はちよりうえ

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Fairy gone フェアリーゴーン 第19話「悲しい声と黒い本」感想

培養型妖精兵には触れず、今度は他人の妖精を使う術やら、妖精憑きが妖精器官を焼失させる話まで持ち上がり、一気に打開する術が今のところ思いつかない。この世界観の説明だけでもきれいに片付けられるのだろうか。

 

今週の内容

黒の九をイージェイから取り戻したマーリヤ達。

黒の九を本部へ届けるため、リリーを始めとした複数人が移動を開始してからすぐ、ウルフランによって襲撃され、黒の九は持ち出されてしまう。いち早く、クラーラーとバイクを二人乗りして現場に駆け付けたマーリヤは、一人でウルフランを追い、その先で妖精を使って攻撃してきたミゲル・コナーと戦闘になるのだった。

ドロテアの仲間であり、自分を庇って殉職したオズの妖精を使うミゲルに、動揺を隠せないマーリヤだったが、ミゲルがマーリヤを踏みつぶすように仕掛けた妖精が、途中から周りの建物に体当たりし始め、制御が行き届いていないことを察する。

マーリヤはこの場を切り抜けるためにアッシュクラッドを出し、今度はその姿をみたミゲルが驚いていた。

妖精同士の戦いは、アッシュクラッドがミゲルの妖精となったエアレーの角を両手で抑え込み、そこからいつものように燃やすと言う攻撃に入るが、マーリヤが力を籠めると、その炎はオレンジから、妖精が発光するような緑色を帯び始め、宿主であるマーリヤにもエアレーが発したと思われる声が聞こえ始める。

マーリヤはアッシュクラッドに指示を出し、エアリーの角から手を放し、頭部を抱きかかえるようにする。その間も妖精が受けたダメージを体感していたミゲルは、アッシュクラッドを振り払うようにエアリーに指示を出すが、エアリーは地に伏すように足を折り曲げ、ミゲルは自分の指示を聞かない妖精に苛立ちながらも、受け続けるダメージに苦しみ、やがて彼の身体からは一体の妖精原体が抜け出し、空へと舞い上がりながら消えていく。

ミゲルから妖精原体が出た辺りで、エアリーもまた形を失くしていき、マーリヤは呆然とするミゲルに銃を向けるが、殺すことはせずに彼を逮捕し、ミゲルは妖精と大僧正に導きを求め、胸の前でアインツ流の祈りを取るのだった。

ミゲルの発言から、ウルフランが妖精省と繋がり、黒の九を強奪したことが判明する。本部に戻り、ドロテアの局長であるネインに報告し、局長室に集まった中で、ロバートは殉職しているオズの妖精が使われた件について、首相・ゴルバーンと妖精省大臣・マルコの板サイダル国では、統一戦争中から死亡した兵士からの妖精器官の移植する試みがあった事を明かし、戦争後は貴重となった妖精兵が死亡した遺体は妖精省に預けられることを付け加える。

この二点から、オズの遺体が妖精省になって使われたことが察せられ、ネインは首相に許可を経る為の根拠を集めるために第一と第三部隊の人員を割く。

ロバートも尋問へと向かい、部屋に残ったマーリヤは、妖精の声の様なものが聞こえたと、ネインに報告する。この事を聞いたネインは、マーリヤに伏せていた「マーリヤは妖精憑きではないか」という情報を明かし、妖精憑きの特徴を説明する。さらに、ミゲルの体内に妖精器官が無かったことから、妖精憑きは妖精器官を消し去れるのかもしれないと言う仮説も話す。

突然自分の特異な体質の事を聞かれたマーリヤは答えることができず、その様子に心配した様子のチマは、彼女のブーツのかかとに前足を当てて小さく鳴いた。

ネインはマーリヤを気遣い、椅子に座るように促し、故郷のスーナで妖精憑きに関する知識を得ていないかを聞く。

マーリヤと同じく、スーナ出身で妖精が人型の特徴をもつヴェロニカとレイも妖精憑きだろうと言う仮説を立てたネインは、ダミアンを隠れ家から呼び戻すようにフリーとマーリヤに指示を出す。

妖精省では、ウルフランから黒の九を受け取ったマルコは聖なる獣の復活方が分かると、さっそく読み始め、ちょうど部屋に入ってきたグリフも、感慨深げにアインツの祈りの姿勢を取る。その様子を見ながらも、表情を変えなかったウルフランは、これで全てが終わると考えているのだった。

証人保護用の隠宅で、ダミアンに状況を説明したフリーとマーリヤ。黒の妖精書を作ったアルバストラの末裔であるダミアンは、すぐにマルコ達の狙いが神獣を作ることにあるだろうと思い至り、かつては世界の中心とまで言われていたトゥパール王国を砂漠へと変えたのも、この神獣の力であり、素材は融合体と妖精憑きの妖精器官だと、ドロテアの二人に説明する。

ダミアンは、マーリヤが訪ねてきた時に呼んでいた本を片付け、ドロテア本部まで移動する。彼は、自体が差し迫っていることを察し、ネインに自ら首相に全てを話すと切り出し、ネインは逮捕される可能性もあると返すが、ダミアンの覚悟を見て、了承するのだった。

