はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第18話「踊るネズミと折れた角」感想

 しかし、培養型妖精兵って…どうやって作ったかとかは来週なのかな。おそらく妖精器官を培養したのだろうけど、この新しい技術、この期に及んで出す必要があったか?

 

今週の内容

妖精省に回収した黒の妖精書を届けるネイン。同行していたマーリヤとフリーを先に職務に戻し、今後について妖精省大臣のマルコ・ベルウッドと直接話を始める。グイ・カーリンの掃討のために進言を頼んだ時と同じように、ネインは政府や各省の内通者も洗い出す方針をマルコに伝え、内通者は妖精省にもいる可能性を示唆して、マルコに省内の人間を調べるように約束させるのだった。

ネインが去った後、彼女が言った膿を出し切ると言う言葉を気に止めたマルコは、雨が降り始めた外を、自室の窓から眺めるのだった。

デオドルア廃城を拠点として活用しているイージェイは、城の主の様に王座に腰かけ、手に入れた黒の九を読みながら、妖精技師の報告を聞いていた。

培養型妖精兵の移植が成功した男と共に、跪く妖精技師。この成功例で培養型妖精兵は54人だと、イージェイの質問に答えたのは、近くに控えていた比較的若いクアトーだった。

黒の九を確保するため、本部を出発するフリー達。局長の補佐のために残るロバートに、マーリヤは拳を突き出し挨拶を交わす。セルジュがいつも通りの軽口を、ウィンクと共に披露し、比較的和やかに出発をする。しかし、フリー、セルジュ、リリーの運転するバイク三台に続き、本部を出た人員を運ぶための車は、大型のものが二台と、大掛かりな作戦を意味するのだった。

ネインは、身柄を隠したダミアンの元を訪れていた。隠れ家は居心地が良いと、カーテンを少し開けて外の光の下で本を読んでいたダミアンに、ネインは妖精省大臣のマルコ・ベルウッドについて、話すよう促す。ダミアンの語ったマルコの経歴は一般的なもので、ネインはそれに関しては何の問題も無いとしたが、マルコとグリフ・マーサーの話を区切り、ダミアンはアインズを知っているかと、ネインに問うのだった。

祭壇に祭られたスーナの近くの森にいた融合体に向け、祈りをささげるマルコとグリフ。融合体が少し動き、その体を拘束する鎖が音を立てるのを見聞きしたマルコは、何かに満足したように、息を吐いくのだった。

逃亡を企てていたはずのスウィーティーは、パトリシアを伴ってマズリアにあるデオドルア廃城近くまで訪れていた。

視線を感じたのか、スウィーティーは路地にいた男に愛想よく声を掛け、手を振るが、警戒していた男は、相手がスウィーティーだと分ると銃を向ける。イージェイの手の者として、パトリシアはこの男の死角に回り込み、いつも引きずっているトランクで殴打して、男が銃の引き金を引かせなかった。

これだけ警戒した状態でも、スウィーティーは黒の九をどさくさに紛れて奪えないかと考え、パトリシアは文句を言いつつ、スウィーティーについて行く。

デオドルア廃城から離れた場所から、地下道を進んで城まで向かうドロテア部隊。

地上では、高台の見張りや、至るところにイージェイの部下が銃を持ってはびこっていた。この人数には、スウィーティーも少々てこずると認めるしかなかった。しかし、高台から見張っていた男は、フードを被った男に首を折られ、ドロテアやスウィーティーとは違った者たちも、デオドルア廃城に向かっていることをうかがわせた。

ダミアンの移送先からの帰り、ネインはロバートの運転する車内で、300年前に表舞台から消えたとされるアインズ教団が、調べると消えたわけではないとの報告を受けていた。

夜になり、謁見の間の一角に設けた書棚の前で、黒の九を広げながら、イージェイはクアトーに妖精と神についてを語り、ベルウッド家はアインズそのものだと話し、自分は妖精を使うだけだと立場を明らかにする。そこへ、見張りの死亡が確認されたと報告が上がり、クアトーは培養型妖精兵として侵入者のドロテアの対応に出向くのだった。

地下道を進んでいたフリー達は、広い場所に出る手前の壁に身を隠し、様子をうかがう。マーリヤは、腐臭に思わず手で鼻を覆い、声を上げるが、フリーとセルジュは静かにするようにと伸ばした人差し指を口元に持っていき注意し、灯を消す。

グイ・カーリンの構成員と思われる男たちが、手術に失敗した者の死体を運び込み、乱雑に放り投げて去っていく。それを聞いて、光るネズミの目と、足元に転がる人骨を確認してしまったマーリヤは動揺するが、フリーは一刻も早くここを出ようと、先に進む指示を出す。

城内に入ったフリー達、ドロテア部隊は、見張りを一人ずつ静かに始末していくが、途中で見つかり銃撃戦となる。

物陰に隠れながらも応戦するセルジュは、侵入がバレていることを感じ取り、リリーにその場を任せてイージェイを探すフリー達。しばらく進んだ先の広場で、ドロテアを待ち受けていたクアトーに出くわし、一人で3体もの妖精を出したクアトーに驚く。

