたセルジュは、ブリンツテイルを取り出して砲撃を加える。その一射目を受けて大型車は転倒し、その前をバイクで走っていたウルフランも余波でバイクを失う。

セルジュの二射目を妖精武器のフラタニルで無効化したウルフランは、彼らには目もくれず、車から人工妖精兵を持ち出して元来た路地へと入って行く。しかし、クラーラは彼らの先にフリーが来ていたため安心したように息を吐き、セルジュもまたフリーな大丈夫だと言った表情でクラーラの呼びかけに応じていた。

フリーに対し人工妖精をけしかけようとする操者を手で制し、ウルフランは因縁のあるフリーとの一騎打ちに突入する。妖精武器で対応するフリーは、数回の切り合いの後に間合いを取った隙に、ウルフランへ戦う理由を問いかける。自分の妻子の事を持ち出したフリーに対し、ウルフランはあざ笑いつつ答えるが、すぐに厳しい表情へと戻り、フリーをここで殺すと発言する。そんな昔の戦友に、フリーは両手に持っていた剣のうち、通常の剣を鞘へと戻し、妖精武器のヴェロスティールを両手で持ち、ウルフランの攻撃に備えて見せるのだった。

ドロテアの隊員が教団の刺客にそれぞれ対応していき、レイの護衛として近くにいる戦闘要員は、ロバートの運転する車に乗っているネインとマーリヤのみであった。

ロバートは教団の戦力から考えて、残りはだいぶ少なくなっただろうと告げ、マーリヤもそれを聞いて安堵したのか、息を吐いた時、後続のレイが乗っていた車が妖精・アイゼンコップによって攻撃された。

攻撃の反動で車のタイヤが飛んで近くの店の二階まで跳ね上がり、車本体も回転しながら宙に浮き、中にいたレイも衝撃にうめく中、上下逆さの状態で地面に着地する形となった。

さらにアイゼンコップは地面を穿ち、ロバートが運転していた車両は後方の車輪が穴に落ち、前輪を回転させて持ちこたえようとするが、次第に落ちて行く。その過程で、後部座席に乗っていたネインは、助手席に座っていたマーリヤを抱き上げ、窓から外へ脱出する。

後から穴から這い上がってきたロバートと共に、ネインとマーリヤも、土煙で視界の悪いレイの車が落ちた場所を見渡すが、アイゼンコップの影と共に、レイの側近の銃撃を避けて斬撃を繰り出す人影が写り、それがビーヴィー・リスカーであることに気付いたマーリヤは驚くのだった。

煙の舞う中で、車の窓から這い出てきたレイドーンはせき込んで吐血する。そこへリスカーが現れたため、レイは妖精武器のソロリアスを取り出して構え、七騎士同士がぶつかり合う。

妖精武器での戦闘を行いつつ、妖精をお互いに戦わせるレイとリスカー。リスカーは強い敵と戦えることを喜び、笑いながら戦うが、戦闘では例の方が上手であり、ソロリアスの斬撃で吹き飛ばされるリスカー。

レイが優勢に見えた戦闘だが、最初の車に対する打撃で負傷していたレイはまたも吐血し、その場に膝をついてしまう。その隙にリスカーはとどめを刺そうと大降りに襲い掛かるが、その攻撃はネインによって防がれるのだった。

リスカーの振るう妖精武器のガドファックスを、通常の武器である件で受け切ったネインに、やはり強い相手と戦えることを喜ぶリスカー。ネインはリスカーに問いかけを行うが、まともな返事は帰ってこなかったため、右手で長剣を、左手で拳銃を使ってリスカーをけん制し、その間にマーリヤとロベルトにレイをこの場から連れ出させる。

リスカーはレイが運び出される様子を見送り、ネインとの戦闘を優先する。リスカーのガドファックスを避けつつ銃弾を撃ち込んでくるネインに対し、大剣を盾代わりにも使うリスカーの実力はほぼ互角であった。しかし妖精武器と普通の武器では差があるため、銃の球が切れ、長剣も折られてしまうネインは、それでも冷静に残った刃先で対処しようと構えを取る。そんな彼女に、リスカーは彼女が扱う妖精武器のアリアドラを側近のソフィーに投げさせ、同じ条件での戦いを所望し、ネインはリスカーをここで殺すべく、アリアドラの鞘をベルトに指し、使い慣れた武器を構えて見せるのだった。

レイを車に乗せて、ドロテア本部に向かうロバートだったが、本部も襲撃を受けていると、並走しているセルジュが運転するバイクからクラーラが情報を渡す。それならイーストエンド基地だとロバートは経路を変更するが、敵はその先でバリケードを組んで待ち構えており、思わず急停車する。