首相官邸で、ダミアンの話を聞いたゴルバーンは、頭を抱え、憤りをあらわにした。何のために戦争をしてまで、統一を行ったのだと語ったゴルバーンは、もう二度と戦争をしないためだと言う意思は、フリーと同じであり、ネインとマルコは同士だと考えている事も語る。戦後も汚れ仕事を引き受けているネインに、嫌にならないのかと眉を下げて問いかけるゴルバーンに、ネインは正義のためだと信じて行動していると、力強く返したため、ゴルバーンも背を正し、マルコとその協力者の逮捕をドロテアに一任すると宣言する。

さっそくリリーが妖精省の裏門を包囲し、マーリヤとフリーは正門近くに停車させた車の中から見張りを行う。

ドロテアの他の隊員が揃うまでの時間、フリーに何故妖精兵になったのかを聞くマーリヤ。簡単に言ってしまえば、国を救う英雄になりたかったと語るフリーだが、良い事はなかったと言いたげに、ハンドルに寄りかかって見せる。

そんなフリーに、マーリヤは自分たちや妖精は戦争の道具ではないが、戦いは終わらせなければならないと、自分の考えを話し、妖精も協力してくれるはずだと、そう思うのだとフリーに語る。

そうこうしているうちに他の隊が到着し、正門前でネインはこの戦いの目的と意義を語り、突入の合図を送るのだった。

 

今までに表示された年号と出来事 ※青字は今回追加分

統歴467年

レイ・ドーン 兄のユルゲンと共に故郷のスーナ近くの森で融合体の誕生を見る

統歴481年

サイダル王 ゴルバーン・ヘルワイズが皇帝の勅命が下ったとして隣国ティムーンに進軍を開始。

統一戦争開始

統歴486年

マーリヤ誕生 のちに母テレサ・ノエルが死亡する

イヴァン・ノエル スーナ近くの森で融合体の犠牲になり死亡する

統歴487年

レドラッド妖精兵研究施設で妖精器官の移植する手術を受けるフリー

レドラッドの開兵式場に参列するフリー、ウルフラン、ジェッドの三人。

統歴491年

マーリヤ、スーナのユルゲン・ゾーンの家で育てられる。

スーナの森で、ヴェロニカがマーリヤに声を掛け、仲良くなる。

レドラッドでユアン・ブリーズとの戦闘中に、フリーを庇ったジェッド・グレイブが戦死。

統歴493年

スーナがレイ・ドーンによって滅ぼされる。

マーリヤとヴェロニカが追手の兵士から逃れる途中で分かれる。

フザンで、路地に倒れるヴェロニカ〈意識あり〉

統歴494年

ファナチカで、人を避けて山に入り行き倒れたマーリヤをヴィクトルが保護する。

統歴495年

レドラッド。レドラッド王・オルバニーが自害。これによりレドラッドは降伏宣言を出す。

レドラッド。自宅があったブランハットで、ウルフランが妻子が戦闘に巻き込まれ死亡したことを知る。

統歴496年

統一戦争終了

レドラッドのロンダキア宮殿でサイダル王のゴルバーン・ヘルワイズがゼスキア皇帝に王位を返上し宰相となる。

マーリヤを育てたヴィクトルが病気にかかる。

統歴497年

ファナチカでマーリヤを育てた人物・ヴィクトルが死亡。

焼け落ちたスーナにマーリヤがヴェロニカを探しに戻る。

旧カルオー領ツバルで、ヴェロニカがレイ・ドーンを襲撃するが失敗。その数か月後、ヴェロニカを探しにマーリヤがツバルに到着。

元サイダル王のゴルバーン・ヘルワイズが統一ゼスキアの首相となる。

統歴498年

エディ・ロイドが統一ゼスキア軍人工妖精整備部門を依願退職。行方知れずとなる。

統歴503年

リトローク公 ウマル・ジュジュマンが処刑される。

統歴505年

マーリヤ、ドロテアに入隊。

終戦から10年目の記念式典開催

ハイブランツ公 シュヴァルツ・ディーゼが反逆を起こし、カルオー公 レイ・ドーンによって討ち取られる。

 

ここから感想

また言葉や宗教名なんかが間違ってブログ記事を書いてしまっている。アインツをアインズにしてたり、トゥパールをトゥファールにしてたり…。こういうところを公式HPから探して持ってくるのも、技術的にどうにかしてしまえたら良いのにな…。まぁ、出来ればWikiが機能していない分、公式HPに地名も戦争前後の地図入りで乗せて欲しいな。

で、名前付きの人物が多い事もあるけれど、地名と組織と技術が多いために、これはきれいに終わることはないだろうと、引いて視聴中の本作。今週も他人の妖精を委嘱する技術だの、神獣を作る話だのが出てきて、世界観の設定だけでも片づけてくれれば良しとしようと思っていたのに、それも無理な予感しかしないので、もう、どうやって落としどころを付ければ良いのだろうね。

その点を気にしながら今週分を見ると、ネインやゴルバーンが決断し、指示を出すシーンの盛り上がりを魅せたかったと思われる演出が、ことごとく頭に入ってこなかったのは仕方ないよね。

 

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