周りをネズミ型の妖精に囲まれている事に気付き、襲ってくる個体から排除していくフリー達。フリーの持つ妖精武器・ヴェロスティールは効果があったが、通常の銃では、数発撃っても消えることが無いため、厄介だと叫ぶセルジュ。しかし、相手の数が多く、推され気味なフリー達を見て、勝ち誇ったクアトーが漏らした「培養型妖精兵は量産が効く」という言葉に、トリメーズを出して妖精兵の位置を確認するクラーラ。

クアトーがフリー達を先に行かせまいとして扉を閉めたため、暗がりの中での戦闘になり、ネズミたちはフリー達を取り囲んで攻撃を仕掛けてくる。

クラーラのおかげで、大勢の培養型妖精兵が、吹き抜けの広場を見渡せる二階部分にいる事が分かり、ネズミを駆除しながらも、アッシュクラッドで燃やしたネズミ妖精をl妖精兵たちの頭上に投げるマーリヤ。さらにセルジュはクアトーを狙ってブリンツテイルを使って砲撃をするが、辛くもその攻撃を逃れたクアトーは、イージェイの元へと逃げ出す。

フリーをクアトーの追撃に差し向けるため、マーリヤはアッシュクラッドで広範囲を焼き払い、妖精に戦闘能力が無いクラーラは体術のみで応戦し、セルジュは天井を砲撃して柱を倒壊させて見せる。フリーを信じている言った仲間たちの行動を見て、自分たちを信じろと言う意思も受け取ったフリーは、一人でクアトーを追って広場を出て、空が見える吹き抜け上の階段にたどり着く。

クアトーが銃を撃ちながらも妖精をけしかけたため、これを妖精武器で撃退するフリー。妖精を攻撃され、術者にも影響が及んだためクアトーに隙がうまれ、フリーはレッドフットの咆哮で彼を壁にたたきつけ勝利する。

謁見の間までクアトーを吹き飛ばしていたフリーは、その先でまだ妖精書を読んでいたイージェイに勝負を挑み、イージェイもまた自分が勝利することを確信している口ぶりでフリーに相対し、妖精書を本棚にしまい、戦闘を開始する。

フリーが自分と同じく、妖精武器・ヴェロスティールを使うことに、一種の納得めいた表情をするイージェイ。船島でフリーの件を折った剣筋でも、ヴェロスティールは折れることが無く、さらに自分の妖精でも、持ち主であるフリーの動きを見ることができない事を確認したイージェイは、やはり妖精武器は便利だと、笑うのだった。

イージェイは銃で間合いを詰めさせず、場所を移動する。螺旋階段の、吹き抜け部分に設けた渡し板上にフリーを誘い出し、銃を破壊されてもなお、自分の主張を行うイージェイ。

両手剣に対し、剣一本で切り付けるイージェイ。押されていたフリーは、階下に駆け付けたマーリヤが自分を呼ぶ声で踏ん切りがついたのか、仲間のために戦うのだと、通常の剣を手放し、ヴェロスティール一本でイージェイに切りかかる。その勢いに反応の遅れたイージェイは、袈裟切りにヴェロスティールの刃を受け、反動で後ろへとたたらを踏む。

イージェイがフリーも巻き添えにしようと、釣り板の縄を切ったため、落下するフリー。しかし、マーリヤが途中の階から飛び出し、フリーを巻き込んで吹き抜けから向こう側の部屋まで転がり込むことに成功したため、イージェイのみが地面で絶命することとなる。

間一髪だと笑いあうフリーとマーリヤだったが、イージェイの死体に近寄る人影があることに気付かずにいた。妖精武器・モルテラントを手に取ったフードの人影はヴェロニカであり、妖精武器を持つレイ・ドーンに対抗する術を得たと言いたげにつぶやくのだった。

残存兵の掃討と、無くなった妖精武器の捜索のために残るマーリヤ達。黒の九と一部人員を連れて戻るリリーと別れるが、リリーたちが市街地に入ったところで、運搬用の車が攻撃され、そのあおりを受けて負傷するリリー。

攻撃を受ける前に、路地の中央に立っていたウルフラン・ロウは、倒れた車から黒の九回収し、殉職したオズの妖精・エアレーとミゲル・コナーと共に、駆け付けたマーリヤとクラーラの前に姿を見せるのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

 

ここから感想

アインズが祭っているのって、あの方ではありませんか。16話で出た時も、ちゃんと熊の形をしていたか確認しちゃったが、確かに融合体のあの方であらせられましたね。しかも、妖精大臣の礼装は、妻子の墓の前でうなだれていたウルフランに話しかけたあの時のものと同じ。という事は、ウルフランはアインズ絡みで動いているのかな?まぁ自分の意思で動いている設定のキャラクターでは無いよな。兵隊やって、妻子を失くして失望していたところに宗教に入信か…。もしそうなら底が浅いキャラだったな。

今回は、先週のマーリヤの災いの子の卒業に続いて、フリーの戦う理由が決定。でもそれはマーリヤが考えたり、周りに言われたりて編み出した答えであって、一回りも歳を食っているフリーがそれを使うのはどうかとも思うけどね…相変わらず年齢設定と柵内の関係性があやふやだ。

まだまだ癖の強いターゲットが残る中、おそらくビーヴィー・リスカー戦のために、フリーにヴェロスティール一本持ちをさせたのだろうが、因縁を全て片付ける前に、妖精関係の設定を、この期に及んで増やしてしまった件について、しっかり後始末をしなければいけないのではないだろうか。

 

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