その場はセルジュとクラーラが応戦することになり、ロバートは車を引き返したのちにひたすら走らせるが、レイを避難させる場所が無いとマーリヤと相談する。

マーリヤの提案で証人保護用の隠れ家にレイを運んだロバートは、レイがあまり動かせられない状況だと確認し、救護班と応援を呼びに再び車で街に戻っていく。

レイの護衛として残ったマーリヤに、レイは老いは感じるが、後悔はしていないと口にするが、さらに今更後悔をしてもと言葉を続けたため、マーリヤはその意味にハッとする。

マーリヤがレイの言葉の意味に気付いた時、ちょうどレイの命を狙っていたヴェロニカが隠れ家に入ってきたため、話はそれ以上掘り下げることはできず、マーリヤは幼馴染のヴェロニカに銃は撃てず、アッシュクラッドでヴェロニカの進路を塞ぐが、ヴェロニカもすぐにブラッドドーターを出して妖精同士は交戦状態に入る。レイに、妖精武器のモルテラントで襲い掛かるヴェロニカに対し、レイも妖精武器のソロリアスで対応するが、負傷のために妖精も出せず、防戦一方のレイに、目的を遂げられると勢いづくヴェロニカ。とうとうレイは窓を破って外に転げ出て、ヴェロニカと彼女を追うマーリヤも屋外へ出る。

雨が降る中、追いかけてきたマーリヤに微笑し、レイにとどめを刺そうとするべく視線を向けるヴェロニカ。そして、彼女に許しは請わないと自分の考えを述べるレイ。しかしレイの話を聞いていたマーリヤは、仕方ないと言う様に二人の間に入り、ヴェロニカが武器を構える手に自分の手を添えて、レイの本当の想いについて明かしていく。

レイはソロリアスから手を放して、許されないことをしたのだと謝罪の意を示し、その言葉を聞いたヴェロニカは手で顔を覆い、マーリヤはヴェロニカを抱きしめつつ、二人で前に進もうと、かねてからの想いを伝えることができたのだった。

話が収束に向かいつつある中、隠れ家の陰から教団のグリフ・アーサーが現れ、彼に気付きマーリヤを庇うヴェロニカと、動けないながらも妖精を出して彼女たちを守ろうとするレイ。しかしグリフの持つペインシーラーが、宿主の負傷でまともに顕現できていないスローンテイカーを消滅させてしまい、レイはその影響で絶命してしまう。

グリフが出したノルカによる攻撃で、ヴェロニカとマーリヤが防戦に入り、グリフは妖精憑きの妖精器官を奪うため、ノルカの攻撃で投げ出されたレイの遺体の頭部を、鷲掴みにしたまま引きずって去っていく。

教団にレイの遺体ごと妖精器官を持ち帰ったグリフは、信者と共に妖精器官の摘出を行い、妖精と同じく緑色に発光するレイの妖精器官をマルコに恭しく捧げ、マルコは手に入れた妖精器官を、露出させた融合体の心臓へと重ね合わせ、妖精器官の増幅を促すのだった。

レイの妖精器官を受け入れた融合体はすぐに反応を見せ、拘束していた鎖を断ち切って洞窟から岩を崩して外界へと姿を現し、その特徴的な模様が、暗闇に浮かび上がっていた。

 

今までに作中で表示・表現された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

統一ゼスキアの首相 ゴルバーン・ヘルワイズがアインズ教団によって暗殺される。

首相暗殺に伴い、事態の打開のためカルオー公 レイ・ドーンが地位と領地の返上をゼスキア皇帝キャスタル・ハロルに申し出て、首相代行の命を授かる。

 

ここから感想

あれだよね。今までのりしろを付けて動かしていたキャラが、役割と死に場所が決定したからと言って、いい味を出して退場してくれるとは限らないんだよね。レイ・ドーン、意味深な雰囲気を出していたにもかかわらず、その部分を活かすことなく神獣の素材として退場してしまった。彼は積み重ねるものがあれば、退場時には一つの見せ場になったのにね。

そして仇の謝罪に戦意喪失したヴェロニカにも、だいぶ幻滅させられた。十何年も復讐心を維持していたのに、幼馴染が仇の胸の内を語り始め、その流れで仇が謝罪したからと、諦めると言うのは、復讐心の熱量と根深さに対し、諦める動機が軽すぎる。最後まで復讐劇を描けないなら、止めて欲しかった。

で、今回の話の構成も、教団を前に少しずつ仲間が減っていき…と言うのは分かってしまうので仕方ないが、妖精兵とそうでない兵士の使い方と、あれだけ何型だの言っていた人工妖精について、操者を狙えだの、投入位置がずれたが仕方ないだのと、キャラを見せるので精いっぱいで、各要所が攻められていると言うセリフのみで状況説明され、作戦行動になっていない点が、作る側の余裕の無さを感じさせる。だいぶ残念な作りだった。

ひとまず、レイが置いて行ったソロリアスが一本余っているので、教団本部を責める時に誰かが使えば良いと考えてる。以上。

 

にほんブログ村 アニメブログ アニメ感想へ